580 名前:洞窟にて[sage] 投稿日:2012/01/29(日) 10:13:07.95 ID:IT73zIuo 下半身をひたすらユイメに押し付けていた。 性戯を知らぬ少年の欲望にまみれた陵辱を受けながらも ユイメは一切拒まずに、受け入れていた。 戦士である以上、己の言葉を反古するほうが屈辱であったし、 自分を恐れる様子のないラギに興味が沸いていた。 何より自分を女として本能のままに犯しくる相手に 身を委ねるだけの恐怖と快感がユイメを興奮させていた。 「ひう!ひゃうぅ!」 肉棒を押し付けるだけの行為しか解らぬラギは ひたすらそれに興じていた。 もう一歩でユイメと交われる箇所に亀頭が触れることはあっても、 けしてそれ以上の侵入は無い。 ユイメはもどかしく感じながらも、予想できぬ雄竿の愛撫に 秘部を濡らし始めていた。 ラギの腰の動きは一層荒々しく、 ユイメの局部を狙いすまし、肉棒をこすりつける。 チリチリと絡む陰毛と糸引く愛液。 裏筋に触れる女のヒダとクリ*リスの卑猥な感触。 「はう・・・く、は・・・」 我慢しきれずに漏れるユイメの愛らしい鳴声が ラギの頭を真っ白にした。 擦り付けるペニ*の動きをはやめる。 ジュルジュルと陰毛に擦れる感触が気持ちいい。 「はあ!はああ!はうう!」 淫らに揺れる桃色の乳首を凝視しながら、 女を犯している事を再び思い知る。 (犯している!僕が女の人を!ユイメを犯している!) 581 名前:洞窟にて[sage] 投稿日:2012/01/29(日) 10:13:41.79 ID:IT73zIuo 息を荒げ、雄の本能だけでひたすらに肉竿を突き上げる。 「あうぅ!ラギぃ!らぎぃい!」 ユイメが自分の名前を呼んでくれている。 「ああうう!ユヒメェ!」 腰を浮かし、淫らに悶えているユイメの顔を見ようとした。 屈強な戦士でも、バケモノでもない、 性交に酔いしれる女が、そこにいるだけ・・・ だらしなく開いた口から口液を垂れ流し、 異形の瞳から涙をこぼしながら 女はひたすら喘いでいる。 雄の征服感がこみ上げてくる。 薄ら笑いすら浮かべたラギだったが・・・ ユイメの顔を覗くためにわずかにずらした姿勢のまま、 再び腰を突き上げる肉棒の先端が、濡れたユイメの秘部で ぬるり、と滑った。 そして・・・亀頭はユイメの膣に喰われる。 きゅぷっ・・・カリの部分が陰口へと収まり、 そのまま、せり出す腰に押され ラギはついにユイメのナカへと挿入してしまう。 「うあ!うわあああああぁぁぁ!」 女の膣のただひたすら熱い感触に、何が起こったのかわからず ラギは悲鳴をあげた。 「ふあああああぁ!」 ユイメも突然の侵入に目を見開き叫び声をあげた。 ずりゅ!ずりゅ! 一旦侵入してきた、ラギのペニ*を逃すまいと ユイメの肉壁が小さな指のようにまとわりつく。 582 名前:洞窟にて[sage] 投稿日:2012/01/29(日) 10:14:12.02 ID:IT73zIuo 稚拙な愛撫にも感じていたユイメの膣は愛液で充満しており、 まさに男の性感を誘うだけの性器となっていた。 ラギはすでに限界だった。 自分のペニ*はただただ熱く、 まるで別のイキモノに喰われたようだ。 カリにも、裏筋にも、鈴口にさえ ユイメがまとわりついて離そうとしない。 「あぐ!でそう・・・」 ラギのつぶやいた言葉にユイメの膣が反応する。 「あふあああああ!」 肉棒を痛いほどに締め付けられるが、ラギの動きが止まらない。 ジュリュズリュ・・・ズリュ・・・ ダラダラと愛液が結合部からこぼれ落ちる。 「あうう!らぎぃ!らぎぃ!!気持ちいひぃ!あうぅ!!」 ユイメが舌を突き出したまま喘ぐ。 「はぐううぅ!でるぅ!でるぅ!精液でるぅ!」 ラギがユイメのまとわりつく、内ヒダをえぐるように突き上げ、 雄の本能のままに女陰の奥へ、鈴口を寄せ上げた。 肉棒の付け根から先端の亀頭へ快感と欲望の塊の白濁液が 止めどもなくせり上がってきた! ドピューーーーー!ビュク!ビュク!ビューーーーー! 「あぐああああぁぁぁぁ!」 「ひうううぅぅ!あついの出てるぅぅぅ!!」 ユイメは射精のあまりの快感にひこうとするラギの腰を 両足で掴み逃さないようにし、最期の一滴まで精液を 己の胎内に取り込もうとした。 583 名前:洞窟にて[sage] 投稿日:2012/01/29(日) 10:15:09.49 ID:IT73zIuo ラギは、ビクッ、ビクッと小刻みに痙攣しながらも 射精を続け、ユイメの女の象徴である乳房を再び揉みしだく。 征服感を味わいながら高揚していた。 そして衝動を抑えきれず、ユイメの豊かで張り詰めた乳に 吸い付き、噛みあげ、舌のうえで小指ほどもある乳首をすすりあげた。 「ひあ!」 ユイメがたまらず声を上げ、膣を締め上げる。 搾り取られるように、ラギもユイメのナカヘ最後の白濁液を送り込んだ。 初めての性交は荒々しく、ラギに女の味を植えつけた。 だが、あまりに身勝手に欲望をぶつけてしまった ユイメを直視できない。 ふたりはなんの言葉も交わせず、ただ荒い息を吐き出しながら、 お互いの体温を感じていた。 続く 584 名前:洞窟にて[sage] 投稿日:2012/01/29(日) 10:19:53.22 ID:IT73zIuo 以上です。 もうちょっと悪女らしさを出せばよかったかなぁと後悔・・・ シャーマンご存知の方は脳内で 悪女補完していただければ、少しは楽しめるでしょうか? お目汚し失礼いたしました。 585 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/01/29(日) 21:51:06.44 ID:gh8NsYQA シャーマン大好物の俺には何の問題もなかったです、ごっつぁんでした 最近、シャーマンやデルモみたいないい感じの敵女見なくてさびしいぜ・・・ 586 名前:6‐659 [sage] 投稿日:2012/02/01(水) 16:08:25.45 ID:AiDtxqQ/ 前スレ659です。 二つ投下させていただきます。 一つ目はFF6とFF4のクロスで、オルトロス×バルバリシアです。 タコ姦です。 587 名前:6‐659 オルトロス×バルバリシア[sage] 投稿日:2012/02/01(水) 16:14:19.96 ID:AiDtxqQ/ オルトロス×バルバリシア 借金取りから逃げよ♪ 逃げよ♪ 見渡す限りの草原が有る。 人工的な建造物一つ無い大自然のまっただ中はとても見晴らしが良く、空気も澄んでいるので行楽にはもってこいの場所と言えるだろう。 家族や恋人、または一人穏やかな時間を過ごそうとやってくる者は居ても、誰かを追いかけ回す者、誰かから逃げ回る者が訪れることはまず無いと言える。 しかし、今この時ばかりは違った。今この時、この草原には一人の人相の悪い男と、その男に追いかけ回されている一体の魔物の姿が有った。 いや、魔物には違いないがタコだ。身体はピンクに近い紫色。三日月型のいやらしい目つき。更には人間大の大きさで、言葉も話すという知恵あるタコ。 知恵があってとても長く生きているだけの、間抜けなタコだが。 とにかく彼は八本の手足をちょこまかと動かして必死に逃げ回っていた。 「おんどれ待たんかい!!」 「待て言われて誰が待つんじゃ!!」 あーしつこい! コイツどこまで追っかけてくるんやろ? 「借りた金返さんかい!!」 そう、わい三日前に金借りてん。借りた金返すのは世の中のルールや。 わいも破る気無いし、返すつもりやけど……。 「アホか!! 何で100ギル借りて10000ギル返さなあかんねん!!」 「借りた金には利息っちゅうモンが付くんじゃ!! それぐらい常識やろ!!」 「利息言うても高すぎ!! 高すぎ!!」 100ギル借りて三日で10000ギルって無茶苦茶。 要するにコイツは高利貸し。それも超タチが悪い高利貸し。正確にはワイが金借りた高利貸しに回収を依頼された借金取りや。 まずい事にコイツはわいが別件で金借りた相手、コロシアムのオーナーにも依頼されとるから、住んでる所も素性もバレバレで逃げられへんねん。 オーナーの方にはキチンと払ってるから大丈夫だけどね……。 実はわい、いま旅の途中やねん。何で旅に出たかって言うとやな……あのままコロシアムの受付でバイトしとっても完済するのが何時になるか分からんって気付いたからや。 それでオーナーに頼み込んで武者修行も兼ねて旅に出て、旅先で魔物ボコって金貯めて返す事にした訳。 これが上手くいって完済に100年以上かかる所が90年くらいに減った。 完済にはまだまだ時間掛かるけど、目に見えて元金が減ってるのは正直嬉しい♪ それにこの旅で魔物というか、怪獣? とにかくメチャクチャ強いドラゴンがいっぱい出る森で金稼ぎしてたら、わい、いつの間にかもの凄く強くなってた。 力も魔法もアップ! アップ! まあ、怪獣が強すぎて何回も死にかけたけど……。 それでいつものように怪獣と戦った後、疲れて近くの街の宿屋に行った時、お金落とした事に気付いたんや。 宿代が払えん!! で、その街の高利貸しに手出して―――この様です……高利貸しって知ってたら手ェ出さんかったのに!!  それで三日後の今日、良く知った顔が現れたなー、思ったら“おいタコ、金返せ”やからな……。 しかも怪獣と戦ってメチャクチャ強くなった筈のわいよりも強い借金取り相手じゃ逃げるしかない。 逃げられなくても逃げるしかない。 588 名前:6‐659 オルトロス×バルバリシア[sage] 投稿日:2012/02/01(水) 16:16:16.68 ID:AiDtxqQ/ 「あくまで逃げるっちゅうんやな?」 「逃げるわ〜い!」 「ほうかほうか……ほんなら」 借金取りが両手を空に向けて魔力を溜めだした。周り、見渡す限りの草原の空気が明らかに変わった。 借金取りの真上に集まる魔力の塊が、とんでもない高密度と高熱になっていく。 コイツ……ホントに人間? 人間? 「ワシのペタフレア10倍スペシャルでタコ焼きにしてから、キッチリ取り立てさせてもらおか?」 「お前……人間ちゃうやろ?」 ヤバイ! ヤバイでコレは! コイツの使う魔法、とにかく出鱈目な威力で前に“テラフレア”(わいが使えるのはギガフレアまで) とか言うの使って、島一個吹っ飛ばしよったから、名前からしてそれより上っぽいの喰らったらホンマにタコ焼きにされてまう! アッチッチですまへんよ〜!! とにかく逃げよ、何でもいいから逃げる魔法、脱出の魔法使わな! 「テレポ! デジョン! テレポ! テレポ! デジョン! デジョン! テレポ! デジョン!」 テレポもデジョンもこんな所で使っても何の意味もないのは分かってるけど、脱出とか、転移とかっていったらこれぐらいしか思いつかないし。 それとわい、怪獣と戦いまくったお陰と手が8本有るからか、一度に8回同時に魔法使えるようになってん。凄い? 凄い? でも、この借金取りは10回……やっぱり人間ちゃうね。 「ペタフレア×10!!」 借金取りが魔法を使った瞬間、空に巨大な太陽が生まれた。 