511 :名無しさん@ピンキー:2009/10/01(木) 18:11:10 ID:ypmcFKC6 ほ 512 :名無しさん@ピンキー:2009/10/08(木) 20:44:55 ID:G3Jw3Nrl なんかいい感じの悪女が出てくるエロゲーある? 513 :名無しさん@ピンキー:2009/10/13(火) 03:20:52 ID:fOHjEV+Q 保 514 :名無しさん@ピンキー:2009/10/18(日) 15:24:40 ID:0i6r9ZwC 守 515 :名無しさん@ピンキー:2009/10/18(日) 17:59:58 ID:i/LnpRAv イエス! フォーリン・ラブ! 516 :名無しさん@ピンキー:2009/10/18(日) 22:25:06 ID:M8/C6Slb 大抵、女のボスキャラの口調が 姉御型(一人称・あたし 語尾・〜さ、〜よ 笑い声・アッハハハハ) 妖艶型(一人称・私 語尾・〜わね、〜のよ 笑い声・ウフフフ……) 貴族型(一人称・わらわ 語尾・〜じゃ 笑い声・ホホホホ) 高飛車型(一人称・わたくし 語尾・〜ですわね 笑い声・オーホッホッホッホッ) の4パターンなのは何でなんだぜ? 517 :名無しさん@ピンキー:2009/10/18(日) 22:45:54 ID:ON5t8Qmc 悪の女に限らんべ。 518 :名無しさん@ピンキー:2009/10/18(日) 22:55:42 ID:/nVv0OHI とりあえず、今期待の新人はノーザさん 519 :名無しさん@ピンキー:2009/10/24(土) 00:26:37 ID:V/0rYd6T 保守 520 :名無しさん@ピンキー:2009/10/24(土) 09:37:07 ID:2VaEmeWe 今までの面白かったSSでも語っていこうよ 521 :名無しさん@ピンキー:2009/10/24(土) 12:28:33 ID:imFojWZ7 >>516 エロゲーはともかく 特撮見てみると、意外とそういう口調より 硬質な男言葉っぽいのが多いと思う >>520 ヴォルドセイバーが好きだった 俺たちの気持ちを代弁してくれるような台詞がなんとも 522 :名無しさん@ピンキー:2009/10/24(土) 12:38:43 ID:mhl02Lcr オレは男口調が一番好きかな。 523 :名無しさん@ピンキー:2009/10/25(日) 01:07:01 ID:HkO1XrfR >>512 戦う変身ヒロインスレより ●レベル・ジャスティス(ソフトハウスキャラ)通称LJ ジャンル:SLG 属性:悪の女幹部萌え 注意:気軽にエロが見たい人には不向き らしいw 524 :名無しさん@ピンキー:2009/10/25(日) 20:23:01 ID:WRlfCpt9 特撮の女幹部は セクシーな衣装なのに男勝りな喋り方多いよな 声すら男なヤツもいたくらいだし 実在の特撮の女幹部って 『誰だ、お前は!』 『なに・・・!?』 『おのれ、○○め・・・』 ばかり言ってるイメージが強いのだが よく考えたら SSで見るようなお嬢様喋りな女幹部って実際の特撮ではあんまり見ないよな 漫画アニメ由来だからか 525 :名無しさん@ピンキー:2009/10/25(日) 20:32:03 ID:hz314dlm どっちかというとガチ悪女より、コミカル悪女系が多いかも>お嬢様喋り 526 :名無しさん@ピンキー:2009/10/25(日) 20:36:42 ID:3oT7d8ov ロリババアな悪女も、おっぱいばいんばいんな悪女もみんな素晴らしい。 だが個人的にはババア口調が好きだったりする。 527 :名無しさん@ピンキー:2009/10/26(月) 19:40:34 ID:w0oqm+Si ロリ悪女に大人の悦びを叩き込みたい。 528 :名無しさん@ピンキー:2009/10/28(水) 00:44:37 ID:WX4ZnSYN 首領と愛人の女幹部というシチュエーションが好みだなぁ。 作戦に成功したらご褒美としてセックス、失敗してもお仕置きとしてセックス。 首領も女幹部も怪人化するなどして常人の枠を外れちゃってるので、 並みの相手とでは得られない快楽にズブズブとはまっていく。 首領は女幹部などいつでも切り捨てられると思い、女幹部の方も 隙あらば首領の寝首を掻いてやろうと思ってはいるが、 もう少し楽しんでもいいだろうと、結局互いを裏切れない。 そういう愛憎半ばしたドロドロの関係とか。 529 :名無しさん@ピンキー:2009/10/28(水) 18:31:35 ID:rS19Qo9D >>528 よし、今すぐSSにするんだ 530 :名無しさん@ピンキー:2009/10/30(金) 05:51:08 ID:u7T2EFnH ttp://kita.kitaa.net/10/s/10mai333060.jpg ttp://kita.kitaa.net/10/s/10mai333061.jpg ttp://kita.kitaa.net/10/s/10mai333073.jpg ttp://kita.kitaa.net/10/s/10mai333080.jpg ttp://kita.kitaa.net/10/s/10mai333084.jpg ttp://kita.kitaa.net/10/s/10mai333086.jpg ttp://kita.kitaa.net/10/s/10mai333087.jpg 531 :名無しさん@ピンキー:2009/10/30(金) 08:01:59 ID:OvxCmoUr 唐突に貼られてもなんの作品かわからないのだが。 532 :名無しさん@ピンキー:2009/10/30(金) 12:58:27 ID:RoKilR8W needless(ニードレス)じゃね? 533 :名無しさん@ピンキー:2009/10/30(金) 14:07:55 ID:DmdKoIyl ニードレスのアルカ姉さんだね 実質的な主人公であるクルス(通称・山田)の姉 弟の山田とともにレジスタンスに参加して物語の冒頭で死んだと思われたが 実は敵組織の幹部でスパイとしてレジスタンスに潜入していた 再登場時は本気で山田を殺しにかかり片腕をもぎ取る 実の弟である山田の知らないうちに どういう経緯で敵の幹部になったのかは原作漫画でも謎のまま ちなみにパンツを穿いてるかどうかも謎 534 :名無しさん@ピンキー:2009/10/30(金) 20:54:29 ID:RoKilR8W このスレ的にはもう一人の四天王の方が人気高いんじゃね? 535 :名無しさん@ピンキー:2009/10/31(土) 16:29:32 ID:QuYfK4uT >>534 念力姉ちゃん? 536 :名無しさん@ピンキー:2009/11/03(火) 01:49:14 ID:JX0NYvH2 高慢、巨乳、露出度高し、と確かに条件は揃っているな 俺は美少女部隊の三枚目ぶりが大好きだが 537 :名無しさん@ピンキー:2009/11/03(火) 17:49:37 ID:OVq2/UBY >>536 ああいう生意気なロリ悪女を犯すの興奮する。 538 :名無しさん@ピンキー:2009/11/03(火) 22:41:00 ID:xfdmbHAu 死体のまま放置された挙句、散々辱められて最後は遺伝子は使えるとかで 冷凍保存された三つ編みの娘も良い。 539 :名無しさん@ピンキー:2009/11/04(水) 01:40:06 ID:etXWiNPc >>537 > 生意気なロリ悪女 誰のこと? ロリに生意気なのはいなかった気が…… 540 :名無しさん@ピンキー:2009/11/05(木) 08:29:49 ID:Kis39afW >>538 なにそれこわい 541 :名無しさん@ピンキー:2009/11/05(木) 13:01:09 ID:D+sZVLiQ このスレも明日で一歳か… 542 :名無しさん@ピンキー:2009/11/05(木) 14:52:47 ID:H23htgig あちらのスレは落ちたようだ 543 :名無しさん@ピンキー:2009/11/05(木) 14:57:38 ID:vPD0fry1 あちら? 544 :名無しさん@ピンキー:2009/11/05(木) 16:34:15 ID:H23htgig 屠るスレ 545 :名無しさん@ピンキー:2009/11/05(木) 18:46:41 ID:sS81aXEo 落ちたというか、荒らされて非難してる模様 546 :名無しさん@ピンキー:2009/11/05(木) 21:15:52 ID:vPD0fry1 あーそこね、サンクス 模様っていうか俺もその一人 547 :名無しさん@ピンキー:2009/11/06(金) 13:09:23 ID:W4DUqc+w こちらにも何かあったとき用の場所はあるかな? 548 :名無しさん@ピンキー:2009/11/06(金) 19:03:42 ID:Ve+HjQBB >>1にまとめブログと絵描き掲示板があるが、 どっちもほとんど動いてないね。 避難先としてはちょっとアレだな。 549 :名無しさん@ピンキー:2009/11/07(土) 20:38:57 ID:a21bPi9h >>548 絵掲の方は、無関係だと言ってこちらとの関わりを嫌がってるからもしもの時はこちらで独自に作るべきかな。 550 :名無しさん@ピンキー:2009/11/07(土) 21:04:16 ID:+A7J/3SG まとめブログのコメ欄とかお絵かき掲示板とかでいいんじゃないの。 …って、荒らされる前から避難所の心配はしなくてもいいんじゃないのかという気もw 551 :名無しさん@ピンキー:2009/11/07(土) 21:21:44 ID:vxNn/C7O まあ、確かにその通りなんだがw 管理人がいないとこは避難所の意味を為さんよ。 まとめブログのコメント欄が妥当だが 管理人が毎日見てるかどうか、もうわからないしな。 552 :名無しさん@ピンキー:2009/11/08(日) 19:09:06 ID:MkZJV2Ax 色仕掛けしてきた悪女が、逆に男の体の虜になる。 553 :名無しさん@ピンキー:2009/11/13(金) 03:51:49 ID:BXblc+3u ポケモンは悪の女キャラ満載だな。 昨日出てたJって敵キャラ良かったw 554 :名無しさん@ピンキー:2009/11/14(土) 23:50:39 ID:c/5fiBJi >>553 ポケスペのカガリ様もオススメだぞ 主人公の少年を誘惑するシーンも有る 何よりスリットがたまらん 555 :名無しさん@ピンキー:2009/11/15(日) 16:34:37 ID:hq9PFCu+ ポケスペの悪女は改心したり丸くなっちゃうのが難点。 悪女のまま犯したい。 556 :名無しさん@ピンキー:2009/11/17(火) 21:54:29 ID:1CIk90E3 スンナ派スレだけど、敵の女幹部・女戦闘員・女怪人のキャラは 味方になってほしいって人と、生存するにしても味方にはなってほしくないって人どっちが多いのかな 敵だからこそ魅力的なのであり、味方になったら、それはもう一ヒロインであり悪女ではないって 人も居そうだな 557 :名無しさん@ピンキー:2009/11/18(水) 02:57:07 ID:yfOeqU/u >>556 逆に考えるんだ、主人公も悪なら問題ない、そう考えるんだ。 558 :名無しさん@ピンキー:2009/11/18(水) 10:24:42 ID:qciOApGj >>556 内面がほとんど変わらないまま、恋愛感情や性欲に引かれて寝返って欲しい。 「大義無き裏切り」もまた悪女の醍醐味だ!と力説。 559 :名無しさん@ピンキー:2009/11/18(水) 16:52:25 ID:ZRMOIikh 悪女って、主には忠実だったりするのもいいよね。 聖剣伝説3の美獣とか最高だった。 主人公を好きになっただけで、正義に目覚めたわけでも、悪事が嫌になったわけでも無いとかも好き。 560 :名無しさん@ピンキー:2009/11/24(火) 17:13:04 ID:lnLIwAkH どきんちゃんのことかー 561 :名無しさん@ピンキー:2009/11/25(水) 18:04:14 ID:SOq4tpvr 食パンマン様〜! 562 :名無しさん@ピンキー:2009/11/25(水) 18:49:38 ID:JK/BmDdS ドロンジョさまやドキンちゃんみたいな コミカル系悪女は、敵女っていうより 裏ヒロイン的な存在かも ラムネ&40のレスカとかもそんな感じ 563 :名無しさん@ピンキー:2009/11/25(水) 19:48:04 ID:ofqEfUC6 どきんちゃん可愛い 564 :名無しさん@ピンキー:2009/11/26(木) 17:49:57 ID:1dfNKV+f >>562 エロ担当ですね。 表ヒロインは、ラブラブ担当。 565 :名無しさん@ピンキー:2009/11/26(木) 21:48:25 ID:cE+vxvaM 昔のギャグ風作品の敵女は おしおきシーンでポロリしちゃったりとか お約束だったなw 566 :名無しさん@ピンキー:2009/11/28(土) 01:38:29 ID:+2Crx7jO まとめサイト管理人さん復帰してる! 567 :名無しさん@ピンキー:2009/11/28(土) 15:43:05 ID:8jVSan5v もうあきらめかけていただけにすごいサプライズ 568 :名無しさん@ピンキー:2009/11/29(日) 04:51:55 ID:4cKYua24 ありがとう! 569 :名無しさん@ピンキー:2009/12/04(金) 06:03:15 ID:c3ws/p5t ヒーローになって悪女と恋愛したい 組織のボスになって悪女を従えさせたい 手下になって悪女に虐められたい 人によって色々違うが…… 俺は女幹部が着ているボンデージになりたいお(`・ω・´) 570 :名無しさん@ピンキー:2009/12/04(金) 06:09:27 ID:ZzT/sts2 (・´ω`・) 571 :名無しさん@ピンキー:2009/12/05(土) 05:36:10 ID:I35OCPqq ヒーローの攻撃でボロボロに破かれる可能性ありますがな 572 :名無しさん@ピンキー:2009/12/05(土) 07:00:17 ID:yPAX1hhe 悪女を犯したい。 悪女が、今までの悪事を後悔するくらいおもいっきり。 573 :名無しさん@ピンキー:2009/12/05(土) 20:56:04 ID:Le1R8Axj 悪女に犯されたい。 自分が、今までの抵抗を後悔するくらいおもいっきり。 574 :名無しさん@ピンキー:2009/12/06(日) 06:19:16 ID:rdBzjTMH 悪女と犯されたい。 突然現れた第3勢力。 その幹部はフタナリで、両軍の情報を得るために、 ヒーローを女性部分に収めつつ、自らの男性器で悪女を責めているのだった。 575 :名無しさん@ピンキー:2009/12/06(日) 15:50:25 ID:fqVfVxV3 >>574 1対2で主導権握れるとか凄ぇな。 576 :名無しさん@ピンキー:2009/12/06(日) 17:32:34 ID:zyT+PBgZ ヒーローの嫁は悪の組織(ヒーロー側視点)の元、幹部だった… そういうのって週刊誌にバレたらヤバいよな。 577 :名無しさん@ピンキー:2009/12/07(月) 09:24:54 ID:9H4JLcTg >>574 ふたなりのゴスロリ幼女悪女に犯される ムチ・ボンデージ・高飛車・爆乳のお姉さん悪女キボン 578 :名無しさん@ピンキー:2009/12/07(月) 18:40:36 ID:IGJTuvLF >>577 ゴスロリふたなり幼女、いいな。 579 :名無しさん@ピンキー:2009/12/13(日) 17:10:42 ID:S/xCbASx 保守怪人参上 580 :名無しさん@ピンキー:2009/12/13(日) 22:13:29 ID:XKAy2G/9 ハッタリ仕事しろ。 581 :名無しさん@ピンキー:2009/12/15(火) 20:21:22 ID:m5kdzMo0 ハッタリ? 582 :名無しさん@ピンキー:2009/12/17(木) 14:30:52 ID:4SQ9BK8U 戦隊シリーズで女幹部が一番エロかったのは ギンガマン 583 :名無しさん@ピンキー:2009/12/17(木) 23:38:02 ID:HiyuqZEN 初めて来たんだが、逆レイプ物が少ないなー。 ちょっとガッカリ。 584 :名無しさん@ピンキー:2009/12/18(金) 07:59:47 ID:UvhpgCpn >>583 悪女が逆レイプ。 ディオのキスみたいに仲間割れ目的? 585 :名無しさん@ピンキー:2009/12/18(金) 10:52:05 ID:g7TD+6+0 >581 かつて、ここや卓ゲ板で粋に暴れまくった、『忍者ハッタリ君』というコテハンのこと。 ポーランドとフタナリをこよなく愛し、プロデビュー。 586 :名無しさん@ピンキー:2009/12/18(金) 18:28:23 ID:ikh+2INy このスレにそんなコテハン来てたっけ… 587 :名無しさん@ピンキー:2009/12/18(金) 22:52:43 ID:5OEI3MZq 仮面ライダーWのタブードーパント フレッシュプリキュアのノーザはGOOD 588 :名無しさん@ピンキー:2009/12/18(金) 23:54:30 ID:ryO1wy/B ノーザさん、でしょう? 589 :名無しさん@ピンキー:2009/12/19(土) 00:57:00 ID:GUI+KGPh >>584 というより、ヒーローの悪堕ちとかが好物。 590 :名無しさん@ピンキー:2009/12/19(土) 06:04:33 ID:K85WFC38 ショタ系ヒーロー犯す悪女とかは自分も好きだな 591 :名無しさん@ピンキー:2009/12/19(土) 08:16:41 ID:u4vzApqb 「女の子同士なのに」な悪堕ちが好き。 592 :名無しさん@ピンキー:2009/12/19(土) 09:34:40 ID:eNlK/w68 >586 ああごめん、「この板(エロパロ板)」って意味。 593 :名無しさん@ピンキー:2009/12/21(月) 04:23:01 ID:00LV6mAP 去勢兵器を用いて日本少子化を企てる組織『シャトウミーン』とヒーローが戦い、 ボスの「産まない選択」に洗脳された女兵士、指揮官を犯し、喜びに目覚めさせるヒーロー そしてラスボスの『ズミポ=シフクマ』を倒した(ボコした)とき大ハーレムになっていた… と言うネタを夢で見た。 594 :名無しさん@ピンキー:2009/12/21(月) 07:35:20 ID:VcGOgrjG またお前か 595 :名無しさん@ピンキー:2009/12/21(月) 18:16:31 ID:9xt5BLXs ズミポ=シフクマといえば ああいう、偽善者系の悪の女って あまり見ないな 596 :名無しさん@ピンキー:2009/12/22(火) 06:34:41 ID:6UB1YBCD >>593 君の政治的信条などどうでもいいが リアル政治ネタは萎えるので よそに行ってやってくれ 597 :名無しさん@ピンキー:2009/12/22(火) 13:04:18 ID:MF7pksH/ リアルの悪の女はエロくないというか むしろブスが多い品 598 :名無しさん@ピンキー:2009/12/22(火) 13:29:28 ID:RqhGZh/T マフィアの愛人がミス・メキシコやミス・ラテンアメリカになって 麻薬の密輸を図る(空港での荷物検査がないらしい)、という事件はあったらしいね。 599 :名無しさん@ピンキー:2009/12/22(火) 17:20:52 ID:IL5b4j1y 身体検査のときに、わざと胸とか触らせて、他の場所に隠しとくとか。 600 :名無しさん@ピンキー:2009/12/22(火) 23:30:10 ID:YGrr2U+x リアル政治ネタの悪女といえば、トマス・ハリスの小説「ブラック・サンデー」に出てくる アラブの女テロリストがエロかったなぁ。 元軍用機パイロットの主人公を色仕掛けで仲間に引き込むんだけど、 昼はベトナム戦争のトラウマで廃人同然の男を献身的に看病し、 夜は人肌に温めたオリーブ油を口に含んで、男にフェラチオする。 あまりの気持ちよさに男が射精すると、女は出されたものを美味しそうに飲み込んで、 今度は騎乗位で奉仕。これを毎晩繰り返して男を洗脳していく。 そのうち男が回復してくると、お互いにフェラとクンニを繰り返し、 そのまま本番に突入お互いイカせ合いながらテロ計画を相談する…的な流れだったような。
601 :名無しさん@ピンキー:2009/12/23(水) 14:01:56 ID:CitPLBxw >>600 すごく……エロいです しかしそのタイトルを真似したのかね「ブラッディマンデー」は 602 :名無しさん@ピンキー:2009/12/24(木) 04:52:05 ID:buNNGtmg 血塗れの月曜日と黒の日曜日…なんか敵役とかに居そうな名前だな… 603 :名無しさん@ピンキー:2009/12/24(木) 13:14:43 ID:eas1p5+b 世界恐慌 604 :名無しさん@ピンキー:2009/12/24(木) 23:25:35 ID:KkfmErh3 なんかキタ ttp://marigold.1000.tv/lune/executive/index.html 605 :名無しさん@ピンキー:2009/12/24(木) 23:53:19 ID:W17eEQva 期待していいのだろうか? 606 :名無しさん@ピンキー:2009/12/24(木) 23:54:13 ID:No4ppTNM これは駄目だと思ってしもうたww 607 :名無しさん@ピンキー:2009/12/25(金) 00:00:42 ID:AcuB+r8C 期待できるのかできないのかすげー微妙だw 特に「おしおき」というあたりが。 608 :名無しさん@ピンキー:2009/12/25(金) 05:29:27 ID:eA1Wl7Ot 構想は悪くないが、肝心のボンデージ&ムチ&爆乳の ビザール系女幹部がいねーじゃねえか 609 :名無しさん@ピンキー:2009/12/25(金) 10:41:54 ID:CexwDhyZ BADエンドか和姦エンドが充実してるならこのスレ的には及第点?w 610 :名無しさん@ピンキー:2009/12/25(金) 12:47:51 ID:nFfVd5pO 牢獄のミスリートは和エンドは無かったな 611 :名無しさん@ピンキー:2009/12/26(土) 20:50:15 ID:aKNtW50Y せめて、真ん中の子の衣装 白でなく黒にしてくれ 白のせいで単なるヒロインに見える 612 :名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 00:01:41 ID:erIAaqih そういやこういうのにしては珍しく黒ボンデージっていないな。 悪魔っ子はどっちかというと軍服系だし 613 :名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 09:33:18 ID:wyNZ84MS 悪堕ちすると、大抵衣装が黒くなるよね。 あと、ヒロインの偽物も衣装が黒い。 614 :名無しさん@ピンキー:2009/12/27(日) 17:45:16 ID:UYm+wcwX >>611 新趣向で善堕ちすると衣装が黒くなるのかもしれんw 615 :XXXR:2010/01/01(金) 07:10:19 ID:U12iFZFA >>188さんのリクエストによる、ガンレンジャー。 まだ途中までだけれど、続きも必ず投下する。 616 :XXXR:2010/01/01(金) 07:11:13 ID:U12iFZFA 「え〜と、じゃ、読み上げますよ…… 佐々木燕はナイトメア・ワンス・モア(以降NOM)対策課職員として以下の規則を遵守すべし。 1.NOMとの戦闘には必ず参加する。例外は認められない。 2.招集には必ず応じる事。例外は認められない。 3.大鷲大学の講義、行事等を欠席してはならない。例外は認められない。 4.週に100時間、自宅にいるか、もしくはNOM対策課職員と共に行動すること。例外は認められない。 5.上記四つの義務の内、NOMとの戦闘を最優先事項とする。例外は認められない。 尚、以上五つの項目を遵守している場合に限り、佐々木燕に巡査長相当の警察権の行使を認める……だとさ」 「何だ、意外に緩いな」 あっけない幕切れを迎えた決闘から一夜明け、佐々木燕は自身の処遇について、種子島大介から説明を受けていた。 「……いや、これ緩いか?」 平気な顔で返事を返してきた燕に、大介は疑問を投げかける。彼の目から見て、この規則はあまりにも無茶苦茶なものに感じた。 617 :XXXR:2010/01/01(金) 07:12:18 ID:U12iFZFA 「仕事はきちんとしろ、学校は休むな、規則正しく生活しろ……という事だろう? 別に特別な事が書いてある訳ではない」 「いや、そう言えば聞こえはいいけどさ。オレ等にはこんな規則無いぞ。多分、お前を監視し易くするために、お前用に作ったんだ」 「当然の判断だな。私は司法取引で仮初めの自由を得た凶悪なテロリストだぞ?」 「じゃあ、コレはどうなんだよ」 大介は持っていた書類を燕に向け、何度も繰り返される一文を指差した。 「最後にくっついてる『例外は認められない』ってやつは?」 「それも含めて、だ」 「本当にいいのか? 何があっても戦闘には出なきゃいけないし、大学も休めないって事だぞ? 病気になったり、怪我したり……親が死んだりしても」 「不毛だ」 突然、燕がぴしゃりと言い放つ。 「この話題は不毛だ、大介。それは確かに就業規則としては異様なものだろう。だが、だったらどうした? お前が待遇の改善を上に掛け合ってくれるのか?」 「それは……うぅ……」 燕の言葉を聞き、大介は返事に窮する。 彼女の言う通り、自分はただ文句を言うだけで、別にこれを改善しようなどとは考えていなかった。それに、もし誰かがそうした所で、彼女への待遇が変わる事などない、ともわかっている。 そもそも、燕がこうやって大学に通い、自宅に寝泊まりする現在の生活を続けられる事自体、破格の待遇と言っていいものなのだ。 「とにかく私は気にしていない。それでいいじゃないか。それに……」 燕はふと目を逸らし、窓の外を、その先の、どこか遠くを見る目をした。 「たとえ親が死んだとしても、私が葬式に出る事はないよ……向こうもそれは望まないだろうしな」 618 :XXXR:2010/01/01(金) 07:13:09 ID:U12iFZFA その後の細々とした手続きも終わり、燕は一度帰宅することになった。「監視役」として大介も同行する事となり、彼女の家に向かう。 「立派な家だねえ」 着いた場所は威厳ある門構えの、和風住宅だった。正に剣術道場に相応しい邸宅と言えるだろう。 燕は門の横にある小さな戸を開け、大介も後に続く。石畳の道を途中で左に曲がり、玄関らしき戸を開けると 「ただいま」 と軽く言って、さっさと靴を脱いでいく。一方で大介は「え〜と、おじゃましま〜す」と何故か申し訳なさげに体を小さくしながら、玄関で立ち往生していた。 と、そこに奥から女性が現れる。 「お帰りなさい、燕。あら、そちらは……」 現れたのは着物を着た、落ち着いた雰囲気の女性である。そこかしこから重ねた年月を感じさせるものの、しゃんとした背筋と凛とした顔立ちの美女であった。 「母さん、大介だ。以前にも話しただろう?」 燕の紹介に合わせて、大介もぺこりと頭を下げる。話を聞いた燕の母は、嬉しそうに破顔した。 「あら、貴方が大介さん? 良く来てくれましたね。さ、上がって下さいな。今夕食の支度を……」 「母さん」 母の言葉を、燕が突然遮る。 「夕食は外で食べてきたからいい。父さんに挨拶したらすぐに部屋に行く」 「……そう、残念だわ。ゆっくりしていって下さいね」 笑顔を少し曇らせて、燕の母は奥の部屋……居間らしき所へと戻っていく。燕の方はさっさと大介に背を向け、さらに廊下を進んでいった。 「え、あ、ちょっと待てってば!」 ここに来てようやく靴を脱いだ大介は、慌てて後を追う。廊下の突き当たりの部屋に燕が入ったのを見ると、ノックをしてから襖を開ける。 そこから聞こえてきたのは、悲しげに響く金属音。漂ってきたのは、どこか懐かしい、鼻につんとくる香り。 「ただいま、父さん」 部屋の中で佐々木燕は、仏壇にむかって挨拶をしていた。 619 :XXXR:2010/01/01(金) 07:15:39 ID:U12iFZFA 渡り廊下を渡って道場……正確には「元」道場に入ると、以前は事務室だったと思われる部屋に通された。今はここが、燕の私室だと言う。 見回せば味気ないデスクの他にも、簡素なキッチンや冷蔵庫等がある。奥には畳が敷かれ、型の古い小さなテレビや、畳んだ寝具が置かれていた。 「ほとんどのものは父が生前に設置したものだ。稽古の後の子供達に、料理を振る舞ってやりたい、汗を流させてやりたい、と言ってな。ああ、向こうにシャワーもあるぞ。大体の事はここで何とかなるから、住み易くていい」 そう語りながら燕は布団を敷き、ぴしっと伸ばしたシーツを被せると、その上に腰を降ろす。しばらくの間沈黙が続いたが、やがてどこか寂しげに語り始めた。 「私が初めて竹刀を握ったのは、もう随分幼い時の事でな。6才辺りからは記憶にもはっきり残っているが、その頃にはもうあまり負けた覚えがない。唯一勝てないのが、父さんだった」 手を伸ばして本棚からアルバムを取り出すと、附箋の付いたページを開いて見せる。一応許可を取ってから大介が覗き込むと、そこには一組の男女が写っていた。 悔しそうな顔の涙目の少女と、対照的に豪快な笑顔を浮かべた男性。互いに剣道着に身を包んでいる。これが当時の燕と、彼女の父なのか。 「涙目とか……正直意外だな」 「それだけ悔しかったのさ。何しろ他の奴には負けた事が無かったからな」 そう言って少しだけ笑う。今ではすっかり良い思い出のようだ。 「この頃は何とかして父に勝とう、とそればかり考えていたな。挑んでは負けて、また挑んではまた負けて……そうしてあっというまに六年過ぎたが、とても楽しい日々だったよ。……あの頃はまだ、な」 その顔が、再び陰る。 「突然、本当にある日突然だった。何の前触れも無く、私は父に……勝ってしまったんだ」 620 :XXXR:2010/01/01(金) 07:18:56 ID:U12iFZFA 「いつも通りの日だった。いつも通りに起きて、ランニングがてら登校し、授業を受け、友人達と談笑しながら下校して、そして父に勝負を挑み、父はいつも通りそれを受けて……。 そうしたら負けた。あっさりと、昨日もそうだったようにな」 そう言いながら、燕はアルバムのページを捲っていく。次に見せられたのは、成長した燕と、彼女の父の写真。 しかしそこに写っていたのは、茫然自失といった目をした彼女と、どこか困ったような笑みを浮かべた父親だった。 「今思えば、成長期というやつだったのだろうな。今までの練習の成果と、身体の成長が合わさって、その日偶然父に勝てた。それだけの事だった。 だが当時私は、父を遙かな高みにいる絶対的な存在の様に考えていてな。信じられなかったんだ。一生涯をかけても登れないと思っていたその高みに、それだけの事で辿り着けるなんて」 はらり、はらりとページを捲る燕。それ以降どこにも、二人が一緒に写っている写真は無かった。 「父さんは数日間道場を休んだが、復帰すると修行に打ち込むようになった。門下生達が帰っても、ずっと道場で竹刀を振り続けていたよ。 いつの間にか事務室に布団を持ち込んで、そこで寝る事も多くなった。その内無理がたたって身体を壊し、そして……」 最後のページにあったのは、竹刀を肩に乗せ、笑みを浮かべた燕の父。大介にも、何となくわかる。この写真は、恐らく。 「父の遺影だ」 燕がゆっくり写真を撫でる。まるで、写真を通して父親に触れようとしているように見えた。 「父が死んだ日も、私は外でくだらない諍いの最中でな。結局、葬式にも行かず終い。親不孝な娘だよ」 アルバムをぱたり、と閉じて本棚に戻した。 「父の最後の言葉、何だったと思う?」 「……?」 「また、アイツに勝ちたかった……だ、そうだ。年端もいかぬ小娘に負けたのが、よっぽど悔しかったと見える。……そうだ。私が勝たなければ、あんな事にはならなかったんだ」 621 :XXXR:2010/01/01(金) 07:20:30 ID:U12iFZFA 「私が勝たなければ、私が強くなければ、父はあんな最後を迎えることもなかったのではないか。そんな事をつらつらと考えていたら、いつの間にか葬式は終わっていたよ。気付いたときに私がいたのは暴力団の事務所で、組員達は皆気絶していた」 それが初めて、彼女が「裏社会」と関わった瞬間だった。 当時はもう既に道場、格闘家、不良と一通り勝負してしまっていたため、恐らく不良の次、一段階上のステップとして単純に暴力団を選んだのだろう。 しかしそれ以降、彼女の勝負はどんどん過激なものとなる。より大きく、より悪名の高い組織を襲い、本物の生きるか死ぬかの戦いを行う。 やがてドクトル・シャドウによってNOMに迎えられ、粛正係として様々な化け物どもとすら死闘を演じた。 それでも素人のはずの彼女は、常に勝利し続けたのだ。 「多分、負けたかったんだ、私は。誰かに、私は強くなどないと否定して欲しかったのだと思う。でも勝ってしまうんだ。戦っても戦っても、私を負かす奴は現れてくれない。 ……そして誰かを倒すたびに思うんだ。良かった。父はこんな奴よりも弱い男ではなかった、とな」 父を死なせた自分の強さを、誰かに否定して欲しいという思い。そして、自分に負けた父の名誉を守るため、誰にも負けたくないという思い。相反する二つの気持ちのせめぎ合いを、大介は感じたような気がした。 「ひょっとしてさ、オレを鍛えたのは……その、自分で作ろうって思ったのか?」 燕はこくり、と頷いた。 622 :XXXR:2010/01/01(金) 07:22:18 ID:U12iFZFA なるほど、と大介も頷く。 敵である自分を強くするような行為を、何故行ったのか。彼女の正体に気付いてからずっと疑問だったが、やっと答えが出た。 相反する二つの気持ちを両方解消する方法は一つ、「負けても父の名誉を傷つけない相手と本気で討ち合って負ける」事だ。 それには不良ややくざ者の類ではだめだし、ましてや化け物どもなど以ての外だ。かといって今更自分の相手をしてくれる道場もジムもない。よしんば相手が現れたとしても、その相手が自分に勝てるかは疑わしい。 「そんな奴をただ待つよりは……という訳さ。それに、父も弟子だった私に負けた。その私が自分が育てた男に負けるなら、因果と言うものだろうしな」 「期待には応えられたか?」 「期待以上だったよ」 大介の質問に答え、燕は寂しそうに笑う。 「まあ、父がどう思うかは……やはりわからないがな」 そして再び、沈んだ顔になってしまった。 そのまま沈黙が続く。そんな中で、大介は大介なりに、先ほどの話を理解しようとしていた。 どうやら、彼女がひたすら戦いを求め、テロリストにまでなったそもそもの原因は、亡き父親との微妙な不和にあるらしい。いや、不和というのも何か違う気がする。 どうにも、彼女が父親を語るときの言葉に、納得のいかないもやもやとしたものを感じる。家族の事情に立ち入るのは失礼とも思ったが、思い切って口を開いた。 「なあ、お前はオレに負けたんだよな?」 「ああ」 「それで、負けた気分は?」 「実に清々しい」 「だろ? オレもそうだ。前にお前にボロ負けした時だって、なにくそ! とは思ったけどさ、別にお前のことを恨んだりはしてない」 そう、むしろあの時間は、かなり充実していたと言っていい。確かに多少無理をしたかもしれないし、その事でハナビに心配もかけてしまった。しかし、あの頃の自分を突き動かしていた気持ちは、決して恨みや憎しみのようなものではなかった。 「……お前のお父さんだってさ、そうだったとは思わないのか?」 「………」 「お前に勝ちたいって言ってたのだってさ、もっとこう、男の意地っていうか、親の沽券っていうか……」 「………」 「……あ〜上手く言えない! とにかく!」 大介は燕の両肩を掴み、ぐいっと自分の方を向かせる。 「あの言葉はお前が思ってるような意味じゃないし、お前のお父さんはお前を嫌ってなんかいなかったし、お前がお父さんのこと気にする必要もないの! ……だと、思います」 623 :XXXR:2010/01/01(金) 07:45:31 ID:Mi5EMX1v 「………」 「………」 「………」 「………」 「……もしかして私は、励まされたのか?」 「……多分、そうだと思う」 「そうか」 燕はそう言って大介の背中に手を回し、ゆっくりと胸に頭を埋める。大介も少し戸惑ったものの、そのまま彼女を受け止めた。 よく聞こえなかったが、ありがとう、と言われた気がした。 「……しかし」 おもむろに顔を寄せ、燕が口を開く。 「女の傷心につけ込むとは、お前もなかなかだな」 「えっ!?」 びっくりして、思わず燕から離れてしまう。 「しかしまあ、中々悪い気はしないな。それで、どうするんだ? 大介」 「いや、どうするって?」 「わからないのか? 鈍いな……」 いつの間にやらにやりとした笑みを浮かべ、何故か四つん這いで燕が近づいてくる。 そして大介の耳元で、殊更声を低くして囁いた。 「こんな時間に男が女の部屋に上がり込んでいるんだぞ? 私の方は覚悟は決めてあったんだがな。……さあ、どうする。据え膳食わぬは男の恥、だぞ?」 624 :XXXR:2010/01/01(金) 07:53:47 ID:Mi5EMX1v 今回はここまで。 一年も待たせた上に、さらに待たせるような事になってしまって、>>188さんには本当に申し訳ない。 でもリクエストをくれたのは本当に嬉しかったです。こんなものでよろしければ、読んでやって下さい。 またリクエスト何かくれたりすると嬉しいです。 それでは皆さん、あけましておめでとう。 625 :名無しさん@ピンキー:2010/01/01(金) 19:35:30 ID:MbMXlwyX 久々にSSGJ! 正月早々、いいお年玉だ 626 :名無しさん@ピンキー:2010/01/02(土) 18:41:26 ID:sWRii2X8 失敗続きで上司にも部下にも見捨てられて最後はヤケクソで放った自作の怪物に襲われる 行き遅れ気味の黒髪メガネ女科学者を助けて嫁にする初夢 が見たかった >>624 GJ! 627 :名無しさん@ピンキー:2010/01/15(金) 22:48:17 ID:WuZJZ8Dh カクレンジャーの花のくノ一組で書いてくれる人いないかなあ。 628 :名無しさん@ピンキー:2010/01/19(火) 20:35:28 ID:v5N8IEQ/ 話題が無いので>>604のネタを振ってみる。 真ん中から時計回りに、 1:白色露出鎧女王様 2:アスタロット風軍服悪魔っ娘 3:露出チャイナドレス系中華娘 4:くノ一風短髪娘 5:巫女風兎娘 6:軽薄淫乱風金髪娘 悪の女のテンプレっぽいのはわざと避けてるのかな。 特に6はシナリオライター泣かせな気がする 発売まで10週切ったのだから、 そろそろ少しくらいは更新して欲しいわw 629 :名無しさん@ピンキー:2010/01/19(火) 21:22:55 ID:eCormJdg 初頭から なのに、もう初頭は過ぎそうな 630 :名無しさん@ピンキー:2010/01/20(水) 20:53:43 ID:P9woXo2d 昔やったアンケートの理想の悪女 ・年齢は20代(後半派がやや多い) ・顔立ちの印象は妖艶 ・身長は高め ・髪はロング ・むっちり巨乳 ・衣装はボンデージ ・武器はムチ、もしくは超能力・魔法など ・立場は「組織の幹部」 ・性格は高慢 ・好色 こういうのが入ってないな 631 :名無しさん@ピンキー:2010/01/20(水) 23:36:36 ID:ku1EHhN5 エロゲ購入層に対するウケを狙ったんだろうけど、 そもそもそういう層に悪女ってあんまりウケない気がするなあ…。 つか悪の女が全員処女だったりしたら俺はキレる。 632 :名無しさん@ピンキー:2010/01/21(木) 19:21:27 ID:DWbuIRnn あえて敵の女性キャラを愛でるスレ http://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/gamechara/1260091533/ 対象範囲が広すぎたのか1ヵ月半で15レス 633 :名無しさん@ピンキー:2010/01/21(木) 22:49:28 ID:Q/UEp4ME 対象範囲を絞り込んで、特定タイトルの特定キャラスレにしても ろくに伸びないんだけどね。何度か見てきたけど。 634 :名無しさん@ピンキー:2010/01/23(土) 18:26:46 ID:0L3NaEc1 >>624 GJ! 面白かったです、次回も期待してます あと個人的に、燕がブラックをのしてしまう前の、ヨロイとしての燕の活動を見てみたかったり (やっぱり悪の女は、悪業の描写があってこそかなーと思うので……もちろん、そういうキャラじゃなくてもそれはそれでw) 635 :XXXR:2010/01/27(水) 23:19:46 ID:mDH2AX0k >>634 おお! またもリクエストが。楽しんでいただけたなら何よりです。 NOM時代の燕ですか。確かに私もいつかは書きたい・・・というか書かなきゃいかんだろうと思っていた話ですね。 まあ、悪行といっても身内の粛正ばっかりなんで、どうやって悪いことっぽく描くかが困りものですが。 腑破十臓女バージョン・・・みたいな感じでいきますかね。 636 :名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 06:33:55 ID:Sg7FAEJ5 >>625 腑破十臓という悪役を知らなかったのでググり、 「悪の粛正者」というのを考えてみて、 「とある組織からの依頼により、要人とその家族の抹殺を遂行しようとするNOMの女怪人。  しかし彼女は、それが可能な能力を持ちながら、虫一匹殺せないような性格の『欠陥品』だった。   そして燕に、任務代行、および粛正命令が下される……」  というあらすじが思い浮かびましたが、話の流れがギャグとかいうのは置いておいて、 一読者から見た燕の性格として「ねーなwww」と思いました  ……怪人は放置した上、意図的に任務も失敗(というか不遂行)し、 文句をつけてきた依頼元の組織は単身で壊滅させる(我が身を棚に上げて、というところが悪?)  そして、今までの話から察するに、立場的には幹部クラスのようなので、  そもそもそんな依頼は受けない、もしくはあえて『欠陥品』を送り出し、「失敗」するよう仕向ける……  ってくらいは、しそうだなと思ったのでw (というか普段の活動においてすら、一般市民に人死にを出そうとする怪人は斬ってそうな……学校の件から見て) そしてこれはやはり、おそらくはごく少数派な個人の意見ですが、 たまには「人命を気にもかけない、欲望のまま動く美女が、欲望のまま正義の味方を籠絡する」話でなく  「弱者を虐げることを嫌う、たまたま悪の組織にいた女武人が、望みを果たした上で天職につく」  という話でも、いーんじゃね?とは思います、スレチギリギリの異色という意味でもw 長くなって申し訳ないですが、つまるところ、次の投下を全力で待ってます 637 :636:2010/01/28(木) 08:17:49 ID:Sg7FAEJ5 ぶっw今更アンカミス発見  >>625→>>635 申し訳ない 638 :名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 10:55:36 ID:GvjqkVxD 十臓って特撮本スレでもSMを極めたド変態扱いだから 女にするとどういう感じか想像できないw 639 :名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 16:53:07 ID:DOOdQGwX >>604 悪の女幹部を罠にはめておしおき ぜひ発売前にこのスレでもこんなSSを希望w 640 :名無しさん@ピンキー:2010/01/28(木) 21:02:26 ID:0EhqhkNP おしおき受けるのは、いかにもって感じの 高慢ちきな女幹部ほど良い 高慢サディストでHでも常に攻めで余裕たっぷりな 女幹部がヒィヒィ言いながら許し乞う姿が最高 641 :名無しさん@ピンキー:2010/01/29(金) 00:20:32 ID:CuBlIxvc >>638 強者を殺したい、強者に殺されたい でも真っ当に強い奴はちょっと嫌、歪みを糧に強くなったタイプが好み 望みは、そんな相手と骨の髄まで響くような殺し愛を、心ゆくまで愉しむことです 得物は嫁の魂で作られた刀、素性は隠されてたけど一目見た時から素材は見抜いてました これで家族も一蓮托生で外道だぜ、ヒャッホウ! ……これを女にか ちょっとした冒険だな 642 :名無しさん@ピンキー:2010/01/29(金) 02:24:45 ID:i25m2dLb >>641 なんか武装司書のハミュッツ・メセタみたいだな あの人も一応悪女か?w 得物は兄とかで年齢をかなり下げてロリババア的な風情を出したら面白いかもしれないが… 643 :名無しさん@ピンキー:2010/01/29(金) 19:32:25 ID:8q+Q8UHY >>604更新し始めたね。 ttp://marigold.1000.tv/lune/executive/index.html 644 :名無しさん@ピンキー:2010/01/30(土) 13:29:59 ID:IHUVRM95 >>635 まとめブログにて、ガンレンジャーの第四話および第五話を読んでいて  気になったことがあるので質問させていただきたいのですが、 結局、学校襲撃の被害はどのくらいだったんでしょうか? (具体的には、死者とか出たのかなー、と) 些細なことかもしれませんが、答えていただけると助かります 645 :XXXR:2010/01/31(日) 10:55:14 ID:mC84Pa4y 校舎はいくつか全壊しましたが、死者の方は出ていません。 まあ「お約束」ですね。本編では緊張感を出すためにこの辺ちょっとぼかしました。 ただし職員に多数の怪我人が出て、何名かは今年度中には復帰できないであろう重傷を負っています。 >>631 うーむ、そう考えてみるとむしろ逆だな。 強者云々はその通りですが、まっとうな奴以外はお断り、家族に至ってはむしろファザコンだし。 燕の「悪」は、自分が負けるに相応しい相手を求めて、 それ以外の全てを二の次三の次にしてひたすらぶった切る所だと思ってます。 (例えるなら「町の人間を皆殺しにしろ」はいやだけど、 「軍の基地を一つ潰してこい」だったら嬉々として引き受けて一人で行っちゃうタイプ) 646 :644:2010/01/31(日) 14:08:14 ID:q78u4zwG >>645 お答えくださってありがとうございます!  正直燕には(悪の女スレでこんなこと言うのもなんですがw) 役柄的にもキャラ的にも、「殺人」に関わっていてほしくはないなぁ、などと思っていたので、  ちょっと安心?しました(まあ、すでに経験ずみっぽいですが……案外そうでもなかったり?w)  それと、大介をぶった斬ったことについて、華美と燕の間に  確執が生まれなかったのか、ちょっと気になりました  大介がとりなしたりしたんでしょうか?w  またも質問ばかりですが、お答えいただければありがたいです 647 :644:2010/02/01(月) 04:29:26 ID:kRnw564e 連投の上、横レスで申し訳ありませんが、何故か気になったのでもう一つだけ  > 強者云々はその通り 「勝ちたい負けたい」「闘いたい」「殺したい殺されたい」「殺し合いたい」のうち、  燕は「勝ちたい負けたい」だけに思えました  (刀を使って闘っている以上、結果的にはどれも大差ないのかもしれませんがw) それでどーしたという事もないのですが  一応、読者の一人にはこう見えてましたよ、とだけ 648 :名無しさん@ピンキー:2010/02/01(月) 16:54:11 ID:QpKCgCpC 流れを読まずにすまない・・・ ファミリーコンピューター用RPGゲーム SD刑事ブレイダーより  宇宙刑事ブレイダー×悪の組織ジャドーのエルメス将軍 投下 649 :名無しさん@ピンキー:2010/02/01(月) 16:56:10 ID:QpKCgCpC 地球征服を企む悪の秘密結社ジャドーは、宇宙植物を使った作戦を展開していた。 パートナーのミリーを攫われた宇宙刑事ブレイダーは、惑星ベムラスの宇宙人、ポプリンと共に この作戦の指揮官、エルメス将軍を倒し、ミリーを助け出すために東京ドームへと潜入。 襲い来る怪人達を倒しながら、遂にエルメスと彼女に操られている最強の宇宙植物ベムレシアンのところまで辿り着く。 ミリーが人質に取られて身動きができなくなったところを、謎のヒーローサスライマンが彼女を助け出す。 サスライマンが助け出してくれたミリーを、彼に任せて先に脱出させ 「グヒョヒョヒョ、コンドハニガサンゾ」 と言って、毒ガスを吐き出しながら襲い掛かってきた宇宙植物ベムレシアンを倒したブレイダーは ジャドーの大幹部、ジャドー四将軍の紅一点、エルメス将軍と対峙する。 「ええい、この役たたずめッ! いいわ、私が相手になるわ…ブレイダー勝負よッ!」 熾烈を極めた激闘の末にブレイダーはエルメスを倒した。 ポプリンが弱っているベムレシアンに近づき、「故郷のの星に帰ろう、ここはお前の住める星じゃないんだよ」と ベムレシアンを説得する。 ポプリンの説得を受け入れたベムレシアンは、「ベムラス、ワレワレノホシ…ワカッタ、オレフルサトニカエル」 そう言うと、ポプリンとベムレシアンは惑星ベムラスへと帰って行った… 残されたのはブレイダーとエルメスだけ…彼は地に倒れ伏す彼女を見る。 ブレイダーは最後の一撃のとき、僅かに手を抜いた為に彼女はまだ生きていた。 しかし大人しく逮捕されずに、従わず抵抗した彼女には、銀河連邦刑法第2条による処分…処刑が待っている。 執行者は自分…ブレイダー自身である。だが、先に処刑した同じくジャドーの幹部、テッケンダー将軍とは違いエルメスは女… 何も考えずに刑を執行するべきなのだが…非情になりきれないブレイダーは、せめて女としての最後を与えてから処刑することにした。 650 :名無しさん@ピンキー:2010/02/01(月) 16:58:45 ID:QpKCgCpC もう体力も気力も底を突き、グッタリしている彼女を抱き起こして、ブレイダーはこれからすることをエルメスに告げる。 「…エルメス、俺は今からお前を……君を抱く」 「………どう…して…」 訳がわからない…どうして自分を抱くのか?弱々しく疑問を口にする彼女に、非情な宣告をするブレイダー。 「……俺は、銀河連邦刑法第2条により…君を処刑しなければならない」 「…………」 彼女も分かっているのだろう、それには答えず黙って聴く。 「だが君は女だ……俺は、君をただの悪人として裁くのではなく……女として逝かせてやりたい」 そこまで聴くと、エルメスは渇いた笑い声を上げてから口を開く。 「…何を…言うかと…思えば……とんだ…偽善者ね…」 侮蔑するかのように、エルメスは続ける。 「…それは…贖罪のつもり?…罪悪感を……軽く…するための…」 「………」 今度はブレイダーが黙って聴く。 「…それとも……ただ…私を…欲望のままに…抱きたいだけ…なのかしら?……どちらに…しても……お笑いね…」 男が女を抱くなど、愛以外ではそんな理由しかないだろう…正義の宇宙刑事といっても所詮はそんなもの… そう考えながらもエルメスは思う。 もし、彼の口にしたことが本当ならば…それこそ偽善者だ、と… 「………君は、俺が出逢った中で一番美しい女性だ。欲望のままに、と取られても仕方がない…」 冷たい印象を与える整った容姿に、太腿まで届いている艶のある長い髪、手に納まらないだろう豊かな胸に括れた腰。 そんな彼女はとても色っぽく、こんな状況と立場でさえなかったら良き出会いだっただろう。 「…あら…一番は……貴方の…パートナー……では…なくて?…」 彼女が嫉妬した相手…ミリー。 自分よりも美しいと自身で認めてしまい、それ故に(自分よりも美しい者は許せない)と思い、殺そうとしたブレイダーのパートナーの女。 「……ミリーは確かに綺麗だけど、そういう目で見たことはない。…あくまで同僚だ」 「………………いい…わ…冥土の…土産に……気持ちよく…して…もらおう…かしら……偽善者…さん…」 それなのに彼は…ブレイダーは私を一番美しいと言った…ならば、人生の最後に…この偽善者に抱かれるのも良い… そんな思いが過ぎるエルメス。 「……偽善なのは分かってる……それでも…俺は……君を抱く」 息も絶え絶えに話す彼女の命を心配するブレイダーだったが、命に別状はないようだ。 だが、念のために回復アイテムを使い、僅かにだが彼女の体力を回復させる。 最後まで彼女を抱いてあげたい…いや、抱きたいブレイダーは 安心と同時に矛盾していると思う。抱くのは自分だが…処刑をするのも自分なのだから… そんな考えを振り払い、ブレイダーはエルメスの服を脱がせていく。 エルメスはただ上を見ている。もはや体を動かす力も残っていなかったので、何も言わずにブレイダーにまかせている。 やがて最後に残っていた彼女の黒の下着を脱がせながら、黒い下着は彼女に良く似合っていると、ブレイダーは思った。 エルメスを裸にすると、今度は自分の服を脱いでいくブレイダー。 先程までただボーっと上を見上げているだけだったエルメスは、服の上からでは分からなかった、華奢に見えて意外と鍛えられた体を見ながら あの逞しい体でこれから抱かれることを想像すると、自然と体の芯から熱くなってきた。
651 :名無しさん@ピンキー:2010/02/01(月) 17:00:10 ID:QpKCgCpC 服を脱ぎ捨てたブレイダーは、そんな彼女の傍に腰を下ろすと閉じていた股を開かせて、そっと股間に指で触れる。 「…っふぅッ!…」 エルメスの口から小さく息が洩れる。彼女の膣は少しだけ濡れていたが、ブレイダーはより確実にセックスをしやすくするために、 膣に指を入れて膣内をほぐしていく。 「……あ…うっ……ん…」 ほぐし続けていると彼女の息が次第に荒くなる。体力のない今の彼女は愛撫されるだけでも息が上がるようだ。 これ以上愛撫し続けて余計に消耗させては抱くことが出来なくなってしまう。そう思ったブレイダーは指を引き抜く。 「あッ……はぁっ…はぁっ……はぁっ…」 エルメスの息が整うのを待ってブレイダーは彼女の脚を開いて、自分の太腿に跨らせるような体制にし、愛液の溢れている膣口に肉棒を宛がう。 「エルメス……今から、君の中に入れるぞ」 「………来て……」 彼女の返答を合図に、ブレイダーはゆっくりと腰を進めて行く。 「…あ、あぁぁぁぁ……ッ」 エルメスの口から洩れる甘い声と、初めて味わう女の温もりと気持ちよさに、思わず一気に突き込みたい衝動に駆られる。 しかし、そんなことをすれば今の彼女では体が持たない。何とか自分を押さえ込んだブレイダーは、ゆっくりと少しずつだが 確実に腰を進め挿入していき、最奥へと辿り着くと動きを止めた。 「…ん…ブレイ…ダー…?…」 動きを止めたブレイダーを不思議に思い声を掛けるエルメスに、少し微笑んで答えるブレイダー。 「…全部入ったよ…君の…一番奥まで…」 ブレイダーの言葉を聴いたエルメスは、無理に体を起こして結合部を見ようとする。 だが、ブレイダーは彼女に無理をさせないように、自分から彼女を抱き起こす。 「………繋がって…いるの?…」 「ああ、俺と君は…今一つになっている…」 根元まで肉棒が入っているので、見た目は股間をくっ付けているようにしか見えない。ブレイダーは彼女に見せるために少しだけ腰を引く。 「あっ…」 膣内を擦られる感触にエルメスは小さく喘ぐ。だが腰を引いてくれたので、自分の膣に深々と肉棒が挿入されているのが見えた。 彼女が結合部を確認すると、ブレイダーはもう一度根元まで挿入し直す。 「あぁっ…」 ブレイダーは抱き起こしていた彼女の体を寝かせて 「…今から動かすけど…君はじっとしていて」 「………分かった…わ…」 そう言うと、抽挿を開始。 652 :名無しさん@ピンキー:2010/02/01(月) 17:01:29 ID:QpKCgCpC 「あっ……んっ……あぁ………あぁ…」 あくまでゆっくりと優しい抽挿をするブレイダーに、甘く切ない声で喘ぐエルメス。 つい先程までの命を掛けた戦いの空気は、もうどこにも残ってはいない……しかし、ブレイダーの心の中は葛藤に苛まされている。 今自分が抱いている彼女を、この後自分の手で処刑しなければ…殺さなければならないのだから…… 見逃す……そんな考えが一瞬過ぎるものの、それは出来ない……自分は宇宙刑事なのだから…法の執行者が、悪を見逃すなど有ってはならない。 「ん…ん……ふ……あぁっ…あ…」 そんな心の葛藤に苦しむブレイダーの耳に、エルメスの切ない喘ぎが聞こえる。 その声を聞いていると、まるで心に直接清涼剤でも流されるかのように、落ち着き癒されていく。 もうブレイダーは考えることを止めた。ただ彼女を抱く、それだけに集中する。 奥まで挿れて、ギリギリまで引き、また奥まで挿れる。 繰り返し繰り返し続けながらブレイダーは思う。 今、自分とエルメスを外から見たらどう見えるのだろうか? 男が女を強姦している?単純にセックスをしているだけ? それとも……恋人同士が愛し合っている… 「ああッ…あんッ…はっ…あぅッ」 思考は彼女の喘ぎに遮られる。 その声を聴きながら…もっと深く、もっと奥まで繋がりたくなったブレイダーは 腰に力を入れて前に突きだし、彼女の腰を引き寄せる。 「ああッッ!」 彼女の声を聴きながら、この心地良い一時の時間を過ごしていく… やがて抽挿を続けているのも限界に達したブレイダーは、一度大きく腰を引いてから 最後に力いっぱい突き込んで、肉棒全体をエルメスの膣に挿入した。 「あぁぁぁッああーー…ッッ!!」 どくん どく どく どく… ブレイダーは込み上げてくる精液をエルメスの子宮に注ぎ込む。 彼女を抱き締め、最後の一滴まで… 「あ…うぅ……ブレイ…ダー…」 甘えるような声を出して自分の名を口にする彼女… 「エルメス…」 それに応えるように彼女の名を呼び、優しく口づける… 「ん…んん…」 甘い時間は、人生で初めての甘く切ないキスの味で幕を下ろした… 653 :名無しさん@ピンキー:2010/02/01(月) 17:04:22 ID:QpKCgCpC 剣を構えるブレイダー。その剣を突き立てている場所は……エルメスの胸の上… 既に彼女には服を着せている。 さすがに全裸のまま刑の執行はできないし、したくない… 彼女は一切の抵抗を見せず、ただ黙ってその剣に自分の体が貫かれるのを待っている。 「……何か、言い残すことは…ないか…」 「……」 何も言わずに暫し沈黙している彼女。 「……………そうね…特に……ないわ…」 「……そうか」 手に力を入れるブレイダー…そのとき… 「ああ…一つだけ…有ったわね…」 「………何だ?」 ………貴方に…出会えて………よかった…… 彼女と自分が恋人同士だったら…どんな感じだったのだろう… ブランド物を好みそうな彼女は、無茶なプレゼントを要求してくるのだろうか? それで俺の財布は空っぽになって、次の給料日までひもじい思いをしているのかもしれない。 いや、彼女はそんな俺を見て「しょうがないわね…」などと言って、食事を作りに来てくれるのかな? そして給料日には「食べさせてあげたのだから、これぐらいは当然よね?」とまた我が侭を言うに違いない。 嫉妬深い彼女は、俺がちょっとでも他の女を見ていたら機嫌が悪くなるだろうな。 機嫌が悪くなった彼女のご機嫌取りは大変だ…また一つ、彼女の我が侭を聴かなければならない… だから同僚に「彼女は美人だけど、我が侭で嫉妬深いだろ?お前、よく続いてるなぁ…」と呆れられる。 だけど俺はこう答えているだろう… ……それでも俺は、エルメスのことが……好きだからな…… 654 :名無しさん@ピンキー:2010/02/01(月) 17:05:26 ID:QpKCgCpC 「銀河…連邦、刑法第2条に、2条に…従って…け、刑を…刑を…」 震える声で死刑執行を告げる彼…目を瞑ってそのまま死を受け入れようとしていた私は…彼の震える声に目を開ける… 「何を……泣いているの…?」 彼は目から大粒の涙を流して頬を濡らしている。 「……」 私の胸の上で構えるブレードが震えている…… バカな男……たった一度抱いただけの私に…情でも湧いたのかしらね… 「私は…」 だから言ってやる…この…偽善者で…泣き虫で…バカな男が…… 「私は…生きて帰ったら…悪の限りを尽くすわ…」 ……立ち止まったりしないように… 「殺して、奪って、陵辱して、苦しめて、それを延々繰り返し…そして、全銀河を恐怖で支配してやるわ!」 「……そんなことは…させない」 私の言葉を聴いた彼は、ブレードを高く掲げ、宣告する… そう…それでいい……貴方と私は……正義と悪なのだから… 「刑を……執行するッッ!!」 高く掲げられたブレードが…エルメスの体に向かって……振り下ろされた… 655 :名無しさん@ピンキー:2010/02/01(月) 17:07:28 ID:QpKCgCpC ……ジャドーベース…… ジャドーの前線基地にして、様々な違法研究がなされている巨大な施設。 その最上階にて、壮絶な戦いが繰り広げられていた。 強力な敵の攻撃に倒れ伏したブレイダーは、地に足を付き立ち上がろうとするも、思うように力が入らない。 必死に立ち上がろうとする彼を嘲笑うかのように、硬い機械の脚が横から彼を蹴り飛ばす。 「ぐぁぁッ…!」 圧倒的な力の前に、為す術もなく倒れるブレイダー。 ガシャッ ガシャッ ガシャッ ガシャッ 彼に近づいてくる機械の足音。 「…大した物だな…この儂を相手にここまで闘えるとは……少々貴様を見くびっていたようだ」 見上げる巨体は機械の体…まるで全身が兵器で出来ているかのようなその体の持ち主 ジャドーの最高幹部にして、首領キングジャドーの参謀…ウエポーンは自分と激闘を繰り広げたブレイダーを賞賛する。 「さすがは、我がジャドーの四人の将軍達を倒しただけのことはある」 よく見ればわかるが、ウエポーンの体にも多数の傷が付いている。ブレイダーの攻撃による傷だ。 ウエポーンは参謀として、また科学者として常に後方に控えて普段は戦いとは無縁である。 かといって戦闘が出来ない訳ではなく、その力はジャドーの?bQとして自他共に認められるものであり 仮に四将軍が四人がかりでウエポーンに挑んだとしても、返り討ちにされるだろう。 首領キングジャドーも彼には一目置いている。 「儂が復活させた将軍達の合体したショウグンダーを倒したこと、そして儂を相手にここまで闘ったことには素直に敬意を表そう」 そのウエポーンの前に、何とか立ち上がるブレイダー。 「光栄だな……悪名高いジャドーのウエポーン博士に…そこまで言われるとは…」 ウエポーンを見上げてそう言いながらも、自身の体がもはや限界であることはわかる。 「だが……ここまでのようだな」 奴の言う通りだろう…どう足掻いても、もはや勝ち目はない… 体力は底を付き、アイテムも何一つ残ってはいない… あの機械の腕で、ゴミのように吹き飛ばされて終わりだ。 「……ここまで…か…」 口にしたくなかった言葉。大きすぎる力に…俺は今屈する… 「死ねッ!ブレイダーッ!!」 656 :名無しさん@ピンキー:2010/02/01(月) 17:09:46 ID:QpKCgCpC 覚悟を決めたブレイダーは、それでも悪には屈しない!と、ウエポーンの顔を睨み付ける。 そんなブレイダーを、顔を歪めて笑いながら腕を振り下ろそうとしたウエポーン。 ……だが。 「…!?」 いつまで立っても来ない攻撃に、あらためてウエポーンを見るブレイダー。 先程まで醜悪な笑いを浮かべていた顔は、驚愕の表情に変わっている。 「か…体が、動かん、」 ホーッホッホッホッホッ…改良型電磁ムチのお味は如何でしょうか?ウエポーン博士。 カツーン カツーン と響く足音。その足音はウエポーンのすぐ後ろで止まった。 そこに現れたのは…冷たい印象の整った容姿に、太腿まで届く薄い紫の長い髪、大きく豊かな胸。 手に電磁ムチを握っているピンク色のマントを着た色っぽい女性… 「き、貴様はッ!」 「お久しぶりですわ、ウエポーン博士」 「エルメスッ!!」 現れたのはジャドー四将軍の紅一点、エルメス将軍。 「………将軍達を復活させた時、貴様だけが居なかったので妙に思っていたが……やはり生きていたのか」 先程、ウエポーンが四将軍を復活させた時、エルメスだけが復活しなかった。 それもそのはず…彼女は生きていたのだから… だが、ウエポーンにとってはそんなことはどうでもいい…問題は…彼女が自分に攻撃をしていることだ。 「貴様、一体どういうつもりだ?儂を攻撃するなど…ジャドーを裏切る気か!」 怒りを露わにして吠えるウエポーン。 「ホホホホ…裏切るなどと、とんでもありません。……ただ、」 「ただ、何だ?」 訝しむウエポーンに不敵な笑みを浮かべて彼女は言い放つ。 「頂くだけですわ…ジャドーの全てを…そして、キングジャドー様…いえ、キングジャドーに成り代わって全てを支配する!」 「ク、クククク…何を言うかと思えば、愚か者めがッ!貴様如きがキングジャドー様に叶うとでも思っているのか!!」 自分の前でボロボロになっているブレイダーに破れたエルメスが、あの圧倒的な力を持つキングジャドー様に勝てるものか! キングジャドー様どころか、この儂にすら遠く及ばぬ! そう思い、目の前に居る愚かな女を見下すウエポーン。 しかし彼女は全く態度を変えない。 「さあ…それはどうかしら?少なくとも貴方「如き」には負けないわね」 「貴様〜ッ!いいだろう…ブレイダー共々始末してくれるわッ!!」 ウエポーンはエルメス、そしてブレイダーに襲い掛かっていった。 だが、エルメスは彼の本気の一撃を見切り、あっさりと躱す。 「何…!?ば、バカな、貴様如きに躱せるはずがッ!?」 もっとも、その後に繰り出した彼女の攻撃も受け止められてしまったが。 「くッ!重いッ!」 エルメスは明らかに強くなっている。 以前の彼女ならば彼の最初の一撃で地に伏していたことだろう。 「以前の彼女」ならば… 「何故ここまで…!」 「何の勝算もなく貴方に挑むほどバカじゃないわ。私がブレイダーに敗れてからどれだけ時間が経ったと思っているのかしら?」 ブレイダーに敗れた後、彼女は自分の技を磨いていたのだ。 もう二度と、敗北を喫したりしないように…それだけの時間は十二分に有った。 「その程度のことに考えが到らないなんて……怪人の研究開発ばかりしていて、惚けたんじゃありませんこと?ウエポーン参謀」 遙かに格下の筈だったエルメスにバカにされ、激怒するウエポーン。 「黙れェッ!」 エルメスは確かに強くなった。それでも互角では勝てない…だが、此処にはもう一人居る。 「ブレイダー!これを使いなさい!」 