589 名前:6‐659 オルトロス×バルバリシア[sage] 投稿日:2012/02/01(水) 16:17:46.10 ID:AiDtxqQ/ アカン……死んだ。 そう思ったけど、なんやわいの立ってる場所に黒い穴が出来て、それに飲み込まれて助かった。 コレってわいが出鱈目に使った魔法? よう分からんけどタコ焼きにならなくて良かった……。 けど、この穴というか、空間? どこなんやろ? 視界の範囲内全部が星空みたい。それでいて真っ暗。 星空は綺麗だけど、何か暗くて怖〜い。辺りに誰もいないし、何もないってのは結構きついね。 もしも、こんな所に一生閉じ込められる事になったら、気ィ狂うで。 そんな感じでふよふよ浮かんでたら、なんや明るい光が見えてきた。 星の光やない。さっきまで居った外の光と同じような光。 わいは八本の手足を動かして、その光の方に泳いでいった。水の中じゃないけど意外と進むね。 その内、光に手が届きそうになった所で、思い切って飛び込んでみた。 この光の穴が何処に繋がってるか分からないけど、この真っ暗空間よりはマシやろ……。 * 「これまでだなバルバリシア……」 「くぅぅ…、おのれぇぇっ、カイン……っ、」 ゾットの塔。その最上部にて繰り広げられている激戦。 相対しているのは竜騎士の男と、身の丈よりも長い金色の髪が特徴的な、絶世の美女としか形容の出来ない美貌を持つ女。 竜騎士の名はカイン。つい先ほどまで邪悪な力を持つ存在ゴルべーザという男に洗脳されていた男だ。 もう一方の美女は、件のゴルべーザの部下で強力な力を持つ四天王の一人、風のバルバリシア。 彼女はカインと、カインの仲間である聖騎士セシルやローザ達との戦いで、身体の到る所を傷つけられ地面に膝を付いていた。 如何に強力な力を持つ彼女でも、天敵と言える竜騎士カインと戦うのは分が悪すぎたのだ。 カインに身を守る術を破られた所で一斉攻撃を受け、大きく体力を失った彼女には、最早勝ち目などなく、 再び高く飛び上がったカインの急降下による槍の一突きでとどめを刺されるのを待つだけだった。 「とどめだバルバリシア!」 「……ッッ!」 空中戦が得意な筈の彼女は、より得意な竜騎士カインにとどめを刺されようとしていた。 だがそこで一人の……いや、一匹の闖入者が現れる。 カインとバルバリシアの間の空間に穴が空き、そこから飛び出てきた闖入者に、その場にいた全員が目を見張った。 それは、空高くにそびえるゾットの塔には、とても似つかわしくない存在……紫色の大きなタコだった……。 590 名前:6‐659 オルトロス×バルバリシア[sage] 投稿日:2012/02/01(水) 16:18:39.99 ID:AiDtxqQ/ 「のォォわぁぁ〜〜ッ!」 光の穴に飛び込んだわいの身体は重力を取り戻したようで、上から下に落下するみたいに落ちていた。 ていうか、なんでいきなり落ちとんねん! 穴から出た所が空中やったから仕方ないけど、普通に地面に出たかった……。 でまあ落ちよったら下になんや人が集まってるし。 ひい、ふう、みい、固まって四人、ちょっと離れて一人、五人居った。 と、思ったらわいの身体に何かぶつかってきた。 「痛ったぁぁ〜〜ッ!」 ぶつかってきたのは青い鎧着て、兜で顔半分隠してる人間やった。 「なッ、なんだとッ!?」 青い鎧着た人間はわいに槍で攻撃しながら、なんか驚きの声を上げてる。 いきなり攻撃されたわいは、そのまま地面に叩き付けられた。 痛い事は痛いけど、この程度大した事ないわ。 でも……いきなり攻撃されてオルちゃんちょっとムカついちゃった。 「おのれいきなりなにさらすんじゃい!!」 「タ、タコだとッ!?」 あっちの四人組の側に着地した青鎧人間、わいの事見てタコ言いよった。 「タコですみませんッ!!」 状況がよう分からん。 とりあえず周囲見渡したわいは、わいの丁度真後ろで膝付いて荒い息しとるエライ長い髪の金髪姉ちゃんに気が付いた。 姉ちゃん……凄い傷付いてるなぁ。 「金髪姉ちゃん……わいの好みや……ポッ。ケアルガ♪ ケアルガ♪ 」 わいはケガしてる金髪姉ちゃんに、2回同時にケアルガを掛けてやった。 みるみる内に傷が塞がって、艶々の綺麗なお肌に戻った姉ちゃんは、わいの事見て驚いてる。 「なっ!? ど、どうして私を?」 「いやぁ〜、可愛い金髪姉ちゃんがケガして倒れとったら普通助けるで?」 591 名前:6‐659 オルトロス×バルバリシア[sage] 投稿日:2012/02/01(水) 16:19:17.54 ID:AiDtxqQ/ それにしてもこの姉ちゃん、随分露出の多い服着てるなぁ。 胸と股間を申し訳程度にオレンジっぽい布で隠してるだけやん。目のやり場に困るわ。 オルちゃん、いけない気分になっちゃいそう♪ 「あ、あのタコ……2回同時に魔法を使ったわ!?」 「あ、ああ、確かに使った……、それもケアルガなんて上級治癒魔法を……」 おっ! あっちにも金髪姉ちゃん居る! あっちも可愛いなぁ〜。でも、側に筋肉モリモリも居る……。 「筋肉モリモリ……嫌いだー!」 「な、なんだなんだ!?」 「お前ら、寄って集って金髪姉ちゃん虐めとったなぁ〜」 「虐めるって……、」 この金髪姉ちゃんは一人。あっちは筋肉モリモリと筋肉モリモリ……モリモリ? それに筋肉ムキムキまで居る。 後、おひげと金髪姉ちゃん。全部で五人。 男やったらどっちの味方するか決まっとる。一人で戦ってケガしてた金髪姉ちゃんや。 それにわい、筋肉モリモリとかムキムキ嫌いやし。 「何者だ貴様」 「人に名前聞くときは、まず自分からって教わらなかった?」 「お前はタコだ!!」 「タコですみません!!」 「ダメだ話が通じない……少なくともバルバリシアを助けたという事は、敵だということだな……」 何コイツら? 自分から攻撃してきて開き直ってる? ケンカ売ってんの? 上等じゃコラァ!! あ、この金髪姉ちゃんバルバリシアっていうんだ。可愛い名前♪ 「という事でバルバリシアちゃん。わい助太刀したるでェ〜」 「た、助かるけど……お前誰だ? ゴルべーザ様の手の者か?」 「ゴルべーザ? 知らんけど筋肉臭が漂う名前やな……。あ、わいはオルトロスっていうねん。可愛い女の子の味方や」 「か、可愛いって、」 何かバルバリシアちゃん、どう返したら良いか分からないって感じ。ま、ええわ。 とりあえず―― 「お前ら気に喰わんから、ボコボコにしてやるけんね」 バルバリシアちゃんを虐めてた五人組に向き直ったわいは、敵対宣言してやった。 あっちにも金髪姉ちゃん居るから、ちょっとは手加減してあげないとね。 592 名前:6‐659 オルトロス×バルバリシア[sage] 投稿日:2012/02/01(水) 16:20:00.40 ID:AiDtxqQ/ 「やれるものならやってみろ! いくぞみんな!」 五人組の方は、わいの言葉聴いた白鎧の筋肉モリモリが号令掛けて、それぞれ攻撃の準備始めた。 モリモリ?はジャンプしてわい目掛けて急降下。あっちの金髪姉ちゃんは何か魔法の詠唱してる。 ムキムキは気合い入れてる。おひげとモリモリは斬りかかってきた。 「痛っ! けど大した事あらへんな」 「き、利いてない!?」 おひげとモリモリの攻撃喰らったけど、それほどでもなかった。 代わりに“たこあし”お見舞いしてやったら、詠唱してる姉ちゃんの方に勢いよく吹っ飛んだ。弱っ!? 続けてモリモリ?が急降下してきて、ムキムキが殴りかかってきた。 「痛い! ちょっと痛いよ? 痛いよ?」 「そ、それだけだと!?」 「むう、なんというタコだ……」 今度はちょっとだけ痛かった。お返しにコイツらにも“たこあし” またまた姉ちゃんの方に吹っ飛んで、都合良く一カ所に集まってくれたね。 別に集まらなくてもいいんだけど。さて、今度はわいの番や。 「あ、バルバリシアちゃんは下がっといてなぁ〜、ちょっときついのお見舞いしてやるけん」 「わ、わかった、」 「ウッシッシ、それじゃあいくかんね」 わいはバルバリシアちゃんを巻き込まないように後ろに下がらせてから、八本の手足に魔力を集中させる。 これは痛いよ〜、あいつらのヘッポコ攻撃とはひと味違うよ〜。 「そ、そんなバカな!? 八つ同時にっ!?」 モリモリが驚いてる。タコや思て舐めとったのが運の尽きや。 舐めてないかも知れないけど……どうでもええか。 「いくでぇ〜、“メガフレア・オクトパススペシャル!”」 わいの手から解き放たれた八つのメガフレアが、モリモリ達目掛けて飛んでいった。 躱すのは不可能や。纏めて吹っ飛べ〜〜っ!! 593 名前:6‐659 オルトロス×バルバリシア[sage] 投稿日:2012/02/01(水) 16:21:34.13 ID:AiDtxqQ/ 「うひょひょ! わい完全勝利!! やったね♪ やったね♪」 死屍累々。あいつら全員気を失ってます。 微妙に手加減したから死んでないよ? わい、こう見えても無駄な殺生嫌いだからね。 本気で嫌いな奴とか、男の腐ったようなクズみたいな奴には容赦しないけど。 「バルバリシアちゃん、見た? 見た?」 後ろ振り向いたらバルバリシアちゃんがぽか〜んと口を開けていた。 けど、直ぐ我に返ったみたいで、ちょっとこわ〜い笑顔浮かべてなにやら呪文を唱えた。 すると、地震が起こったみたいに部屋が揺れて、崩れ始めた。 「何したの?」 「ほほ、この塔を消してしまえば奴らは大地に叩き付けられて死ぬ。お前にやられて身動きできない様子だしね」 成る程、ここは塔だった訳ね。それでバルバリシアちゃんは塔を崩す仕掛けを作動させたと。 それであいつらを殺しちゃおうって訳ね。・・・・・・・・・・・・・・あかんやん!! わい、あいつら殺す気無いのに! なにしてくれてんねん!! 百歩譲って筋肉ムキムキら四人はどうでもええけど、ローザとかいう姉ちゃんは助けな! わいは怖い微笑みを浮かべてるバルバリシアちゃんの側によると、素早く手足を伸ばして身体に巻き付けた。 「なっ、なにをっ!?」 「それはこっちのセリフやで〜、とりあえず……テレポ、テレポ、」 わいはバルバリシアちゃんを羽交い締めにしたままテレポを唱えた。 対象はわいとバルバリシアちゃん、それと気絶してるあいつら五人。 男四人はどうでもええけど、ついでやからな。 発動したテレポの光がわいら七人を包み込んで、その場から転移した。 594 名前:6‐659 オルトロス×バルバリシア[sage] 投稿日:2012/02/01(水) 16:22:38.03 ID:AiDtxqQ/ 「なんや此所? また知らん所に出た」 テレポで転移した先はどっかの森の中やった。 てっきり元の草原に転移する物と思ってたから、一応ダッシュで逃げる準備はしてたけど、その必要無さそうや。 元の草原やったら、あの鬼のような借金取りが待ち構えてるからね……。 わい、ちょっと一安心。 「くっ! このっ、離せっ!」 おっ! 忘れてた。わい、バルバリシアちゃんの身体を羽交い締めにしたままやった。 わいの腕の中でバタバタ藻掻いてるけど、その程度の力じゃ抜けらんないよ。 「バルバリシアちゃん、なんであんな事したの?」 「我らの敵だからに決まっているだろう!」 「別にわい、あいつらの敵やあらへんけどな。筋肉モリモリが三人も居って気に入らんかっただけやし」 「なにっ!? お前ゴルべーザ様の臣下ではないのか!?」 「さっきも言ってたね。ゴルべーザって誰?」 話が噛み合わないね。要するにバルバリシアちゃんは、わいの事ゴルべーザっていう奴の子分と思ってたと。 「生憎だけど、わいが尊敬してるのってジークフリードの兄貴とテュポーン大先生だけだからね。ゴルべーザなんて知らないよ」 ま、ええわ。とりあえずはあんな事したバルバリシアちゃんにはお仕置きしてあげないと。 羽交い締めにしてて、身体くっつけてたから、わい興奮してるんです。 わいは無駄に藻掻いてるバルバリシアちゃんの両手両足に一本ずつ自分の手を巻き付けて、完全に動きを封じてから、 空いてる残り四本の手の内、二本を背中に回して大きなおっぱいを隠してる布の結び目を解いた。 拘束を解かれた大きなおっぱいが、“ぶるんっ”って揺れて実にイイ感じ。ああ〜綺麗なおっぱい! 「なっ、なにをっ?!」 「決まってるよん。お・し・お・き♪」 だって、もうちょっとでローザとかいう綺麗な姉ちゃんが死んじゃう所だったんだよ? 可愛い女の子は宝物。大切にしてあげないといけません。殺しちゃうなんてとんでもない! だから、いくらバルバリシアちゃんが綺麗で可愛くても許してあげないよ〜。 おっぱいをさらけ出させたわいは、背中に回してた手を下へと下ろしていって今度は腰布に手を掛けて引きずり下ろした。 595 名前:6‐659 オルトロス×バルバリシア[sage] 投稿日:2012/02/01(水) 16:23:29.06 ID:AiDtxqQ/ 「キャァァっ!」 “キャァァっ”やって。可愛いなあ。 わいは布を足から抜いて後ろにポイッと投げ捨てると、バルバリシアちゃんを地面に押し倒した。 「それにしてもホンマ、バルバリシアちゃんは綺麗やな〜」 シミ一つない綺麗な肌。どうやったらここまで育つねんっていうメロンみたいに大きなおっぱい。 すらっと伸びたしなやかな手足。背丈より長い艶々した金色の髪。何処をとっても超一級品の身体してる。 容姿も怖いぐらい整ってるし……。ここまで完璧な女の子はまずおらへん。 わいも相当長い事生きてるけど、これほど綺麗な女の子は初めてやで。 「おっと、見惚れてる場合じゃなかった」 「は、離っ…んんっ!」 早速地面に押し倒して両手両足を大の字に広げさせたわいは、バルバリシアちゃんの腋の下を擽った。 同時におっぱいにも触って、吸盤と手の先を上手に使いながら、揉んでやる。 「あっ やっ やめっ! ひあん!」 やーらかいおっぱい♪ わいの身体より柔らかいんやないやろか? 触り心地が良すぎてムラムラしてくる。 「どうや? わいの手ちょっとばかりぬめってるけど、気持ちええやろ?」 「だっ…、誰が気持ち良くなどっ……、はァン!!」 「そんな声出しとったら説得力あらへんなァ」 ピンク色の乳輪の周りを、手の先で突いたり押したりしながら揉んでたら、可愛い乳首が勃起した。 わいは立った乳首の真ん中に手の先を当てて押し込んでみる。 「あァン!」 柔らかい乳首はおっぱいの肉に飲み込まれるみたいに隠れたけど、手を離したら直ぐさま飛び出してきて、 さっきよりもビンビンに膨らんで自己主張してる。赤く充血して、なんやサクランボみたいや。 そんな事考えてたら、ホンマにサクランボに見えてきた。ちょっと頂こかな? わいは身体ごとバルバリシアちゃんに覆い被さって、美味しそうな赤いサクランボにかぶりついた。 「や、やぁぁっ! な…なめる……なっ、っ……っ!」 「いやぁ〜、美味しそうやし、味見しとかなあかんやろ?」 わいはかぶりついたおっぱいに舌を這わせて、乳首を転がして舐め続けた。 いくら舐めてもサクランボの甘い味はしないけど、バルバリシアちゃんの味と香りは楽しめて実に美味。 フェロモンたっぷりや〜。 596 名前:6‐659 オルトロス×バルバリシア[sage] 投稿日:2012/02/01(水) 16:24:21.09 ID:AiDtxqQ/ それでまあ、一通り舐め尽くしたわいは乳首から口を離して、今度は御開帳させてる股の方に注目しました。 「はァっ、はァっ、はァっ、“ぺちゃ”ハァァッ!?」 息が荒くなってるバルバリシアちゃんの、蜜でたっぷり潤ってる股間の穴に手を入れてみた。 「ぬるぬるや〜」 穴の中はぬるぬるでヌメヌメ。これやったらわいの身体よりもぬめっとるで。 手の先入れた瞬間、にゅるっと吸い込まれるみたいに入ったわ。 あんまりぬめっとるから、吸盤が何の役にも立たないね。 「ううっ はァっ!」 穴の中の襞がわいの手を絡め取ろうとしてくるけど、手の方もぬめってるから滑って絡め取られない。 ただ、肉と手がぬるぬる滑り合ってるから、感触的にはええけどな。 「あァ はァっ ぬ、抜いてェっ…、」 「抜いてもいいけど、別の物入れちゃうよ?」 もうムラムラして我慢出来なくなってるから、そんな長い事愛撫する気無いし。 わいの手のぬめりと、膣の中の液でもう十分準備出来てるやろうしな。 まあ、バルバリシアちゃんは今から何されるか分かってないと思うけど。 「いいっ! いい…からっ、抜い…て……っ! おかしく……なる……っ!」 「言質取ったからね。後で文句言っても聞く耳持たないよ?」 わいの手がよっぽど気持ちいいみたいで、おかしくなりそうなんだって。 それはええ事やと思うけど、耐えられへんみたい。 さてと、言質も取ったし最終ステージに行かせてもらうけんね! わいも生殺しは耐えられないし。 「じゃあ抜くで」 ぬるん… 「あっ…! ぁぁ……はぁ……はぁ…、」 わいは穴から手を抜くと、自分の身体をバルバリシアちゃんの腰の上に重ねた。 それで八本の手足とは違う九本目の手を外に出した。手ェちゃうけどな♪ 597 名前:6‐659 オルトロス×バルバリシア[sage] 投稿日:2012/02/01(水) 16:25:22.40 ID:AiDtxqQ/ 「な……なんだ……それ…は…?」 「コレ? 結構大きいやろ? そこらの男に負けないよ〜。伊達に長生きしてないけん」 わいの八本の手足の根元、その真ん中から出て来た九本目の手。 コレこそがわいの男の象徴や! 立派? 立派? 「ほんなら遠慮無く挿れさせてもらいます」 「ま、待てっ! 止メッ…!」 コレが何か分からなかったバルバリシアちゃんは、わいの言葉に漸く気付いたみたいだけど、もう遅いよ〜。 ずぶり! 「あァァァ〜〜ッッ」 股間の穴に肉棒を添えたわいは、遠慮無く挿入させてもらった。 にゅるるる…。 「ああっ……っ、はっ、はァァァ…ァァ……っ」 「ほ〜ら、すんなり入っていった。気持ちいいね! 温かいね!」 生殖器いうても、手足と同じでぬめってるから、女の子を痛がらせないで済むのがわいのええ所や。 ま、ちょっと硬いだけで膣の中を傷つける事無いから、とっても優しい性交が出来る。 ぬちょ、ぬちゅ、ぬちょ、 「あっ んっ…、あっ…、はぁんっ、」 「どう? 全然痛くないでしょ?」 「ううっ…、こん…な…っ、してん…のう…のっ、わたし……が、た、タコに……!」 「四天王って、みんな弱いの?」 「お、おま…えが、異常な…っ、だけ…だっ…!」 異常って言われました。オルちゃんショック! けど、強いオスがメスを勝ち取るのは自然の摂理です。 文明の中に生きてるわいの場合は多分適応されんやろけど、まあそれはそれ、コレはコレで。 だったら同族としろって言われそうだけど、わい人間型の女の子しか興味無いねん。 598 名前:6‐659 オルトロス×バルバリシア[sage] 投稿日:2012/02/01(水) 16:27:05.98 ID:AiDtxqQ/ ぬちゃ、ぬちょ、 「ああっ! ぁぁ…っ! ひぁぁっ!」 「バルバリシアちゃんの中温かくて、ホンマ気持ちええわぁ〜」 温かい膣の中はもう愛液でいっぱいになってる。 その愛液がわいの生殖器に絡み付いてきて、ぬめりと混ざってなんか溶けてくような感じやな。 ぬめりが強すぎて肉同士が擦れるっていうより、滑り合って摩擦が少ないからやろうけど。 でも、良い具合に粘膜が触れ合うから、これぐらいが丁度いいのかもね。 「んあっ! あぅぅ! ああっ!」 「嫌そうにしてたのに随分イイ声で喘ぐね」 「そ、そんなっ、こと、はっ、アアっ!」 口では否定してるけど、実際気持ちがええんやろな。 じゃないと、こんな甘くて切ない声出さんやろ。 それにしても、膣の中が締まってきたな。バルバリシアちゃん限界かな? 「バルバリシアちゃん、イキそう?」 「んんっ! んっ…あァっ! ……く」 「え? 何て?」 「イク…っ! イク……からッ、もう…ッ……もう……ッッ!」   了解! それじゃわいもラストスパートや! わいは比較的ゆっくりしてた生殖器の出し入れを、一気に加速させて、奥の方まで突きながら自分も高みに導いていく。 じゅぶ! ぬちょ! ぐちゅ! 「ああッ! あン! あンッ! ああッ! アアッ!」 「イっちゃえ〜〜!」 じゅぶぶぶッ! 「ああアアァァああァア―――――ッッッ!!!」 最後に思いっ切り奥まで生殖器を突っ込んでやったら、押さえ付けているバルバリシアちゃんの身体が 絶叫と同時に“ビクビクッッ!”って大きく痙攣して、膣がギュウって締め付けてきた。 「イッタ? イッタ? ……っていうか、わいも出てまう!!」 「なッ…! や、ヤメッ……そと…にッ…ッッ…ッ!」 「無理です〜〜!!」 ドクンッ! 「アア――ッ!?」 ドクッ ドクッ ドクッ……。 「そん、な…! タコの……精子が……! ああ……ッッ!」 外に出せって言われたけど無理。だって、バルバリシアちゃんの膣の締まりが強くて生殖器を動かせないから! という訳で、わいのアツ〜イ精子は余す事無くバルバリシアちゃんの子宮に注がれてしまうのでした。 ゴメンネ? ゴメンネ? 599 名前:6‐659 オルトロス×バルバリシア[sage] 投稿日:2012/02/01(水) 16:28:42.35 ID:AiDtxqQ/ 「フ〜っ、終わった終わった。バルバリシアちゃん気持ち良かったよ オルちゃん大満足!」 わいは射精が止まって弛緩した膣から生殖器を引き抜くと、身体の中に仕舞い込んだ。 次いで拘束してたバルバリシアちゃんの手足を離して自由にしてあげた。 お仕置きタイムは終了です。 すると拘束を解かれたバルバリシアちゃんは、何か知らないけどわいの身体を抱き締めてきた。 わいまだバルバリシアちゃんの身体の上に乗っかったままだから、抱き竦められるという表現が正しいかも。 「ハァ、ハァ、ハァ、」 そのままわいの頭に自分の頭乗っけて、荒い呼吸を繰り返している。そんなに疲れたの? バルバリシアちゃんの長い髪がわいの身体を包むように垂れてきて視界を塞いだ。 「ま、前が見えない、」 わいはバルバリシアちゃんの息が整うまでそのままジッとしてたけど、切りがないから強引に抜け出して辺りを見回した。 あれ? ローザちゃん達が居ない……。エッチしてる間にどっか行ったって事は無いやろ? 絶対何か反応してる筈だし、そもそもわいの“メガフレア・オクトパススペシャル”喰らったんだから、そんな簡単に目ェ覚まさんやろうし。 