彼女はブレイダーに回復アイテムを投げる。 すかさず受け取り使用、みるみる体力の回復したブレイダーは、彼女とウエポーンの間に割ってはいる。 「第二ラウンドだウエポーン!!」 エルメスの電磁ムチで痺れさせ、ブレイダーが攻撃。 二人の連携に手を焼きながらも、必死で反撃するウエポーン。 いつ果てるともない激闘は続いた… 657 :名無しさん@ピンキー:2010/02/01(月) 17:11:28 ID:QpKCgCpC 「ブ、ブレイダーよ、ネオドクロンガーのバリアーは儂が切っておいた…これで貴様のジェット機で乗り込めるはずだ…」 激闘の果て、ブレイダーとエルメスはウエポーンを倒した。 彼にとって誤算だったのは、エルメスが以前に比べて遙かに強くなっていたことだ。 今の彼女は、単独でもウエポーンと互角の闘いが出来るほどに強くなっていた。 その彼女とブレイダー…二人を相手に闘えば彼が敗れるのも無理からぬ事… 「これも、キングジャドー様の…ご命令だ…どのみち貴様は……死ぬのだ…」 瀕死のウエポーンはエルメスを見て言葉を続ける。 「す、すばらしい進歩だ、だが、儂を倒したくらいで、いい気になるなよエルメス、貴様など、き、キングジャドー様の、足下にも、及ばぬ、わ……」 そこまで言って、ウエポーンは息絶えた…… 「ありがとうエルメス。君のおかげで助かったよ」 絶体絶命のところを彼女に助けられたブレイダー。 「勘違いしないで…私は借りを返しただけよ」 命を助けられた借りを、命を助ける事で返した。 そう言うエルメスを複雑な思いで見るブレイダー……結局、彼はエルメスを処刑することは出来なかったのだ。 「君は、これからどうするんだ…?」 「言ったはずよ、キングジャドーを倒して私がジャドーの首領になるって」 悪の秘密結社ジャドーは潰さなければならない…全銀河の平和のためにも。 だから彼女の発言を、行動を見逃すことはできない。 たとえキングジャドーを倒しても、彼女がジャドーを支配して地球を、銀河を征服しようとするのならば意味がない… 「させないぞ、そんなこと」 「だったらどうするのかしら?「君を…」逮捕する…できないわね。……自ら法を破った貴方には」 言い掛けた言葉を遮って、エルメスは彼の罪を口にする。 彼女を見逃してしまったブレイダーは銀河連邦刑法第2条違反に該当する。 発覚すれば即懲戒免職、場合によっては彼が罪人として裁きを受ける立場になってしまう。 「ほら、どうするのかしら?バカで泣き虫の偽善者さん」 そう言って彼に近づくと、彼女は固まって何も言えないブレイダーの頬を優しく撫でる。 「エ、エルメス…き、君は、」 「ホホホホ…貴方に私を捕まえることはできないわ……んっ…」 「んむっ…!」 そのまま彼の唇に、自分の唇を重ねるエルメス。 舌を彼の口の中へと割り込ませて、彼の舌を探り絡みつかせる。 「ん…ちゅ…ふっ…んんっ…」 深く深く口付けてゆっくりと唇を離すと…自分を抱き、法を曲げて命を助けた偽善者の男は、ゆでだこのように顔を真っ赤にしていた。 「今度は……私が貴方を抱く番かしら…?」 ウエポーンの死体がすぐ横にあるというのに、気にも止めずにエルメスは俺を抱いた。 俺は抱かれてしまった……彼女の言うように、俺は彼女を逮捕することはできそうにない… …俺は、エルメスに惚れてしまったから…… 658 :名無しさん@ピンキー:2010/02/01(月) 17:14:30 ID:QpKCgCpC エピローグ その後、ブレイダーとエルメスは共闘してキングジャドーを倒し、秘密結社ジャドーは一度滅びる… しかし七年後、ジャドーは復活した。新たな首領、クイーンエルメスの下で。 その頃から妙な噂が銀河中で囁かれ始めた。 曰くクイーンエルメスの娘と、ジャドー関連の捜査を行う特別捜査官…宇宙刑事ブレイダーの娘は双子である、と。 双方の娘を見たことがあるという人の話では、二人の娘は鏡写しのように瓜二つなのだという。 宇宙刑事ブレイダーは既婚者で、七年前に結婚したらしいのだが、その奥さんは経歴その他一切謎に包まれていて、見た者は一人もいないらしい。 ただ本人曰く「ええ、妻とは一緒に住んでいません。でも、月に数回は合っていますよ。お互いに仕事が忙しいもので…」だそうだ。 憶測の域を出ないが、その妻がジャドー首領のクイーンエルメスなのでは?とも言われている。 それ故に銀河連邦警察とジャドーの争いは、二人の壮大な夫婦喧嘩だと、まことしやかに囁かれている。 だが、どれほど調べたところで二人が夫婦であるという確定的な証拠は出ない上に、銀河連邦警察も動かないので都市伝説的な物なのかもしれない… しかし、都市伝説というものは一過性のもの…にも関わらず、宇宙刑事ブレイダーとクイーンエルメスの噂は いつまで経っても消えることはなかった…… ある母と娘の会話 「ママー」 「なーに?」 「ママとパパは、どうしていつもケンカをしているのー?」 「それはね、ママが悪者で、パパが正義の味方…じゃなくて、偽善者だからよ」 「ぎぜんしゃー?」 「いい人ぶっている人よ」 「おねえちゃんとおんなじなんだー。ママはパパがキライなのー?」 「ママはパパが大好きよ…お姉ちゃんのこと嫌いなの?」 とても二児の母には見えない母親は娘の疑問に答えながらも、「姉と同じ」の後に「パパのことが嫌いか?」 と聞いてきたので、娘はもう一人の娘…双子の姉が嫌いなのかと思い、心配そうに聞いた。 「ん〜ん、おねえちゃん大好きー」 「そう、良かった……」 娘の答えを聴いて安心した母親は、「もう遅いから寝なさい」と娘を寝かしつけると。 自分も娘の寝顔を見ながら、「お休みなさい」と明かりを消して、今夜もバカで泣き虫で偽善者な夫の夢を見るのだった…… 今日もバカで泣き虫で偽善者な正義の味方と、高飛車で我が侭で女王様な悪の首魁は、宇宙のどこかで闘っているのかもしれない…… 659 :名無しさん@ピンキー:2010/02/01(月) 17:21:06 ID:QpKCgCpC 終わりです もう19年も前のマイナーRPGソフトです・・・ 660 :名無しさん@ピンキー:2010/02/01(月) 18:02:39 ID:Y0+2G7Je ブレイダーなつかしいwwwwwwwwwwwwwww 意外と難易度高いというか雑魚敵も攻撃力がやたら高かった覚えが 661 :XXXR:2010/02/01(月) 21:02:47 ID:H+H3UcUb >>659 GJ!!やっぱこういうのもいいなあ・・・。 >>647 そうですね、確かに彼女にとって大事なのは「勝ち負け」ですが、 「生き死に」がそれに付随するのは当然の事、とも考えています。彼女なりの「けじめ」ですかね。 ただ相手によっては、闘うことが純粋に楽しい、という時もあるでしょう。その筆頭が大介かな。 燕と華美の関係は、表面化していませんがちょっとギクシャクしてます。 大介の腹をザックリやっちゃった一件に関して「あれは勝負の結果だから」と全く悪びれない燕が、 大介至上主義者の華美としては面白くない訳です。 大介本人は何となくそんな空気を察して、「オレは気にしてないのに・・・」とちょっぴり悩んでいます。 ・・・というか、こんな事書くよりSS一本作った方が、もっといい答えを返せる気がしてきた。 662 :名無しさん@ピンキー:2010/02/02(火) 08:35:54 ID:kJ7Gt5i1 >>659 グッジョブ!  成長したら姉妹喧嘩も起こりそうな予感w  >>661 ご返答ありがとうございます  ……後日談も含めて華美が報われないw   けじめですか、なるほど……  ……燕は、(大介や怪人を除いて)人を斬った経験が、 というか(結果的に)斬殺した経験があるんでしょうか? 一応、こちらとしても最後の質問にするつもりですので  ご返答いただければありがたいです 663 :644:2010/02/02(火) 09:25:57 ID:kJ7Gt5i1 すまん、最後とかいったが……ありゃウソだった  一応、ホントに最後にするつもりなので……こらえていただければ……  燕は一応、幹部という立場でもあったようですが、  実際どの程度、組織の活動に関わっていたんでしょう?  誘拐計画や開発した兵器について、事前に把握していたような口振りではあったけれど……?  連投申し訳ない 664 :659:2010/02/04(木) 19:27:23 ID:MDFbjmzs >>660 おお! まさか知っている人が居るとは! このゲームは強烈だった…    雑魚敵の特殊攻撃数回で死亡とか、普通に有りましたよw >>661 普通に悪の女幹部と恋愛でした。 しかし、悪は悪のままにしてみました。    本人たちは幸せになれたけど、でも正義と悪ということで。 >>662 確実に起こりますw お互いに将来は、ジャドー首領(妹) 宇宙刑事(姉)     を目指しているので。 本当は仲良しだけど、素直になれない、みたいな感じですねw  スーパーファミコン用RPGゲーム ライブ・ア・ライブより  名無しさん×幕末編の中ボスの一人 淀君  名無しさん=このスレを見ている人、ということでお願いします。 665 :659:2010/02/04(木) 19:28:37 ID:MDFbjmzs 名無しさん×淀君 自宅で「悪の女とH第6期目」というスレを見ていた筈の俺は、気がつくとライブ・ア・ライブの世界に入ってしまっていた。 一体何が起こったかのか分からない……よく二次創作SSで有る、現実から転移ってやつか? でも何で俺が? 俺は現実の人間で、二次創作の登場人物じゃない… それ以前にこんな状況だというのに冷静でいられる自分もおかしい… 今俺が居る場所は幕末編の淀君の部屋だ。 何故かご都合主義的に最強レベルになっていた俺は、とりあえず淀君を取り囲んでいた忍者を瞬殺。 いきなり襲い掛かって来たので仕方がないし、理不尽な出来事に対する八つ当たりとも言える… とにかく現状の確認だ。 目の前に居る女は間違いなく幕末編の中ボスの一人…淀君。 ということは、本来おぼろ丸が通るべき道…イベントを、俺が通ってしまった訳か… じゃあ、この後…… 「ああ……危うきところを助けていただき、なんとお礼を申してよいか……」 「あ、いや……男は女を守るものだからな」 やっぱり……分かりきっていたが淀君に誘惑された。 考え込んでいる俺に、近づいてくる彼女。 「たくましい 御方……どうじゃ、妾と契らぬかえ?」 当然したいに決まっているが、そこは耐える。 ライブ・ア・ライブは何度もプレイしているので、彼女の正体も知っている… 「いや、それは…」 「これほど頼んでも、妾と結ばれるのは嫌かえ?」 嫌な訳がないだろ、個人的には今すぐにでも押し倒したい。 こんな美人とお近づきになるチャンスなど二度と無いだろう。 しかし、それが俺の魂と…命と引き替えなのはゴメンだ。 「もちろん結ばれたいとは、思ってる」 「おお! やはり妾が恋しいかえ?」 見え透いた芝居をしている淀君に、俺は言い放つ。 「ただし、あんたが俺の魂を喰わないのならな!」 ビシッと指を突きつけて言う俺に、淀君は一度俯いた後、明らかに空気を変えて笑いながら…本性を現した。 青白い炎に包まれた後に現れたのは、ゆったりと脱ぎかけの着物を纏い、大胆に胸をさらけ出している地に着くほどの長い黒髪の 美しく妖艶な姿の淀君。 「フ……アハハハハ!! 一目で妾の正体を見破るとは、大した男よなあ……しかし、愚かな殿方…素直に妾の申し出を………受け入れておれば良いものを!!」 そう言って淀君は俺に襲い掛かってきた…… 666 :659:2010/02/04(木) 19:31:27 ID:MDFbjmzs 淀君との戦いはあっさりと俺が勝った。いくら人間よりも遙かに強い妖怪である淀君とはいえ最強レベルの俺の敵ではない。 俺は傷つき横たわる淀君に近づくと、手持ちの回復アイテムを使い彼女の傷を治す。 傷が治り、完全回復した彼女は、戸惑いながら俺を見て口を開く。 「……何故じゃ、何故妾にとどめを刺さぬ? 何故妾を助けた?」 「そうだなぁ、何となく……かな」 特に考えが有った訳じゃない、ただ妖怪って言っても見た目人間と変わらない女を殺すのはな… 良くも悪くも現代日本人の俺には出来ない… 「……理解出来ぬ…妾はそなたを殺そうとしたのじゃぞ…それにまた妾がそなたに襲い掛かるとは思わぬのかえ?」 「まあ、来るなら来いってところだな。 その時は、また返り討ちにしてやるよ」 実際負ける訳がない。 さて、とりあえず色々と見て回るか。幸い今の俺なら危険は無いだろうし。 元の世界に帰る方法も探さないと… そう考えて部屋を出ようとすると、淀君に呼び止められた。 「…待つのじゃ」 「何だよ、早速リベンジか?」 一応身構える俺に、淀君は首を横に振る。 「…違う」 「じゃあ何だよ?」 淀君は顔を上げ、俺を見つめて言った。 「そなたと…契りを交わしたいのじゃ」 何だ? 振り出しに戻るのか? ゲームの展開では良くあるな。 特定のイベントにおいて先に進むためには、倒さなければいけない敵がいたり。 選択肢が二つ有っても一方しか選べず、もう一方を選ぶと延々選択肢がループするっていう… ただ、いくらイベント通り事が起こるといってもこれは現実でもあるし、淀君の台詞でこんなのは無かったし… 「俺の魂喰おうったって、そうはいかないぞ」 「そなたの魂を喰ろうたりはせぬ。……妾はただそなたと契りたいのじゃ…嫌かえ?」 そ、それなら、嫌な訳がない! こんな美人とのエッチを断るなんて有り得ないだろ! というか、何でいきなりそんなことを言い出すんだ? 667 :659:2010/02/04(木) 19:31:48 ID:MDFbjmzs 「い、嫌じゃないけど…何でまた」 「妾は、そなたの様な強い殿方は見たことがない…それに妾が妖と知った上で助けるなどと…」 そりゃあ見たこと無いだろうな。何と言っても俺は本来この世界には存在しない奴だしな。 だけど、強いって言うのは違う気がする。 今の俺の状態は、ゲーム改造機でも使ったような状態なのだから… もっとも、そのことを彼女に言うつもりはない。 好意的に見てくれているのに、わざわざよけいなことを言う必要はないだろうし… 「それ故に、妾はそなたと結ばれたいのじゃ。………受け入れてもらえるかえ?」 それに加えて妖怪だからといって差別をしない俺が珍しいと。 「もちろんだ。魂を喰ったりしないのならば……俺もあんたと結ばれたい」 「そなたも妾が恋しいかえ?」 「…そうなるな」 「そうかえ!………それでは…妾と婚姻の契りを交わしてくれるのじゃな?」 いきなり結婚かよッ!……けど、まあ…いいか…さすがにこの世界で一人は嫌だしな。 元の世界に戻る方法は探すけど、最悪ライブ・ア・ライブの世界に永住の可能性も考えたら、とても一人では生きていけない。 淀君は長い黒髪に着物っていう現代ではほぼ絶滅した大和撫子な美人だし…それに俺、悪の女が好きだからな。 断る理由を探す方が難しい。 「ああ、俺で良かったら」 「おお!……それでは 妾とそなたは今宵…この時より夫婦じゃ……では、契りを交わそうぞ……」 あ、でもちょっとまて! 「淀君、その…俺…初めてなんだ……。だから下手かもしれない……」 正直、全く自信がない……女とした事は疎か、付き合った事もないのだから… それに対して、魂を喰らうためにおそらくだが、男と何度も寝た事が有る彼女は経験豊富だろう。 彼女を満足させてやれる自身なんて俺にはない。 「そうなのかえ?…では妾が初めてという事じゃな………初いやつじゃ……」 そんなことは気にしていないのか、淀君は俺の体を抱き締めてキスをする。 「ん…くちゅ……んむ…ふぅッ…んっ…」 初めてのキスは俺が想像していたような唇を重ね合わせるようなものではなく、舌を絡ませて口の中を蹂躙されるという深い口付け。 気持ち良い……キスがこんなに気持ち良いとは……よし、俺も…。 「んんッ…」 今度は俺の方からも舌を絡ませていく。淀君の口の中に舌を入れ、さっき彼女にされたように彼女の口の中を蹂躙する。 しばらくの間そうして舌を絡ませ合う… 668 :659:2010/02/04(木) 19:33:37 ID:MDFbjmzs 「ん……ふうっ………のう、そなた初めてというのは真かえ?……妾は…このような気持ちの良い接吻は初めてじゃ…妾に虚偽を申すと承知せぬぞ?」 唇を離して訝しげに、しかし頬を紅く染めて言う淀君。 どうやら俺が精一杯返したキスは相当上手くできたみたいだ。 しかし妖艶な女がこんな表情をすると、ギャップも有るせいか可愛い… {美女=美しい}の、俺の定義が{美女=可愛い}に変えられそうだ。 「本当だって……」 でも疑われるのは嫌なので俺は彼女に信じてくれと言う。 「ホホホホッ、冗談じゃ。そなたは妾の夫…信用しておる」 ……何だか手玉に取られそうだな… 「真に初いやつじゃ……」 そのまま俺は布団に倒されてしまう。淀君は俺を見下ろしている。 「…どうすればいいんだ?」 何もかもが初めてで分からない。 「何もせずともよい…そなたは妾にその身を委ねておればそれで良いのじゃ…」 言って、俺の着ている服を次々と剥ぎ取っていく彼女。 合意の上とはいえ、何だか逆レイプをされているみたいだ。 「それにしても…そなた、変わった着物を着ておるのう」 俺が着ている服は、普通のパジャマだ。 夜遅くに「悪の女とH第6期目」を見ていたから…終わったらすぐに寝るつもりだった。 別に珍しくもなんともない筈だが、この時代には無い物でもある。 外国の方は知らないが、日本には無いだろう。 「これはアメリカ…メリケンで手に入れた就寝時に着る服だ」 「ほう、メリケンで。……そなたメリケンに行ったことが有るのじゃな?」 「まあな」 異世界とか未来の服というよりは、余程説得力が有る。 というより、俺が異世界から来たとか言っても信用されないと思うし。 けど…俺のこと信用してるとも言ってるしな……時期を見て言うか… 669 :659:2010/02/04(木) 19:35:05 ID:MDFbjmzs そうこう考えている間に、素っ裸にされてしまった。 「うむ、ずいぶんと元気じゃな」 彼女の目は俺の下半身に向いている。恥ずかしい… 我が愚息は、既にカチカチに固まっているのだ。 これからされることを思えば、無理もないのだが… 「あ、あんまり見るなよ…恥ずかしいだろ…」 「ホホホ…恥じらうそなたを見るのも、妻たる妾の特権じゃ」 完全に遊ばれているような気がする… 「じゃが、それほどに恥ずかしいと言うのならば…」 言い掛けて、中途半端に纏っている脱ぎかけの着物を脱いでいく淀君。 シュルシュルと鳴る衣擦れの音が艶めかしくてエロい… 完全に服を脱ぎ捨てた彼女の裸体で、一番目を引いたのは、やはり胸。大きい… 「早々に妾の中へ迎え入れるとしようぞ…」 淀君は俺の腰の上に跨ると、ゆっくりと腰を下ろしてくる。 先端が彼女の膣口に触れたとき、思わず声を上げてしまう。 「あッ…」 俺の声を聴いた彼女は、一度俺を見てから言う。 「そなたが喘いでどうする…喘ぐのは妾じゃ」 無理言うなッ! 俺だって情けないとは思うけど、初めてなんだからそれぐらい見逃せッ!! と、心の中で抗議するが、彼女の言う通りなので何も言えない… 「…では」 言うと、彼女は腰を下ろし、俺の肉棒が彼女の膣内へと咥え込まれていく。 ずぶずぶずぶ… 「…ッ…ッ!」 「あ…あぁぁ……わ、かる…かえ…?」 さっきみたいに情けない声を出さないように歯を食い縛って堪えている俺に 囁くように言う淀君。 「そなたの…一物が…妾の中に……入って…おる…のじゃぞ…」 完全に腰を落とした彼女。 言われなくてもわかっている…温かい…とても温かく湿っている彼女の膣内に、俺の肉棒が全て入っていることは… 「妾が……心地良くしてしんぜる故…そなたは、じっと、しておれ…」 淀君は俺の状態がわかっているみたいだ。 正直なところ…油断するとやばい。 「あ、はぁッ…あふッ…あぁッ…」 彼女は腰を上下させて、俺の肉棒をしごいていく。 じゅぶ、じゅぶ、じゅぶ、と水音が耳に届いてくる。 こんなに気持ちが良いなんて、予想外も良い所だ。 ぬるぬるとした膣壁と擦れ合うたびに射精感が込み上げてきて、それを必死で我慢する。 「うッ…淀君ッ…」 「な、なん、じゃ、?」 「俺、そんなに、持たない、」 言ってて情けなくなる…けど淀君は 「我慢、せずとも、良い、」 と言ってくれる。その言葉に甘えたくなるものの、もう少し堪えて、彼女の腰の動きに合わせ力を振り絞って突き上げる。 「ああ…ッ!」 その突き上げに背を仰け反らせて喘ぐ淀君。 一方的に快楽を与えられるのではなく、俺も彼女に快楽を与えてあげたい… 彼女の喘ぎを聴いて俺はそんなことを考える。 だが現実には厳しい。今の俺には無理だ。 「あッ、あッ、あぅッ、んんッ、」 「よ、淀君ッ、俺、もう…ッ」 俺の肉棒を優しく包み込んでくれている彼女の膣…もっとここに居たい… そう思っても、限界が来ているのでどうすることもできない… 「わ、妾の、中に、出すのじゃッ、」 そう言って彼女が腰を下ろして来たと同時に、俺は腰を思いっ切り突き上げる。 ビュクッ ビュク ビュクビュク… 同時にイった俺は、迷わず淀君の子宮の中に精液を注ぎ込んだ… 「あ…あぁぁ…ああぁぁっ…! …中に…そなたの……熱いものが…入ってきておる…」 670 :659:2010/02/04(木) 19:36:19 ID:MDFbjmzs 暫くして、射精が収まったことを確認した彼女は、繋がったまま俺の体の上に 自分の体を倒してきた。 視界に映る彼女の地に着くほどの長い黒髪… そういえば、彼女の技で「えんようの黒かみ」っていうのが有ったな。 黒くて艶やかな髪が、燭台の蝋燭の明かりに照らされてとても綺麗だ。 触ってみたい… 俺はそっと彼女の髪に触れて、そのまま梳くように撫でる。 指を擦り抜けていく髪は細く滑らかで、とても触り心地の良い感触だ。 「どうしたのじゃ…? 妾の髪など触って…」 「いや、淀君の髪が凄く綺麗だから…つい…」 「髪は女の命じゃ…手入れは欠かさぬ」 確かにそう言うな。にしてもこんな地に着くほど長いと、その手入れも大変だろうな… 「大変じゃないのか? ここまで長いと…」 「もう、何百年もの間この長さじゃ…慣れればどうと言うこともない」 そんなものなのかな… 汗と体液を拭き取って、お互いに服を着た後、淀君は疑問に思っていたことを口にした。 「そういえば…そなたは何をしに此処へ来たのじゃ…?」 「へ…? あ、えっと、それは、」 「初めは妖怪退治にでも来たのかとも思うたが…妾と夫婦の契りを交わしたことを思えばそうではないのじゃろう?」 いきなりの質問に何と答えたら良いのか分からない。 正直に言えば何もすることは無い。 だが、「別に何も」と言って、それで彼女が納得するとは思えない。 「何を隠しておる? 正直に申せ。妾はそなたの妻なのじゃぞ。隠し事をするでない」 しびれを切らした彼女は、催促してくる。 時期を見て言おうと考えていたけど…下手な言い逃れはできそうもない… ここは、正直に話そう… 「……実は…」 俺は洗いざらい話した。 (ネットって言っても分からないだろうから)本を読んでいて、気がついたら淀君の部屋に居たこと。 此処とは違う、異世界から来たことなど。 さすがに、「この世界はゲームの世界」とは言わない。 それに、俺が此処にいる時点で、もうゲームの世界とは言えない気がする。 俺と淀君が結婚なんて本来有り得ないのだから… 「異世界…とな」 「信じてくれなくてもいい…」 「否、妾はそなたを信じると申した筈。 荒唐無稽な話ではあるが、妾は信じよう」 671 :659:2010/02/04(木) 19:37:14 ID:MDFbjmzs 彼女が信じてくれたことは、本気で嬉しかった。 普通ならば信じないだろう… で、帰る方法は有るのか? と聞かれたので、予想の範囲でだが答える。 それは…尾手院王を倒すこと… 「何じゃとッ!? 院王様を…ッ!?」 尾手院王…幕末編のボスだ。 こいつを倒すことで幕末編は終了する。 だから可能性が有るとすれば、院王を倒すことぐらいしかないだろう… 「い、院王様は妾の主君じゃ! 如何にそなたと言えどそれは許さぬッ!」 だろうな…実際、おぼろ丸がこの部屋とは違う別ルートを通っても、「院王様の元へは行かせぬよ」と言って待ち伏せしている程 尾手院王に対する忠誠心は厚い。 だが、俺もここは引き下がれない。 「淀君…お前は夫よりも、主君を取るのか?」 「そ、それは、」 かなり卑怯な言い方だけど、仕方がない。 悩む彼女に、俺は駄目押しとばかりに抱き締めて言う。 「…淀君…俺と一緒に来てくれるんだろ…?」 彼女は少し間を開けてから、同じように背中に腕を回して俺の体を抱き締めてくれた。 「……そなたは…そなたは卑怯じゃ、卑怯者じゃ…」 「そんなことはわかってる…でも俺は…ん…ッ」 話の途中で彼女は俺の唇に口づけてきた。 「ん、んんッ、」 そんなに長いキスじゃなかったけど…うん、気持ちいい… 「…ん…………言わずとも…よい……妾も、そなたと共に行こう」 672 :659:2010/02/04(木) 19:38:20 ID:MDFbjmzs こうして俺と淀君は、尾手院王のところに向かったのだが、いざ来てみると最上階の院王の部屋には誰もいなかった。 「奇妙じゃな…。院王はいつも此処に居るのじゃが…」 この部屋に居るとの確信を持っていた淀君は、顎に手を当てて考え込む。 しかし、俺には此処に居ない理由に思い当たるところが有る。 「淀君、この上だッ」 「この上じゃと? 此処は最上階故、この上には屋根しか…」 「その屋根の上だよ!」 そう、おぼろ丸と囚われの男…こと、坂本竜馬の二人が別ルートを通って、先に院王のところに来ていた場合 この部屋での戦闘の後、院王は屋根の上に上る。 それを追っておぼろ丸と竜馬も屋根に上って、そこで{ガマ蛇変化}に変身した院王と最後の闘いを繰り広げるのだ。 俺たちは急ぎ、屋根の上に上ったが…もう既に戦闘は終わっていた。 「えいかげんにしちょけや……おんしゃあ一人の欲のために、人であることもやめてしまうような奴に…・この日の本が治められてたまるかよ…・!!」 屋根の上には、おぼろ丸と坂本竜馬…二人しかいない。尾手院王は屋根から落ちて死んだのだろう。 「お? おんしら誰じゃ?」 こちらに気づいた竜馬が話しかけてきた。 「ああ、あんたらと同じく尾手院王を倒しに来たんだが…遅かったみたいだな」 彼は俺たちを怪しむ所か、朗らかに笑みを浮かべて言葉を返してきた。 「はははッ、そうかそうか…偉い別嬪さん連れとるきに、ワシぁてっきり秘め事の後に、夜明けのお天道様でも拝みに来たのかと思うたぜよ!」 「あはは…」 思わず乾いた笑いが出てしまう。 半分当たってる…竜馬って鋭いんだな… 「そなたらが院王を倒したのかえ?」 状況から察してはいるようだけど、一応、竜馬たちに聞く淀君。 「おお、あんバカたれはワシらが成敗したぜよ」 「……そうかえ…」 にこやかに言う竜馬に淀君は複雑そうな表情を浮かべている。 無理もないか…いくら裏切ったとはいえ、先程まで主君と仰いでいたのだから… そんな彼女に話し掛けようとしたときだった。 673 :659:2010/02/04(木) 19:39:22 ID:MDFbjmzs ドーンッ!  もの凄い音が海の方から聞こえてきた。 その音は続け様にドーンドーンと鳴り響いている。 「おッ! おお、おお、ずいぶんとハデにやりゆうにゃあ……そこまでせんでもワシは無事やに」 「むう、そういえば拙者、まだ名を聞いていなかった…」 今まで一言も喋らなかったおぼろ丸が、大砲に対する竜馬の反応に口を開く。 「あ? ワシかよ…? なんな知っちゅうと思うちょったぜよ…」 よく考えたら俺は竜馬のことを知っていても、おぼろ丸は知らないんだったな。 隣に居る淀君も知らないかも… 「ワシは、日本人……坂本竜馬じゃ! あの黒船はワシの仲間じゃきに!」 竜馬は両手を広げて自己紹介した後に、大砲を撃っている船を指差して言った。 彼の正体に驚いているおぼろ丸。 隣を見ると淀君は平静だ。知ってたのか… 「なあ、淀君は知ってたのか? 竜馬さんの正体…」 「妾は院王の口より聴かされておった……もっとも、あのような黒船までもを従えておるとは思わなんだが…」 漸く止んだ砲声……そして、海を見ていた竜馬が語り始める。 「今は誰が日の本を治めるがからぁて…そんなちんまいことで争いゆう場合じゃないぜよ」 確かにそうだろうと思う。 時代は少しづつだが、確実に歩みを進めているのだから… そんな小さなことに拘っていては、日本は時代に取り残されてしまう。 それは歴史が証明している… 「ちんまいにゃ…ほんまにちんまいぜよ、人間は……」 だからこそ、竜馬のような人間は時代を開こうと、追いつこうと駆け抜けたのだろう… 日本を愛して居るからこそ… 「けんど、ワシらぁはどうしたち人間じゃあき…それは変えれん…」 人間はそんな簡単に交われるものでもなければ、変わらないものだ。 永い時間を掛けて漸く変わって行くものなのだから… 「けんど、これからの日の本はどれっぱぁでも変えれると……ワシは信じちゅうぜよ!」 そこまで話すと、竜馬はおぼろ丸に歩み寄る。 「けんどもったいないのにゃあ。おんしのような奴が忍びをやりゆうがは……どうな?ワシらぁとお天道様の下で一緒にやらんかよ?」 「むう…」 おぼろ丸は暫し俯いて考え込む。 「どうじゃ?」 再度竜馬が聞いたとき、おぼろ丸は顔を上げると彼に握手を求めて手を差し出した。 「………面白い」 「おお、そうか!」 おぼろ丸の手を握って破顔する竜馬、そして今度は俺たちの方に向いて想定外のことを言ってきた。 「おんしらも共にどうじゃ? ワシらぁと一緒にやらんか?」 674 :659:2010/02/04(木) 19:40:33 ID:MDFbjmzs いきなり話を振られた俺は、どう答えて良いのか分からない… 「わ、妾たちもかえ?」 「そうじゃ!」 「しかし、妾は……妾は妖なのじゃぞ…」 返事ができない俺の横で、淀君と竜馬が遣り取りをしている。 「そうかぁ、人間離れしとる別嬪さんじゃあ思うとったら、妖かぁ……けんど、妖ぃ言うても同じ日本人じゃき!」 淀君が妖怪だということを、全く気にしていない竜馬は、人間だろうと妖怪だろうと同じ日本人だと笑う。 院王については、自分一人の欲のために行動していたから、たとえ人間をやめていなかったとしても受け入れられなかっただろう… 「………少し、待ってはくれぬか? 夫にも聞かぬと…」 竜馬の話を聴いた淀君は、そう言って俺を見てくる。 「ほぉ! おんしらぁ夫婦かぁ!」 「そうなのじゃ……のう、そなたの考えを聴かせてはくれぬか? 妾はそなたに従う」 俺の…意見……………尾手院王を倒しても…未だ何も起こらない。 俺が倒したんじゃなくて、おぼろ丸たちが倒したんだけど、それは同じことだろう… じゃあ……元の世界には………帰れない…ってことなのか…? 永住するのなら、一人では生きていけない…いや、どこでもそうだ。 人は一人では生きていけないのだから… 「俺は…」 だから俺は……永住する覚悟を…決める。 おぼろ丸や竜馬、そして… 「俺も…竜馬さんたちと共に…歩きたい!」 淀君と共に、この世界で生きていく。 「では、妾も夫と二人、そなたたちと共に行こう」 「おお それじゃあワシらぁは今日から、共に歩く仲間じゃきに!」 俺と淀君、竜馬とおぼろ丸、四人でしっかりと握手を交わす。 「そいたら今夜は、あの黒船の連中と祝いの宴じゃあ!」 夜が白み始めて、海の向こうから光が差してきた。 「……夜が明けるか……この日の本も、いつかは素晴らしい夜明けを迎えられると……ワシは信じちゅうぜよ……!!」 675 :659:2010/02/04(木) 19:41:44 ID:MDFbjmzs 淀君と手を繋いで、ゆっくりと登ってくる朝日を見ながらこれからのことを考えている…そのときだった。 明るくなり始めていた空が急に暗くなって、時間が止まったかのように世界が静寂に包まれる…いや、事実止まっている… そして、全てを憎悪しているかのような、体の芯から震え上がるほどの恐怖を覚える声が、どこからともなく響き渡ってきた… 「来たれよ……人の道に目覚めし者……人間に未だ幻想を抱く者よ……誘おう……真実を知らしめんがために……」 これはっ! ……魔王オディオ!! ふと、おぼろ丸を見ると体が光に包まれていた。 忘れていた! 魔王オディオのことをッ! 俺の知っている通りに事が動くのならば…七つの時代、世界から…七人が召喚される筈…その一人がおぼろ丸だ。 考えている間にも、おぼろ丸の体は薄れていき、やがて消えてしまった。 頼むぞおぼろ丸、俺には何も出来ないが…彼の無事、そして勝利を祈ろう。 そのときだ……本来ない筈の言葉が聞こえてきた……もちろん相手は…魔王オディオ。 「異世界より訪れし観測者よ……」 俺の…事か…? 「この世界はお前の居る場所ではない……」 オディオの言葉が終わると、おぼろ丸がそうだったように俺の体も光だした。 くそッ、何でだ?…少しづつ薄れていく俺の体。 オディオは世界の異物である俺を弾き出そうって言うのか!? つまり………元の世界に帰れる… ……これは…喜ぶべき、ことなんだよな…? だけどそれは……彼女との別れを意味する… 俺は手を繋いでいる淀君を見る。 時間が、世界が止まっているので全く反応を示していない。 「……ごめん…俺は」 俺が帰る場所は、あの世界… 一緒に来てくれって言っておいて勝手だけど… 「俺は…帰るよ…」 彼女とは急展開だったから、まだ恋という程の感情を抱いていなかったのは幸いだ。 もし、本気で恋愛感情を抱いていたら…とても辛かっただろう… でも、俺は忘れない…彼女との一時を… ほんの僅かな時だったけど…俺、楽しかった。 そして、ゆっくりと俺の体が消えていく… 最後にもう一度淀君を見てお別れの言葉を告げる。 