という事は、あの五人はどっか別の場所に転移したちゅう事やな? まあ、わいらとは位置がちょっと離れてたし、そうなってもおかしくないか……。 さてと、問題はこれからどうするかや。此所どう考えてもわいの知ってる所やないし、ゾットの塔っていうのも聞いた事無い。 つまり全く知らん土地や。 「ま、なるようになるやろ」 深く考えても仕方ないな。何時もと変わらず気楽に行きますか。 * 600 名前:6‐659 オルトロス×バルバリシア[sage] 投稿日:2012/02/01(水) 16:32:54.90 ID:AiDtxqQ/ それからどうなったかというと―――わい、あの後バルバリシアちゃんに連れて行かれました♪ わいのが圧倒的に強いから抵抗も出来たけど、わい此所の土地知らんから連いて行った方がええかなと思ってね。 それにバルバリシアちゃん綺麗で可愛いし(ここ重要) で、連れて行かれた先にはバルバリシアちゃんの兄貴分?先生? の、ゴルべーザって奴が居た訳だけど、 筋肉モリモリだったんで出会い頭にぼてくり回してしまいました〜。 バルバリシアちゃんがとっても怒ってたけど仕方ないねん。わい、筋肉モリモリ嫌いだから。 まあ要するにアレ。わいがとっても強いから味方に引き入れようって訳だね? いいよ! いいよ! わい、可愛い女の子の味方やから♪ でもゴルべーザの言う事は聞かないよ? 筋肉モリモリやから。 それからそれから、パブロフの巨人とかいうでっかい機械人形の中で、メンバーは変わってたけどあの五人組と再会したり、 その際、戦いになってバルバリシアちゃん以外の四天王があいつらにやられたり(バルバリシアちゃんはわいが守った! 他は知らん!) 筋肉モリモリゴルべーザが操られてる事が分かって、わいとバルバリシアちゃんが五人組と協力する事になったり(何でまた筋肉モリモリと一緒やねん!) とにかく目まぐるしく変わっていく展開に正直付いていけんかった……。最終的に月まで行かされました。 もうわい、フラストレーション溜りまくりで、月の地下でわいとバルバリシアちゃんと五人組の七人で戦う事になった相手 ゼロムスだかマンモスだか知らないけど、そいつに「憂さ晴らしや〜」ってわいの最大クラスの魔法で一斉攻撃お見舞いしてやった。 “アルテマ×2、ギガフレア×2、メテオ×2、メルトン×2” 当然わいは8回同時に魔法使える訳だからコレで一回分だよ。 でもって威張りくさって出て来た割りには、その一発で片が付いたから実に呆気なくて白けちゃったね。 ま、メルトン使ったのは選択ミスだったけど……。お陰でみ〜んな一緒に吹っ飛びました。 でも直撃喰らった訳じゃないからみんなケガで済んで良かったね。結果良ければ全て良し! その後、わいは魔法に詳しい人間がいっぱい住んでるミシディアっていう所に仮の住居を借りて、現在、元の世界に帰る方法を探してる。 因みにバルバリシアちゃんも一緒に住んでたりします。何か分からんけど月の決戦の後わいにくっついてきた。 わいとしては大歓迎やけど! そのバルバリシアちゃんに「この世界に住めば良いでしょう?」なんて言われたけど、オーナーの借金返さないといけないし。 踏み倒すとかになったら、あの借金取りが追っ掛けて来そうで怖いからね。早いとこ帰る方法を見つけないと。 “ボカンッッ!” 「アッチッチ〜ッ! ゆでだこゆでだこ!?」 また失敗や。こっちに来るとき空いた穴と同じの作ろうとしてるんだけど、上手く行かずに爆発してまう。 「無様ね」 「そう言うんやったら手伝って〜な」 「ふん、どうして私が……」 わいの隣で空中にふよふよ浮かんでるバルバリシアちゃんは一向に手伝ってくれないし。 それどころか手応え有りそうな時に限って邪魔してくるのだよ……。せめて邪魔せんといて〜ッ! あ〜あ、何時になったら帰れるんやろ? このままだとホンマに借金取り来てまうで……アイツしつこいからなぁ〜。 601 名前:6‐659 [sage] 投稿日:2012/02/01(水) 16:39:09.29 ID:AiDtxqQ/ 終わりです。 続いて前スレの、風の騎士団 ゼファ×氷牙の剣の続きです。 こちらは途中までです…… 602 名前:6‐659 ゼファ×氷牙の剣 3[sage] 投稿日:2012/02/01(水) 16:41:53.37 ID:AiDtxqQ/ 風の騎士団 ゼファ×氷牙の剣 3 ユーリアやレイフと出会ったアレクソニアを出発してからおよそ一月、オレと氷牙の剣はタルチネア王国の西の都トリアンタにいた。 数日此所で過ごした後、東の方の港町ヤルマータへ向かう予定だ。 「何故“西の都”って呼ばれるかっていうとね タルチネアって東西に広い上に 大きな河が間をいくつも流れていて行き来が大変だろ?  それで西の方じゃトリアンタ侯みたいな地方領主が 王の代わりをしてるのさ」 「氷牙の剣って意外と物知りなんだね」 「まあ軍人だったからね。ニヴラスだけじゃないけど、軍なんていうのは相手国の情報が自然と耳に入る物だよ」 氷牙の剣はオレと旅する前はニヴラスの軍人だったんだ。 そのとき丁度ギート王国に居たオレは氷牙の剣の居た部隊の将軍をやっつけてやるって挑んで、 そこで色々有って今は恋人になった氷牙の剣と二人で旅をしてる。 それにしてもギート王国から南に旅してハルス島に渡り、アレクソニアから船でまた北に戻って、行ったり来たりだな。 でもオレ達の旅の目的が二人で世界中を巡るっていうのだから、こうなって当たり前なのかな? 「ゼファ! どこだい!?」 と、そんなふうに考え事してたらちょっと早く歩いていたみたいで、人が多いのもあって氷牙の剣の姿が見えなくなっていた。 当然だけど氷牙の剣の方からもオレの姿は見えない訳で、心配そうにオレの名前を呼ぶ声が聞こえた。 人を掻き分けて声のする方に行くと氷牙の剣の姿が見えた。向こうからはまだ見えないみたいだ。 オレの背が低いから人ごみに紛れちゃうんだろうね。 「こっちだよ氷牙の剣!」 オレが手を振ると氷牙の剣はこっちに気付いて人を除けながらオレの方に来た。 「よかった。またはぐれたかと思ったよ」 そんなこと言われたオレは誤魔化そうとしたけど―― 「さ、さっすがタルチネアの西の都トリアンタ、すごい人波だ!」 「そうだよ。人が多いんだからはぐれないように気を付けな。アンタ良く迷子になるんだからね」 「うっ… わかってらぁ…」 きっちり注意されてしまった。 しかも良く迷子になる――もとい、良くはぐれるっていうのは事実だから何も言い返す言葉が見当たらなくて反論できない。 けどさ、珍しい物とか有ったら見に行きたくなる物だし、折角トリアンタみたいな大きな都に来たのに色々見ないと勿体ないよ。 まあ、それで氷牙の剣に心配掛けるのは良くないと思うけどさ……。 冷静に考えたら、オレって結構無鉄砲だから氷牙の剣に迷惑掛けっぱなしなんだよね。 「アンタが無鉄砲なのはいつもの事だから今更気にしてないよ」なんて言ってくれるけど、それに甘えるのは良くないよな。 やっぱりオレもちょっとは考えて行動するようにしなきゃ。 603 名前:6‐659 ゼファ×氷牙の剣 3[sage] 投稿日:2012/02/01(水) 16:42:39.41 ID:AiDtxqQ/ 「そういやニヴラス帝国が各地で負けてるって噂は本当かい?」 「ああ、信じられんが本当らしい」 買い物をするのに寄った露店の前で立ち話をしていた人達の声が耳に入った。 「あれだけの勢いと戦力を持ったニヴラスでも、補給が続かなくなったってことか?」 「いやいや。何でも勝利をもたらしているのはウインディア竜騎士団らしいぞ」 「ウインディア…? ああ、昔竜騎士のいた国だな。しかしあの国は滅んだはずだぞ」 「いや、どうも最近散り散りなっていた竜騎士が集まって騎士団だけ再結成されたって話しだ」 へ〜、竜騎士団か。一回どんなのか見てみたいけど、オレ達が旅する方向とは逆だから多分見る事ないんだろうな。 あ、でも、この話しニヴラスが負けてるって事だよな? オレからすれば侵略者のニヴラスが負けるっていうのは良い事なんだと思うけど、氷牙の剣にとっては祖国が負けてるってことだから聞きたくないよね? 「さっ 買い出しも済んだし もどろうか!!」 「そうだね…………でも悪いねゼファ。 気を使わせて… 」 「いや、あのさ、はは…」 バレてらぁ。オレってそんなにわかりやすいのかなあ? 「けど気にしなくていいよ。あたしはゼファと旅を始めた時から祖国を捨てたんだ。全く気にならないってのは嘘になるけど、今更ニヴラスが負けたからって落ち込んだりしないよ」 「強いんだね 氷牙の剣は」 「強い? 違うね。あたしにはかつての祖国よりも――いや、何よりも大切なゼファが側に居てくれるだけでいいのさ」 そう言って氷牙の剣はオレの身体を抱き締めてきた。 「氷牙の剣…」 氷牙の剣の長いもみあげがオレのほっぺたに当たる。いい匂いだな……。 氷牙の剣のさらさらした長いもみあげから石鹸のいい匂いがして、ほっぺを擽られる感触がとても気持ちいい。 オレも氷牙の剣の身体に手を回して抱き締めた。 って、そんな風に抱擁し合ってたら―― 「おい見ろよあの坊主と女剣士」 「こんな人通りの多い道の真ん中で抱き合うなんてお熱いな」 「見てるこっちまで熱くなりそうだ」 さっきまで立ち話してたおっちゃん達が話し止めてこっち見てた。 よく考えたらオレと氷牙の剣、人の多い道端で抱き合ってるんだった。なんかすげえ恥ずかしい……。 氷牙の剣もおっちゃん達に見られてるの気付いたみたいで、オレからパッと離れて恥ずかしそうにしてる。 「さ、さあ行くよゼファ!!」 「あっ、ああ! そうだね氷牙の剣!!」 オレと氷牙の剣は誤魔化すように言って、足早にその場を離れた。 604 名前:6‐659 ゼファ×氷牙の剣 3[sage] 投稿日:2012/02/01(水) 16:43:27.26 ID:AiDtxqQ/ 「さてと、買い物も終わったし見るところも見た。夜はタルチネアの名物でも食べに行くとして、余った時間はどうするんだい?」 一度宿に戻ってきたけど、これといってする事も無いからなあ。 氷牙の剣が言ったみたいに街の観光も終わってるし… オレは何か無いかと考えながら、氷牙の剣の頬の横からもみあげを触ると、手で包んで下に向かって撫で梳いた。 胸下まで伸びてる長いもみあげは、丁度胸の所で括っているから触ってもばらけたりしない。 鼻を近付けて匂いを嗅ぐと、さっき町中で抱き締め合った時と同じ石鹸のいい匂いがした。 「ゼファ、あたしの髪なんか触ってないで少しは考えなよ……」 「髪なんかって言うけど、触ってると結構良い感触なんだぜ?」 「そうかい? まあ触りたけりゃいくらでも触ってていいけど、どうするか考えてもらわないと困るよ」 「氷牙の剣はどうしたいの?」 「あたしかい? そうだね……あたしはヤムネシアの事でも調べたいね」 ヤムネシア? ヤムネシアって、これからオレ達が行こうとしてる国だね。 実はオレ達がタルチネアの東の港町――ヤルマータを目指しているのは、ヤムネシア王国に行くためなんだ。 ヤルマータから船でフォーレシア諸島に渡って、次いでミレウス島に、そこからヤムネシアに行く予定。 ヤムネシアには独自に伝わる剣術の流派がたくさん有るそうで、一剣士として興味を持った氷牙の剣が「次はヤムネシアに行かないかい?」って言ったんだ。 そこで出来ればヤムネシアに伝わる剣術を習いたいんだってさ。 世界中を巡るなんて当てのない旅をしているオレ達だから、まだ行ってないヤムネシア方面に向かうのは丁度良いっていうのもある。 で、ヤムネシア行きが決定した訳だけど、肝心の情報が無いんだよ。かなり遠い国だから仕方ないと言えば仕方ないけどね。 あ! でも、ちょっとだけ聞いた事はあるな。ただ、氷牙の剣の知りたい剣術の事じゃないけど。 「氷牙の剣、そういえばもうすぐ新年だよね?」 「そうだけど……それがどうかしたのかい?」 「ヤムネシアでは新年には“姫初め”っていうのをするそうなんだ」 「アンタ良くそんな事知ってるね? それと、姫初めってのはどういう物なんだい?」 「えっと、今からしてみようと思ってるけど、いいかな?」 「……?? 別にいいよ…??」 これもヤムネシアの文化の一つではあるらしいから間違ってはいないよね? 氷牙の剣って、真っ昼間には余りさせてくれないから良い口実にもなるしさ。 「じゃあ、ベッドに上向きで寝てみてよ」 「はあ? 何でベッドに?」 「いいから早く!」 「わ、分かったよ……」 氷牙の剣はオレに言われるままにベッドに仰向けで寝てくれた。凄くやりやすいな。 605 名前:6‐659 ゼファ×氷牙の剣 3[sage] 投稿日:2012/02/01(水) 16:45:02.68 ID:AiDtxqQ/ 「次に目を閉じて」 「……」 目を瞑ったのを確認したオレは、自分もベッドの上に音を立てないように乗ると、 氷牙の剣のスカートを掴んで、腰の切れ込み目一杯まで捲り上げた。 「ち、ちょっと何してるんだい!?」 「目を開けちゃダメだって!」 「あ〜もう、分かったよ!」 氷牙の剣はスカートを捲られた事に驚いたみたいで目を開けたけど、オレに言われてまた目を瞑った。 「絶対に目を開けちゃダメだぜ」 もう一度念を押したオレは、スカートを捲って丸見えになった白いパンツに手を掛けて、するする引きずり下ろして脱がせてしまう。 「ち、ちょっとゼファ! 何であたしのパンツ脱がしてるだよ!」 「姫初めするのに必要なんだって」 氷牙の剣は文句こそ言うけど、今度は目を瞑ったままだった。 スカート捲ってパンツ脱がせたから、下半身を守る物が無くなって、股間の割れ目が見放題だ。 勿論、今まで数え切れないくらい交わってるオレと氷牙の剣の間で裸を見せるのに抵抗なんて無いから、見てる分には何も言われないけどな。 「氷牙の剣、股を開いて」 「っ……、」 不満たらたらって感じだけど、氷牙の剣は大きく股を開いてくれた。股が開かれた事で股間の割れ目もぱっくり開いてる。 それじゃあオレも服脱がなきゃ。オレは着ている服を脱いでマフラーを取ると、 氷牙の剣の脚の間に入って膝を持ち上げ、その膝の下に自分の膝を入れて体勢を整えた。 「ア、アンタまさか…っ、」 氷牙の剣は漸くオレの考えてる事に気付きかけてるみたいだけど、約束通り目を瞑ってくれてるから確信してはいないみたいだ。 それに、オレは別に騙してないもんね。“姫初め”って、新年に交わる事らしいしさ。 オレは、ぱっくり開いた氷牙の剣の割れ目を見た事でカチンコチンになって立ってる肉の棒を、股間にそっと近付けた。 「ゼファ、ひょっとして姫初めってのは……」 「へへ、そういう……」 そして答えを言い掛けた所で、氷牙の剣の割れ目に先っぽを添えると、腰を勢いよく前に出して肉の棒を射し込んだ。 「ことッ!!」 ずぶぅぅ! 「ァァァァ―――ッッ!!」 硬い肉の棒を、柔らかい氷牙の剣の割れ目に射し込んだオレは、そのまま腰を沈めて奥まで一気に突き刺した。 606 名前:6‐659 [sage] 投稿日:2012/02/01(水) 16:49:47.95 ID:AiDtxqQ/ 以上です。 ゼファ×氷牙の剣は続きが書け次第投下させていただきます。 それでは皆さん、明日から数日一段と寒くなるようですので、体にはお気を付けください。 失礼しました。 607 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/02/01(水) 22:38:31.57 ID:OPOP48SN 連続投下GJです バルバリシアはポイズン、キャロルと並んで小学生時代の俺の オナペット悪女だったわwwww つか、オルトロス強すぎワロタ めがみやメリュジーヌもいいんだけど、 バルバリシアは『四天王の紅一点』っつーコテコテな悪の女幹部的な 要素があっていいんだよなあ 608 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/02/01(水) 23:09:14.48 ID:GIH2Rg3r 配下も女の子ってのがいいw 609 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/02/02(木) 20:49:15.48 ID:JFfG0QCY 氷牙さんキタ━(゚∀゚)━! 続き楽しみにしてます! 610 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/02/02(木) 21:36:01.12 ID:+U1DQfl+ ゴルベーザの性欲処理とかも担当してたのかな (;´Д`) 611 名前:続・洞窟にて[sage] 投稿日:2012/02/04(土) 22:23:36.79 ID:iwe76dlf 続きができました。 ちょっと長くなりましたが よろしければご覧ください 612 名前:続・洞窟にて[sage] 投稿日:2012/02/04(土) 22:24:21.33 ID:iwe76dlf 「おい・・・ラギ。今日も豆だけか?」 養父は朝食の豆のスープを一瞥して、ラギを睨みつけた。 「ごめんなさい。最近稼ぎが少なくて・・・」 己の嘘を、(稼ぎが少ないことは本当だが) 心苦しく思いながら、せめてもと養父の皿いっぱいに スープをよそった。 「・・・」 ラギはユイメとの約束を守り、 わずかな稼ぎから食べ物を買い、棄てられたやぶれた布など 使えそうな物をあさり、洞窟へと届けた。 今日も朝早くにラギは洞窟へと向かった。 久しぶりに手に入った卵と煮豆の入ったバスケットを抱え 息を弾ませながら。 「ユイメ!来たよ・・・」 反応が無い。 不安になりながら洞窟へ入ろうとした時 「こ、こないで!」 ユイメの声が聞こえた。 ぼんやりと見え始めた洞窟の奥で震えているようだった。 「ど、どうしたの!?」 ラギはユイメの忠告も聞かずに駆け寄ってしまう・・・ 613 名前:続・洞窟にて[sage] 投稿日:2012/02/04(土) 22:24:56.70 ID:iwe76dlf 肩を掴まれた、途端にすごい力で地面へ押し付けられる。 「ひっ・・・」 思わず小さな悲鳴をもらす。 ラギは押し倒されたことよりも 今はユイメの前で情けない声をあげたことのほうが 恥ずかしかった。 それも、目の前に迫るユイメの顔を見る時までのこと・・・ 美しい彫像のような顔立ちから伸びたオレンジ色の髪が ラギの額に微かに触れる。 女性特有の甘い香りがした。 だけど・・・目の前にあるのは、人間とはまるで違う眼球の蒼い瞳。 「バケモノ」・・・ その言葉を思い出した自分を責めるように ラギは胸の服をギリっと握り締めた。 「ラギ・・・ご、ごめん。ごめん!もう我慢できない!」 ユイメはそんなことを言いながらラギの胸に顔をうずめた。 そのまま、嗅ぐように、顔をすりつけながら 腹へ、下腹部へ移動していく。 そして、ラギのパンツへ手をかけ、膝下まで一気に引き下ろす。 勢い良く、反り返ったペニ*がユイメの顔に叩きつけられる。 ユイメは雄のにおいを嗅ぐような仕草をしてから、 ソレを躊躇なくくわえ込んだ。 「うわ・・・」 暖かな口内の感触と、亀頭に当たった歯の刺激に声が漏れる。 ねっとりとした太い舌が肉棒をはってきた。 614 名前:続・洞窟にて[sage] 投稿日:2012/02/04(土) 22:25:34.15 ID:iwe76dlf ペニ*をまるで、舌でしごかれているように感じた。 クポクポと口内の空気が漏れる音がいやらしく響く。 突然おとずれた、二度目の性交にラギは恍惚の笑みを浮かべ 彼女の頭に手をのせた。 なおもユイメの口は雄竿を貪る。 何度もカリの部分を舌が容赦なく責め立てる。 感じあい、愛し合う性交では無い。 射精を促し、精液を搾取するだけの行為。 それでも、それだからこそかもしれない、 ラギは恐怖と快感ですぐに絶頂を迎える。 「あぐう!もう、もうでるぅ!」 ユイメはラギの言葉を聞き、前にも増して顔を激しく上下させ、 舌でペニ*を絞め上げた。 「ひゃう!イク!」 ビャッビュ!ビュク!ビューーーーーーーッ! 勢いよく、ユイメの口内にラギのスペルマが叩きつけられた。 ガクンガクンと大きく二、三度痙攣するラギ。 根こそぎ搾り取られたように、ペニ*がくたと倒れ込む。 ユイメは精液を味わうように、うっすらと微笑みながら飲み干す。 しばらく、恍惚な表情のまま、はあはあ・・・と息をしていた ユイメが再びラギのペニ*に頬ずりしてきた。 「らぎぃ・・・」 自分の名前を呼ばれて、ペニ*が別の生き物のように蠢いた。 615 名前:続・洞窟にて[sage] 投稿日:2012/02/04(土) 22:27:04.46 ID:iwe76dlf ユイメは自身のたわわな乳房をおおっている黒い布を両手で開く、 形の良い乳房が、ぷるんっと揺れる。引き締まった戦士の体が あらわになった女の象徴をより鮮明に印象づける。 固く尖った濃い桃色をした乳首を ラギのペニ*に授乳するかのように擦り付ける。 まだ、たちきっていないペニ*が押さえつけられ くにゃりと歪む。 ユイメの唾液と、ラギの愛液がふたつの間で糸をひく。 乳首が何度もペニ*をまさぐるうちに、抵抗のなかった肉棒が しだいに、乳首を押し返し始める。 押し付けた桃色の乳首の先端は上を向き、ラギのペニ*に押されて 張りのある乳肉のなかに埋没した。 「ああ・・・あああ・・・」 ラギはそんな淫乱なだけの行為をただ眺めるだけしかできない。 乳首の先端がペニ*の鈴口と何度も何度もキスを交わすように すりあい、糸をひきながら交じり合う。 ラギの雄竿がそそり立つのをユイメは細めた瞳で見やると 身体を乗り上げ、ラギの眼前に露の滴る己の秘部を見せつける。 「らぁ・・・ぎぃ・・・」 奇妙な声を発し、ユイメはラギの肉棒を己の陰部でくわえ込んだ。 むずがゆい感触が亀頭に伝わり、たちまちラギのペニ*は ユイメの熱くたぎる蜜壷の中に入り込んでいた。 616 名前:続・洞窟にて[sage] 投稿日:2012/02/04(土) 22:27:41.85 ID:iwe76dlf 「くああぁぁぁ・・・」 ユイメが人ならぬ声を再びあげる。 