「……さようなら……淀君…」 意識が薄れていく…まるで夢から覚めるかのように… そうして…俺の体は消えていった…… ……妾も一緒じゃ…… 676 :659:2010/02/04(木) 19:42:54 ID:MDFbjmzs エピローグ ん…? あれ? 此処は…… 気がつくと俺は元の自分の部屋に居た。目の前にはPCが有る。 いつの間にか電源が切れていた。 時計の時刻を見ると、30分程しか時間が経っていなかった。 間違いなくそれ以上の時間、あの世界に居た筈なのに… 「……夢…だったのか…」 だとすれば、とてつもなくリアルな夢だったな。 「そういえば…」 ふと、思い出した。{明晰夢}と呼ばれる夢が有るということを。 何でもその夢は現実と全く変わらないらしく、怪我をすれば痛みを感じ、食べ物を食べれば味がする。 水をかぶれば本当に冷たいらしい… しかも明晰夢を見ているときにそれが夢だと気がつけば、夢を完全にコントロールすることが出来ると聴いたことが有る。 つまり…俺の場合、夢だと気づかずに明晰夢を見ていたのか…… 考えていても仕方がない……リアルすぎる夢を見たせいか、30分しか寝ていないにも関わらず目がさえて眠れそうもない。 とりあえず、夜食のラーメンでも食べようかと近くのコンビニに買いに行って、家に戻ると 早速カップラーメンに湯を注いで待つ。 三分経ってふたを開け、いただきますを言って食べ始めたときだった。 「良い匂いがするのう…」 隣の部屋から声がした。 「一人で食事とは…非道いではないか、妾にも食べさせてはくれぬかえ?」 聞き覚えの有る声だ。いや、さっきまで聴いていた声… 俺は後ろを振り返らずにその誰かに聞いた。 「な、何で此処に、」 「申した筈…妾とそなたは……ずっと一緒じゃ」 その声は、さも当然とばかりに答えるのだった…… 677 :659:2010/02/04(木) 19:46:09 ID:MDFbjmzs 終わりです。 魔王オディオの境遇は、何度プレイしても報われないの一言です。 678 :名無しさん@ピンキー:2010/02/04(木) 21:49:22 ID:rARbcpQ1 GOOD JOB 679 :名無しさん@ピンキー:2010/02/04(木) 22:27:52 ID:ePNobbrG 超GJ 680 :XXXR:2010/02/05(金) 11:35:49 ID:KZyTzCSo >>677 またもGJ!! ググってビジュアルを確認してしまいました。 私・・・というか我が家のゲーム史はGBCからですが、 当然ながらそれ以前にも素敵な悪女がいるんですねえ・・・。 >>662 斬った相手は恐らく相当いますが、そのうち死んだのは怪人だけです。 これは燕が手加減したとかではなく、以前にも書いた「お約束」が適用されているためです。 しかしもし仮に死んだとしても、彼女にとってそれは当然の結果であり、背負うべき業です。 彼女はNOMに入った時点で、「人殺しになる覚悟」も、「いつか殺される覚悟」も決めているからです。 そんな燕のNOM時代の立場ですが、幹部と言うよりは「一人独立愚連隊」と言った方が的確な感じです。 身内殺しという嫌な仕事を引き受けている代わりに、「最低限言うことを聞いていれば、後は何をしても良い」というお墨付きを貰ってる感じですね。 他の幹部と同じ待遇を受けていますが、しがらみを無くして仕事をし易くするために、派閥などには全く所属していません。 部下やシンパも一人もいません。 ただし今はどんな怪人が何を目的に活動しているか、ドクトル・シャドウが次はどんなものを開発しているのか、といった点については、 常に通知が行きますし、彼女自身把握するように心がけています。これも仕事をし易くするため、 つまり誰を倒さなければならない状況になっても、すぐに対処できるようにするためですね。 こんな感じでよろしかったでしょうか? 何だか書き込むタイミングが悪かったようで、遅くなってしまってすみません。 こういった質問は話のタネにもなるので、むしろどんどん歓迎ですよ。 681 :名無しさん@ピンキー:2010/02/06(土) 10:40:38 ID:1j5IVGTL >>677 GJ!! ネタとしてゲーム名とかキャラ名とかセリフとかを見たことあったけど、 僅かでも内容に触れたのは始めてかも。そういう意味でも楽しかったです。 そして『初いやつ』はかなりキた。萌えた。ナイスエロス! 682 :名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 15:14:29 ID:TUpPR2eu ライブアライブといえばスクウェア三大悪女の一人アリシアさんがいるわけだが あれは悪女というよりも(頭が)悪い女だからなあ・・・ 女性型モンスターは魅力的なのがいっぱいいるのにどうしてこうなった! 683 :名無しさん@ピンキー:2010/02/07(日) 20:54:33 ID:ICo7unBy 旧スクウェアでエロい悪女といえば バルバリシアとビューネイ 684 :644:2010/02/07(日) 21:38:34 ID:n7MgdoCV >>677 グッジョブ!  こういう純に惚れちゃう悪女もいい感じです  >>680 (自分で言うのも何ですが)妙な質問にお答えいただきありがとうございます なるほど、燕の敗北への渇望は、それほど凄まじいものだったんですね  たくさんの質問に答えていただき、ありがとうございました  聞きたいことも尽きましたので、名無しに戻ります 685 :名無しさん@ピンキー:2010/02/08(月) 19:45:49 ID:YxUf2rYs GJ お見事 686 :名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 21:24:43 ID:LBSMNdkp 悪の女幹部の新情報来てた 期待出来そうな感じかな 687 :名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 21:52:36 ID:8L+mA7Uv >>642 最近武装司書を見る機会があったのだが……ハミュッツ・メセタは 異常な戦闘力、中身の歪み方、乳の大きさ全てが素晴らしいな 688 :名無しさん@ピンキー:2010/02/09(火) 23:26:04 ID:/g2mnEUe 味方側の悪女もアリ? 689 :名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 18:52:35 ID:pmRodey0 今から投稿します。 690 :名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 18:53:10 ID:pmRodey0 『官能の暗殺者4』  モーニングサービスや朝食のルームサービスなどはすべて断った。部屋には見られては ならないものがあるのだから止むを得ない。  宿泊客用のレストランで朝食バイキングなどを終え、部屋に戻ってホテルを出る用意を 整える。自分の、そしてガイヤーの荷物もチェックしたところで思い出した。 (そういえば娼婦分の報酬、まだもらってないわね)  ガイヤーのバッグの中を引っ繰り返すと――高額紙幣が何十枚か出てきた。あれだけ サービスして何度も抜いてあげたのだから、もっと高い金を取りたいが……まあ、死者に そこまで要求するのは酷というものか。  紙幣の束を荷物に入れて一階に降り、ロビーで適当なホテルマンに声をかけた。 「ねえ、このホテルの支配人を呼んでくれない?」 「は? お客様? 支配人……でございますか?」 「ええ、ディメルオ・ラングロットでしょう? 彼に"リューシアが来ている"って伝えて 欲しいの。半端なところで伝えるのを止めたら、あなたのクビが飛ぶわよ?」  私がこう脅しても、そのホテルマンが動じたのは一瞬だけだった。すぐに「かしこまり ました」と頭を下げ、バックヤードのスタッフルームへと消えていく。  ロビーのソファに座ってしばらく待っていたら、支配人の中年男性が血相を変えてやっ てきた。あのホテルマンもよくあの程度の通告を上に取り次いだものだ。 「大変お久しぶりです、リューシア様」  その名は私が暗殺の時に使う偽名だ。 「こちらこそお久しぶりね、ディメルオさん。私がその名前で来たってことは――どうい うことか分かってるわね?」 「は、はい。同室の方が"お眠りになったまま"、ということですね?」  その答えに満足した私は蠱惑的に笑ってみせる。 「ええ、その通りよ。後始末は任せるわね」 「かしこまりました。宿泊記録と痕跡の整理、お引き受けいたします」  私はディメルオに礼を言い、その足でホテルを出た。 691 :名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 18:53:51 ID:pmRodey0  キングダムホテルはこれから警察の捜査が入る。犯人の私が留まり続けるのは愚策だ。 市内の別のホテルに移り、そこを起点に各界への工作を仕掛けようか――などと思いつつ、 ホテル前のロータリーに出ると、すぐに声をかけられた。 「お待ちしておりました。おはようございます、ラセリア様」  振り返った視線の先にいたのは、私がここまで乗ってきた馬車の御者だった。私と目を 合わせると、頭を下げてきた。 「本日もよろしくお願いいたします。今日はいかがなさいますか? ガイヤー様からはラ セリア様の望む場所に案内せよ、とのお達しです。隣国にお戻りになられるのでしたら、 昨日の国境までご案内いたしますが」 「ガイヤー様も根回しが良くて嬉しいわ…あなたも立派ね。本国に戻るのはしばらく先に なるわ。今日は北部の十四番通りにまで連れて行って欲しいのだけど――」 「十四番通り……と申されますと、ホテル・グランスターですか?」 「さすがに知ってるみたいね。ええ、そこに行きたいの」  ホテル・グランスター。ネーディア市ではキングダムホテルに次ぐ名門ホテルである。 キングダムホテルよりも官庁街・議会場に近いため、政財界の要人が密会するのによく利 用されるという。 「かしこまりました。ご案内いたします。申し遅れました、わたくしの名はライゼンです。 ご用件は気軽にお申し付けくださいませ」  御者ライゼンは恭しく頭を下げ、馬車の扉を開けて私を車内へと誘った。  舗装された道は振動も少ない。快適な馬車の中で紅茶などを飲みつつ、私は市街地の様 子をうかがった。十四番通りのホテル・グランスターまではまだ距離があるようだ。  当初は自分でそこまで向かおうと思っていたが、こんなに手際よく迎えに来られては、 もう少しの工作が必要となりそうだった。 「ねえ、ライゼンさん。昨晩のことはあなた以外に知っている人はいるの?」 「いえ、わたくしだけです。極秘任務と聞いております。昨夜のお二人のことを知ってい るのはわたくしのみ。奥様を始め、ガイヤー様のご家族やマスコミにも情報が漏れぬよう、 わたくしが選ばれました」  私に暗殺依頼が来ている限り、どこかから情報は漏れているはずだ。しかし彼が嘘を言 っているようにも思えない。やはりこれは盗聴か何かと考えるべきだろう。 「へえ……どうしてあなただったの?」 「推測ですが、わたくしはシュベルン家の御者を十年勤めております。わたくしだけでは なく、父親も四十年にわたりシュベルン家にお仕えいたしました。もう家族ぐるみでの忠 臣と言っても過言ではありません。恐らくはその故かと」 「それは凄いわね…やっぱりお給料も高いの?」  からかうように聞くと、ライゼンは苦笑しながら答えた。 「幸いにも。少なくとも、辞めたいと思えるような額でも仕事でもございません」  彼の返答からは生真面目で優秀な使用人という人物像が浮かんでくる。品行方正で口も 堅いのだろう。召使いとしては理想的だ。  さて、どうやってこの男の口を封じるべきか。  今しばらくの時間が経てば、キングダムホテルから彼の主人が変わり果てた姿となって 発見される。私とガイヤー・シュベルンが会っていたのを知っているのは、この御者のラ イゼンくらいだ。主人の暗殺ともなれば、この密会のことを警察にも包み隠さず話してし まうだろう。それこそ私が逮捕されることを敵討ちと捉え、義憤のままに行動するかもし れない。 (しょうがないわね)  これからいろんな男と会うために身を清めてきたんだけどね――などと思いつつ、私は 腹を括るのだった。 692 :名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 18:54:50 ID:pmRodey0 「ごめんなさい、馬車を止めて……」  ホテル・グランスターの十四番通りに入った直後、声の調子を弱め、室内から御者席へ 声をかける。程なくして馬車の振動が止まった。 「どうなさいました? お気分が優れませんか?」  ライゼンは慌てたように振り返る。彼の背後に設けられた窓を開け、私は苦しげな顔を 作って懇願した。 「ごめんなさい、調子がおかしいみたいなの……少し馬車を止めて下さる? 少し待てば 元に戻ると思うから」 「かしこまりました。何かありましたら声をおかけください。近くには病院もありますの で、必要とあらばすぐにご案内いたします」  よく気の利く男だと思いながら、私は弱々しく言葉を返す。 「ううん、そこまでしてくれなくても大丈夫よ。でも、お願いがあるの」 「はい、何でございましょうか」 「ごめんなさいね…背中をさすってくださる?」  苦しげな声の中に微かな甘ったるさを交え、御者にそう頼んでみた。 「背中……でございますか。かしこまりました、今すぐ参ります」  微かに車が揺れた。道の端に馬を動かしたのだろう。  すぐにかちゃりと音がして、馬車のドアが開く。 「大丈夫ですか、ラセリア様」 「ええ、大丈夫よ…病気なんかとは違うから」  私は科を作って呼吸を乱れさせる。座席の隣にスペースを空けて御者を誘った。 「それでは失礼いたします」  ライゼンは戸惑う風でもなく私の隣に座り、一礼してから私の背中をさすり始めた。 「ああん……はぁ…」  私はまるでセックスで喘ぐような吐息を漏らす。勿論わざと、だ。  背筋を撫でさすられる度に甘い響きを呼吸に含ませ、嬌声のような息に熱を込めながら ライゼンの様子を横目でうかがえば――案の定だ。私の姿に顔を赤らめている。  自分の体をかき抱くように、胸の下で腕を組む。するとバストが内側に寄せ上げられ、 二つの膨らみが刻む谷間が、より深く強調される。  着ている服も元々、胸元の大きく開いた黒いドレスだ。ライゼンからも乳房の谷間は丸 見えのはず。体を捩らせるようにしてドレスのスリットから巧みに太股も覗かせ、同時に ガーターベルトなどもチラつかせる――さぁて、彼の視線は奈辺にありや、と思いながら 男の目線を探ってみた。  ライゼンは顔を真っ赤にしながら私の背中をさすり続ける。が、もう心はそれどころで はないらしい。顔を上げれば艶めかしく悶える私の顔。視線を外せば豊かに育った乳房の 谷間。目を逸らしても魅惑的な太股とガーターベルト。そして先にはストッキングに包ま れた長い美脚……彼がどこを見ようとも、私の体が男の性欲とフェティシズムに強烈な主 張を繰り返すことになる。  おかげで彼の視線は上下あたふたと行ったり来たりだ。もう内面では私の背をさするど ころではないのだろう。目のやり場に困っている。下半身もさぞや熱くなっていることだ ろう。 「これ以上いじめたら可哀想ね」と心中で笑い、私は下準備から籠絡へと段階を移すこと にした。  ライゼンにしなだれかかり、肩を預けて顔を伏せ、苦しげに囁く。 「ありがとう、楽になったわ……ごめんなさいね。やっぱり私、調子が変なの……」 「だ、大丈夫ですか? 病院にご案内を……」 「ううん、それには及ばないわ……だって」  私はそこで伏せた顔を上げる。それまでの苦悶の表情が一変しているはずだ。  男に媚を売り、誘惑し、籠絡せんと狙うメスの獣―― 「だって私……あなたに発情しちゃったんだもの」 693 :名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 18:55:22 ID:pmRodey0  言うが早いか、私はライゼンの首に抱きつき、一気に顔を接近させて唇を重ねた。  男の脳は目の前の現象を認識しているだろうか? 二つの唇が触れてなお呆然としたま まの御者を絡め取るため、私は間髪入れず、舌で彼の唇を割った。 「んんぅ……ん、んん……」  未だ男の抵抗はない。大水が渓谷の隅々までを埋め尽くすかのように、私の分身と化し た舌はライゼンの口内を生々しく埋め尽くす。  本人同様、愕然としたまま意思のない男の舌に、獰猛な私のそれが吸い付き、絡まり、 張り付き……男が獣の本能に従うよう、理性へ亀裂を入れていく。  舌先でライゼンの唇をなぞり、吸い、舌先を男の口内に送り込み、互いの粘膜を通い合 わせて男を刺激した。更に奥へと潜り込ませ、すぐにも触れる男の舌を、私のそれでノッ クするようにツンツンと突っつき、誘う。 「……! んぐ、んんぅ……!」  ようやくライゼンの頭が事態を理解したようだ。しかしもう遅い。主導権は私が完全に 握っている。こうなった男を落とし損ねたことは一度もない。  その証拠にライゼンがようやく反応した――たっぷりと私の舌は男を蹂躙し、今もなお 気力を奪おうとライゼンの舌に絡みついている。  男の体に力が入った。これは抵抗の意志を示そうという動きだ。私の体から逃れようと するのか、それとも私から主導権を奪い返すためかどうかは、まだ定かではない。  だがこの反応を見せた後、私は後者の意志を削ぎ落とすために、第二波を男に浴びせる ことにしている。 「ううっ……く、ぬ…」  男が小さく震え、硬くした体からさらに力が抜けていった。代わりにのしかかるのが私 の体だ。強引に顔を男に迫らせ、まるで上から唇を奪いとるようなキスへ移る。舌使いは 今までよりも激しい緩急を見せ、唇から男の理性を粉砕しにかかる。  抵抗力を失い、力のなくなった男の膝の間に私は太股を滑り込ませた。今やこの上なく 勃起しているであろう肉棒と脚が服越しにこすれ合い、快感でオスを目覚めさせる。  肉体の密着度は先ほどより下げた。圧迫するような接触から距離を空け、二人の間に空 間も設けられるほどにだ。  けれどそれで誘惑の手を緩めるわけではない。唇を重ねながら男の胸板に乳房だけを押 し付け、上下に這わせる。前面に突出した私の豊乳だからこそ可能な芸当だ。  顔と顔が接しているために満足な視界が得られぬ男にとって、この胸だけの接触は強い 密着よりも想像をかき立てられ、激しい興奮を呼び起こす。いつでも野獣になっていいの よ、とメスの肉体で主張することは忘れないのだ。 694 :名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 18:56:01 ID:pmRodey0  この間もずっと、私の舌先は男の口内を這い回り続けている。もし立って唇を合わせて いれば、男の膝はガクンと落ちる。余りの刺激に力が抜けてしまうキスというものは存在 する。  こうして口唇の接合で圧倒し、男から抵抗する気力も失わせたところで、私はようやく 唇をもぎ離した。途端に互いの口から熱い吐息が漏れ、艶めかしい唾液の橋が私とライゼ ンとを結んでいた。  まるでライゼンは息も絶え絶えだ。目の焦点が一向に定まらない。私がその瞳を覗き込 んでも、蕩けたように意志の光は感じられなかった。 「ふふふ……」  私は満足気に笑い、今度はだらんと垂れたライゼンの腕をとる。彼の指は……まあ可も なく不可もなく、か。興奮を呼び起こさせるパーツではないのが残念だ。  腕を取られても未だに茫然自失としたままのライゼンだったが、その掌が私の胸元の膨 らみに導かれるに至り、ようやく正気を取り戻したようだ。 「おやめ、ください……!」  喉の奥から絞り出すような声だった。 「ふふ……どうして?」  ライゼンの手は誘導されるまま、私の乳房の上にある。服越しではあるが、男には夢の ような瞬間だろうに。 「あなたの好きなようにしていいのよ……」  できるだけ甘ったるい声を作ってライゼンの耳元で囁いた。ライゼンは慌てて私の胸か ら手を離し、頑張って理性を発揮してみせる。 「ラセリア様のお仕事は察しております。わたくしも生活に困るほどの薄給ではありませ んがっ……断じてあなた様を買えるような立場ではございません」  なかなか可愛いことを言ってくれる。確かに貴族の使用人ごときが高級娼婦を買うこと などまず考えられまい。だが、問題はそんなことではないのだ。 「お金の問題じゃないわ……」  私は口調を変えずにねっとりとそう囁き、片手を男の股間に滑り込ませていく。 「あなたとしたくなっちゃったの。素敵だったわよ、さっきのキス……ただでさえ発情し てるときにあんな風にされたら、もう火がついちゃう……」  吐息の端々からも熱を滲ませながら、私は男の欲望に油を注いでいく。男の股間を愛撫 する手を巧みに翻らせ、スラックスのファスナーをゆっくりと降ろしていく。ちりちりと 小さく鳴る金具が、馬車の中でやけに大きく聞こえた。 「や、やめてくださいっ……」  ライゼンの声が必死さを帯びた。だが、その目の奥に期待の色があることも私は見抜い ている。 「だぁめ。あなたがその気になるまでやめないわ……」 695 :名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 18:56:40 ID:pmRodey0  くす、と口の端から笑いをこぼしつつ宣言する。口では抵抗しているが、私をはねのけ てまで拒絶することもない。誘導した手は今もそのまま、胸の膨らみの上にある。  こういう男は仕掛けてしまえばすぐに落ちる。引き下ろしたファスナーの中に手を差し 込み、慣れた手つきでその内側を撫でさすり、「男」の硬さを確認する。案の定、もう完 全に屹立している。このまま服の中に閉じ込めておいては可哀想なほどにだ。 「本当は私を抱きたいと思ってるんでしょう……?」 「とんでも、ない、です……!」  言葉ではそう言うが、彼の体には力がまったく入ってない。ライゼンからキスで力を奪 い去ったのは事実だが、女一人を弾き飛ばそうと思えばできるだろうに。 「嘘は言わなくていいのよ。あなた、さっき薄給じゃないけど私を買えるほどじゃないっ て言ったでしょう?」  声の調子は相変わらずだ。欲望に絡みついて離れぬような囁きを続け、今度は男と体を 密着させていく。特に互いに接触した胸の感触からは、どうあがいても私の双丘を意識せ ざるを得ないだろう。 「それって、つまり…んん……お金さえあれば、私を買うってことよね…?」  あれは咄嗟に出た言葉だろうが、恐らくはライゼンの本音が無意識のうちに出てしまっ たというところだろう。私を見た男はその気になるに決まっている。 「じゃあ、私がお金なんかいらないって言ったら? ねえ、どうするの…?」  私にそう言われてやっと自分の本心に気づいたというところか。ライゼンは目を見開い て愕然としていた。  下着とスラックスの前開きから、男の硬くなった肉棒を手の感触だけで引きずり出す。  同時に私は唇を男の首筋に這い回らせ、少しずつ頬を上へ上へと辿り、やがては耳にま で達する。そこでこう刺激してやった。 「私にあなたの欲望を刻みつけてみたいと思わない……?」  その言葉と同時にライゼンの耳朶を甘く噛む。その瞬間ぴくっと震える男の体に、私の 精神がゾクゾクとした高揚感を覚えてしまう。 「私もね……あなたに私の欲望を刻みつけたいの。どうしてだと思う……?」 696 :名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 18:57:22 ID:pmRodey0  男の双眸と強引に視線を合わせる。この時、私と目を合わせ続けられる男などいない。 案の定ライゼンは視線を泳がせ、瞳もとろんと蕩けていく。  これで私の優位は決定づけられた。男が主導権を握り返すことは、もうない。 「あなたが私とガイヤー様の関係を知っているからよ……でも、このことは秘密にしなけ ればいけないの。誰にも、ね」  スラックスを引き下ろしにかかっても、ライゼンは抵抗しなかった。かといって協力的 なわけでもないが、もうこの男は落ちている。すぐに下半身に何もつけていない状態にま で脱がせばいい。後はもう私の思うがままだ。 「やめてください! 誰にも話しません! わたくしはこれでもシュベルン家に代々仕え てきた使用人です。ですから決して……」  そんな言葉とは裏腹に、股間から生えた肉棒は硬く勃起していた。準備はできているか らもっと快感を与えてくれと訴えている。  男の象徴は指と同様、並そのものだった。巨根でも短小でもないが、カリの張り出し方 はなかなか良い。女を絶頂に至らせるには充分だろう。 「政治家に代々仕えているのなら、わかるでしょう…?」  私は指先で男の亀頭を包んだ。ライゼンはビクッと怯えるように震え、顔色を変えた。 「政治の世界は謀略と裏切りが当たり前……」  指先でくりっと円を描かせ、一回り、亀頭のくびれをなぞる。 「だからこそ娼婦を呼ぶときも、あなたのような忠臣だけを使うのだけど……」  今度はゆっくりと二回転。ライゼンが小さく呻いた。 「そういう人物から主人が寝首をかかれたら……?」  今度は逆回しに一回転。早くも透明な液が滲み始めた。 「わかるでしょう? あなたがいくらガイヤー様に忠誠を誓っていても、政敵が彼を追い 落とすために、あなたに接触してくる可能性もあるのよ…?」  しみ出した粘液を亀頭で滑らせる。最早ライゼンの目と口は半開きのままだ。意識はあ るようだが、まるで糸が切れた人形のよう。 「巨額のカネを掴ませて裏切らせる――考えられない話じゃないわね」  今度は焦らしながら三回転。「うっ……」というライゼンの喘ぎが、私の耳にだけ響く。 「秘密を知った人を黙らせるにはどうすればいいか……わかる?」  にぃっと口の端が持ち上がり、邪な笑みの形に歪んだのが自分でもわかる。  ぺろ……と唇を舌で湿らせ、熱のこもった言葉を繋ぐ。 「秘密をバラすことが不利益に繋がればいいのよ……」  私は半ばライゼンにのしかかり、上から黒い笑みで見下ろした。 「あなたは私とガイヤー様の秘密を知ってしまったの。だったら黙らせるにはどうすれば いいか……」  もう自分の利益を守るためにこの男を籠絡しようとしているのか、それとも籠絡を目的 としているのかわからなくなってきた。  けれどそんな状態になったときほど、私の妖しさは最高に艶を帯びたものとなる。面白 いことに、男も私の計略に一番落とされやすくなる。  背筋と脳を痺れさせるような快感がぐんぐん強まってくる。男を掌の上で転がすことは、 それほどに楽しい。 「ふふふふ……あなたと私の間にも秘密を作っちゃえばいいのよね?」 697 :名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 18:58:00 ID:pmRodey0  情熱的な行動とは対極の、冷酷な双眸で男の眼を射抜きつつ――私はライゼンを取り込 みにかかった。  片手で巧みにドレスのファスナーを引き下ろし、軽く体を捩らせる。上半身の衣服はこ れだけで重力に従い、するすると衣擦れの音を残して滑り落ちる。すると黒のブラに覆わ れた乳房の膨らみと、対照的な白い肌が否応なく男の網膜に映し出される。 「どう? 興奮する?」  花や蝶を思わせる丁寧な刺繍で演出されたブラジャーの下で腕を組み、乳房の谷間を強 調しながら男を挑発する。あごを上げて見下すような視線を作りながら、男の目がどこに 向けられているかを見極める。 「ふふふ……案の定ね。そんなに胸が好き?」  ライゼンはそれまで胸元の膨らみと谷間を凝視していたが、私のこの一言で顔を背けた。 目も閉じてしまっている姿が、悪事を咎められた子供のようで可愛かった。 「この胸を好きなだけ触ってもいいのよ……?」  私は後ろ手にブラのホックを外した。後はこの魅惑的な膨らみの全容をライゼンに見せ つけ、彼をケダモノに変えて骨抜きにするだけだ。  だが、ここで男の理性が最後の抵抗を見せてしまう。 「や、やめてください、ラセリア様!」  いや、その理性が見せたのは抵抗ではなく、"弱点"だったというべきだろう。 「わたしにはもう妻と子供がっ……!」  その言を聞いた私は更に興奮するだけだった。  信じられない。昇り詰めてしまいそうなほど激しい高揚感が快感となって私を痺れさせ てしまう。途端に下半身が熱を帯び、どっと潤みを増すのがはっきりと自覚できた。 「くすくすくす……うふふふふふ……」  ライゼンの懇願は火に油を注ぐだけだった。隠した笑いをもう抑えられない。  これでもう思い通りにこの男を操れる。そう確信すると、私の微笑はどんどん悪魔的に なっていく。 「だったら尚更、好都合ね……」  ライゼンのその抵抗は、灯火が消える寸前の輝きに過ぎない。ならば突風で消し飛ばす のが礼儀というものだろう。  想定以上に良い条件が揃ってしまった。私と関係を結んで負い目を作ろうと思っていた が、男が妻子持ちとなればその口をより堅固にさせられる。  不義、密通、背信、裏切り。そんな鎖によって私と彼は繋ぎ止められてしまうのだ。 「さっきよりずっと、あなたを可愛がってあげたくなったわ……」 698 :名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 18:58:38 ID:pmRodey0  相手に家庭がある程度で留まるはずもない。下半身にだけ残ったドレスを脱ぎ捨てる。 ブラと上下揃ったデザインの下着姿を見せつけるようなこともせず、私はそそり立った男 の肉棒をすぐ口にくわえた。 「あっ……」  声を上げたのはライゼンだ。  口の中に入ったペニスを巧みに愛撫する。唇、舌、口内の粘膜を男根に吸い付かせ、呼 吸の吐息と絡ませながら強弱、緩急をつけるように快感を生み出させていく。 「ラセリア様……っ!」  ライゼンの言葉にはもう諦念すら含まれているように思えた。私がこれほどの行為を続 けても抵抗を見せてこない。この男はもうここまでだ。 「ほら、どう…?」  上目使いにフェラを続けながら、挑発するように訊ねる。  ライゼンからの返事はない――が、その表情を見れば、感想など聞くまでもないことが よくわかる。十数秒と経っていないのにもう溺れかけている。  今まで数え切れぬほど多くの男が、けれど一人の例外もなく私の口で果ててきた。耐え られる男などいるはずがない。  それでも歯を食い縛って耐えるライゼンの姿を見ていると――彼の化けの皮を剥がした くなってきた。  理性で抵抗する男を本能に屈服させ、自分の精神がこの私に屈服したのだということを 思い知らせたくなってきたのだ。  男のプライドをくすぐりながら理性と本能の葛藤を煽り立て、この真面目な男を手玉に 取ったら、どんな風に楽しませてくれるだろうか。 「ふふふ……ライゼン、あなたはどんな男なの…?」  強く吸いついて絶頂に至らしめるのはたやすい。が、ここではそれを控えて焦らした。  舌先を亀頭に這わせ、オーガズムの壁を限界で超えない程度に留めおきながら――男の 精神へと忍び入っていく。 「ガイヤー様みたいな…早漏とは違うでしょう?」 699 :名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 18:59:07 ID:pmRodey0  途端にライゼンの顔が歪む。そこにあるのは男の意地…だけではない。  生まれも育ちも立場もガイヤーには決してかなわぬライゼンが、唯一主人よりも上回る ことのできる可能性を、その言葉から感じたのだろう。 「ガイヤー様は早かったわよ……昨夜なんか私に入れた途端にイッちゃったの。まるで童 貞みたいだったわ」  にやにやと笑いながらガイヤーの劣位性を召使いの頭に刷り込んでいく。まあ私に言わ せれば男なんてみんな早漏だが。  むしろガイヤーより女性経験があるとも思えないし、この召使いが彼よりセックスが上 手いということもなかろう。  けれどもこういう言葉を投げかけることで、男の価値の根源にある性的な能力を私に誇 示したくなるはずなのだ。 「主人より優れた男だと証明してみたくない?」――私の言葉の端々から、そんな問いを 浴びせられているように感じているだろう。  そんな彼を葛藤させるのが妻子の存在だが、このオスの鼻先には極上の美女が釣り下げ られている。果たしてどこまで耐えられるか見物だ。 「私の口や舌…気持ちいいみたいね?」  押さえていた手を離しても、男の性器は天に向かってそそり立ったままだ。  理性と本能の戦いを見抜いた上で、私は色っぽく囁いてみせる。 「発情してるんでしょう? この私に……ね?」  もう認めちゃいなさいよ。そんな口調で落としにかかる。  やはり舌先をペニスの先端に絡め、けれども裏筋やカリを刺激しないで焦らし続ける。 射精に至る寸前に留め続けることなど、私にとっては朝飯前だ。 「いいのよ、たっぷり葛藤してね。そのほうが気持ち良くなれるわ。あなたが私を押し倒 したくなるまで続けてあげる……」  舐める度に唾液を絡め、ぬるぬるとした感触を強くしながら肉棒の先を愛撫し続ける。  上目使いに見上げて男の表情をうかがう。圧倒的な快楽を与え、葛藤の天秤がどちらに 傾こうとしているのかを読み取りつつ、ライゼンに屈辱的な挑発を加えた。 「くすくすくす……なかなか強情なのね? ほとんどの男はここまででもう落ちちゃうん だけど……」  男が耐えれば耐えるほど、私は楽しくて仕方がなくなるのだ。 「どこまで奥さんに操を立てていられるか見物だわ……こんなに勃起してるくせにね」 700 :名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 18:59:55 ID:pmRodey0  ペニスを握る手つきで男をバカにしながら、指先で軽く肉棒を弾く。この程度の侮蔑で 逆上してくれれば楽だが、どうやらそんな気配はまだない。  男の気持ちなど手に取るように分かる。私を振り切らなければならないのに、肉体に走 る快感が圧倒的で離れられないのだ。 「ら、ラセリア様、もう、もう、おやめください……っ!」  主に忠実な御者はうわ言のようなセリフで私を制しようとするが、その声もか細く、説 得力が余り感じられなかった。  だから、私は余裕を持って反撃するのだ。 「本当に嫌なら…もっと本気で抵抗してみたら?」  唇の端が持ち上がり、艶然とした雰囲気を作りながら言い放つ。 「力で弾き飛ばしてもいいのに、どうしてそうしないの? 男の力なら簡単でしょう?」  実際そうしてきても構わないのだが――答えのわかり切った問いを逆に返すのだ。  できるはずがないのだ。もうライゼンは私を抱きたくて抱きたくて仕方ないのだから。 「嫌だというなら、あなたはどうしてこんなに興奮してるの……?」  フェラを続けながらの上目使いで問う。この視線の角度に男は弱い。  顔を上げてライゼンの首筋をツツ……と舐める。情熱的な吐息を男の首筋から耳元へと 塗りたくり、更に情欲を駆り立てていく。勿論、この間は指先でくにくにと男の肉柱をし ごき続ける。 「……今頃、奥さんはどうしてるんでしょうね?」  瞬間、ライゼンの体がまたもビクンと震えた。  この一言で男の頭の中には家族のことが走り巡るはずだ。  いつものように仕事に向かった夫の帰りを待って食事などを作り、子供を育てて家庭を 預かる妻の姿でも浮かぶことだろう。  なのにその夫と言えば、私のような娼婦に籠絡されつつある。一時の感情に流されて、 家族の思いや絆などを振り切ってしまいそうなのだ。しかも妻にすら見せられぬであろう 暗い欲望に火をつけて、だ。  一念発起したのか、ライゼンは私への抵抗を強めてきた。ぐっと強い力を込めて、覆い 被さる私の体を起き上がらせた。なかなか理性の強い男だ。 「いけません、ラセリア様。私は妻を裏切れない……」  ……そろそろ持ち上げてから落とそうか。 「優しい旦那様なのね……奥さんが羨ましいわ」  性器をしごく手を止め、私はライゼンの顔を見据えた。この仕草から愛撫が止まるのか と思ったのか、彼からは安堵の色がうかがえる。  勿論、やめるはずなどない。 「ふふふ……ねえ、ここから白いのを噴き出しても、まだそんなことが言える?」  言えないよね? 言外に有無を言わさぬ挑発を交え、肉棒を握る手の圧力を強めた。 「おかしいと思わない? こんなに私で勃起してるくせに妻のことを考えるなんて…無様 としか言いようがないけど?」  絶頂にはギリギリで至らない程度に裏筋を撫で上げ、亀頭を這い回る舌で、じわじわと 染み出す透明な液を広げていった。 「ほら…今までとは違うでしょう?」  愛撫の性質を変える。男を焦らす、ぬるま湯的な愛撫から一転。昇り詰めさせるための 攻めへと技を披露していく。 「男の感じるところなんて……もう知り尽くしてるんだから」  亀頭、カリ、裏筋……一擦りする度、醜く充血したペニスに浮き出た血管の上を這い回 る私の白い指先が、男の理性を破壊しにかかる。 「うわ、あっ、ぐ……」  声にならない声で男が喘いだ。ビクンと腰を引いて体が硬くなる。肉棒下部の玉がせり 上がって射精への準備を整え―― 「駄目よ……まだイかせてあげない」