発情しているのかもしれない・・・ さきほどからの奇妙な行動にラギはそう考えた。 シャーマンという種族のことはわからないが やはり、人間とは違うのだろう。 でも、洞窟の入口で言われた「こ、こないで!」と言う言葉が 単なる拒絶でなかったことがわかり、ラギは安堵していた。 むしろ、自分を気遣い、 陰らな姿を見られたくないと思う彼女が少し可愛く思えた。 「らぎぃ・・・らぎぃ・・・したひ・・・いっぱい・・・したい・・・」 ろれつの回らぬユイメのつぶやきが、ラギの耳にはいる。 ラギは顔を赤らめた。 ずりゅ!ずりゅ! ユイメの腰が動き出した。 力強く打ち付けられる腰と、 肉棒を己の中から離そうとしない膣の締め付けの 快楽は痛みもともなってきた。 617 名前:続・洞窟にて[sage] 投稿日:2012/02/04(土) 22:28:12.80 ID:iwe76dlf 「ユイメ・・・もう少しだけ・・・ゆっくり・・・」 懇願するラギ。 「くあああぁぁぁ・・・ら・・・ぎぃ・・・くふぅ・・・」 それに気づく素振りさえ見せず、 シャーマンの女は腰をうちつけ、オレンジの髪を激しく揺らす。 「ユ・・・ユイメ?」 その時、初めてユイメを恐ろしく感じた。 ジュポジュポと秘部同士の結合は淫らな音を奏で、 浅黒い肌に浮かぶ二つの乳房とその先に芽吹いた桃色の突出が 残像を残しながら上下に揺れている。 美しい鼻筋、額にかかる前髪。 簡素な水色の髪飾りはオレンジの髪色とよく似合う。 だけど・・・妖艶な微笑みを浮かべるその異形の目は エモノを狙う獣の目だった。 「くあああぁぁ・・・」 また獣が鳴いた・・・ ラギの腕を両端からがっちりと掴む、 「いたッ!」 掴まれた部分に鈍い痛みがおこる。 今まで気づかなかったが、 ユイメの指は小さなナイフのように尖っていた。 わずかに血が滲む。 そんなことすら気づかず、女は前屈みになり、 セリ出るような動きをし始めた。 「あうあ!」 618 名前:続・洞窟にて[sage] 投稿日:2012/02/04(土) 22:28:56.02 ID:iwe76dlf 小刻みに揺れていた動きは長いストロークに変わる。 ゾワゾワとした内ヒダの感触をペニ*に刻み込むように ユイメは腰を擦り付ける。 「ひぅ・・・や、やだ・・・」 豹変したユイメに恐怖するラギ。 あどけなさの残る面立ちの顔を歪ませて。 初めての相手でもあった、女のヒトに 今はただ貪り食われているだけの自分・・・ 本当に獣に襲われた子羊のように、 女戦士から押し倒され、喘ぎ声をあげているだけだった。 「あふ、あううぅ・・・」 それでも、身長の低い少年の目前で、タプタプと揺れる 長身の大人の乳房から目が離せないでいる。 掴まれている腕を振りほどくように、右手を持ち上げ、 それを掴もうとする。 揺れ動く乳房に滑り、一度は指の平で右の乳をなでるように 外れていく。 二度目でその動きを止めた。 ユイメの身体の動きはそのままな為、何もせずとも、 乳房が何度もぐにゃぐにゃと形を変える。 手のひらの突起物を感じながら、今度は自らの意思で その柔らかな外層と、弾力のある肉を諸共に内側へ押さえ込んだ。 「ひゃあううぅ!」 ユイメが一際甲高く鳴いた。 619 名前:続・洞窟にて[sage] 投稿日:2012/02/04(土) 22:30:01.73 ID:iwe76dlf 左手も左の乳に宛てがい、両手で乳房を揉みしだく。 「ああ・・・あうぅ・・・」 ぼやけた表情のまま女の胸を愉しむ。 「ふあああ!くふぅ!」 その腕だけの陵辱を感じながら、己の女陰で雄竿を犯すユイメ。 「ユイメ!でる!もう!」 たまらずに叫ぶ。 「くふあぁぁう・・・いっぱい・・・いっぱい・・・」 蜜をラギの下腹部へ撒き散らし、 シャーマンの女戦士は獲物を仕留めるかのごとく、 肉棒へ自身を突き立てる。 子宮口が亀頭とぶつかり合う。 クツクツという感触を熱くぬめる女のナカに感じながら、 ラギも最期の抵抗と言わんばかりに、腰を突き上げた。 ゾクリッと子宮を突き刺す雄槍。 「きゃああああぁぁぁぁ!」 けたましい悲鳴をあげ、 弓のようにのけぞるシャーマンの子宮口をこじ開けて ラギのペニ*は白く澱んだ男の精を ドクッ!ドクドクッドクッ! と直に送り込む。 「ああ・・・あああ・・・」 震えながらシャーマンの女戦士は崩れ落ちた。 620 名前:続・洞窟にて[sage] 投稿日:2012/02/04(土) 22:31:34.68 ID:iwe76dlf ラギが己の突き立てた雄槍を締め付け続ける膣から グプリと抜き取ると、 ユイメの秘部から透明な液体がしぶきをあげて吹き出し、 少年の身体を汚した。 そして・・・ 白い粘液が桃色のヒダに囲まれた小さくうす暗い穴から ゆっくりと染み出てきて、地面にポタポタと落ちていった。 お互いを汚し合うような性交をしてしまったふたり・・・ 「明日、ここを離れる・・・」 ユイメはそう告げた。 「うん・・・」 ラギはうなづくしかなかった。 621 名前:続・洞窟にて[sage] 投稿日:2012/02/04(土) 22:33:45.12 ID:iwe76dlf ユイメと合う最後の日、 いつもよりはやく起きだしたラギはいつもの洞窟へと向かった。 その道の途中で、朝の光に美しいオレンジの髪を輝かせて シャーマンの女戦士、ユイメが立っていた。 「やっぱり、行くんだね」 「ああ、これまで助かった。礼を言う」 言葉が続かなかった・・・ 本当はふたりとも同じことを想っていたのに・・・ 「ユイメ!いっしょに!」 ラギが決心して言った言葉は 「いたぞぉ!バケモノだ!」 ラギの後方からあがった男の言葉で打ち消された。 養父だった。後ろには街の連中が手に武器を携えて迫っていた。 「うわ!いやがった!」 「気持ち悪い髪の色してやがる!」 「殺せ!殺せ!」 罵声をうけてもユイメは表情ひとつ変えない。 でも、ラギのほうを見てちょっとだけ寂しそうに笑って、 森の中へ消えていった。 「違う!ちがうんだ!ユイメ!」 ラギの必死の叫びも聞こえたかわからない。 呆然とするラギの顔が殴り付けられ倒れ込む。 養父はその後いつもと同じように、ラギのわき腹を蹴り上げた。 「げほ・・・」 痛みで涙が滲む。 養父は聞き取れないほど甲高く喚いている。 どうやら、自分も「バケモノ」をかばったから 「バケモノ」の仲間だと言ってるらしかった。 それでもよかった。 ユイメと同じになれるのなら。 622 名前:続・洞窟にて[sage] 投稿日:2012/02/04(土) 22:34:17.76 ID:iwe76dlf 叩きつけられる罵声と硬い木の棒。 だけど、すぐにそれがぴたりとやんだ。 見上げるラギの瞳には 美しいシャーマンの女戦士が映っていた。 近くにいた養父をひとけりで吹き飛ばし、 ラギの腕を掴み起こした。 「逃げるぞ」 彼女はそう言って、腕を掴んだまま走り出す。 呆気にとられていた街の連中が 「殺せ!バケモノを殺せぇ!」 ユイメに蹴られて倒れた、養父の憎悪の叫びを受けて我にかえり、 たちまち、投石や弓矢と罵声がふたりに浴びせられた。 チラリと振り向いたユイメの腕がラギの肩を押した。 「うわ・・・」 倒れそうになりながら、なんとか踏ん張り直して 再び走り続けた。 「ちっ」 何かを投げ捨てて、ユイメもラギの後を追った。 「どうしたの?」 「何でも無い・・・このまま走れ!」 「う、うん・・・」 ようやく逃れたふたりは、 大きな岩場に身を隠した。 「あ、ありがとう・・・ユイメ!」 「・・・ああ、よかっ・・・く!」 ラギはその時ようやく気づく、 623 名前:続・洞窟にて[sage] 投稿日:2012/02/04(土) 22:35:13.76 ID:iwe76dlf ユイメの様子がおかしい・・・ 顔には汗が滝のように流れている。 額に手をかざす、ひどい熱だ。 一体何故。ラギは蒼白になりながら、考える。 もし、彼女が病気になったのなら、 人間と同じようにすれば治るのだろうか。 不安からユイメの顔から視線をそらした時だった。 ラギは肩の傷口が変色し腫れ上がっている事に気づいた。 毒だ! 彼女は、あの時自分をかばってこの傷を負ったに違いない。 毒まで使ってユイメを狙った街の連中。 己のせいで苦しむユイメ。 ラギは悔しさと苛立ちと悲しさで気が狂いそうになる。 「はあ・・・はあぁ・・・」 ユイメが荒い息をし始める。 (しっかりしろ!今は何ができるか考えるんだ・・・) 「少し、まってて・・・」 ラギは優しくユイメにささやく。 ユイメはうっすらと目を開け、ゆっくりと、うなづいた。 ラギはいつもの洞窟へと駆け出した。 街の奴らがいない事を願いながら・・・ 624 名前:続・洞窟にて[sage] 投稿日:2012/02/04(土) 22:35:49.73 ID:iwe76dlf ラギは洞窟にあった使えるものを抱えるだけ持って 荒い息を吐きつつ、戻ってきた。 「ら、ぎ・・・」 虚ろな瞳のユイメの声を耳元で受けながら ラギは肩の傷口を洗い流す。 「うぐ!うあ・・・くっ・・・」 ユイメは必死に叫び声をあげぬように 唇をかんだ。 服を脱がせ、汗をふき、薄布や古い皮で彼女をくるんだ。 熱はまだ収まらない。 悶え苦しむユイメをこれ以上どうする事もできず ラギはただ彼女を抱きしめていた。 「・・・?」 ユイメを見つめていたラギは違和感を感じた。 ユイメの姿がぼやけて見えた。 疲れのせいかと目をこする。 やはり、ユイメの姿が薄れているように見える。 「ユイメ?」 ユイメは微笑みながら、もうすぐ消えるわ・・・と言った。 「ど、どういうことだよ・・・」 ラギは彼女の人ならぬ目を見ながら、 彼女に尋ねる。 自分の考えた最悪の予想を否定しながら・・・ 「シャーマンは・・・死ぬと体が、消えてなくなるの・・・私、死ぬんだ・・・」 否定していた言葉が彼女の口から聞こえてきた。 625 名前:続・洞窟にて[sage] 投稿日:2012/02/04(土) 22:36:37.47 ID:iwe76dlf 「そんな・・・」 ラギは呆然とつぶやいた、 ロウソクの灯りのように揺らぐ彼女を見ながら 「わたし、死ぬのは・・・構わない・・・  戦士なら、いつかは自分の番が・・・来るものだもの・・・  でもね・・・」 ユイメはラギの頬に手を触れる。 肌に触れる感触すらも薄らいだ感じがした。 「あなたに何も残せずに・・・消えるのが寂しい・・・」 「ユイメ・・・」 「だから、消えて・・・なくなってしまうその刻まで  抱きしめていて・・・ほしい」 ユイメの異形の瞳から涙が溢れ出る。 ラギの目からも同じように涙がこぼれ落ちた。 「だめだよ・・・だめだ。ユイメ!あきらめるな!」 ユイメの涙で濡れる小さな顔を優しく手で触れながら ラギは力強く言った。 「ユイメはここにいるよ。僕の手を感じて!  消えたり・・・消えたりなんかするもんか!」 あふれる涙をそのままに、ラギは優しく笑った。 「ラギ・・・」 ユイメは彼の笑顔に胸を締め付けられる。 これが人を好きになるって事なんだなと思った。 シャーマンにはけして訪れることの無いはずだった気持ち。 「・・・うん」 穏やかに彼女は微笑むと瞳を閉じた。 わずかに漏れる呼吸を見取ってラギは安堵した。 薄らいでいるユイメの身体。 626 名前:続・洞窟にて[sage] 投稿日:2012/02/04(土) 22:37:10.37 ID:iwe76dlf 力を込めれば折れてしまいそうな彼女の身体を抱きしめながら ラギは必死に目を開けていた。 目を離したら、彼女が消えてしまいそうだったから。 だけど、体中が脱力感で支配される。 走り続け逃げ惑った疲労がラギを襲う。 薄らぐ感触を繋ぎ止めるようにラギはユイメの温もりを ユイメはラギの暖かさを感じていた。 「あったかい・・・」 ラギはユイメの体温と柔らかな感触、そして 微かに香る髪の甘いにおいに包まれて瞳を閉じてしまった・・・ 「・・・ユイメ!」 ラギが目を覚ました時、 彼の腕には彼女をくるんでいた薄い布と古びた皮しか無かった。 ああ・・・ パサリと彼の腕から布地が地面におちた。 ポタポタと降り始めた雨のように 布を涙が濡らしていく。 頬に触れる感触があった。 そのままうつむいていた顔を引き上げられる。 唇をふさがれる。 呆然としたラギの顔が優しい微笑みに変わった。 それがふたりで交わした初めてのキスだった。 彼女の背に手を回す。 ふたりはお互いがそこにいることを何度も確かめ合うように キスをした。 終わり 627 名前:続・洞窟にて[sage] 投稿日:2012/02/04(土) 22:44:58.29 ID:iwe76dlf 以上です。 シャーマンへの思いの丈をぶつけてみました。 本当に長くなり申し訳ないです。 628 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/02/05(日) 22:59:06.59 ID:B8XKQij6 GJです 個人的に、このシャーマンは勝手に11話で カオルさらおうとしたシャーマンってイメージになってるwwww 629 名前:続・洞窟にて[sage] 投稿日:2012/02/07(火) 07:00:30.36 ID:ErBmBabp >585 同じ姿の戦闘員さんの隠れた個性に萌えたりします。 喜んでいただけてよかったです^^ >628 特定のシャーマンを想像していただけたのは とてもうれしいです。 長文を読んでいただき、ありがとうございます。 630 名前:6‐659 ゼファ×氷牙の剣 3[sage] 投稿日:2012/02/09(木) 20:28:20.16 ID:5x7oVRL0 二つ投下します。 一つ目ゼファ×氷牙の剣 第3話の続きです。 631 名前:6‐659 ゼファ×氷牙の剣 3[sage] 投稿日:2012/02/09(木) 20:28:56.89 ID:5x7oVRL0 「あ゛ッ……あ゛ッ……ッッ……ッ!」 肉棒は根元まであっさり入れる事が出来たけど、全く準備出来てなかった氷牙の剣の膣の中は凄く滑りが悪くて、 おまけに膣内が乾いているから、粘膜が引っ張られて凄く痛かった。 「い…痛ェ…っ、」 「あ゛ッ、あたりまえ……ッッ…だよッ……バカ……ッ」 「で……でも…っ、姫初めって……交わる事……なんだぜ……っ」 「よく……わかった…から…ッ、ジッ…と、して…な……ッ、」 オレは氷牙の剣の身体の上に倒れ込むと、その背中に手を回して抱き締め、痛みを堪えた。 氷牙の剣もオレの身体を抱き締めたまま、痛みを堪えて小刻みに震えてる。 膣の中もキュッと締まっていて、襞が肉棒に張り付いたまま痙攣してた。こんなに痛いとは思わなかったな……。 考えたら全くの愛撫無しでするのって、これが初めてかも。 やっぱりちゃんと準備してから挿れるべきだった。 「ゼファ……少しだけなら……っ、動いていいよ……、」 「で、でも、痛いんじゃないの?」 「ほぐしてくれた方が、少しはマシにっ……なるから…ね……、」 このままジッと動かないでいるよりも、少しだけ動いて膣に刺激を与えた方が愛液が出るのも早い。 確かにそうだ。唯オレは勿論の事、氷牙の剣も痛いだろうからちょっと怖い。 けど、このままでいるのももどかしいと思ったオレは、氷牙の剣に促されるままに腰を動かしてみた。 ずず…っ 「アっ!」 「どう…?」 「ち…ちょっと、痛い…ね……。でも、耐えられない程じゃ……ないよ」 「そっか…、じゃあこのまま続けるね」 何とか耐えられる痛みらしいから、このまま続ける事にしたオレはゆっくりとだけど大きく腰を引いてみる。 「あぁ…っっ、」 張り付いている肉を引き剥がすような感触がして粘膜に痛みを感じたけど、出て来た肉棒の竿は少し濡れていた。 愛液が滲み出てるみたいだね。氷牙の剣は若干痛みに顔を歪めているけど、オレの視線に気付いて無言で「大丈夫だ」と頷いた。 オレは氷牙の剣の頷きに応えようと思って、カリ首まで出ていた肉棒をもう一度ゆっくり膣の中に挿れていく。 ずぶぅぅぅ、 「ひっ…あぁ」 さっきよりも滑りが良くなってる感じがするな。収縮して肉棒に張り付いてきた膣肉も柔らかくなってる。 そう感じたオレは、今度は動きを止めずに出し入れを繰り返す。 632 名前:6‐659 ゼファ×氷牙の剣 3[sage] 投稿日:2012/02/09(木) 20:29:35.91 ID:5x7oVRL0 ずぶぅ、じゅぶ、 「あ…んっ、はっ…あぁっ、」 「まだ、痛い?」 「いや…っ、だいぶマシにっ、なってきたよ…っ、」 氷牙の剣の言うように、膣の中は全体的にほぐれてきてる。 本格的に抽挿を始めた事で、粘膜と肉同士が擦れ合うようになって、次第に痛みよりも快感の方が強くなってきた。 「ひうっ…ああっ、ゼファ、イイ感じ……だよっ、」 「うん、オレも段々気持ち良くなってきたっ、」 「ゼ、ゼファ…っ、結局、姫初めってのは…ああっ……どういう、意味っ…なんだいっ、」 氷牙の剣は痛みが無くなって、気持ち良くなってきたから余裕が生まれたのか、姫初めの意味を聞いてきた。 そうだった。元々ヤムネシアの事に付いて話してたらこうなったんだよな。 オレがしたくなったからってのもあるけどね。オレは同じ間隔で肉棒の出し入れを続けながら、氷牙の剣の疑問に答えた。 ずぶっ ずぶっ 「前にさっ、オレ達が泊まったっ、アレクソニアの宿でっ、店のおっちゃんにっ、聞いたんだっ、」 「ひっ…あっ…あぁっ、あのっ、ユーリア達と会ったっ、宿だねっ、」 「そうっ、そこでおっちゃんがさっ、オレ達の交わる声っ、聞いてただろっ、?」 「そ、そうだったねっ、んんっ!」 交わりながらの会話は、息が上がっているのもあって少し疲れる。気持ちが良すぎるから余計にね。 それとあの宿のおっちゃんに氷牙の剣の喘ぎが聴かれていて、後で「お盛んですな」って言われたのは正直恥ずかしかった。 とにかくその時、おっちゃんに聞かされたんだ。 『坊主。あの女剣士さんとは毎日交わってるのか?』 『う、うん……まあ…ね……』 『だったら良いこと教えてやるぜ。ここからずーっと東にヤムネシアって国があるだろ?』 『うん、知ってる』 『そのヤムネシアじゃあ新年に姫初めってのがあってな』 『姫初め?』 『その年の初めに夫婦が交わる事をそう呼ぶのさ。ま、夫婦に限った事じゃねえだろうがな。オレの見たところ坊主と女剣士さんは恋人っていうより、  夫婦そのものにか見えねェからな。だから教えてやったんだ。機会が有ったらやってみろや』 それで氷牙の剣がヤムネシアの事を調べたいっていうのを聞いて、思い出したんだ。 ついでに交わる口実にもなるからね。 633 名前:6‐659 ゼファ×氷牙の剣 3[sage] 投稿日:2012/02/09(木) 20:30:14.54 ID:5x7oVRL0 「あっ…うっ、そんなっ、そんな事がっ、あったのかい…っ、」 「そう、それにさ、ヤムネシアの文化の体験にもっ…なるしっ、」 「ああっ…はぁンっ……っ ほ、本音はあたしとっ…っ、交わりたかったっ……だけだろっ……っ」 やっぱりバレてた? だよなぁ…。まあ、オレの事は何もかも知ってる氷牙の剣だから仕方ないけど。 「ま、まあねっ、だってさっ、昼間はさせてくれないしっ、」 「アっ、アンタは何でっ……っっ、夜まで…っ、待てないんだよ…っっ、」 オレは膣口から子宮口まで、肉棒全体を使った出し入れを繰り返しながら、膣の中を満遍なく擦っていく。 もう愛液で一杯になっている氷牙の剣の膣内は、肉棒を挿れた直後みたいに引っ掛る事は無くて、イイ感じに滑らせる事が出来ている。 抜き差ししている穴の隙間からは愛液が押し出されて、オレの股間と氷牙の剣の股間をべとべとに濡らしていた。 オマケにオレは裸だからいいけど、氷牙の剣の方はパンツを脱がせただけだから、液が服にまで掛かってシミを作ってる。 スカートの前の方はオレが腰の切れ込み一杯まで捲って、重なる身体の横にずらしてるから大丈夫なんだけど、 後ろ側は氷牙の剣の脚の下に敷かれたままだからね。後で文句言われそう……。 じゅぶっ じゅぽっ 「ひっ…あっ……ああンっ…っっ……イイ…っ、イイよ…ゼファっ…っっ、もっと突いてっ…っ、」 感じる快楽に誘われるまま、氷牙の剣の腰に自分の腰をぱんぱん打ち付けているオレは、 身体の奥から迫り上がってくる射精感に肉棒の出し入れを早くして、同時に先っぽを使って子宮口をコツコツ突いた。 「あっ…イイっ、イイっ…! そこイイっ! ゼファっ…そこだよっ! そこがイイよっ!」 先っぽで子宮の入り口を突く度に膣の中が狭まってきて、愛液でぬるぬるなのに動きづらくなってくる。 オレは力を込めて腰を突き出し、強引に動き続けた。 「アアッ! イイッ! ひあッ…あッ! あ、あたッ…あたしッ…ッ! イッ…ッ、イクッ…イクぅぅ…ッ!」 もう滑るとか出し入れとか言うより、押し込むって言うのが正しいくらいに膣は狭くなっていて、 膣の肉が、襞が、オレの肉棒を絡め取って抱き締めるみたいに締め上げてきた。 氷牙の剣はもう限界だって言ってイキそうになってる。こっちも持たない。 そう思った瞬間、一気に射精感が増して精液が込み上げてきた。 「出すよ氷牙の剣ッ、」 「イイよッ…一番奥にッ、あたしの子宮にッ…ッ」 強烈な射精感に堪えられないオレは、宣言と同時に肉棒を根元まで突き入れて、自分の股間を氷牙の剣の股間に押し付けた。 そして亀頭の先が子宮口を押し広げて、射精する体勢が整った瞬間――ドクンッ! 「アアァァァァ――ッッ!!」 肉棒がビクビク痙攣して、亀頭の先から精液が噴き出した。 オレ、氷牙の剣の中に出すこの瞬間が、出し入れしてる時と並んで一番好きだ。 大好きな氷牙の剣と身体を繋げている時にしか味わえないこの一瞬が。 言葉に出来ない開放感と、僅かな時間しか味わえない最高の気持ち良さ。 それを今、氷牙の剣と共有してるんだ。 びゅくっ びゅくびゅくっ どくんっ……。 「あっ…あぁぁぁっ……いい…ね…。この…瞬間が……なんとも……言えない…よ…っ」 「うん、オレも……この、中に出す瞬間が……一番好きだ……」 「ああ……ゼファの精子がっ……あたしの中に……っっ、いっぱい出てるよ…っ」 オレは射精が終わっても少しの間繋がったまま、氷牙の剣と温もりを感じ合っていた……。 