701 :名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 19:01:57 ID:pmRodey0 今回はここまでです。読んで下さった方、ありがとう。 このスレもほぼ1年ぶりですね。前にレスしてくださった方、感謝してます。 それでは、続きはまた後日にでも。 702 :名無しさん@ピンキー:2010/02/10(水) 20:28:52 ID:KBZY/C9Z おちかれさんでーす 続き期待してます 703 :名無しさん@ピンキー:2010/02/11(木) 02:06:53 ID:HBi1Ye37 おお、GJ 相変わらず描写がエロいしまさに悪の女って感じでイイね それにしても随分久しぶりだからちょっと懐かしさを感じてしまったw 704 :659:2010/02/11(木) 16:15:07 ID:Knd3Sw4T >>680 SFCは良い悪女が結構居ますよ >>681 悪のお姉さんに「初いやつ」って言われてみたいものです >>682 同感です、アリシアさんは悪女というより残念な方です >>683 バルバリシアとビューネイも良いですね。後、ロックブーケも >>684 悪女と純は意外と相性いい気がします。純な男が周りに居ないから逆に新鮮なのかもしれません >>701 GJ! これぞ悪の女ですね。ライゼンさん、どこまで耐えられるのか? 705 :名無しさん@ピンキー:2010/02/12(金) 17:16:12 ID:7iG/BWsS トレジャーハンターGのヘルとドラクルでしょう 706 :名無しさん@ピンキー:2010/02/18(木) 13:15:20 ID:nDSRORhc 悪い女に拷問されたいです 707 :名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 22:53:45 ID:8DMfYPl4 >>690-700の続き、今から投下します。 708 :名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 22:54:46 ID:8DMfYPl4  後は出すだけ、というところで私は手を離した。 「あ…う……」  妻への気持ちを守り切れた安堵と、射精できなかった不満が入り混じった顔だった。  あと一擦りもすれば果てたであろう。今は懸命に耐えようとする下半身が、体の芯から 噴き上げようとする精液を抑え込もうと奮闘している。  こういうのを見ていると、出してしまったほうがずっと楽になれると思うのだけど―― 男にとって、裏切らずに済んだかどうかは射精の有無によって決まるものらしい。馬鹿げ た話だと思うけど。 「ふふふ…私と奥さん、どっちのことを考えてたの?」  再び豊かな乳房の膨らみだけを男の胸板に押し付け、指先を亀頭の上だけで滑らせてい く。無論、イキそうでイけない――そんな絶妙さは崩さない。  ライゼンは問いに答えない。もう自分でもわからなくなっているのだろう。精液を出し てしまいたい、けれども出したら一瞬で快感が失われてしまう。家族を裏切るわけにもい かない――これらの感情が交錯し過ぎ、けれど極上の快感を送り込まれ……もうまともに 順序立ててものを考えることもできまい。 「もっと家族のことを考えなきゃ……駄目よ?」  男の耳元でねっとりと囁き、真っ赤になったライゼンの顔と戸惑いの瞳をじっくりと堪 能してから、更に男の性欲を煽動していく。 「頭の中を、妻と子供でいっぱいにしてね……」  体をずり降ろしながら乳房を男の胸板に這わせていく。先ほどの抵抗が最後の気力を振 り絞ったものだったのか、それとも射精を耐えることで精一杯なのか、ライゼンはもうさ れるがままだった。 〈落ちたわね……〉  私の双眸もすっと目尻が下がる――もう少しこの男の心を料理してやろう。 「こんなこと、経験ないでしょ……?」  ライゼンの顔に微かな疑問符が浮かぶ。何が未経験だと言っているのかわからない、と いったところか。 「駄目だとわかっていても、興奮して勃起してしまうなんて……ね?」  侮蔑のニュアンスを込めて囁くと、ライゼンはその瞬間だけ歯を食い縛る。悔しいけれ ども、私に絡めとられて抵抗できなくなっているのだ。 「もうわかってるでしょうけど…あなたをイかせるなんて造作もないの。男を満足させる テクなんてもう全部知ってるからね……」  掌で肉棒を包み、するすると上下の往復を繰り返す。指先がカリのくびれを通り過ぎる 度、忠臣の御者は体を硬くして我慢してみせる。  しかし、もうこれは抵抗と言えるだろうか? 射精したら快感も絶頂に達するものの、 その瞬間に男の快感は消失してしまう。私にはそれを嫌がる男の悲しい葛藤のようにしか 思えなかった。  そんな悲しい葛藤はもっとある。それをキーワードにして男を嬲る。 「口先ではどんなにカッコつけても、ペニスをこんなに硬く勃起させてたら説得力なんか 全然ないわね。本当、男って悲しい生き物だと思わない?」  今度はぎゅっと欲望の柱を握り締めてみた。軽く痛みさえ覚えてしまうほどに強くだ。 「認めなさいよ、私で勃起したことを……ね?」  男の目に恐怖の色彩がさっと走った。認めてしまうことが妻への背信だと思い込んで疑 わないその表情……ゾクゾクする。 「昨夜のガイヤー様、早い上にテクも薄くってさ……物足りないの」  ホックを外したままブラは体にまとわりつかせていたが――いよいよ肩紐からするりと 落とす。途端に釘づけになるライゼンの視線を意識しながら、私はゆっくりと見せつける ように、ブラを外して乳房を晒してみせた。 「どう? 完璧でしょう…?」 709 :名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 22:55:26 ID:8DMfYPl4  並み外れた豊かさを誇りながら、決して垂れていない極上の膨らみ。左右対称の見事な 造形美は、この美しい形をそのまま保ちたいと思わせるが、同時に男を暴走させ、自分の モノにしてメチャクチャにしてやりたいと思わせる魔力も持っている。  上向きで張りのある膨らみの先端にある敏感な突起も、まるで欲情済みであるかのよう に微かに勃起しているように見えよう。  別に興奮して勃っているわけではない。私の乳首は平均より微かに高さがあるだけで、 男に触られればもっと扇情的な姿を見せるようになる。  男の好みに適合する薄桃色の乳輪も、乳房全体のバランスを崩すような大きさはない。 むしろ小さく控えめな花を咲かせているように見えるだろう。まさに男の偶像を体現した 乳房だという自信がある。男が釘付けになるのも当然だ。  言葉で男を嬲るのだから、口での愛撫は差し控えたい。  だから私は――男の眼前でぷるぷると震える二つの乳房で、ライゼンの興奮し切った勃 起を挟み込んだ。 「う…あ…ああっ!」  途端にまたライゼンの体が硬直し、射精の兆候を見せる――が、まだイカせない。  挟んだだけで愛撫には至らない。寸前で彼も我慢してくれた。もっと胸の谷間と言葉で 男を弄ぶのだ。 「今頃、奥さんと子供…心配してるかもしれないわね。帰りが遅いお父さん、どうしたの かなって……」  ペニスを挟んだ乳房の膨らみを左右交互に上下させる。心なしか更に肉棒が硬度を増し たように思えた。 「そのお父さんはこうして今……妻とは違う女を相手に、射精したくて仕方がない……」  乳房の谷間からはみ出した亀頭を舌先でからかい、更に心の裏側を呼び覚ましていく。 女のように喘いでしまうライゼンの苦しみと快感が手に取るようにわかった。 「ふふふふ……男なんてみんな同じね。妻子がいると言っても所詮は口だけ……こうして コレを勃起させてるのがあなたの本性なのよ」  私はそう男を罵りながら、ペニスを挟んだ胸をくねらせた。ぬるりとした先走りの液が、 もっと大きな快感を求めて分泌されてくる。  ライゼンの顔はもう、生きた人間のものではなかった。 「お……おやめ、ください、ラセリア様……っ!」  最早彼が意識の中でそう制しているのかも怪しい。崩れかけた堤防を直すために決壊さ せるしかない矛盾がそうさせている。 「もう破裂しそうね…もっと気持ち良くなりたいでしょう?」  そろそろフィニッシュを迎えさせてあげよう。これ以上いじめるのも可哀想だ。  男の本能と理性の間での戦いに、決着をつけさせるための快楽を彼に送り込む。 「気を失うくらい気持ち良くしてあげる……」 710 :名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 22:56:09 ID:8DMfYPl4  鼻にかかったかすれ声で囁き、私は欲望の柱を包む豊乳を激しく交互に動かした。快感 が途切れぬように、合間に埋まった肉棒へと悦楽の奔流を流し込む。 「うっ!」  途端にライゼンが体を仰け反らせ、身を硬直させて腰を引こうとした。男が限界を迎え、 本気で射精を回避しようとする反応だった。  勿論狭い馬車の中で私に密着されているから、離れることもままならない。これでもう 抵抗はできないのだ。  男の肉棒の先端を乳房で圧迫しつつ、谷間深くに埋めたその瞬間―― 「うああっ!」  哀れな獲物が呻いた。今までよりも激しく肉体を硬直させ、身をピンと張って全身に快 楽の絶頂がほとばしるのを受け止めている。  その快楽の反応が現れるのは下半身だ。私の柔らかな胸元で、ペニスが激しく痙攣しな がら白い情熱を射ち放ち、乳房の峡谷に熱くて粘る流れを作り出した。  二度、三度、四度……肉棒がビクビクする度に、谷間に流れる白濁の量は増していく。 吐き出される量はやはり並みというところだが、谷間に打ちつけられる精液の勢いは凄い。 私のパイズリが男をそれだけ狂わせたということだ。 「ふふ……ついに出しちゃったわね? 家族を裏切ってしまった気分はどう?」  胸元を這い下りる精液を指先ですくい取り、ゆっくりと口元へ運んで舐め取ってみせる。 私自身も恍惚とした表情を浮かべ、男の理性を打ち砕いた自分の魅力に酔い痴れた。 「背徳感すらも快感だったでしょう……?」  未だ収まる気配のない勃起を掌で愛撫しながら、絶望でいっぱいの男の顔を覗き込み、 私は優位に立った者の持つ冷笑を見せつけた。 「しかも妻の中より、私の胸の谷間のほうがずっと気持ち良い…と思っちゃったでしょ? あっははははっ!」  谷間に残る白い精液をライゼンの前に晒しながら嘲笑う。こんな屈辱的な経験などした ことがあるまい。このとき、男の目は虚空を泳ぐだけと相場が決まっている。  あれだけ激しい射精ならば、男にも並み外れた快楽が与えられている。ましてや私の卓 越した技巧に並の女の膣ごときがかなうはずもない。一瞬でも妻より気持ちいいと思って しまったのならば、それだけで男は罪悪感を覚えずにはいられないのだ。 「でもよく耐えたわね…あなたなら余りの快感に気絶しちゃうと思ったんだけど。そんな に経験豊富でもなさそうだったしさ」  私は座席の体面に座ってライゼンを見据え、余裕の微笑を浮かべて挑発してみる。 「ふふふ、坊や……これでもう終わりじゃないでしょ?」  言うまでもなくライゼンのほうが私よりも年上だ。が、私に手玉に取られる男なんて、 みな子供と変わらない。敢えて「坊や」と呼んで優劣の位置を強調する狙いがある。  ブラジャーと同様に豪奢なレースの下着の腰紐を解く。局部を覆う布切れは手を離すだ けで、ファサッと小さな音を残して床に落ちた。ガーターベルトとストッキングだけが残 された姿態は、全裸よりも艶めかしく映ることだろう。  そうして私は横たわったままのライゼンにまたがった。激しい射精の後に弛緩した男の 肉体で、唯一硬直したままのペニスを下の口へとあてがった。 「あなたを弄んでるうちに興奮してきてね……もう溢れるくらい濡れてるの。前戯なんか もう必要ないわ。今から中に入れさせてあげる……」  ガイヤーの命を奪った私の膣の快楽……同様にこの男の口を封じることもできようが、 そこまでする必要もない。私の肉体で黙らせれば充分だろう。  この男は妻への背信行為を共有することで、私と繋ぎ止められるのだから。  ゆっくりと腰を落としていくが、ライゼンはもう逆らわなかった。たった一度の射精だ が、彼にとってそれはただの射精ではなかったのだ。守らなければならない最後の一線を 破壊された衝撃と罪悪感は計り知れないダメージだったのだろう。  だとすればもう、この男はもう落ちていくだけである。 711 :名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 22:56:44 ID:8DMfYPl4  抵抗などほとんど感じない。それほど滑らかに男の欲望が私の下半身へと浸透していく。 ぬるぬるとした愛液の潤滑に導かれるように、私の中へと男根が潜っていった。 「いつでも好きな時にイっちゃいなさい……」  邪悪な笑みを浮かべて腰を落とし切る。肉棒が内側の粘膜をえぐるのが心地いい。  根元まで挿入し、中が埋まった感覚にふるふるっと体を痙攣させ、男を上から見下す。 「が…う、あ……」  耐えている耐えている。沈没寸前のようだがなかなか見上げた根性だ。並の男などこの 時点で果てる。が、妻への思いと執念がここまで堪えさせているのだろう。 「くすくすくす……おめでとう。ガイヤー様より長持ちするみたいね。あなたの主人はも うこの時点でイッちゃったんだから」  といっても私が少しでも膣を締めるか、腰を振れば一瞬で果ててしまうだろう。 「この世界でも、私の中は飛びっ切りの男泣かせだからね……こんなの初めてでしょ?」  果たして彼にこの言葉は聞こえているだろうか。絶頂に至るのを我慢するだけで精一杯 といった風だが。 「中が…動いて……うあああっ……」  辛うじて聞こえていたようだ。いや、もしかしたら快感の余り、無意識に漏れたうわ言 かもしれない。なかなか好ましい反応だ。 「ふふふ……そろそろ楽にしてあげるわね」  上から冷たく言い放ち、軽く腰を浮かせる。男がその動きを目で追っているのを確認し つつ――ウエストから下だけをくねくねと前後させる。 「ぐ、あああああっ!」  そのアクションと同時にライゼンの下半身が弾けた。一度射精した後なのに衰えを知ら ない肉棒が、即座に女を求めて白い液を噴き出した。膣内で棒がびくびくと震え、じんわ りと生温かいものが満ちていく。 「あっははははっ! 主人も早漏なら召使いも早漏なのねぇ? 手加減してあげてるのに 五秒と持たないなんてね。情けないと思わないの?」 712 :名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 22:57:56 ID:8DMfYPl4  腰を振りながらライゼンを言葉で攻め立てる。あごを仰け反らせながら喘ぎ声を上げ、 我慢しようと身体を突っ張らせながら抵抗するライゼンの表情は、まさにSの私にとって 理想の表情を見せてくれていた。  妻以外の女との性交なんて許されないのに、体が快感を求めて悶えてしまうことへの罪 悪感、妻を裏切ってしまったことへの背徳感、女にあっさりイカされてしまう敗北感、し かも年下の女に理性を破壊し尽くされる屈辱感――それらがすべて混じり合い、眉根を寄 せながらの苦悩と葛藤、けれども圧倒的でリアルな悦楽に身を焦がされて気持ち良くなれ る悦び……最高の顔だった。  そんなものを見せられたら私も興奮してしまう。結合部を湿らせる淫らな液は、絶え間 なく分泌されて私とライゼンとのセックスを歓迎していた。私の腰の動きもまるで衰える ことを知らず、男根を悦ばせては絶頂へと導いていく。 「あっ、あっ…あああ! もう駄目、出る、出るっ……!」  再びライゼンが歓喜と絶望の混じった声を上げて果てた。男の欲望がどくどくと震えな がら、また私の膣に注ぎ込まれていく。 「ふふふ、いいわよ、いいわよライゼン! もう中で二度も出しちゃったんだから、後は もう何回ヤッても同じことよ!」  私の勢いは止まらない。上半身は反動で揺れる乳房が、そして男を悦ばせるよう巧みに 動く下半身が、私という女に棲みつく魔獣のように男根へと絡みついて搾りとる。 「このまま私の虜になりなさい……妻とのセックスごときで満足していた過去の自分が、 馬鹿らしくなるような快感を教えてあげるわ…!」  直後にまたライゼンは絶頂を迎え、激しい悦楽に喘ぎながら私の中で白濁を射ち放った。  膣口の感触でわかる……もう入れてから三度目の射精だというのに、出る勢いと回数が まったく衰えない。ライゼンが必死に耐えるからこそ、決壊は激しくなるのだ。  こうして男を都合四度の昇天へと導いた後、腰使いを静かに止めた。膣内の締め付けも 少しずつ緩め、ただ男のモノを中に収めただけの状態に戻していく。 〈ふふふ……このくらいやればもう充分でしょうね〉  私が男を抱いたような状態だが、まあいいだろう。本当はライゼンが能動的に私に手を 出してくるのが理想だったが、短時間で四度も射精したなら言い訳の許される余地などあ るまい。  男の理性も粉々にしてやれたし、サディストとして結構楽しめたセックスだったな―― などと振り返る余裕すらあったのだが。 「あんっ……!」  突然の快感。反射的に私の口から色気を帯びた声が漏れた。 「え…な、に……?」  胸元から脳へと走る快感のシグナル……私の意図したものではない。  となると考えられるのは―― 「ライ…ゼン……?」 713 :名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 22:58:39 ID:8DMfYPl4  私の乳房はライゼンが伸ばした両手に握られていた。  男は無表情の中に悲壮な決意と暗い欲望を潜ませ……いや、そんな葛藤に満ちた心境で はない。これはただの自暴自棄だ。  後はもう何度出しても同じ――ついさっき私がライゼンに言い放った言葉だ。今になっ てようやく肉体と欲望に火がついたのだろうか。  ならば私もライゼンと同様、自分の表情と内面に違う顔を浮かべればいい。 「……ああん……ん、はぁっ…」  男の手が私の胸を弄ぶ。体の中を流れる電流に身を任せ、女の悦びへと身を浸す。  まるで未知の快感を味わう乙女のような戸惑いと快感に悶える表情を浮かべつつ、しか し心の中で私は笑う。余裕と挑発と嘲笑と、そして物事が思い通りに運んでいくことへの 歓喜に笑うのだ。  オスの本能を悦ばせ、狂わせる嬌声を上げ、欲望をさらに刺激しながら、今度は私が快 感の渦へ飛び込んでいく。  娼婦として、あるいは女として数多の男に磨き抜かれた私の身体は、オスの欲に晒され ようと決めてしまえば、簡単に忘我の淵へと落ちていける。男の愛撫に極めて鋭敏に反応 する、とても感じやすい肉体へのスイッチが入ってしまうのだ。  そしてこのとき男の理想通りに、面白いように悶える私の痴態は、彼らを私に溺れさせ る切り札にもなる。 「あっ、ああっ、あああっ……あぁん…!」  男がこれまで味わったことのない快感を私で味わうのと同様に、「今までこんなに激し く感じてくれる女など見たことがない」――そんな姿を男に見せるのだ。  喜ばない男はいない。どんなに仲睦まじい夫婦や恋人同士であろうと、私のような悶え 方のできる女などいやしない。そしてそんな私を見たら、もう男はこれまでの女で満足す ることなどできなくなるのだ。  ライゼンが身を起こした。騎乗位から対面座位へと移り、私の乳首を口に含んだ。 「あああっ!!」  ぶるっと身を激しく震わせた私の口から、一際甲高い喘ぎ声が上がる。  身を走り抜ける快楽は本物だ。決して演技ではない。  いや、演技ではないけれど――こんな職業を続けていると、どこまでが演技で、どこか らが自然な反応なのか自分でもわからなくなってくる。  私自身が把握し切れないのだから、男に見抜けるはずもない。 「やん、ああん…気持ちいい……胸、感じるの…続けて……」  たとえようもなく甘ったるい声が自然と漏れる。理性をかなぐり捨て、はあはあと息を 荒げ、ケダモノとなったライゼンの舌先が私の乳首を舐めていく。 「ああっ……! はあん……あああっ…!」  稚拙とまでは言わないが、やはりセックスも並というところだ。特筆すべき快感もない が、まったくのテクなしというほどでもない。  だが、それでも私の肉体はオーガズムへ至る道筋へと入っていた。求められる肉体と反 応を返す感度は、男のみならず自分自身をも昇らせていく。 「んんっ……あんっ…んう……」  私の反応を気に入ったのか、ライゼンは一心不乱に私の乳房を揉みしだき、舌先を激し く動かして私の乳首を転がし続けた。 「ああんっ……いい! はああん……あっ、あああああ!」  更に跳ね上がる私の喘ぎ。並の女ならこの反応は絶頂に至った時にしか見せられまい。 それでもまだ道半ばに過ぎない私の悶えは、このあたりから男を驚愕させ、更なる興奮の 予感へと導いていくのだ。 「この程度の愛撫でこれほど凄い反応を見せるのならば、この女をイかせたらどんな風に 乱れるのだろう」――男はそのような思考を心に浮かべるのである。  となれば彼らは意地でも私をイかせずにはいられない心境となる。こんな最高の美女が 乱れ狂う姿を見ることができなかったら一生後悔してしまう――そう思ってしまうのだ。  たとえそれが、妻への裏切りや背信という枷を嵌められていたとしても、だ。 714 :名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 22:59:29 ID:8DMfYPl4  今度は私がライゼンに翻弄される番のように見えるだろう。もしそこに観測者がいるな らば、だが。  対面座位で乳首を舌先で撫でられ、もう片方の乳房を余りの手で揉みしだかれ、下半身 を下から突き上げられ、動物のような声で男から与えられる快感に溺れている女――外形 的にはそんな状況にしか見えまい。  しかし実情はまったく正反対だ。私は悪魔のような笑いを浮かべて男を嘲弄し、対する 男はもう退路を失ったがために自暴自棄になり、己を更なる窮地へと追い込んでしまって いるのである。  欲望に負けた男が自分の意志で私との不義を求め、妻との信頼の鎖を断ち切ってしまう ――そんな状況を作り出すのが理想だった。裏切りの鎖だけではなく、罪悪感と良心の呵 責が更に男を縛りつけるからだ。  ライゼンはやけになって私に欲望をぶつけてくる。まさに私が望んだ展開だった。  余りにも思い通りで、心中での高笑いを抑えることができない。激しい高揚感が性的な 興奮をもたらし、私の局部は湿りを決して失わなかった。ほぼ勢いだけで突いてくるライ ゼンの腰使いと、身体に流れる性感に喘げばいいのだから楽なものだった。  満足するまで射精した後、男がどんな顔になるのか容易に想像がつく。出し尽くして性 欲が急激に冷めたライゼンは頭を抱えるに違いない。 「自分はなんということをしてしまったのだ」と後悔するのだ。究極的には自分から激し く私を求め、やることだけはやっておきながら、数秒前までの自分を嘆くのである。 「あああっ……! もう駄目…こんなにされたらもう駄目っ! んんぅっ!」  ほとばしる快感に悦楽の反応を返していたら、唇が急に塞がれた。ライゼンの口唇が私 のと重なっていた。間を置かず男の舌が割って入って私のそれへと絡みつき、劣情のまま に貪ってくる。 「んん……ん、んああん……あ……あ、あ、ん…はあああんっ!」  私を昇らせようとする快感が途切れない。濃厚なキス、そして下から突き上げられる対 面座位の上下運動もさることながら、仰け反って快感を受け止める私の顔を追い詰めるよ うに追いすがられ、ライゼンに唇まで奪われる……気持ち良かった。  これが欲望に身を委ねた男の末路だ。理性を盾にして抵抗する男は少なくない――が、 私には欲に塗れた醜さを隠そうとするためのポーズにしか思えない。  私を前にした男たちはそんな演技などすぐにやめてしまう。欲望に狂って堕ちていくそ の姿こそが、男たちの本性――剥がされた仮面の裏側なのだ。  だが、心の中でライゼンを嘲弄するのもここまでだった。  欲望に火がついたのは男だけではない。私の肉体も十二分に燃え盛っていた。  濃厚なキスを交わしながら乳首を舌先で転がされ、豊かな乳房を揉まれ、肉棒で膣内を えぐられる――複数の性感帯を同時に攻められ、私の体もぐんぐんと昇り詰めようとして いたからだ。  こうなると脳は神経に絶頂の快楽だけを送り届けるための回路と化す。頭の中にはまと もな思考の余地すら残せない。  男の理性を破壊した後、今度は私の理性が破壊されるのだ。 〈もう駄目……イッちゃう、イッちゃう……!〉  きっとライゼンの妻もこんな対面座位でイかされているのだろうな、などと思った直後。 「もう、イク……イッちゃう! あぁあぁぁぁあぁああああーっ!」  一瞬の浮遊感の後、私の頭の中は究極の悦楽で真っ白になるのだった。 715 :名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 23:00:37 ID:8DMfYPl4 「はあっ……はあっ……ん、はう…」  息が乱れ、呼吸が整うのには時間がかかった。絶頂の余韻はなかなか抜けない。適温の 湯船にたゆたうような快感はゆっくりと引いていく。 〈何度経験しても……オーガズムって飽きないわね……〉  性の絶頂は神様からの贈り物だろうか。これほどの快感をいくらでも味わえるなんて、 女に生まれてよかったとさえ思ってしまう。  次第に快感が抜けていき、さて、男はどうしているかと思うまでに戻る。  私が昇り詰めたのとほぼ同時に、また射精したことは間違いないだろう。今もなお男の ペニスは私の中に挿入されたままだが、イッた私を更に攻めてくるような気配はない。 〈……あれ?〉  男の体から力が抜けている。ライゼンは後ろに倒れ込んでぐったりとしている。対面座 位はいつの間にか騎乗位になっていた。 「おかしいわね」  まだ男の肉体を破壊してしまうような快感は与えていない。ガイヤーを殺した時とは違 うのだ。今回のセックスでは私がただ絶頂を迎えただけである。  なのにもう男の体に力がない。普通は今後、何度も私に果てさせられるのだから、耐え るために全身を硬直させて我慢する、というレベルのはずだ。  まさかと思って確認をとってみた。けれど心臓が止まっているようなこともなく、手首 からは脈も感じられる。けれど白目を剥いて口を半開きにしたその姿は、明らかに意識を 喪失していて……。 「ったく、これだから女慣れしてない男は……」  ライゼンは快感の余りに気絶していた。まだ一桁しか射精してないくせに。やれやれ。  しばらくしてライゼンが呻いた。ようやく意識を取り戻したようだ。 「ねえ、大丈夫?」  努めて優しい声をかけ、彼の顔を覗き込む。 「あ、う……ぐ…?」  ライゼンは目を白黒させて頭を押さえた。快感で気絶したことなどないのだろう。  とはいえ彼も記憶は残っていよう。だから、どんな状況だったのかはよく覚えているは ずだ。私の顔を見て、さっと怯えのような表情が走る。  だが、ここで私が顔に貼り付けるのは、先ほどまでとは一変した情愛の笑顔だ。男をた ぶらかし、悪魔のような嘲笑を絶やさなかった魔女とはもう違う。  男が意識を失っている間、下着や服をきちんと身につけ、乱れた髪なども身綺麗に整え ておいた。今の今まで男の上に脚を広げてまたがり、淫らに腰を振っていた女と同じ人物 だなんて信じられなくなる男もいるだろう。  もっとも、薄絹を内側から押し上げる乳房の自己主張や、スリットから覗ける長い脚の 艶めかしさに私の真実があるのは変わらないのだが。  男の体から半ば剥ぎ取ったかのように脱がせた服も畳んでおいた。彼の意識がはっきり としたところで、たおやかな笑顔を作って渡してやる。 「はい、忘れちゃ駄目よ。今のあなた、だらしない格好なんだから」  手渡しながらクスクスと笑ってみせる。そこに不穏な気配は感じさせない。それどころ か仲睦まじい恋人や夫婦のやり取りのように感じるだろう。 「あ……ありがとう、ございます…」  だからこそライゼンはこんな抜けた返事までしてしまうのだ。  男が服を身につけ、そこそこの格好になったところで、私は魔女に戻る。 「ライゼン、こっちを見なさい」  それまでの優しい声から一転、突き放すような命令調で宣告する。 「は――はいっ…!」  ようやく思い出したのか、トーンを落とした私の声にライゼンはビクンと反応した。  振り返った男の視界には、先ほどまで自分を翻弄した悪魔のような女の姿が映る。容易 には信じられまい、一人の女の雰囲気がこれほど変わることなど。 「あなたと私は会わなかった」 「……え?」 716 :名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 23:01:42 ID:8DMfYPl4 「聞こえなかった? あなたと私は会わなかった。そうよね?」  私は声のトーンを少しずつ沈めて宣言していく。  だが、それでもライゼンは意味がわからなかったようだ。昨日は国境から馬車に乗せ、 今日は目の前に私がいる。なのに「会わなかった」とはどういう意味だろう、と。 「いい? 何があっても――繰り返すけど、"何があっても"、よ? ――私とあなたは会 っていない。それを貫きなさい。  国境まで私を迎えに来てもいない。私をこうして十四番通りまで送り届けた事実もない。 ガイヤー様から命令も受けていない。だから私の存在すら知らない。それでどう?」  そこまで言うと、ようやくライゼンも事態を呑み込めたようだ。 「わ…わかり、ました……」 「もう一度だけ言うけど――"何があっても"、よ?」  ライゼンは私に気圧されたのか、うなずくのみだった。私はその反応に満足し、腕と脚 を組み替える。そうして深くなった乳房の谷間と、組み直される美脚の付け根へとライゼ ンの視線が一瞬だけ泳ぐのを確認し――私はこう言った。 「奥さんには言わないから」  その瞬間――ビクッとライゼンの体が、確実に震えた。 「ふふふ…そんなに恐がらなくていいのよ? 誰にも言わないから。ね?」  性戯で翻弄した時よりも、ライゼンの顔は激しい苦悶に満ちていた。  この男とて理解はできよう。額面通りに信じられる言葉ではない。私はライゼンの心に くさびを打ち込んだのだ――「裏切るな」と。  もし裏切ってしまったならば、私はライゼンとの肉体関係を暴露し、彼の家庭を崩壊さ せてやる。そういう脅しなのだ。  不義の秘密を共有することで私とライゼンは繋ぎ止められる。いや、私が一方的に縛り つけたと言ってもいい。  嫌でも思い出すに違いない。妻のことを考えながらも激しく私に興奮し、何度も果てさ せられた性交のことを。次々と沸き上がるであろう罪悪感と背徳感に駆られ、ただでさえ 重くなる口を、更に私の脅しが縫いつけるのだ。  本当に黙っているかどうか、もうしばらくこの男を監視する必要もある。だから、再び 会ったときに私の体を求めたくなるような魔法をかけておく。 「あなたの身体、なかなか良かったわよ。ガイヤー様との夜よりずっと気持ち良かったわ。 次はもっと激しく愛し合いましょう……ね?」  私はライゼンに抱きつき、またも耳元で妖しく囁き、その頬に唇を軽く押しつけた。  唖然としたままのライゼンの瞳を覗き込む。警戒の中に確かな陶酔の色を確認し、私は 笑ってみせた。 「あと二時間は帰っちゃ駄目よ? 香水の匂い、残ってるからね?」  ライゼンはかぁっと頬を赤くして、私から目を反らした。 717 :名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 23:03:08 ID:8DMfYPl4  そうして男を懐柔して馬車を降り、十四番通りをホテル・グランスターへ向けて歩き出 した。  勿論、背後は振り返らない。もう用はないと背中で見せつけながら、私は唇の端を持ち 上げて笑った。  最後の言葉で「次」があることも匂わせておいた。魔法はこれで充分だろう。  何しろ真面目な男の背信だ。今日のことを思い出す度に興奮と勃起と罪悪感が抑えられ まい。帰宅して妻と子供を見た瞬間に、その三つが大挙して押し寄せてくるだろう。  だからこそ今夜は妻を懸命に抱くのではなかろうか。申し訳ないという思いで、まるで 罪滅ぼしであるかのように。  だが、すぐに気づくだろう。そのとき、自分が妻に挿入しているモノは、彼女にではな く私に対して勃起しているのだと。気づけばもっと罪悪感が募り、ますます激しく妻を求 めるようになる。  けれどもそこでまたも愕然とするはずだ。どんなに妻を思っても、味わう快感は私との セックスのほうがはるかに上だということに。  もし彼が多少なりともMの気質を備えていたらもっと深刻だ。年下の女に翻弄された屈 辱や、セックスでまったく及ばず、ただ一方的にイカされた敗北感が快感となってライゼ ンを襲う。  もしそうでなかったとしても、主のガイヤーより優れているとされた自分のセックスで 私を満足させたくなるはずだ。  社会的な立場、収入、評価、経歴、抱いた女の数――どれをとってもライゼンはガイ ヤーにかなわない。それでも男として主人より何かひとつくらいは上回っていたいと思っ ているはずだ。  それがセックスともなれば最高だろう。本当は性戯など価値の一面に過ぎないのだが、 男にとっては違う。彼らにとって何よりも高い価値が置かれているのは、セックスの能力 なのである。  意外なところで男の意地に火をつけられたことに彼は気づくだろうか? 気づいたとし ても、実は私によって思考が操られているに過ぎない……というところまで悟り切れるか どうかは極めて怪しいが。  余りにも強烈な性感を与えてくれる美女が、自分のセックスを大いに激賞して自分のプ ライドを満たしてくれる――ともなれば、男はすぐ夢中になる。  そんな中で彼は私との関係を続けながら、いずれは自分を正当化し始めるだろう―― 「俺はこの女に脅されて、仕方なく肉体関係を結ぶのだ」と。  自分の意志で私との関係を求めるようになればなるほど、そんな正当化を強くしていく だろう。他者に納得されない関係が深まるほどに、人は自分自身への言い訳を欲するよう になるのだから。  これだけ魔法をかけておけば、「何があっても」今日のことは黙して語るまい。そして その「何があっても」の本当の意味を、彼は帰宅後すぐに知ることになるだろう。  ネーディア市の有力議員ガイヤー・シュベルン、突然の死――その報とともに、暗殺の 噂もすぐに流れ出す。  誰が犯人なのかすぐ気づくのはライゼンだ。側近の彼も警察から事情聴取を求められる かもしれない。だが、その度に「何があっても」の意味を思い出すのだ。  肉体で繋ぎ止められたこと以上におののくだろう。私が殺人を厭わぬような人種である ということに。  となれば迂闊に真相を話せば、自分と家族の命が危機に晒されることも悟るはずだ。  もし彼がそれでも勇気、いや、蛮勇を振り絞り、主人の仇討ちとばかりにすべてを話し てしまうようなことがあれば―― 「そのときは……別の手段で黙ってもらえばいいのよね」  秘密を知った人間を黙らせるには、処罰の恐ろしさで繋ぎ止める他に、もうひとつの方 法がある。  私は戯れに手刀を首筋に置き、それをスッと横に滑らせた。  死人に口なし。余計なことをしゃべるのは生きているモノだけだからね――と心の中で つぶやき、私はニヤリと笑ってホテル・グランスターへと入っていった。                                           THE END 718 :名無しさん@ピンキー:2010/02/20(土) 23:05:16 ID:8DMfYPl4 ここまで読んで下さった方、お疲れ様でした。 また書きたくなったときにお邪魔しようかと思います。 それでは、またいつか。 719 :名無しさん@ピンキー:2010/02/21(日) 01:20:31 ID:pSKbBQh4 乙でしたー。 毎回涎垂らしながら読ませていただいています。 ラセリア様最高です。 720 :名無しさん@ピンキー:2010/02/21(日) 11:46:21 ID:jlnvHOMV なんだ ただの神か 721 :名無しさん@ピンキー:2010/02/27(土) 13:36:46 ID:pyd288PI >>718 読むのとって置いたら見失ってしまったw このスレだったか。 超GJ! 最高に素晴らしかったです。 722 :名無しさん@ピンキー:2010/02/28(日) 23:59:40 ID:jO4oaJ3Z GJ 最高だった! 723 :名無しさん@ピンキー:2010/03/06(土) 21:06:17 ID:xW2vhreE 今週のヤングアニマルは 寝返ったけどオレたまが最終回で ゲッターはエロ乳姉ちゃんがよがり死ぬ寸前で親玉に助けられる展開で良かったw(あのエロ乳はあちらスレに行きそうだけどw 724 :名無しさん@ピンキー:2010/03/16(火) 18:25:46 ID:Jfb/qGEN 悪の女幹部 体験版来た 725 :名無しさん@ピンキー:2010/03/20(土) 00:13:03 ID:xGDTPrGn ttp://maniax.dlsite.com/work/=/product_id/RJ027934 正義のヒーローが敵のエロイ女幹部に捕まったらどうなるか!!! こんなんがあったw 726 :名無しさん@ピンキー:2010/03/20(土) 00:57:14 ID:q279TpLi >>724 コミカル調が好きでお仕置きしたい派には割といい…のかな? エファナティカさんの乳首が青系だったのは個人的に良かった >>725 レビューがたまらんw 「珍妙なシチュエーション」って言うな!w 727 :名無しさん@ピンキー:2010/03/20(土) 11:51:53 ID:xGDTPrGn 悪の女幹部は設定が(・∀・)イイ!! 最初は幹部達に苛められてたのを苛め返すなんてカタルシスある!w 728 :名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 17:11:22 ID:WrBOH92p そこに愛はあった? 729 :名無しさん@ピンキー:2010/03/22(月) 19:35:44 ID:xz6WyUjS 愛は後付けで良いんじゃないw 730 :名無しさん@ピンキー:2010/03/23(火) 19:33:52 ID:K9LmHd1v あとは妄想力か。 731 :名無しさん@ピンキー:2010/03/24(水) 21:47:35 ID:WuXtNd4C 悪の女幹部 もうすぐ発売だけど 明日にはフラゲ者出そうかしら? 732 :名無しさん@ピンキー:2010/03/25(木) 23:39:28 ID:7oE/YeMO メーカースレではぼちぼちフラゲ報告上がってきてるね<悪の 733 :名無しさん@ピンキー:2010/03/27(土) 10:07:39 ID:vciWcwZI 悪の女幹部スレまで立ってるし 初回限定のテレカが売り切れてるってことは まあまあ売れてるってことかあ このゲームを期にこっちのスレに住人が増えたりするかしら? 734 :名無しさん@ピンキー:2010/03/31(水) 11:42:10 ID:Gkuba/NE 下がり過ぎ 735 :名無しさん@ピンキー:2010/04/01(木) 07:11:56 ID:xuhEIWa0  ほ 736 :名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 10:13:05 ID:Y0KEWGey ゲームが出て活性化するかと思いきや 沈静化するとはなぜだろ? 737 :名無しさん@ピンキー:2010/04/02(金) 10:39:49 ID:89iMy+ba タイトルはあれだけど、この板の住人が求める悪の女幹部像とは ちょっと違う気がする それにどっちかといえば、「悪の女幹部風のヒロイン」だしな 738 :名無しさん@ピンキー:2010/04/05(月) 20:25:31 ID:64jKD34E ナムカプのプレイ動画を見たんだが、わや姫が仲間になって東風とキャロル&ブレンダが 仲間にならんのが納得いかん俺は善堕ち悪女萌え派 739 :名無しさん@ピンキー:2010/04/07(水) 16:40:06 ID:XkKnw/CK ポイズンとかも出てきてほしかったが、ヒューゴーとペアで 出てきても攻撃するのも受けるのもヒューゴーになってそうだな ムゲフロ2だと沙夜が使えるんだっけ 740 :名無しさん@ピンキー:2010/04/08(木) 14:59:28 ID:sbLmt/nl テロスもいるぜ 741 :名無しさん@ピンキー:2010/04/09(金) 23:12:26 ID:IFqwueRS やっぱ、このスレの住人的には 近年のエロ業界の処女マンセー傾向は 肌にあわない? 742 :名無しさん@ピンキー:2010/04/10(土) 01:04:38 ID:KuPHc8AE 俺は好きじゃないなあ<処女マンセー 性経験豊富ってのは、女としてある種の格好良さだと思う。 悪女たる者、快楽の味わい方ぐらいは知ってるべきだと思うんだ…エロスな悪女さんは特に。 さんざんエロく挑発しておきながら実は処女でした、なんてのはちょっと萎える。 (以上、完全に俺の主観) まあ、忠誠一徹な仕事人間的悪女さんなら処女でも良いかも試練が。 743 :名無しさん@ピンキー:2010/04/10(土) 09:10:16 ID:Yrb7MAHG >悪女たる者、快楽の味わい方ぐらいは知ってるべきだと思うんだ…エロスな悪女さんは特に。 >さんざんエロく挑発しておきながら実は処女でした、なんてのはちょっと萎える。 バスタードのポルノ・ディアノか 744 :名無しさん@ピンキー:2010/04/12(月) 01:01:32 ID:wjU70sqw 武道系悪女でそれまでは「男なんていらない!」と思ってたけど 主人公にエロ技でやられて性の方にも目覚めちゃったってのも萌えるなと この動画を見て思ったりもしたが。 ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm201565 つかこの娘、人生最初の「俺の嫁」だわww 745 :名無しさん@ピンキー:2010/04/12(月) 09:12:55 ID:cAGWlhqV 武林クロスロードってラノベが面白いですよ 悪の女も多数出てきてはエロ武道技で エロペットになるw 746 :659:2010/04/13(火) 23:23:05 ID:uDOpZKi2 遅ればせながら >>718GJ! お疲れ様でした。 ラセリア様、エロ過ぎ&悪い女過ぎですね。 ライゼンさんは、相当揺れ動いたことでしょう。 SS投下。 747 :659:2010/04/13(火) 23:24:22 ID:uDOpZKi2 バーンナップエクセス&ダブリュー 光芒の絆より 定年間際の平社員(オリキャラ)×メル=キャリー 「おはようございます」 次々と出社してくる社員に頭を下げて挨拶をする清掃員の男。 小太りで頭髪は薄く、決して若いとは言えない。 というよりも中年若しくは初老と言った方が正しいと言える。 モップと雑巾を持って今日も一日作業をするために持ち場へと向かう。 男の名は佐藤正。 今年で63歳を迎えるI・E・M日本支社に勤める勤続40年の“平”社員だった。 私はいつも通り午前のトイレ掃除をしていた。 この歳になるとデッキブラシで床を擦るのも中々に疲れるもので、正直なところ腰が痛い… と言っても、仕事なので遣らざるを得ない。 まあ、この歳で他の身体を使う仕事よりかは幾分マシだろうと思うが。 同時に勤続40年になるというのに 学がない 技術がない、で出世もない。 仕方のないことなのだが、後2年で定年…我慢だ我慢。 この会社に入った切っ掛けは、当時知り合いだった友人に「楽な仕事がある」と言われたことだった。 私は昔から物覚えが悪く、勉強も出来ない落ちこぼれだった。 おまけに人とコミュニケーションを取るのが苦手なので、どこに勤めても長続きせず (このままのたれ死にするのだろうか…)などと考えて、日々怠惰に過ごしていたところにそんな話を持ち掛けられたのだ。 友人の話を聴いてみると、私でも知っているような世界的に大きな企業の清掃員の仕事。 作業内容は何も出来ない私でも出来るものだ。 更にこれだけ大きな会社ならば、倒産の心配もないだろうと思い一も二もなく飛び付いた。 とまあこんな感じだ。 ただ…不安なところもある。 40年も勤めていると嫌なものまで見えてしまうものだ… 株式会社I・E・M……この会社では違法研究、人体実験などが平然と行われている。 秘密を守るためならば、人殺しも破壊工作も平気でやるような会社だ。 知ってはいるものの、知らない振りをしている。 触らぬ神に祟りなしだ。 そもそも一清掃員でしかない自分には関係ないと言えば関係ないこと。 見たくもなければ知りたくも、関わり合いになりたくもない。 私が望むのは、ただ無事平穏に定年を迎えて年金生活を送ることだけだ。 「ふぅ〜、後はサーっと水を流して終わりだな」 考えていても仕方がない。さっさと終わらせて次は階段掃除だ。 そう考え勢い良く水を出したとき、偶然入ってきた人に水が掛かってしまった。 748 :659:2010/04/13(火) 23:25:20 ID:uDOpZKi2 「キャアッ!」 しまった! 「す、すみません、」 入ってきたのはレザー製の黒い上下一体のスーツを着た腰下まで届く長い金髪の女性。 胸元が大胆に開いているスーツの襟と、頭に付けているカチューシャはデザインを揃えているのかヒョウ柄だ。 スカートの部分は太股の上までしかなく 太股の真ん中まである黒っぽいストッキングを止めている黒のガーターベルトが妙にいやらしく感じる。 男ならば誰しもが見惚れてしまうような色っぽい服装の金髪美女だが 私にはそんなことを考えている余裕など欠片ほども無い。 この女性の名はメル=キャリー。 本日付でI・E・Mを解雇された今田俊明 元開発部本部長に代わって、暫定的ながら日本支社開発部責任者になったI・E・M本社監査部長だ。 そんな相手に不注意で水を掛けてしまった… あまり濡れてはいないようだがそんなことは関係ない……相手が悪すぎる… 一介の平社員の首など簡単に跳ばせてしまうような立場にいる人だ。 とにかく私は持っていたタオルで部長の水が掛かったところを大慌てで拭いた。 「まったく……入り口に清掃中の看板は立てていないし、どこを見て仕事をしているのかしらね?」 「ま、真に申し訳御座いませんッ、」 完璧に自分のミスだ。 まさか清掃中の看板を立てるのを忘れるなんて… 私はキャリー部長にひたすら謝った。 「………貴方、名前は…?」 「さ、佐藤正です…」 「そう……いいわ、次からは気をつけなさいMr.サトウ……使えない人間は清掃員だろうとなんだろうとI・E・Mには必要ないの」 「は、はい…」 その後キャリー部長は「下の階のお化粧室を利用するわ」と言い、出て行った。 不味い…不味すぎる。目を付けられたかもしれない。 もちろんリストラの対象ということでだ。 日本支社は当然のことながら、本社の方も最近は軍縮傾向で売り上げが落ちている。 米国政府にさえ意見出来る程凄い会社なのでどうとでもなるようだが、使えない者は「最近不景気だから」 と言って、切るための理由として使うだろう。 (あと二年で定年だというのに、クビになどされたら…) そう考えると、いつものようにのんびりと仕事をする気持ちにはなれず 終業時間まで暗澹たる思いでいっぱいになってしまった…… 749 :659:2010/04/13(火) 23:27:50 ID:uDOpZKi2 夜遅く、私は繁華街の裏通りを歩いていた。 いつもは普通に表通りを通って帰宅の途についているのだが、何故だか今日は表通りを歩く気にはなれないのだ。 理由は当然メル=キャリー監査部長に水を掛けてしまったこと… 「やっぱり、クビにされる可能性は……有るだろうな…はぁ〜っ…」 思わず溜め息が出てしまう。 手に持っていた缶ビールを一気飲みする。 酒など碌に飲めないくせに、逃避するように飲んでしまう。 「自棄酒を飲んだところで…何にも変わらないんだがなぁ〜」 そうやってふらふらと裏通りを歩き続けていると、少し先の曲がり角から何やら音が聞こえた。 ドンッ!! 「ぐぶっ!!」 (な、なんだっ?) 何かを叩き付けるような音だ。 私は急いで曲がり角まで行くと、そっと顔を出して覗いてみる。 するとそこには、今田俊明 前開発部本部長と 「かっ、はッ、」 彼の前で蹲って苦しそうに咳き込みながら血を吐いている メル=キャリー監査部長の姿があった。 「本社のヤンキー共のバカさかげんには辟易していたが、今日は感謝せねばならんね」 (こ、これは…今田元部長が、キャリー部長に暴力を振るっているのか!?) 状況的に間違いない。 尚も苦しそうに膝を付いて、目から涙を流して咳をしているキャリー部長。 そんな彼女を見下すように今田は言葉を続ける。 「これ程やすやすと由加里を取り戻せるとは思っていなかったよ」 由加里というのは…確か今田の娘だったはずだが 何故その娘の名前が出るのかは分からない。 おそらく、I・E・Mの裏の部分と何か関係があるのだろう。 「せめてものお礼だ。お見せしよう……記念すべき試運転だよ」 「な…何…!?」 何をしようとしているか分からないといったような声を上げるキャリー部長。 (い、いかん、このままでは彼女が殺される!) 今田の性格は良く知っている。 自分の障害になる相手や、自分のプライドを傷つけた相手を生かしておくような奴ではない。 それに、一度だけだが見たことがある……彼が人を殺した現場を… あの時も今彼女に向けているのと同じような、ゴミでも見るような目をしていた。 「幸いな事に、君は私好みのいい女だ。 夜はまだ長い……たっぷりつきあってもらうぞ」 本当は怖いし、関わり合いにはなりたくない。 だが、このままではキャリー部長が殺されてしまう。 知っている人を見殺しにするなど、私にはできない。 私は一か八かハッタリをかますことにした。 「お巡りさーんッ!!! こっちで人が襲われてるぞーッ!!!」 今田は自分の体をサイボーグに改造している筈だから 生身の私では助けに入ったところで、殺されてしまうのは目に見えている。 (上手く行ってくれ!!) 「ッッ!? クソッ!! ……今警察に見つかるのはまずい………試運転を見せられなくて残念だよ」 引っ掛かった! よし、駄目押しだ!  「コッチだ、コッチだーッ!!」 「チッ! もう来たか!」 どうやら上手く行ったみたいだ。 今田は全力でその場を走り去って行ったが、私は内心殺されることを覚悟していたので 一生分の運を使い果たしたような気さえしていた…… 私は蹲っているキャリー部長に近づいて彼女を助け起こす。 「大丈夫ですか部長ッ!?」 「あ…貴方、Mr.サトウ…けほッ!」 「無理しないでください。とにかく移動しましょう」 無いとは思うが、万一今田が戻ってきたら行けないので、私は彼女に肩を貸すと急いでその場を離れることにした。 750 :659:2010/04/13(火) 23:28:52 ID:uDOpZKi2 現在、私とキャリー部長は先程の場所から離れた、所謂ラブホテルに来ていた。 一度社に戻った方が良いのではないかとも提案したのだが、彼女が「警官が張ってるだろうから戻れない」と言ったので 身体を休めることが出来て、身を隠すことが出来る場所を考えた末、ホテルに入ることにしたのだ。 ここならば年齢差のある男女が入っても怪しまれることはないだろうし。 しかし、大体予想は付いていたのだが……やっぱり裏関係のことだったか… 幸い、今田に蹴られたらしい腹部は大したことはなかったようだ。 吐血していたから内臓が傷ついたのかも知れないと思ったのだが、ホテルに着いて少ししたら「大分楽になったわ」と言っていたので 大丈夫だろう。 ただ、彼女の呼吸がいつまでも落ち着かないのが気になる… 「部長…大丈夫ですか? 息苦しそうですけど…」 「ええ…大丈夫よ…。サトウ、貴方M・Dプロジェクトは知っているわね…?」 「はい、もちろん知っています」 I・E・Mの社員でM・Dプロジェクトを知らない者はいない。 I・E・Mが全力を挙げて開発している兵器だ。 人工生体脳を極限まで凝縮し、チタンで外殻の装甲を施し、念動力(サイコキネシス)で自らを動かす。 超伝導技術を組み込むことによってプラズマを自在に操る力を持つ兵器。 聴いた話だとM・Dで破壊出来ない物など地球上に存在しないと言われている程強力な兵器だ。 確かキャリー部長もそのM・Dの数少ないホルダー(保持者)だった筈。 だけど、それがどうかしたのか? 「私の呼吸が落ち着かないのは、その損傷したM・Dが生体エネルギーを大量に吸いとっているからよ…」 「え、M・Dが損傷って、何が有ったんですか!?」 その後、彼女は今夜何が有ったのかを話してくれた。 今田元部長の娘がM・Dのホルダーであること。 警察に保護されたその娘を取り返すために警察署を襲撃したこと。 しかしウォーリアーという警察の特殊部隊に阻止され、失敗してしまったこと。 M・Dの損傷はウォーリアーの隊員と戦闘した時のものらしい。 そして、何とかあの裏通りの路地まで逃げてきたところを今田に襲われ 部下として使っていたサイボーグを破壊されたとのことだ。 (やっぱりとんでもない会社だな…) 「サトウ、貴方のおかげで助かったわ。貴方がきてくれなければ今頃どうなっていたか…」 笑顔で私にお礼を言うキャリー部長。 こんな美人に笑いかけられたことなど初めてであった為に、私は思わず照れてしまう。 「い、いえ、部長が無事で何よりです。それより、これからどうしましょう?」 手配とかされているんじゃないかと言う私に対して、それは大丈夫だと彼女は言う。 「知っていると思うけどI・E・M本社は米国政府に圧力を掛けることも出来るわ……もちろん、米国政府を通じて日本政府にも……ね♪」 現行犯逮捕か今此処で捕まらない限りは大丈夫。一度アメリカ本社と連絡が取れれば何も問題はないと自身たっぷりな彼女。 確実にバレている犯罪でも揉み消すことが出来るなんて……つくづく怖ろしい会社だ。 が、逆に言えば内側に居る人間に取っては心強くもある。 有能な者限定だろうが… 同時に未だアメリカに頭が上がらない日本に、日本人として情けなくなってくる。
751 :659:2010/04/13(火) 23:30:00 ID:uDOpZKi2 「とにかく、早く本社と連絡を取らないといけないわね…」 そう言うと彼女は私の身体を頭から足下までジロジロと見回して溜め息をついた。 一体何なのだろう? 「貴方年齢は?」 「は? な、何ですかいきなり、」 「いいから答える」 突然のことに訳が分からなかったが、彼女の命令口調に反射的に答えた。 「ろ、63です…」 何なんだ? 私の年齢など聞いて… 私の年齢が今のこの状況と何の関係があるんだ? 「63…か、それならまだ大丈夫…かしらね?」 すると部長は腰掛けていたベッドから立ち上がり、スカートをたくし上げると下着を脱ぎ始めた。 いきなりのことに私は慌ててしまう。 「ぶ、部長っ、何をしてるんですか…っ!」 彼女は下着を脱いでベッドの脇に置くと、私に向かって言う。 「貴方には今から私とセックスをしてもらうわ。これは命令よ」 彼女の話はこうだ。 損傷したM・Dの修復には大量の生体エネルギーが必要で、その間、生体エネルギーを吸い取られ続ける彼女は体力的に動けず このまま何もしなければ修復に時間が掛かり行動に遅れが出る。 一分一秒でも早く本社と連絡を取らなければならない現状で、この遅れは痛い。 だが、M・Dの修復スピードを加速させる方法もある。 その方法とは、体外からの生体エネルギーの供給。 通常時は保持者の子宮内で生体維持に必要なエネルギーや酸素を補給するのだが それは女性が生まれながらにして“別の生物を体内で養育する器官”(子宮)を持っているからであって 生体エネルギーの補給だけならば男性にも出来るとのこと。 生体エネルギーの塊とも言える精子をM・Dが吸収することによって修復を早めるというものだ。 「つまりサトウ、私と貴方がセックスをすることで私の胎内に収納されているM・Dに、より多くのエネルギー補給が出来るということね」 「し、しかし、部長はよろしいのですか? その、私などと…」 自分的にはいいのだが…それよりも何の御褒美? というぐらいの役得だ。 気になっているのは彼女との圧倒的な差の方。 私は小太りで頭髪は薄い、容姿も悪く自分で言うのもあれだが…醜男だ。 おまけに歳も63と老人に片足を突っ込んでいる。更に言えばただの平社員。 女性からしてみれば性の対象として見られるなど、絶対に無いと自身を持って言い切ることができる。 752 :659:2010/04/13(火) 23:31:02 ID:uDOpZKi2 それに対して、キャリー部長はとても若く美しい(前に23歳のエリートキャリアウーマンだと聴いたことがある) 腰下まで届くさらさらの長い金髪。 シミ一つ無い綺麗な白い肌。 はち切れんばかりの大きな胸。 ムッチリとした尻と太股。 腰も細く括れていて、女優やモデルをやっていてもおかしくはない。 というよりも、やるべきだろうと思ってしまう。 絵に描いたような美女だ。 その上、I・E・M本社の監査部長という超エリート。 これでは月とスッポン所か、太陽と石ころだ。それなのに… 「100%好みじゃないけど、緊急時だからこの際仕方がないわ……まあ、命の恩人でもある訳だし……それで良しとしましょうか」 などと言う彼女。 臨時ボーナスをもらえるのと、キャリー部長と抱き合うの。 どちらか選べと言われれば、間違いなく彼女とのセックスを取る。 「ぶ、部長がよろしいのでしたら、私としては願ってもないことです」 今年で63とはいえ私も男だ。 こんな、若くて美しい女性と一度は抱き合ってみたいと思うのは至極当然のこと。 「だったら早くズボンを脱ぎなさい」 「わ、分かりました、」 部長に急かされて素早くズボンを脱いだ私は、緊張気味に次の指示を待つ。 「何ボーッと突っ立ってるのよ」 「は、いえ、勝手に行動して以前上司に怒られたことがあるので…」 これは本当だ。昔、仕事中に自分で判断して怒鳴り散らされたことが有った。 勝手なことをするなッ! と… それ以来、指示無く行動しないようにしている。 「………サトウ、これは仕事じゃないの。だから自分でどうするかを考えてもらえない?」 「す、すみません、」 確かにそうだ。役職がとんでもなく上の人なので、必要以上に考えすぎていた。 私はとりあえずベッドに腰掛けてみた。 「それでいいの…」 ベッドに腰掛けている私の膝を跨いで膝立ちになるキャリー部長。 服は脱がないようだ。 服を着たままするのもいいが、彼女の裸を見てみたかった… こんな機会は二度とないだろう…仕方がないか。 「年は取ってもきちんと反応するのね」 意外な物を見たと言わんばかりに彼女は目を丸めている。 その視線は私の股間にそそり立つ肉棒に向けられていた。 「部長のような美しい女性が相手なら、誰だってこうなると思いますよ。枯れた老人でも奮い立ちます」 「上手いことを言うわね」 本心から言ったのだが、冗談だと受け止められてしまったようだ。 そもそも彼女は自分の容姿など気にしていないのだろう。 年を重ねていく内にどうでもよくなったが、若い頃は自分の顔が嫌で仕方なかった私としては羨ましい限りだ。 753 :659:2010/04/13(火) 23:32:02 ID:uDOpZKi2 彼女はスカートを腰の辺りまで上げて膣をさらけ出す。 私はあまりに綺麗なその金色の陰毛が生えている部分に思わず触れてしまう。 「あっ…」 呟くような小さな声を上げる部長。 「あ、あの、宜しいでしょうか…?」 まだ彼女に了解を取っていないのに勝手に触ってしまった私は、そのことに気づき聞いてみる。 まあ、無理もないと言えばそうなのだが。 こんな綺麗なものを見せられたのだから… 「いいわ…触って…………あっ…」 了承を得た私は、続けて陰毛の下に隠されている秘所に触れて優しく擦ってみた。 「あ…うぅ……ふぁ…」 部長は吐息を吐きながら、感じている声を出す。 自分は男だから分からないが、そもそもどのような感じがするのだろうか? 気持ちが良い、というのは彼女の反応を見ていれば分かるが… 「ん……はっ…あ…」 やはり彼女にしか分からないことか。 そんなことを考えていると、彼女に突然頭を掴まれてそのまま胸に押し付けられた。 「わぷっ…んん…っ」 丁度、膝立ちになっている部長の胸の谷間が、私の顔の高さくらいにあったので 顔に押さえつけられている柔らかい物は、部長のおっぱい以外にはない。 柔らかい弾力と甘い香りが漂ってきて私を魅了する。 何をどうやったらこんなに大きな胸に育つのだろう? アメリカ人とか白人とか、そういうことを考慮しても大きい… 「んぐ…っ、ふぐ…っ、」 感触は気持ち良いのだが、段々苦しくなってきた。 良い匂いがするし、こんな巨乳に顔を押し付けられて贅沢極まりないが、窒息してしまう… 「あっ……くぅっ……ん」 それが分かっているのかいないのか、部長は私の頭を撫で回している。 子供の頃に近所に住んでいたお姉さんになでなでされたことを思い出すな… あのお姉さんも今の部長と同じくらいの歳だった筈だ……しかし、苦しい…… 流石に逃れようとした私は、部長の秘所を触っている指でクリトリスを探り当てると、少し強めに摘んでみた。 「ッッ…あッ! サ、サトウ、そこは…っ、あぁぁ…ッ!」 いきなりそんなところを触られるとは思っていなかったのか、 彼女の体がビクッと震えて、私の頭を押さえつけていた腕の力が抜けていく。 「あ……は……」 「部長……イったんですか?」 そう聞いた私を見下ろしながら、彼女は相も変わらず頭をなでなでしている。 私の禿げた頭を撫でて何が楽しいのだろうか? 「少し、ね……それより、部長は余計よ。今は名前だけで呼びなさい……」 「し、しかし、」 「いいから」 「…………キ、キャリーさん」 私がそう呼ぶと彼女は目を細めて睨んできた。 「私の話を聴いてる? 名前って言ったでしょう? ファーストネームよ」 ファーストネームって……自慢じゃないが女性を下の名前で呼んだのは子供の時だけだ。 正直なところ抵抗が… 「メルよ…」 そんな私に急かすようにそう言ってくる部長。 だから私は呼ぶしかない。 「……メ、メル…さん」 「さんは余計だけど、まぁ良しとするわ」 そう言って笑みを浮かべると、彼女はゆっくりと腰を下ろしてくる。 くちゅっと肉棒の先端が部長の、メルさんの愛液溢れる膣口に触れた。 754 :659:2010/04/13(火) 23:32:52 ID:uDOpZKi2 「挿れるわ…………ん…っ、」 「うう…っ、」 メルさんの膣が、私の肉棒を飲み込んでいく。 中に挿れられた瞬間、あまりの気持ち良さと心地良さに呻き声を上げてしまう。 一体いつ以来だろうか? こうして女性と体を重ねるなんて… ズブズブッ! 「ッ…ああぁ…ッ!」 そんなことを考えている間に、メルさんは腰を落として私の肉棒を全て飲み込んでしまった。 ぐうッ、なんて気持ちが良いんだ。 「はあっ、はあっ、……ん…全部…入ったわね……」 彼女は確認するように聞いてくる。 頬を紅潮させて微笑みを浮かべる彼女は、とても色っぽい。 彼女のこんな顔を見たことのある社員はあまりいないだろう。 「ええ…全部入ってますよ……しかし、気持ちが良い…」 「ふふっ……動いてもいいかしら…?」 ズ…っ、ずぷ…っ、 私が返事をする間もなく、メルさんは言った側から腰を上下させ始めた。 同時に久しく忘れていた性の快感が私の中で呼び起こされて、肉棒から伝わってくる刺激を脳へと伝え、 更に体の隅々まで伝えていく。 「あ…っ、あぁ…っ、んん…っ、」 喘ぎながら腰を動かし、私を抱き続ける彼女に暫し見惚れていた。 与えられる快感は、およそ今まで感じたことのないもので、 それを与えてくれているのがこんな若く美しい女性であることに、思わず“これは夢なのでは?”と考えてしまう。 けど彼女だけが動き続けて、自分はただ気持ち良くさせられているのは男として情けない。 で、動こうとしたのだが 「いい、から…っ、じっと…してなさい、……ん…っ」 と制止されてしまった。 おまけに、下手に動いたりしないようにするためか、メルさんは私の体を強く抱き締めて動きを封じてくるのだ。 元々力が弱い上に年のせいで筋力が更に衰えている私には、彼女に抵抗することが出来ない。 仕方がないので動くことを諦め、彼女の思うままに抱かれることにした…… 755 :659:2010/04/13(火) 23:33:37 ID:uDOpZKi2 「んっ、ああっ…! あん…っ、はぅん…っ!」 喘ぎ続けるメルさんの口から熱い吐息が漏れて耳に掛かり、 私の頬をくすぐる髪からはシャンプーの香が漂い、良い匂いがしている。 いや、良い匂いがするのは髪からだけではなく、彼女の全身から漂ってきていた。 女性特有の香か、香水の香か、蕩けるように茹だってしまった頭では判別が出来ない。 はっきりと分かるのは、そろそろ限界がきているということだ。 “もうすぐイク”そう考えると少し無理をしたくなってきた。 私を抱き締めている彼女の腕が緩んできているのが分かっていたので、 彼女が腰を下ろすのに合わせ、下から腰を突き上げた。 ジュブウッ! 「…ッッ!? ああぁッッ…ッ!!」 全くの予想外だったようで、メルさんは喘ぎと驚きが混じった大きな声を上げる。 彼女の子宮口に先が当たって、肉棒を完全に飲み込む。 「は……ああ…ッ、………ああ……ッ…!!」 メルさんは腰の動きを止めて口を震えさせながら目を見開き背を仰け反らせる。 それを切っ掛けに、私は残った体力を全部使い切るつもりで、彼女の体の奥深くで暴れ回り、 何度も何度も子宮口を突き上げた。 「ひあぁッ! ああッ! んんんッーッ!」 「メルさん…ッ、メル…ッ!」 興奮のままに彼女の体を貪り、犯していく。 膣壁に、子宮口に、彼女の膣内を隈無く蹂躙し、擦りつける。 「ああッ……はあああッ…ッ!! タダシ…ッ……タダシィーっ!!」 「メルっっ!!」 私は確実に子宮に精子を届けるため、最後に強く腰を突き上げ、肉棒を深く深く挿入すると 込み上げてきた勢いのまま、彼女の子宮に全てを注ぎ込んだ。 どくんっっ! どくんっ どく… 「あッ……んんッ! はう…ッ! ああッ、ああああーーーッッ!!」 精液を注ぎ込むと同時にメルさんは今までで一番強く私を抱き締め、一際大きな声を上げながら果てた。 756 :659:2010/04/13(火) 23:35:16 ID:uDOpZKi2 「全く…、じっとしてなさいと言ったでしょう」 「す、すみません……」 呆れたように言ってくるメルさんに、私は何も言えなかった。 勝手に動いたことを怒られてしまったのだ。 何故か?  それは私が腰を痛めてしまったから…… 情けない…… 「ま、いいわ。 生体エネルギーも確保出来たことだし、もう少し時間を置けばM・Dの損傷も治るから、その後で本社に連絡を取ることにしましょうか」 それだけ言うと彼女はゆっくりと腰を上げて肉棒を抜いていく。 「んん…」 メルさんの膣からは、精液と愛液の混ざり合った白い液体が、つーっと糸を引きながら滴り落ちている。 いつまでもボーッとしている訳にもいかないので、私は部屋を見渡し、鏡台の横に置いてあったティッシュを発見すると それを取りに行こうとしたのだが… ジーッ、パサッ、 「ぶ、部長、あの…何をされているのですか…?」 彼女は脱いだ下着を履く所か、服を脱ぎ始めたのだ。 「何って……服を脱いでいるんじゃない」 いや、それは分かっているけど…どうして…? 服を全部脱いでしまったメルさん。 お前も脱げ、と言うような空気に私も上だけ着ていた服を脱いで裸になる。 服を盛り上げていたこれでもかと言わんばかりの彼女の大きな胸を見て、私の萎んでいた肉棒が再び硬く硬直し始めた。 メルさんはアホみたいに彼女の体を見ている私に近づき、ベッドに腰掛けたままだった私の膝を先程のように跨ぐと、 腰を下ろしてきた。 ジュブウっ… 「あ…っ、あはぁぁぁ…っ」 一度離れてもまた繋がることが決まっていたかのように、私の肉棒とメルさんの膣は抵抗もなく、すんなりと二度目の結合を果たす。 「う、うう、部長…何でまた…っ、」 「はあぁ……っ…………ん、気持ち良かったからね……もう一回したくなったのよ……嫌なの…?」 腰を落としきり、肉棒を根元まで飲み込んだ彼女は、私の体を抱き締めて頭をなでなでしながら言った。 「い、いえ…、もちろん私も…」 一回目と違いお互い全裸なので、抱き締められるとメルさんの胸が私の体に押し付けられて… 「ぶ、部長! 私の禿げた頭など撫でて、何がいいのですか?」 自分の体で直接感じる彼女の温かく大きなおっぱいの感触を楽しみながら、そんなことを聞いていた。 「……つるつるざらざらしてて、触り心地が良いのよ……それにしても……思った以上にぶよぶよね…」 彼女の腹部に当たっている自分のお腹のことだ。 最近更に出てきているから… 「私の胸より柔らかいんじゃないの…?」 「と、とんでもないっ! 部長の美しい胸と、私のメタボ腹を比べるなどと…っ!」 部長の胸が穢れます! と続けようとした私を彼女が遮る。 「………名前」 「は…?」 「役職名に戻っているわ…」 「す、すみません……メルさん…」 いかん……謝ってばかりだ。 「プライベートでは名前で呼ぶこと。いいわね?」 ず…っ、ズチュ、 「は…っ、あぅ…、あ…ん…っ、んっ!」 それだけ言って、もう話は終わりだとでも言うように、彼女が腰を上下させて二度目のセックスが始まった…… 結局二回では終わらず、更にもう一回してからホテルを出て、その足で本社に連絡を取り事なきを得た。 事件そのものは部長とホテルで抱き合った日から一か月が過ぎた頃、 今田俊明 I・E・M元日本支社開発部部長が警察の特殊部隊との闘いの末に死亡したことで終幕を迎えた。 ただ、今回の事件の報告などで、キャリー部長はアメリカの本社に帰ることになり、 その後の最高幹部会議で一度日本支社は無期限営業停止になってしまう。 おまけに、その間リストラ候補に挙がっていた社員はここぞとばかりに一斉にクビにされてしまう。 無論、私がその対象の中に含まれていたことは言うまでもない…… 757 :659:2010/04/13(火) 23:36:10 ID:uDOpZKi2 そして三ヶ月後… 「よォ、オッサン。ちーとばかり恵まれない俺たちにお金恵んでくれねーかなー」 私は日本支社営業再開の報を聴き、バイトでもいいから何とか会社に復帰させてもらえないかと会社に向かっていた所、 三人組のガラの悪そうな若者達に絡まれ、近くの路地裏に引っ張り込まれてしまったのだ。 「い、今、急いでいる所なんだ、ど、どいてくれないかね、」 怖い、怖いけど、とにかく急いでいるし、今財布に入っているお金を取られたら明日から生活が出来ない… 「ッせーんだよッッ!! 大人しく金出しゃいいんだよッッ!!」 “ガンッ” 怒鳴り散らしながら壁を思い切り蹴りつける若者。 「ひい…ッ、」 一瞬、表を歩いている通行人と目が合うのだが、目をそらして足早に通り過ぎてしまう。 「なあなあオッサン。コイツ切れたら何するか分かんねーから」 「そうそう、それにジジイが金持ってても意味ねーし、俺らが有効に使ってやるから」 見ていた二人が勝手なことを言い始める。 すると凄んでいた若者がナイフをちらつかせ始めたので、流石に恐怖に駆られて財布を渡す。 「んだよ、しけてんなー。ま、有り難くもらっとくわ」 言いながら空の財布を私に投げると、若者達は表通りの方に出て行く。 “こんなガキにカツアゲされてるなんて…” え…? 声のした方を見ると、路地から出て行く若者達とは逆に路地に入ってくる、レザー製の黒い上下一体のスーツを着て、 ヒョウ柄のカチューシャを頭に付けた長い金髪の女性。 「キャリー…部長…?」 「おおッ!スゲーイイ女!」 「お姉さん、あんなジジイなんか放っといて俺らと遊びに行こうぜ!」 若者達は部長を見るや取り囲んだ。 危ない…ッ! 部長じゃなくて… 「……ブンブンうるさいハエね」 “ゴキィッ!” 彼らの方がだ…… 先程凄んでいた若者が、部長の蹴りで吹っ飛ばされる。 その首はおかしな角度で曲がっていた。 M・Dなど無くても部長は強い。彼女は達人クラスのテコンドーの使い手なのだから。 そしてやはり… 「明日の朝刊の片隅に載るわね。若者三人の変死体が発見された…ってね」 人を殺すことなど何とも思っていないのだから… 758 :659:2010/04/13(火) 23:37:10 ID:uDOpZKi2 「た、助かりました…」 表通りに出た私は、すぐさま部長に礼を言う。 後の二人がどうなったかは言うまい… 「別にいいわよ……それにしても終わってるわね…孫ほども年下のガキにカツアゲって……」 絶対的強者のラインに立っている部長には分からないだろう… 力もない、金もない、頭も悪いし顔も悪い、おまけにリストラされた私の気持ちなど… そんなことをグチグチと言ってしまった私に、彼女は一枚の紙を差し出してきた。 「じ、辞令って……私はリストラされたんですよ!」 「手違いよそれ。人事の方に声を掛けていたんだけどね…」 な、何だそれは、部長が口利きしてくれていたのか? しかし、どうして私などを…辞令に目を通していると疑問に行き当たった。 雑用…? 「部長……何ですかこの、雑用って?」 「書いて字のごとく雑用よ。I・E・M日本支社 支社長兼、I・E・Mグループ取締役常務である私専属のね」 「部長、出世されていたのですか!?」 「この間の最高幹部会議でね。そう言う訳だから、これから宜しくお願いするわ」 じ、じゃあ、定年まで安泰ってことか? 内心飛び上がりたい程嬉しかったが、続いて差し出された紙を見て、私は固まってしまった。 「それと……此方にも判子押してもらえるかしら?」 「…………………婚姻届…? 誰の…ですか…?」 「決まっているでしょう。私と貴方のよ」 ………………………何故? 疑問に思い、固まったままの私を無視して彼女は自身のお腹に手を当てて撫でながら続けて言った。 「考えてもみなかったわ……子供が出来るなんてね」 「ち、ち、ち、ちょっと待って下さいッ! 精子はM・Dに吸収されるんじゃなかったのですか!?」 「許容量を超えれば吸収されないに決まっているじゃない。普通に考えたら分かるでしょう?」 た、確かに、二回目三回目も中に出したが… 「私のことは好みじゃないって…」 「好みの男と、好きになる男はイコールじゃないわ……そういうことだから…」 メルさんは私に抱き付いて、また頭を撫でてくる。 優しく優しく撫でてくる。 「公私共によろしく……ア・ナ・タ♪」 最後に私の唇に唇を重ねてきたメルさん。 彼女のキスを受け入れながら、色々有ってパンク寸前の頭で考える。 これが愛のあるキスかとか、子供の名前はどうしようとか、初婚だとか。 こうして私は定年前に孫ほども年の離れた、美しい上司と結婚することになった。 もっとも、メルさんはセックスのときなど、抱き合うような状況で良く頭を撫でてくるので 私の方が年下のように感じるのだが…… 年の瀬には子供も生まれた。 メルさん似の可愛い女の子だ。醜男の私に似なくて一安心。 759 :659:2010/04/13(火) 23:38:16 ID:uDOpZKi2 「あ…っ、あう…っ、ああ…っ…んんっ……い、いい…っ、いいわ、タダシ…っ!」 長い金髪が私の頬を撫でている。 しっかりと結ばれている私とメルさんの陰部。 「あっ! はああぁぁ…ッッ!!」 込み上げてくる熱いものを、彼女の中へと解き放つ。 子宮内が精子で満たされて、入りきらない分が逆流し、絡み合う私達の脚を白く染めていく。 此処は社長室。オフィスラブになるのだろうか? 仕事の合間を見つけては、こうしてセックスをする日々… もちろん家でも子供を寝かせると良くしているのだが、全然足りないのだ。 まあ、何れにせよ一つだけはっきりしていることがある。 私は今、幸せだということだ。 760 :659:2010/04/13(火) 23:43:42 ID:uDOpZKi2 終わりです。 定年間際の平凡なおじさんと 殺人、破壊工作何でもござれの美しくも怖い上司とのお話でした。 761 :名無しさん@ピンキー:2010/04/14(水) 19:14:58 ID:TLhbJL5A good job 762 :名無しさん@ピンキー:2010/04/14(水) 21:06:34 ID:r7PX1ZcL GJ これは懐かしいOVAを 当時はまだ普通にヒロイン萌えだったけど 今見直したらどうなるやら… 763 :名無しさん@ピンキー:2010/04/19(月) 13:52:03 ID:G4b+RXNE GJです ついでにアゲ 764 :名無しさん@ピンキー:2010/04/30(金) 19:12:21 ID:BksLy1gV 悪の女幹部に一番似合うHは やっぱ足コキとパイズリフェラだよな? 765 :名無しさん@ピンキー:2010/05/02(日) 23:40:51 ID:AvMPLKU8 前戯だけならそうだが、膣も使うとなればやっぱ騎乗位でしょ。 そういや昔07シリーズの悪役に、ゼニア・オナトップという女スパイがいたな。 標的に色仕掛けで接近してベッドに誘い、騎乗位で責め立てて 鍛え抜かれた肢体で絞め殺す、というスゲェおねいさんだった。 766 :名無しさん@ピンキー:2010/05/02(日) 23:51:25 ID:woRi9SGU >>764 基本的に何やっても似合うのが悪の女…と思っているw でも奉仕感の強いプレイはあんまり似合わないかな。マットプレイとか。 >>765 「ゴールデンアイ」はマジ名作。悪女的にw どう考えても正ヒロインのねーちゃんよりもインパクト強かったよな 絞め技もすごいし、序盤にマシンガンで虐殺しながら興奮してハァハァ言ってたりw 767 :名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 01:32:05 ID:xFeeW4/w >>766 サウナでジェームズ・ボンドを逆レイプするシーンも良かったな。 気持ちよさと骨を締められる苦痛でうめくボンドの上で、 腰を振りたくりながら絶叫しまくりだもんなぁ。 まさに悪の女スパイの鑑w 768 :名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 06:21:47 ID:uCslRVLD >>766 組織のトップとなら奉仕的なプレイもありかなーとは思う 逆レイプするなら、やっぱり騎乗か 769 :名無しさん@ピンキー:2010/05/03(月) 06:32:49 ID:D8itti/O ゼニア・オナトップとジーン・グレイで印象が全く違うなぁ 770 :659:2010/05/03(月) 23:39:13 ID:8hQ5GOyY >>762 メル=キャリー監査部長はコミック版に登場していますよ。    エロい女性です。 007ってそんなに良い悪の女が登場しているのですね。 そして、色んなプレイもw SS投下 大分前に書いた風の騎士団 ゼファ×氷牙の剣の続きです。 771 :659 ゼファ×氷牙の剣:2010/05/03(月) 23:41:26 ID:8hQ5GOyY 風の騎士団より ゼファ×氷牙の剣 2 アレクソニアの街中を、腰下まで届く長い髪に胸の下まで伸ばしている長いもみあげ。 そして、腰までスリットの入った服を着て魔力を帯びた剣を携えている 年の頃は18か19くらいの女剣士が歩いていた。 女剣士の名は氷牙の剣。 数ヶ月前までニヴラス帝国ミンデル将軍の護衛を勤めていた程の腕を持つ剣士だ。 現在は軍人を辞め、相棒であり恋人でもある少年と旅をしている。 彼女はその相棒の少年を捜していた。 このアレクソニアに到着して宿に荷物を置いた後、買い物に出掛けたのだが 氷牙の剣が少し目を離している内にいなくなってしまったのだ。 「はぁー…っ、何処に行ったんだろうね……ゼファは…」 彼女の相棒兼恋人の少年ゼファは好奇心が強い。 その上やたらと正義感が強いので、一人にしているとよくトラブルに巻き込まれる。 彼と旅を初めて半年以上になるが、その間何度も厄介事に合ったので身にしみて分かっていた。 「さっさと見つけないとまた…「何だこのガキィ!?」ああ……やっぱりね…」 通りの向こうから聞こえてくる男の怒号に、氷牙の剣は何となくだがゼファがその中心に居るような気がして思わず溜息を付く。 * 「俺たちカルタグラ海軍に楯突こうってのか!?」 「へん! カルタグラがなんでい!! こちとら“つむじ風のゼファ”様よ!!」 騒ぎで人が集まっている所に近づいていくと、彼女の予想通りゼファの声が聞こえてきた。 (ったく、あのバカは…っ) 外れて欲しい予感が当たってしまったようだ。 彼の正義感が強く向こう見ずな所を否定するつもりはない。 それら全てを引っくるめてゼファを愛しているのだから… だが、こう毎回厄介事を起こすのは頂けない。 「たたんじまえ!!」 とても正規軍の軍人には見えない荒くれ者達がゼファに飛び掛かっていくが、持ち前の身の軽さで次々と躱している。 そうそう簡単には捉えられないだろう。 「へへーん、どしたい水兵さんよ?」 「……んのヤロぅ…」 (流石だね、やるじゃないか。) 以前、一度だけだが氷牙の剣はゼファに敗れている。 もっとも、それ以降彼と闘うことは無いとは言え、動きを見ている限りではあの時自分に勝ったのはまぐれのような物だったのだろう。 (今のゼファの動きなら、闘えばあたしが勝つだろうね) それでも負けは負けで、その事実は覆せないが。 それに負けて良かったとも思っていたりと、氷牙の剣の中ではゼファとの最初で最後となったあの出会った時の死闘は 特別な物になっていた。 あのとき負けたから今がある。考えれば考えるほど負けたのは必然だったように思う。 772 :659 ゼファ×氷牙の剣:2010/05/03(月) 23:42:48 ID:8hQ5GOyY 一方ゼファは順調に躱せたので調子に乗ってしまい、油断したところを別の男に脚を掴まれ逆さに持ち上げられてしまう。 いつもの事だが詰めが甘い… 彼女がそう思ってしまうのも仕方がない。 油断さえしなければあの程度の連中、ゼファ一人で十分な筈だ。 「わっ、わっ、わわっ、」 ゼファは手をバタバタと動かして逃れようとするのだが、屈強な男の腕からは逃れられそうもない。 素早さでは誰にも負けないと自負していても、腕力という部分ではそれほど強くないはないのだから。 「手こずらせやがって、二度と生意気な口たたけねえように足の一本もへし折ってやる!」 「ここまで…だね」 それまで見ているだけだった彼女はゼファがピンチに陥ったのを機に 一言呟き腰の鞘から愛用の剣を抜くと人混みを擦り抜けて割って入り、他の荒くれ者達を瞬時に倒してしまう。 “ドカッ、バキンッ” 彼女の動きはゼファと同じく素早い上に的確な打ち込みであった為、荒くれ者達は攻撃を受けた事も分からずその場に倒れ伏す。 そして仲間が倒されたことに気づき、後ろを振り返ったゼファを持ち上げている男に、彼女は剣を構えて言った。 「悪いね、そいつはあたしの相棒なんだ 離してもらうよ」 「氷牙の剣…!」 自分を助けに入ってくれた相棒に、ゼファは嬉しくて笑顔を浮かべながら名を呼ぶ。 「……何だ姉ちゃん、やろうってのか…まあいいぜ、たっぷりと可愛がってやる」 逆に男は“良い獲物”を見つけたと言わんばかりの反応を示す。 実際、見かけからは彼女は強いようには見えない。 筋骨隆々な男が簡単に組み伏せられると考えるのも詮無き事… 更に彼女は容姿の整った美人だ。男が氷牙の剣をどうしようとしているかは誰の目から見ても分かる。 (生意気なガキを痛めつけるよりも、この女を叩き潰してその体を堪能してやる方がよっぽど良い)と男は思う。 但し、それが出来ればの話だ… ニヤニヤしながら氷牙の剣を見る男をゼファは殴りたくなった。 (そんないやらしい目で氷牙の剣を見るな!!) 自分の恋人が下心の有る目で見られているのは嫌なもの。 一発でも殴ってやると逆さ吊りのまま拳を握り締め、男の股間目掛けて拳を繰り出した。 “スカッ” 「あ、あれ…うわわ…っ、」 だが男が邪魔なゼファをポイッと後ろに放り投げたので空振りに終わってしまう。 下心いっぱいの男は転がるゼファには目もくれず、氷牙の剣に飛び掛かる。 が、男が彼女に飛び掛かった瞬間、もう決着は付いていた。 剣の達人である彼女から見れば、男は無防備で隙だらけなのだから。 一瞬だ、その一瞬で男の体に目にも止まらぬ早さで彼女の突きが打ち込まれた。 足、腕、腹部など、体の数カ所が凍り付く。 「う…!? いぎぎ、な、何だ…!?」 自分の体が何故凍っているのか男には理解出来ていない。 直接斬らずとも剣を触れ合わせただけで相手に凍傷になる程の冷気を浴びせる事が出来る。 これこそ彼女が持つ“氷牙の剣”の力。まして急所を外したとはいえ男は直接剣を打ち込まれたのだ。 体が凍り付くのは当然の事。 「“氷牙の舞い”……と言っても、手は抜いたけどね」 「ひっ、ひいい…ッ!」 死の恐怖で震え上がる男に、彼女は目を細めて睨み付けながら止めを刺すように言う。 「まだやるつもりなら……次は…ないよ」 これだけ力の差を見せつけてもまだやると言うのなら、今度はその体が砕ける… 例え相手が自分の足下にも及ばないとしても、敵である以上容赦はしない。 彼女の脅しに荒くれ者達は体が凍った男を引きずって、脱兎の如く逃げて行った。 773 :659 ゼファ×氷牙の剣:2010/05/03(月) 23:43:39 ID:8hQ5GOyY “お年寄りに暴力を振るっていた荒くれ者を見て我慢が出来ず、自分から跳び蹴りをお見舞いして喧嘩を売った” 喧嘩の原因は何なのかと聞くあたしに、ゼファは自信たっぷりに言う。そんな事だろうと思ったよ… 「……事情は分かった。けど、あたしが此処に居たから良いようなものの、下手すると足を折られていたかもしれないんだよ……」 「う…っ、それは……ゴメン…」 心配掛けさせないでほしいね。 間違っている事や弱い者いじめを許せないっていうゼファらしいけど、それで自分が調子に乗ってやられそうになっていれば 世話はない。 大体ゼファの足が折られていたら、あたしは間違いなく手加減無しで彼奴らを殺していた。 剣士として常に冷静で有るよう心掛けてはいるが、ゼファの身に何か有ってそれでも冷静で居られるか? と言われたら自信が無い。 もし、そうなっていたら厄介な事になっていたかも……今回は相手が悪い。 その後あたしは手早く買い物を済ませると、まだ「街を見て回りたい」って言うゼファに「明日だよ明日っ、」と 強引に手を引っ張ってさっさ宿へ帰ることにした。 本当は時間も有るから見て回りたいけどね… * で、案の定あたし達が泊まっている宿の部屋に戻るとゼファが不満を漏らし始めた。 「まだ日は高いし……氷牙の剣と……その、デートしたいし…」 「う、嬉しいけど、それはまた明日だよ、」 あー、ダメだね……あたしとゼファはいくところまでいってるって言うのに… デートとか言われたら恥ずかしくなるなんて……ゼファはまだしも、あたしは初心なガキじゃあるまいし… 「でも、何で明日じゃないとダメなんだよ」 アンタのせいだよアンタの! あたしだって今日はアンタと色々見て回りたかったんだよ! 「アンタが喧嘩を売った相手が不味いんだよ」 そう、ゼファが喧嘩を売った相手……南カルタグラ海軍の軍人だ。 あんな海賊上がりのような奴らでも、軍人であるだけで国では正義を名乗れる。 そんな奴らに喧嘩を売った以上、たとえ向こうが悪くとも此方が悪いということにされてしまう。 アレクソニアはどこの国にも属さず自治を保っているとはいえ、南カルタグラの勢力圏であることに変わりはない。 だから揉め事となれば、奴らの意見の方が通りやすいだろう。 おまけにあたしの祖国、ニヴラス帝国と南カルタグラ王国は戦争状態だ。 「アンタも知っての通り、あたしはそのニヴラスのミンデル将軍の側近だった」 「…? それがオレの喧嘩と関係あるの…?」 「分からないのかい? あたしは奴らにとって敵国の軍人だ。つまり倒すべき悪だよ…前に言っただろ? 国や立場で正義も悪も変わるって」 ニヴラスの軍人だったあたしは、南カルタグラから見て悪になる。 まして少し前に有ったニヴラス軍の侵攻で、かなりの犠牲者が出ているしね。 幾ら今のあたしがニヴラスと関係ないとは言え、ニヴラス人に対する憎悪は相当な物だろう… その相棒であるゼファが揉めたのだから余計に立場が悪い。 「けど、氷牙の剣はもう軍人じゃないんだぜ?」 「敵国の、ニヴラスの軍人だったで充分なんだよ……ま、明日の昼までに奴らの船は出航するらしいし、それまでの我慢だよ」 ゼファを捜し歩いている時に聴いたから間違いない。 774 :659 ゼファ×氷牙の剣:2010/05/03(月) 23:44:41 ID:8hQ5GOyY 「ということで、今日はもう宿から出ないこと。いいね?」 「分かったって、」 本当に分かっているのかね? さて、やることは無いけどこのまま寝るには早過ぎる。 ……剣の手入れでもしておくか… あたしの剣は魔力がこもっているから、多少放って置いても大丈夫だけど剣である以上切れ味は鈍る。 定期的に手入れをしておかないと、いざと言う時に使えないでは話にならない。 この剣は長年愛用しているから、体の一部と言っても過言じゃない。 あたしは剣を抜いて手入れを始めた。 ひんやりとした刀身に注意しながら手入れをしていく。一歩間違えればあたしの手も凍るからね。 強力な力を持つこの剣は、それだけに取り扱いは要注意だ。 ゼファの方はやる事がなくて落ち着かないのか、部屋の中をひとしきり歩き回ると「宿の中を歩いてくる」と部屋を出て行ってしまう。 * 念入りに剣の手入れをして一時間くらい過ぎた頃、漸くゼファが部屋に戻ってきた。 「随分と長かったね」 外を出歩いてきたのかも、と思ったけど どうやらこの宿に泊まっている客と話をしていたらしい。 「レイフとユーリアって言うんだけど、二人で旅をしているんだってさ」 レイフという少年はあたしより一つ二つ年下くらいで、ユーリアはゼファと同い年の少女だそうだ。 「へぇ、あたし達と逆だね」 あたし達の場合、あたしが年上でゼファが年下だ。まあ一々言わなくても分かるけどね。 誰がどう見てもあたしの首までしか背が届かないゼファが年上だと考える奴はいない。 その二人もいい仲みたいだけど、ゼファの話を聴く限りではキスもまだだとか。 本当、とことんまでいったあたし達とは真逆だ。 で、そんな話をしていると、段々そっちの話になってきてしまう。 「氷牙の剣、オレ……したくなってきちゃった…」 幾ら何でもこんな真っ昼間からってのは抵抗があるけど…… ゼファの方はすっかりやる気になっているようだ。 あたしはまだ「やる」なんて言ってないのに勝手に服を脱いでいくし、既に肉棒もそそり立っている。 「なあ……良いだろ…?」 「……仕方ないね…」 良いも何も全裸になってから言うんじゃないよ。やる気満々じゃないか。 こんなに肉棒を硬くして……どうやらあたしが鎮めてあげなきゃならないようだ。 775 :659 ゼファ×氷牙の剣:2010/05/03(月) 23:45:24 ID:8hQ5GOyY とりあえずあたしは、ゼファの前に跪いてさらけ出されている肉棒を口で咥え、 そのまま首を前後に動かしながら、舌を絡め扱いていく。 「んぐ、んうっ、むぐぅ、」 「うあ…っ、気持ち良い…っ、」 あたし以外触れた事のない肉棒は、あたしの口の中でより硬度を増していて 敏感に感じているのがはっきりと分かる程、ビクビクと動いている。 鈴口からは早くも先走りの液体が出てきた。 舌先をカリ首に絡め、つつき、なぞり丹念に舐める。 ちゅぱ、ぴちゅ、と響く淫らな水音に反応したかのように、ゼファがあたしの頭を抑えてきて腰を少し前に出し イクのを堪えているのか、震えながら頭に置いた手であたしの髪を撫で回して弄ぶ。 「うぐっ、ふぐっ、んんっ、」 ちょっと…苦しいね。 より深くあたしの口の奥まで入れたいんだろうけど、喉にコツコツと当たってきて咽せそうになる。 何とか堪えて再び舌を絡みつかせ、刺激を与えていくと… 「うう…ッ!」 ゼファが呻き声を上げて、あたしの頭を抱き竦めるように抱え込み、勢い良く精液を出した。 「うぶッ!? んんーッッ!!」 ビュクビュクと口の中に吐き出され溜まっていく精液を、あたしはゴクゴクと飲み干す。 水のようにサラッとはしてないから、喉に絡みついて飲み込みにくい。 苦いような、しょっぱいような、良く分からない味だ。 美味しくはない筈だというのに、ゼファの味だと思うと美味しいような気がするから不思議だね。 「ゴクっ、ゴクっ、ゴクン…っ………ぷはァ…ッ! はぁッ、はぁッ、はぁッ……いっぱい…出したね…」 何とか全て飲み干すとあたしは肉棒から口を離した。 776 :659 ゼファ×氷牙の剣:2010/05/03(月) 23:46:19 ID:8hQ5GOyY 「す、すッげェー気持ち良かったぜ氷牙の剣ッ!」 嬉しい感想を口にしてくれるゼファ。 どうやら満足してくれたようだね。 「それはどうも……さ、綺麗にしなきゃね」 あたしはもう一度口を近づけて、肉棒に付着している精液を舐め取る。 ぴちゃ、ぴちゅ… いっぱい出てくるね。舌ですくってもすくっても滲み出てくるよ。 そうやって舐めていると、ゼファがビクッと体を震わせた。 「うああ…っ、ひ、氷牙の剣…っ、すげぇ……いい…さらさらって…」 ?? さらさら? 変だね…あたしは舌で残り滓を舐め取っているだけなんだけど… 舌の感触が気持ち良いなら分かる。実際感じているしね。 ゼファもよくあたしの膣を舐めてくれるけど、凄く気持ち良いから………でも、さらさら? 暫くゼファの肉棒を綺麗にしていると理由が分かった。あたしの髪の感触だ。 綺麗に舐め取るため首の角度を変えるたびに、あたしのもみあげが肉棒を撫でている。 どうもそれが気持ち良いらしい。確かにココを髪で擦られたら気持ちが良いのかも知れない。 ふふふ、良いことを思い付いたよ。 肉棒に付いていた残り滓を一通り舐め終わると、あたしは左右のもみあげの先の方、丁度胸の辺りで髪留めで括っているんだけど 右のもみあげの髪留め部分をペンで持つような感じで持ち、肉棒の先端をさらさらと撫でてみた。 「うあ…ッ!」 ゼファは悲鳴のような声を上げる。 「気持ち良いかい?」 「い、良い…ッ」 「じゃあ、もっとしてあげるよ」 続けてさらさらと紙にペンを走らせるように撫で、敏感に反応する部分は念入りに撫でる。 グッと押し付けてごしごしと擦ってみたり、竿に巻き付かせて扱いてみたり色々と試す。 すると今イったばかりなのに、そそり立つ肉棒は、はち切れそうにビクビクと痙攣を初めた。 「うあ…ッうあぁ…ッ、ううぅ…ッ!」 呻き声…いや喘ぎ声を上げるゼファ。 普段はあたしが喘いでゼファが聴く方が多いから、偶にこうしてあたしがゼファの喘ぎを聴く立場になると何だか新鮮だね。 更に裏筋、根元、陰嚢などを撫で回した後、再度先端を擽り、次に亀頭の割れ目、尿道に続く小さな穴に毛先を進入させてみた。 「イッ、痛てェッ! ひ、氷牙の剣ッ、それ痛ェッ! そ、それはやめてくれーッ!」 へぇー、ココは痛いんだ。苦悶に顔を歪めるゼファ。 正直…そそられる。あたしはそんないたぶる趣味なんてないんだけど 好きな奴ほど虐めたくなる…ってヤツかね? 奥の方まで入れてみたかったけど、あまりに痛そうだから抜いてあげるよ。 けど、この次髪でする時は容赦せずに虐め倒してみようか…それもまたあたしのゼファに対する愛情だよ。 自分に都合良く考えながら尿道から毛先を抜くと、緊張が解けたせいかゼファは「い、イク…ッ!」と言って肉棒から精液を噴き出し あたしの顔にぶっかけてくれた……ネバネバの精液が顔にこびり付いて、うう、ベトベトするね… 777 :659 ゼファ×氷牙の剣:2010/05/03(月) 23:47:15 ID:8hQ5GOyY 「うう……痛かった…」 「ごめんごめん…、」 あたしは顔に掛かった体液を拭き取りながら、痛かったと訴えてくるゼファに謝る。 あんなに痛がるとは思ってなかったよ……でも次にする時は謝らないよ。 とことんまでやるって決めたからね。 「でも、満足出来たみたいだね」 「いや、まだだって」 「まだって、二回も出しただろ? まだ足りないのかい?」 子供のくせに呆れる程の性欲だね。 ゼファが大人になったら、あたし毎晩足腰立たなくされるかも知れない… 「だってまだ本番してねーもん」 確かに本番はしてない……あたしはチラッと窓の方を見る、カーテン越しに西日が差し込んでいるけど まだ夕暮れと呼べる程でもない。 しかし……ゼファはやる気満々のようだし… 「……分かったよ……あたしとしては夜の方が良かったんだけどね」 「そうこなくっちゃな!」 778 :659 ゼファ×氷牙の剣:2010/05/03(月) 23:48:05 ID:8hQ5GOyY あたしは服を脱いでベッドに寝ようとしたけど、ゼファに「ベッドに手を付いてお尻を突き出して」と言われたからそのようにする。 「あ…っ、」 ゼファの指があたしの膣をなぞる感触に、小さな声が口から漏れた。 ソコを触られただけなのに何でこんなに感じるんだろうね? 「あれ? 氷牙の剣の膣……もう濡れてる」 それはそうだ、ゼファの肉棒を舐めたり扱いたりしていたんだから 途中で感じて濡れていたんだよ。 「アンタにしてあげた時に、あたしも感じてたからね」 「じゃあさ、このまま挿れてもいい?」 聞いてくるゼファに、あたしは後ろを振り向いて返事を返す。 「いいよ」 濡れてなかったら愛撫してから挿れるつもりだったようだ。 でもそれだとアンタが我慢出来そうもないだろ? 気を遣ってくれるのは嬉しいけど、あたし相手に遠慮する事はないよ。 よっぽどしたかったみたいだしね。 ゼファはあたしの尻を掴むと、肉棒を膣に押し当ててきて、そのままゆっくりとあたしの中に挿入してきた。 ずぷッ、 「あッ!」 ずぶずぶずぶ… 「ああぁぁ…はぁあぁぁんッ…っ! うっ、んん…っ、」 遠慮無くあたしの膣内を押し広げて奥へと入ってくる。 肉棒が膣壁に擦れて体がゾクゾクするような感じだよ…全く痛くなくて、感じるのは体を貫く快感だけだ。 初めてした頃が懐かしい。 あの時は快感も有ったけど、同時に痛みも有って結構大変だった。 現在は唯々気持ちが良い。 779 :659 ゼファ×氷牙の剣:2010/05/03(月) 23:48:57 ID:8hQ5GOyY 「あ、ぁぁ…っ、…ん……あぅん…ッ」 竿の部分がどんどん挿入されてきて、一番深い所に先端がコツンと当たったのが分かる。 ゼファの腰もあたしの尻に密着していた。 「氷牙の剣……全部入ったぜ」 「ああ…分かるよ……あたしの奥に、ゼファが当たってるね…」 肉棒全体をあたしの膣内に挿入したゼファは、数回深呼吸をした後、腰を前後に動かし抽挿を始める。 「あ…っ……ああっ……あぅ…っ…んはぁ…ッ」 あたしは身を貫く快感に喘ぎながら、ベッドに付いている手に力を入れた。 ゼファに思うがままに中を掻き混ぜられ 抉るように出し入れされる肉棒に、膣肉が引っ張られ擦られて、言葉に出来ない気持ち良さを与えてくれる。 いつも思うけど、どうしてこんなに気持ち良いんだろうね。 簡単に言えば、肉と肉が擦れ合っているだけだというのに。 ゼファが突いてくるリズムに合わせて、あたしの体も押される。 呼吸も自然と荒くなり、口からは唾液がこぼれ落ち、頬からは汗が流れ落ちベッドのシーツを濡らす。 視界に入るあたしのもみあげが腰を突き込まれるたびに揺れ動く。 ゼファが背中に抱き付き、腕を回して手の平であたしの胸を掴むと捏ねくり回すように揉んできた。 腰を前後に動かし、あたしの一番奥まで突き込みながら、胸を一生懸命揉んでいる。 けど小さな手の平ではあたしの胸は掴みにくいようで、上手く揉めてない。 自慢じゃないけど胸は大きい方だからね。 あたしとしては十分気持ち良いから別に良いけど… 「はあ…っ……あぅぅぅ…っ…ゼ、ゼファっ……!」 「氷牙の剣っ……!」 名前を呼び合ったのが切っ掛けとなったのか、ゼファは動きを速くして叩き付けるような抽挿に変えてきた。 膣壁に激しく擦りつけられ、感じる快楽がより強いものになっていく。 「ああ…ッ、あたし…ッ!」 ぐちゅッ、じゅぽッ、じゅぶッ、 結合部から聞こえる水音も大きくなる。 あたしに自分の全てを刻みつけるかのように、必死に突いてくるゼファ。 コツンコツンと子宮口をノックし続ける肉棒。 気持ち良い…ッ、気持ち良いよゼファ…ッ! 「あぅッ、んん…ッ! ああッ、ひぁぁ…ッ!」 その動きに体が勝手に反応し、射精を促すかのように膣が絞まり、肉棒を締め上げ始めた。 780 :659 ゼファ×氷牙の剣:2010/05/03(月) 23:50:21 ID:8hQ5GOyY 「氷牙の剣…ッ、オレもう…ッ!」 かなりきつくなってきたあたしの膣内を、それでも力いっぱい突き続けていたゼファも流石に限界のようだ。 あたし自身もう持ちそうにない… 「い、一緒に…ッ……一緒にイクよッ、ゼファ…ッ!」 「ああッ、一緒に…ッ」 あたしの呼びかけにゼファは応じ、数回大きく腰を前後させると、最後に思い切り前に突き出しあたしの尻にぶつけてきた。 「アアッ!!」 ゼファの肉棒が根元まで膣内に入り、亀頭が子宮口をこじ開け、それを待っていたかのように膣がギュッと締め上げる。 「あっ、氷牙の剣、出る、出すぜ…っ……あ……く…ッ!」 ドクンッ!! 「い、イク、い…イクゥッ……あッ…あッ…ああぁぁぁぁ―――ッッ!!」 射精されたと同時にあたしもイった。 ベッドに手を付いたまま顔だけ上にあげて、絶頂の声を上げながらゼファの精液を受け入れる。 熱い…ッ! 熱いよ…ッ!  「く…ぅぅぅ…ッ」 ドクッ…ドク、ドク… 背中からあたしの腹部に手を回して腰を尻に密着させたまま、子宮に精液を注ぎ込むゼファ。 肉棒がビクビクと震えるたびに先端から精液が吐き出され、あたしの胎内に流れ込んでくる。 ゼファの…精子……ああ…子宮が喜んでるよ……嬉しい… 「あ…っ……んんっ……熱い…っ」 温かいを通り越して熱い。 それにしても多いね……口でイかせて、髪でイかせて……これで三回目の射精だって言うのに… けど…いいよ……もっと…もっと出して…… * あたしの子宮が精液で満たされると、射精を終えたゼファはゆっくりと肉棒を膣から引き抜いた。 「んんっ…………はぁっ、ふう……いっぱい出したね……流石に満足したかい?」 聞きながら体を起こす。 股間はぐしょぐしょに濡れていて、膣からは収まり切らずに逆流した精液が糸を引きながらポタポタと床に落ち 白いシミを作っている。この分だと子宮はもう精液で一杯だろうね。 「ああッ、気持ち良かったし大満足! 氷牙の剣はどうだったんだ?」 手を広げて答えたゼファは、あたしの感想も聞いてくる。 まあ、言わなくても分かってる事だけど。 「聞くまでもないだろ? 気持ち良かったよ」 あたしは自分の股間をタオルで拭いながら返事をして、ゼファの股間も拭いてあげた。 恥ずかしがっていたけど今更だよ。 毎晩毎晩こうして抱き合っているってのに、変なとこで恥ずかしがるね。 あたしも同じだからゼファをどうこう言えないけど…… 781 :659 ゼファ×氷牙の剣:2010/05/03(月) 23:51:31 ID:8hQ5GOyY 夜、夕食後あたしはこの宿の風呂に入っていた。 先客が居たようで、独り占めは出来なかった。 入っていたのはゼファと同じぐらいの年頃の少女。 ショートの髪がとても似合っていて、可愛らしい。 「こんばんは」 少女が挨拶してきたから、あたしも挨拶をする。 「こんばんは…一人かい?」 「いえ、連れと二人で旅をしているんです」 風呂に入っているのは一人かって意味で聞いたんだけどね… 「そう、あたしと同じだね。あたしも相棒と二人で旅をしているよ」 態々会話をぶった切る必要もないから、そのまま話を続けた。 「え…? えっと、ひょっとして氷河の剣さん…ですか?」 「え? ああ、そうだけど……何であたしの名前を…?」 この娘と会うのは初めてだと思うけど。 「昼にお連れのゼファに聴いた話と同じだったので……あ、あたしはユーリアです」 「アンタがゼファの言ってた…」 少女…ユーリアは自己紹介をしてきた。そこからは話が結構弾んだね。 ユーリアの連れのレイフとの出会い話や、今までどういう所を旅してきたとか あたしもゼファとの出会い、今までの旅の話とかをした。 「そう言えばユーリアとレイフも恋人同士らしいね」 ここからはそう言う話になったんだけど、まさかあたしが何気なく振った話で 自分が恥ずかしい思いをする事になるとは思わなかった… 延々とレイフとの惚気話を話すユーリア。 当然ユーリア達の話だけでは終わらず、あたしとゼファの話にもなる。 甘さとか惚気とか言う話では負けないよ。 で、あたし達の話をしている時、途中からユーリアの頬が紅くなってきたから、どうしたのかを聞くと… 「で、でも、凄いですよね、氷牙の剣さんとゼファ……ひ、昼にあんな…ど、どんな感じがするんですか…?」 あたしは一瞬固まった。 「えっと……聴いてた…?」 ………こくん、と頷くユーリア…… 「へ、部屋が、隣で……その、よく聴こえて……」 話を聴いて分かったんだけど、あたしとゼファの情事が全部筒抜けになっていたようだ。 幸い泊まっている部屋は一番端だったから、聴いていたのはユーリアとレイフだけらしいけど ユーリア達はまだした事がないみたいだから、余計に気になって集中して聴いていたんだとか… 女同士だからこういう話をする事にはあまり抵抗を感じないけど している声を直接聴かれていたとなると話が違う。 うう……恥ずかしいね…… その後、暫く話を続けてからユーリアが「あたし、そろそろ出ますね」と言ったので、 「あたしは、もうちょっと入ってから出るよ」と返事をして、ユーリアが出て行くのを見送った。 「それにしても、ちょっと残念だね…」 この宿、町外れの高台に立っているから、昼ならアレリア海が見えて絶景なんだけど。 暫くボーッと何も見えない海の方を見ていると、誰かが入って来た。 こんな時間に誰だろうね? と入り口の方を振り向くと…… 入って来たのは顔を真っ赤に染めてフラフラと千鳥足になっている、あたしの相棒であり恋人でもあるガキんちょだった… 782 :659 ゼファ×氷牙の剣:2010/05/03(月) 23:52:27 ID:8hQ5GOyY 晩飯食った後、氷牙の剣が風呂に入りに行ったから、オレは部屋で一人ベッドの上でごろごろしていた。 そしたらレイフが「一緒に飲もうぜ」と飲み物を持ってきたから飲んでみる。 な、何だコレ!? 顔がカーって熱くなって、喉がすーすーして… 「こっ…これお酒!?」 「ワインだよ、水みたいなものだろ? 子供にはキツかったか?」 て、笑いながら言うから頭にきてドンドン飲んだ。 何でみんな直ぐにオレの事、「子供」って言うんだ! 氷牙の剣もよく「ガキんちょ」とか「子供の癖に」って言ってくる。 「オレは子供じゃねえやい!! 氷牙の剣と“あんなこと”や“こんなこと”だってしてるんだぞ!!」 だからオレは言ってやった。 大人な事をしてるからオレは大人なんだ。 してなくったって大人だい!! 「じ、じゃ、やっぱり昼間のあれは、そうだったのか!?」 あれ? あれってなんだ?  「ゴクゴク……ぷはぁッー」 よくわかんねーや。ワインを喉に流し込んだら喉の奥とか体がどんどん熱くなってきた。 * 飲みながら話を続けていたら、何だかレイフが 「先越された…ゼファに……こんなガキんちょに先越された…」 て、言ったから 「レイフとユーリアって、まだなんだ? オレは氷牙の剣と半年前に出会った時から何回も何回もしてるんだからな! レイフはガキんちょだな!」 と言ってやったら、レイフは床に頭を擦りつけて謝ってきた。 なんだ、レイフはまだエッチした事ないんだ。 散々オレの事、子供子供って言ってた癖にレイフの方が子供じゃねーかっ! 「す、すみませんでしたーッ! ゼファ先輩!!」 うん、分かればいいんだ、分かれば。うんうん。 オレは頷きながらワインを飲もうとコップを傾けたんだけど… あれ? コップが空になっちまった。あれ、瓶も空っぽだ、あれれ? 「レイフぅ、もうないの?」 「オレももう、空っぽです先輩!!」 ということで、お開きになってしまった。全部飲んじまったからどうしようもねーし。 それにしてもレイフがなんかおかしくなってる。 オレもなんか変だなー……なんでだ? オレは風呂に入るため、レイフは部屋に戻るために廊下に出ると、レイフがオレを振り返り肩に手を置く。 「ゼファ、オレ……オレ頑張るぜッ!」 「頑張れよッ!」 何を頑張るのかわかんねーけど、頑張れよレイフ。 783 :659 ゼファ×氷牙の剣:2010/05/03(月) 23:53:12 ID:8hQ5GOyY 風呂に到着したら手早く服を脱いで中に入ったんだけど……何だか体がふわふわしてるな。 揺れる視界の中、氷牙の剣を見つけた。 何か外を見ながら立っていたけど、夜だから何も見えないと思う。 「氷牙の剣ーっ、オレも一緒に入るぜーっ、」 ふらふら体が揺れる…オレは氷牙の剣に近づいていくと、その胸に飛び込んだ。 「ち、ちょっ、ゼファ…っ、」 「おっぱい、おっぱいーっ」 オレは氷牙の剣のおっぱいを揉んでやった。 むにゅむにゅでぽよぽよでやわやわで、触り心地がすっげーいいんだ。 何でおっぱいってこんなに柔らかいんだろ。 手の平で捏ねくり回したり、強く揉んだりしながらその柔らかさを楽しむ。 「あぅっ、ひゃあ…っ、こ、こら…っ…ゼファ……いいかげんにしないと…んっ!」 なんか言ってるけど気にしない。怖くないもんね。 続いてピンク色の乳首を音を立ててちゅうちゅう吸ってみる。 「やっ、ちょっ、やあぁん…っ…ん…」 氷牙の剣は段々暴れなくなってきた。赤ちゃんってみんなここから出てくるお乳を飲んで大きくなるんだよなぁ。 お乳って言うぐらいだから、ミルクみたいな味がすんのかな? 「あ…っ、ちょっ…待っ…んーッッ!……ッッ!!」 出ないなぁ、大きいおっぱいはお乳が出るって聴いたことがあったから出ると思ったのに 氷牙の剣のおっぱいは大きいし……あ、よく考えたらオレいつも吸ってるんだった。 それで出ないって知ってたんだった。でも…なんかおいしい感じが…“ごっちーんッ!” 「痛っでェェッ! 何すんだよ痛てェな!」 考えてたら殴られた。グーで拳骨された。 「それはこっちのセリフだよバカッ! いきなり胸揉んだり吸ったりするんじゃないッ! 待てって言ってるのに…」 「そこに胸が有るから揉んだんだいッ!」 あ、顔が紅くなってる。息も荒いし。 「有るからって揉むなっ! それに……アンタ酒飲んでるね?」 氷牙の剣はオレに顔を近付けてきて言った。 「子供の癖に酒なんか飲むんじゃないよ全く…っ、」 むかっ! また子供扱いしてくる。 「子供子供ってうるせえなっ!! レイフだって最初は子供って言ってたけど謝ったんだぞっ!!」 「アンタ、酒グセ悪いね…。レイフと飲んでたのかい?」 「そうだよっ! それとオレは子供じゃねえからなっ!!」 「ハイハイ、分かった分かった」 む〜〜〜っ、絶対に子供扱いしてんな。 784 :659 ゼファ×氷牙の剣:2010/05/03(月) 23:55:50 ID:8hQ5GOyY 「そう言えばレイフで思い出したけど…全部聞かれてたみたいだよ」 「何が…?」 聞いてみたら、昼にエッチしてたのユーリア達に全部聞かれてたみたいだった。 ってことはレイフの言ってた昼間のあれって、エッチの事だったんだ。 「だから今夜は子供らしく早く寝た方が良さそうだよ」 また言った子供って! だんだん腹が立ってきたぞ。 「じゃあ、オレは大人だからエッチしてから寝るっ!」 「隣に筒抜けだって言ってるだろ? あたしは嫌だよ恥ずかしい…」 でも、オレはエッチしてから寝るって決めたんだからな! 氷牙の剣は立ち上がって湯から出ると縁に座った。 オレも氷牙の剣の側に移動する。お湯には浸かったままだ。 オレは海の方を見ている氷牙の剣の足を手で開かせて体を割り込ませる。 「ゼ、ゼファ、アンタ何を…ッ、」 それに対して氷牙の剣が焦りながら顔を向けてくる。 「部屋じゃ出来ねーって言ってたけど…」 いつもオレの肉棒が入るところが目の前にある。 男には無い女の割れ目が。これを目の前にどうするかなんて決まってるだろ? 「だったら代わりに此処でする!」 毛の生えているソコに鼻を近付けてクンクンと匂いを嗅ぐ。 氷牙の剣の匂い…いい匂いだなぁ… 「バ、バカ…っ、匂うな!」 恥ずかしがってるけど、別にいいだろ。いつもの事だし。 続けて毛の中に見えている割れ目にキスをして吸い付いた。 ちゅっ、じゅる…っ 「ひゃあんっ! やっ、やめっ…やぁぁん…っ!」 やめねーっての、オレの事子供扱いして謝ってねーもん。 それに今更謝ってもやめない。やめたくない。 じゅるっ、ずずーっ… 氷牙の剣は足を閉じてきて抵抗するけど無駄だって。 思いっ切り膣を吸ってやった。 785 :659 ゼファ×氷牙の剣:2010/05/03(月) 23:56:34 ID:8hQ5GOyY 「ひゃぅぅ! ひぁぁぁ…っ!」 氷牙の剣はよがり狂うように可愛い声を出してる。 可愛い…可愛いぜ氷牙の剣… ネバネバした液が染み出してきた。 氷牙の剣の蜜…おいしいなー。よしっ、もっともっと出させてやる。 その方が氷牙の剣も気持ち良いだろうしな。オレもいっぱい飲めるし。 だんだん滲み出るっていうのが、溢れ出すっていうくらいになってくる。 舐め続けるオレの舌にぬるぬるした蜜が絡みつく。いつもと違ってお湯の味が混じってるな。 「ふぁ、あふぅ、ゼファっ…あたし、あたし変にっ、」 氷牙の剣の膣から溢れ出る愛液の量が増えてきて口の中に入ってくる。 こんなにおいしかったら、どれだけ出てきても全部飲めるぜ。 そして、オレが思い切り吸い上げたら… 「ひぁぁぁぁーッッ…ああ…っ…ッ………ん……うう……あふぅ…っ」 氷牙の剣はオレの頭を挟んでいた足をピンっ、と伸ばして大きな声を上げながらピクピクと痙攣した後 そのまま体を後ろに倒して風呂の床に仰向けになってしまった。 オレは最後に割れ目の中に舌を差し入れて、掻き出すように動かし愛液を舐め取ってしまう。 「……っ…っ…」 またピクピクって動いて小っちゃい声が口から漏れてる。気持ち良かったのかな? オレはおいしかったけど。 それにしても次から次へと溢れ出てくるなー。 786 :659 ゼファ×氷牙の剣:2010/05/03(月) 23:58:22 ID:8hQ5GOyY ふと自分の肉棒を見ると大きくなってそそり立っていた。 うう…すげービンビンになってる。 なんか強く握られて曲げられたら折れそうなくらいに硬い。 早く氷牙の剣の中に入れなきゃ… 「よいしょっ…と」 オレは仰向けになってる氷牙の剣の足の間に入って、膝を抱えて割れ目に肉棒を押し当てる。 ちゅぷっ… うわぁ、あんなに吸ってやったのにもう愛液でベトベトだ。 やめてって言ってたけど、説得力がないな。 滑りやすいからこの方が良いんだけど。 「あぅ…ゼファ……ちょっと休憩を…」 「やだね。だって氷牙の剣さっきオレの事、子供扱いしただろ? オレ子供じゃねーもん」 「事実だろ…それに、そういうところが子供だって言って…“じゅぶっ”あぁっ!」 先っぽがぬるりと氷牙の剣の割れ目に飲み込まれる。まだ言うから少し挿れてやった。 それになんか熱いんだよ。温泉の熱さじゃなくて…何て言うか熱があるみたいな… 「体が熱くて我慢出来ねーんだ」 「ンン…っ、酔ってるんだよ…それは…っ……“ずぶずぶぅッ”…ッッあはぁぁぁぁ…っ!!」 我慢出来なかったから全部中に挿れた。 「入った…温かいな〜っ」 中に満たされている愛液が絡みついてくる。 次いでざらざらした膣壁がオレの肉棒を優しく包み込んでくれてすげー気持ち良い。 「はっ……あ……ゼファ…っ……ホント、少しだけ…休憩を…」 「やだ」 休憩させてって言ってくるけど、容赦なく動かすことにした。 子供扱いするから言うこと聞いてやらないってのもあるけど、それ以上にジッとしてるのが我慢出来ない。 こんなに気持ち良いのにジッとしているなんて無理だ。 787 :659 ゼファ×氷牙の剣:2010/05/03(月) 23:58:42 ID:8hQ5GOyY ずぶ…ずっ… 「あっ…、ああっ…っ……あはっ…んん…っ」 奥まで挿れてから早速腰を動かす。中が愛液でいっぱいになっているから、滑りが良くて動きやすい。 温かい。温かくてぬるぬる、ざらざらした肉壁が擦れて体中がぞわぞわする。 この感覚、好きなんだよな。言葉にしにくいけど凄い良い感じなんだ。 エッチ以外じゃ味わえないと思う…少なくとも自分で触っているときには味わえない。 男に生まれて良かった。だって好きな女の子とこうやって気持ち良くなれるんだからな。 氷牙の剣も気持ち良さそうな声出してるから、このペースで行こうかな? 腰を前に出して一番奥まで挿れると“ぐちゅっ”って音がして液が隙間から出てくる。 いや、隙間なんてないのと同じだから、出てくるって言うよりも無理矢理押し出されるって感じかな。 「あっ、あはッ…お、奥に……当たって…っ…んっ……ああっ、」 「ココ、気持ち良い?」 一番奥まで挿れてるから当然先っぽが子宮口に当たってる。 氷牙の剣が気持ち良さそうだから、オレはソコを押し込むようにしてグリグリと捏ねてみた。 「あッ、あああ…っ、んぁぁっ……いい…っ、いいよ…っ…気持ち良い…っ!」 「ううっ、奥が吸い付いてくるっ、」 肉棒の先に子宮口が吸い付いてきて気持ち良い。 なんか子宮がオレの肉棒に食い付いて、精子を吸い出そうとしてるみたいになってる。 うわっ…ゾクゾクして……出そう… そう思いながらグッ、グッ、と腰に力を入れて子宮口を捏ねたとき…ドク…ビュクビュク…ッ… 「あっ、あはあぁぁっ!? ゼ、ゼファっ、あたしっ…まだ…っ!」 「うう、くぅぅ…っ…!」 と、止まらねェ…ッ! 氷牙の剣がまだだって言うから力を入れて我慢しようとしたけど、勢い良く出て行く精液は止まらなくて 射精が自然に収まるまで出し続ける事になった。 788 :659 ゼファ×氷牙の剣:2010/05/03(月) 23:59:27 ID:8hQ5GOyY 「はぁ…っ、んん…っ……あ、あたし、まだイってないよ…」 オレはイったからいいけど、氷牙の剣はまだイってないから仰向けに寝たまま不満げに言ってくる。 けど心配しなくても大丈夫だぜ! オレもまだ満足してねーもん。 それにしてもさっきより頭がスッキリしてるなー。体は熱いままだけど、もうふらつかない感じだ。 これならしっかりエッチ出来そうだな。 「大丈夫だって、次はイかせてやる! オレもまだしたいからこのまま続けるぜっ!」 氷牙の剣の一番深いところまで入ったままのオレの肉棒は、依然硬いままだ。 体を起こしていたオレは仰向けになっている氷牙の剣の体の上に、自分の体を重ねる。 オレの上半身が氷牙の剣のおっぱいに乗っかる。 大きくて張りのあるおっぱいが“むにゅ”って当たって……やっぱ柔らかい… そのまま精一杯首を伸ばして氷牙の剣の唇にキスをした。 「んちゅ…っ……ん…っ」 オレの身長は氷牙の剣の首辺りまでしかないんだ。 エッチしてる時は体勢的に腰が同じ位置にくるから、その分だけ身長差が埋まって何とか唇を重ねる事が出来るけど、 普段は背伸びをしても下を向いて貰わないと届かない。キスする時はちょっと屈んで貰う事が多い。 こういう時、よく考えるのは“早く大きくなりたい”だ 最低でも氷牙の剣と同じくらいの背が欲しいな。 けど…まだずっと先になるんだろうなぁー。 「んっ、ちゅっ…ふ…んんっ、んむっ」 舌を差し入れると、応えるように氷牙の剣もオレの口の中に舌を入れてきて絡めてくる。 オレも負けないように舌を絡みつけた。 唾を送り込んだり送り込まれたり…深く深く口づけ合う。 気持ち良いな……オレは唇を触れ合わせるだけの軽いキスも、舌を絡ませ合う深いキスも、氷牙の剣が初めてだ。 それまでキスって見た事は有ったけど、唇を重ね合うだけのものだって考えてた。 こうやって舌を絡ませ合ったり、唾を飲ませ合ったりするようなキスも有るなんて考えもしなかったな。 今じゃ当たり前のようにキスしてるけど、“好き”って気持ちを伝え合う大切な事なんだ。 「ふむっ、んん…っ、くちゅ…」 瞑っていた目を開けると目の前に氷牙の剣の顔がある。氷牙の剣も目を開けていた。 見つめ合ってるとなんか照れ臭くなる… お互い裸だし、体は繋がったままだし、唇だって重ねて貪り合ってるのに。 それが伝わっているのかいないのか、氷牙の剣の目は笑っている。 嬉しくて笑っているのかな? オレは嬉しい気持ちでいっぱいだけど… どうしてかって言うと、こうしている時が一番幸せを感じられるからだ。 「んむ…っ、…ん………」 氷牙の剣とたっぷりキスを堪能したオレは、ゆっくりと唇を離す。 ねっとりとした唾が伸びてオレ達の唇を繋いでる。 789 :659 ゼファ×氷牙の剣:2010/05/04(火) 00:00:33 ID:8hQ5GOyY 「………動いてもいい?」 「……ほんと…性欲旺盛だね」 「仕方ねーだろ気持ち良いんだから……それにエッチしてたら幸せな気持ちになれるんだ」 オレ、気持ち良いっていい事だと思うんだ。 けどオレだけが気持ち良いんじゃ意味がなくて、氷牙の剣だけが気持ち良くても意味がない… 二人一緒に気持ちが良いからいいんだ。 じゅぷ…っ 「あはぁっ……あぅ……あ、あたしも…っ、幸せ…だよっ……」 腰を動かし肉棒を出し入れし始めたオレに、喘ぎながら話す氷牙の剣。 「女って…っ、好きな男に…っ、…あん…っ…抱かれたら……幸せを…感じるんだね…っ」 「オレだって同じだぜっ、好きな女の子だからっ、氷牙の剣だから幸せなんだっ、」 「あ、あたしはっ…っ…女の“子”って……歳じゃっ…っっ……ないけど…っっ…ね……っ」 オレも氷牙の剣も同じなんだ。お互いに好きだから幸せを感じるんだ。 けど、気持ち良いから何度でもしたいってのもあるぜ。 じゅっ、じゅぶっ、じゅっ……突き入れるたびに聞こえる結合部からの水音。 そこからは絶えず愛液と精液が混ざり合った液が溢れ出す。 オレの目の前では大きなおっぱいが揺れている。 さっきみたいにおっぱいを掴んで揉んでみたら、氷牙の剣の喘ぐ声が大きくなった。 「ひ…っ、あぁ…ッ……あッ、いぁ…ッ、ゼファ…ッ……は、あ……!」 月明かりに照らされている氷牙の剣。 長い髪が石畳に広がり、大きく口を開けて喘ぎ、頬は紅く染まっている。 氷牙の剣を見てると胸がドキドキしてくる。 もっとしたい。もっといっぱい… おっぱいを揉む手に力を入れて、腰の突き込みを深く抉るような動きに変えていく。 「んんッ、あッ、そん、な…ッ、あはぁぁ…ッ、あ、あたしぃ……」 奥まで入ったらグリグリと捏ねて、出して、また挿れて 全然腰が止まらない。心も体も何もかもが氷牙の剣を貪欲に求めてる。 オレ…こんなに氷牙の剣が好きなんだ… 初めて出会ったその日に…お互いに初めてのキスとエッチをして、その時から“氷牙の剣とずっと一緒にいたい”って思って いっぱいいっぱいエッチして、いっぱいいっぱいキスして、“好きだ”って言ったり言われたりして でも…まだ足りないんだ。だからもっと突いて…もっと擦りつけて 二人で一緒に気持ち良い時間を過ごしたい。 790 :659 ゼファ×氷牙の剣:2010/05/04(火) 00:01:25 ID:8hQ5GOyY じゅぶッ、じゅぶッ、じゅぷぅッ、 「あふぅ…ッ、はあ、あッ、あッ……お、奥に……刺さるぅ…ッ…あはぁ…ッ、ゼファが、あたしの、んあぁ…ッ……奥に…ッ」 「氷牙の剣…ッ、オ、オレ、すげェ、いい、」 腰を大きく動かして肉棒全体を出し入れしていると、ちょっとずつ膣の中が狭くなってきた。 締め上げてきてるみてーだな。動きづらくなってきた…それでもオレは一生懸命に突く。 「ああッ、ひぁん…ッ、あぁん…ッ、ゼ、ゼファぁ……あ、あたし……あたし、もう、あぁあ……ッ、」 氷牙の剣…もうイきそうなんだ。オレもそろそろヤバいかも… ギュッて強く締め付けてきてるから、力いっぱい突き込むとビリビリって痺れるような快感が 身体全体を貫いて行ってる。 じゅぶぅッ、ずぶぅッ、 「ゼファ…ッ…ゼファッ…ッ」 「氷牙の剣! 氷牙の剣…ッ!」 気持ち良いのと一緒に体の中から湧き上がってくる。 で、出てきた……も、もうダメだ! 我慢出来ないッ! 「あッ、あッ、はあッ……んッ、んッ、ゼファ、ゼファッ! ああッ、あ…ッ、あはぁぁぁぁッ―――ッッ!!」 大きな声を上げて全身をビクビク震わせてイった氷牙の剣。 腰を引いた瞬間、精子が先っぽまで一気に駆け上がってきた。 ダ、ダメだ、奥まで挿れてから出すんだッ、ココで出したくねェ!  オレはギリギリまで引いたところで一度止まってグッと堪え、奥まで挿入するため収縮してしまった膣内を 力で無理矢理押し割る。 「ひぎィ…ッ! あぐぅぅぅ…ッッ!!」 痛そうな声を上げた氷牙の剣に、心の中で(ゴメンッ!)って謝りながら 肉棒を全部氷牙の剣の中に埋め込んだ。 「うう…ッッ!!」 ドクンッ! どくどくどく…ッ ビュッ、びゅ―ッ、びゅるびゅるびゅる… 「ッぁぁぁぁぁ――ッ、熱い…ッ…熱いよゼファッッ!!」 「す、すげェ…ッ、こんなに出るなんて…うう、うく…ッ」 ドクドクッ、ビュクビュクビュクッ…ッ 絶対子宮の中に入りきらないよなぁ…うう、気持ち良い… 791 :659 ゼファ×氷牙の剣:2010/05/04(火) 00:02:27 ID:8hQ5GOyY 「あ、ぁ…は……ん…………いっぱい…出したね……」 「はぁ、はぁ、こんなに出るなんて、ん…思ってなかったけど……最後…痛かった…?」 「ちょっとだけ…痛かったよ」 「ゴメン…」 「いいよ、どうしてもあたしの中に…出したかったんだろ?」 「うん………あのさ、氷牙の剣」 「…何だい?」 「もうちょっと、このまま中に入れててもいい…?」 「ほんと、ゼファはあたしの中が好きだね…」 「氷牙の剣の中って、気持ち良いし……それに落ち着くんだ」 「………いいよ、好きなだけ入れてたら…」 床に寝ている氷牙の剣の体の上に繋がったまま抱き合うような形で寝るゼファ。 暫くの間そのままで居た二人は、その後もう一度温泉に浸かって汗を流すと部屋に戻った。 * 二人が部屋に戻ると “あ…っ…レイフ……いい…っ、いい…っもっと…ッ” “くっ…ユーリア…っ…ユーリアッ” 壁の向こう…隣の部屋から絡み合う男女の嬌声が聞こえてきた。 「……昼間してた時、あたし達の声もこんな風に聞こえていたんだろうね……」 「………な、何か、そう考えたら……すげー恥ずかしい…」 数十分の間聞こえていたレイフとユーリアの情事による声は、ユーリアの上げた一際大きな声を最後にぱたん止まる。 「………終わったね」 「……うん」 「…………寝るよ」 「……うん、おやすみ…」 792 :659 ゼファ×氷牙の剣:2010/05/04(火) 00:03:19 ID:8hQ5GOyY 翌朝、早くに目が覚めてしまったゼファと氷牙の剣は、宿の外でアレリア海を眺めていた。 氷牙の剣はいつもは下ろしている長い髪をポニーテールに括っている。 海から吹く風がその長いポニーテールを靡かせていた。 「いい風だなぁー」 嬉しそうに言うゼファに、彼女は以前、彼が言っいた事を思い出す。 「そう言えばゼファ…アンタ前に風になるのが夢とか言ってたね」 「うん! 風!! 小さい頃からの夢なんだ! 風のように世界中を駆け巡るのが!!」 育ての親が死ぬ時に言った“本当の親を捜しに行くんだ”という言葉から一年間あてのない旅をしていたゼファ。 そんな彼は氷牙の剣と出会い結ばれてから言った。 「なんの手掛かりもないのに、本当の親なんて見つけようがないよな」と、しかしそれはもっと大切なものを見つけてしまったからだ。 育ての親が言ったもう一つの言葉“てめえの人生は、てめえで探せ” その人生を夢に見出し、何よりも大切な氷牙の剣と共に、その夢を歩きたいと思ったからだ。 だから今ゼファは夢を、人生の真っ只中を歩いている。 自分の人生は見つけた。後はただ、前に進んで行くだけ。 「だから世界中を旅する…か…」 「氷牙の剣と二人で、だぜッ!」 「当然だよ…言われるまでもないね」 氷牙の剣もまた同じ、ニヴラスの軍人として戦う事しか考えずに生きてきた自分は ゼファと出会い、人を愛する事の素晴らしさを知った。 自分にも夢は有る……技を磨き、今よりも強くなり…いつか最強の剣士になるという夢が。 だが、ゼファとの…愛する人との出会いは、新たな夢を抱かせた。 一人の女としての幸せ……しかし、この新たな夢はもう叶ってしまっている。 ゼファと出会ったその瞬間から……だから彼女は今、叶えられた夢を、幸せな現在を そして訪れる幸せな未来を、大切にしながら生きていこうと誓う。 ゼファと氷牙の剣はもう離れる事など出来ない。 まるで運命の糸で繋がっていたかのように、出会い結ばれたのだから… いや、自分達が結ばれるのは…きっと生まれた時から決まっていたのだ。 「ゼファ…」 「氷牙の剣…」 やがて見つめ合っていた二人のシルエットが重なり、熱い口づけを交わすのだった…… 793 :659 ゼファ×氷牙の剣:2010/05/04(火) 00:04:13 ID:8hQ5GOyY 「氷牙の剣……オレ、またしたくなってきた…」 「はぁ〜…、アンタねぇ…………ま、いいよ。どうせ昼までは南カルタグラ海軍の連中がうろついているだろうからね…」 独特の匂いと空気が充満している二人の部屋。 「あッ、ひぁんッ、はあッ、ああッ、あぁぁッッ、」 氷牙の剣の長いポニーテールが、振り子のように左右に大きく揺れる。 彼女と抱き合いながらゼファは必死に突き上げ抽挿を繰り返す。 汗を飛び散らせ、愛の情事に熱中するゼファと氷牙の剣…… 昼まで目一杯した二人は、宿屋の店主に「お盛んですな」と言われてしまう。 レイフとユーリアに会った時は「ゼファ、オレ男になったぜ!」とレイフが溌剌としていた。 昨日今日と、独り身の店主は二組の甘い恋人達…一方は甘すぎる…の愛に溢れる声を散々聴かされ、寝不足でまいっていた。 宿屋の店主「剣士さんと坊主もそうだけど…あの客の隣に入っている客も昨日の夜やってたな……勘弁してくれ、こちとら独り身なんだから…」 暫くして、アレクソニアの高台に有る一軒の宿には、注意書きが貼られるようになった。 “男女の情事…お断り” 794 :659 ゼファ×氷牙の剣:2010/05/04(火) 00:06:28 ID:8hQ5GOyY 終わりです。 795 :名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 21:00:23 ID:M4WrQcJh グッジョブ!! まさか続きが読めるとは思わなかった!! 796 :名無しさん@ピンキー:2010/05/05(水) 23:38:57 ID:8SD/g+Da グッジョブ 原作もこうなら… 797 :名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 14:32:53 ID:aG07YsIo スレ容量が500KBに到達した模様。 スレ立て可能な人、次スレお願いします。 798 :名無しさん@ピンキー:2010/05/07(金) 15:19:09 ID:ljRD9F0q うい、立てた 悪の女とH 第7期目 http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1273213077/