634 名前:6‐659 ゼファ×氷牙の剣 3[sage] 投稿日:2012/02/09(木) 20:30:57.31 ID:5x7oVRL0 「まったく……あたしの服、こんなにべとべとにしてくれて」 「ご、ごめん……、ちょっとは反省してる……」 交わりが終わった後に股間を拭いていた氷牙の剣は、スカートがべとべとになったのを見て怒った。 そりゃ怒るよな。オレ達二人とも必要最低限の荷物しか持ってないから、服は今着ているのしか無いんだ。 大した汚れじゃないなら別に問題ないけど、精液とか愛液は放って置くと独特の臭いがするから、流石に洗わなきゃいけない。 要するに余計な手間を掛ける事になる。だから当然怒る。 「はぁ〜、ま、いいけどね。あと、もう一つ。交わる時は愛撫してからだ……結構痛かったんだよ?」 「そ、それも…ごめん……」 やっぱり愛撫無しでするのは良くないな。気持ち良くなりたくて交わるのに痛かったら意味ねーや。 オレだけならまだいいけど、氷牙の剣に痛い思いさせてるし……。それだけは絶対に嫌だ。 「でも、前戯入れたらバレると思って……」 「ゼファ、してる時も言ったけどアンタは何で夜まで待てないんだよ。毎日夜にしっかり交わってるじゃないか」 「それはそうだけどさ……でも今日はヤムネシアの文化の体験って事で……」 「……分かったよ。でも、言い訳ばかりしてたら大人になれないよ? アンタ早く大人になりたいんだろ?」 大人になりたいっていうのは本当。氷牙の剣との身長差とか年の差とか考えたら早く大人にって思うからね。 まあ、大人になったからって年の差が埋まる訳じゃないけどさ。 でも、今氷牙の剣が言ったのは多分違う。心も大人になれって事だよね? 「それはそうだけど……」 「だったら我慢する事も覚えないといけないね」 「うん」 「分かってるならいいんだ。ま、それでも我慢出来ないって時は言いな。あたしだってゼファと交わるのは好きだから、させてあげなくもないよ」 そう言ってくれるからつい甘えちゃうんだ。 でも、少しは我慢する事を覚えなきゃいけないな。 「さて、この話はこれで終りだよ。大体あたしは説教は苦手なんだ」 「氷牙の剣って口で言うより、手の方が先だもんね」 「アンタは人の事を言えないだろ。前なんか考え無しにカルタグラの海軍にケンカ売ってたしね」 うっ、それを言われたら何も言えねーや。 こうして、このタルチネア王国の西の都トリアンタでの一日は過ぎていった……。 635 名前:6‐659 海野ぐりお×カオリナイト[sage] 投稿日:2012/02/09(木) 20:34:54.86 ID:5x7oVRL0 終わりです。 続きまして、アニメ美少女戦士セーラームーンSより  海野ぐりお×カオリナイト 636 名前:6‐659 海野ぐりお×カオリナイト[sage] 投稿日:2012/02/09(木) 20:37:11.04 ID:5x7oVRL0 セーラームーンS 海野ぐりお×カオリナイト 前 何処とも知れない場所にある闇に包まれた空間。 その空間には照明器具などが見当たらず、明かりを発する物が無いというのに、何故か空間全体がぼんやりと見えていた。 空間には全体的に霧のような霞が立ちこめ、床の上にはフラスコやビーカーに、 何やら紫色の不気味な液体が入っている試験管などを整然と並べられた机やテーブルが、所狭しと置かれている。 明らかに何かの実験室と思われるその空間の一番奥にある実験台の前には、影になって顔が見えない一人の男が立っていた。 男は丸い大きなレンズの眼鏡を掛け、口を三日月型にした不気味な薄ら笑いを浮かべながら、 手に持った赤紫の液体が入っている試験管を自分の目の前で回して、中身を混ぜていた。 「教授…」 その男以外誰も居ない筈の空間に、突如聞こえる女の声。 普通の人間ならば思わず「誰だ!」と叫んでしまいそうな状況なのだが、男は変わらず試験管を回し続けている。 教授と呼ばれた男には、その声の主が誰であるのか分かっている上、彼にとってこのような事は日常の一風景でしかないのだ。 「カオリナイトくんか」 「はい」 男――教授が声の主の名前を呼ぶと、彼の後ろにある何もない空間に一人の女が現れた。 姿を現した女は腰の下まで届く紅い色をした長い髪を、自分の髪の一房で編んだ髪の束をカチューシャ代わりに、少しアップにして纏めていた。 服装は研究所などに居る科学者が着ているような白衣だ。切れ長のつり目に薄紫の瞳。その瞳の中に見える金色の虹彩。 厚く形の良い唇には真紅の口紅が塗られ、耳には金色のイヤリングを付けていた。 男なら誰しもが見惚れてしまうような、その美女――カオリナイトは教授の助手を務めている女だった。 そんな美しい女を前に、表情一つ変える事がない教授という男は、やはりどこか普通ではない感性を持ってのだろう。 事実彼は普通の男とはかけ離れた精神を持ち、想像も出来ないような立場に居る男である。 彼は後ろに立つカオリナイトに振り返る事無く話し掛けた。 「カオリナイトくん、ダイモーンの卵を一体いくつ無駄にすれば、タリスマンを回収出来るのかね?」 教授の言うダイモーンとは、純粋な心を持つ人間を選び出してその心の結晶を奪い取る怪物の事である。そのダイモーンの卵を作り出したのが教授だ。 そしてタリスマンとは選ばれた人間の純粋な、ピュアな心の結晶の事。 このタリスマンは三つ存在していて、その三つが揃うとき、この世を思いのままに支配できるという“聖杯”が現れるのだ。 その聖杯を手に入れ、世界を意のままにしようとしているのが、教授やカオリナイトが属する組織“デスバスターズ” 教授はそのデスバスターズの大幹部であり、カオリナイトは教授を補佐する助手であった。 彼らデスバスターズはダイモーンの卵が完成すると同時に行動を開始して、ターゲットに選んだ人間からピュアな心の結晶を抜き取り、 タリスマンを探していたのだが、今のところ一向に見つかる気配がないのだ。 その間、セーラー戦士という邪魔者が現れてカオリナイトの行動が悉く妨害され、数多くのダイモーンの卵が無駄になり続けていた。 ダイモーンは作った先から倒され、その上タリスマンは手に入らない。これでは教授の言うようにダイモーンの卵をいくら作っても切りがない。 それはそのまま、ターゲットを選び現場で行動しているカオリナイトの責任でもあった。 637 名前:6‐659 海野ぐりお×カオリナイト[sage] 投稿日:2012/02/09(木) 20:37:51.23 ID:5x7oVRL0 「申し訳ありません……。ですが、今度こそ絶対です」 カオリナイトは汚名を返上するため、既に次のターゲットを選んでいた。 「ほう… それは本当か?」 「今までは夢を追っていたり、何かに必死になっている者をターゲットに選んでおりましたが、今度のターゲットは平凡な、悪く言えば何も取り柄がない人間です」 「平凡…?」 教授は彼女の言葉を聞いて試験管を回していた手を止め、訝しげに聞き返す。 ピュアな心の結晶を探しているのに、何故平凡な人間を選ぶのか?と。 彼が危惧したように、聖杯の鍵となるタリスマンを宿している程の人間なら、余程純粋でなければならないだろう。 平凡とはそんな人間からは正反対である。 「はい。ですが平凡であるからこそピュアであるとも言えます」 そんな教授に対し、カオリナイトはいつもの冷静さを微塵も揺るがす事無く返答する。 平凡とは、特定の何かに染まっていない――言い換えれば純粋なままであるとも言えるのでは?と。 彼女は平凡な人間の心こそが真のピュアな心であり、必ずやタリスマンであると断言する。 実際に今まで何かに秀でた人間や、何かに打ち込む人間ばかりを狙っていて成果が無かったのだ。 ならば平凡な人間の心にこそ、タリスマンが隠れていたとしてもおかしくないだろうとの持論を展開した。 「ふむ、成る程……そういう見方も出来るか。では、絶対だと断言する君の言葉に掛けてみるとしよう……」 教授はカオリナイトの言葉を聞き入れると、手にした試験管の中身を目の前にあるビーカーに流し込んだ。 流し込まれた赤紫の液体には丸いアメーバのような物体が入っており、ビーカーの中で化学反応を起こして瞬く間に巨大化した。 次いで、巨大化した物体がビーカーを割って外に飛び出した時には、既にアメーバのような姿ではなく、 六つの硬い殻に包まれた物体へと変化していた。これこそがダイモーンの卵だ。 「さあ、受け取りたまえ。最高のダイモーンだ」 教授の手の中に浮かぶダイモーンが、カオリナイトの手に飛び込む。 「君だけが頼りだよ、カオリナイトくん」 「ありがとうございます」 * ダイモーンの卵を受け取ったカオリナイトは、早速タリスマンを手に入れるべく十番商店街の交差点に立っていた。 今の彼女の服装は研究室での白衣姿ではなく、胸元がお腹の上辺りまで深くV字カットされた、髪と同じ紅い色の服装だ。 背中もほぼ全体が露出しているこの服は、唯でさえ色っぽい彼女を更に引き立てている。 彼女は現場で行動しているときはいつもこの普段着としている服を着ていた。 こんな露出の多い大胆な服を着た美女が立っていれば、普通なら思わず立ち止まって振り返えられたりと注目の的になるだろう。 しかし、不思議な事に誰一人彼女に注意を向ける者は居ない。同時にそれは、彼女が普通とは違う力を持つ人間であるというのを示していた。 「フフ、来たわね」 カオリナイトは横断歩道の向こう側で信号が変わるのを待っている少年の姿を見つけて口元に笑みを浮かべた。 そのぐりぐり眼鏡を掛けて十番中学校の制服に身を包んだ、如何にも平凡と思われる彼こそ、今回彼女がターゲットに選んだ少年――海野ぐりおだ。 人畜無害を地でいくような彼の姿を、その薄紫の瞳に捕らえながら彼女は事を始めようとしていた。 「さて、今度こそタリスマンを手に入れてみせるわ」 638 名前:6‐659 海野ぐりお×カオリナイト[sage] 投稿日:2012/02/09(木) 20:39:10.89 ID:5x7oVRL0 海野は学校の帰りに商店街に寄り道をしていた。基本的に真面目な彼は、普段なら真っ直ぐ家に帰っている所だが、 なぜ今日に限って寄り道しているかというと、返ってきたテストの点数が思ったよりも悪かったからだ。 何せ普段から「テストなんてゲームみたいなものですよ」というくらい勉強が出来る彼なのだから、その落ち込みようは相当なものである。 立っている彼の周りだけ異様なくらい空気が重くなっていて、誰も近寄る事が出来ないくらいだ。 それで気分転換のために寄り道をしていたのだが、結局気分が晴れる事は無く「もう返ろうと」と、帰宅の途に付いた所だった。 「はぁ、どうしてあんなに簡単なテストで……」 考えれば考える程落ち込んでいく自分の気持ちに、海野は下を向くのを止めて顔を上げた。 (下ばかり見てるから余計に気が滅入るんだ!)と考え、前を向いた彼の目に、横断歩道の向かい側に立つ女性の姿が映る。 (綺麗な人だなぁ)彼はその女性――カオリナイトに自身が狙われているとは露知らず、彼女の事をぼ〜っと見ていた。 商店街で目的もなく店を回るよりも、可愛い女の子や綺麗な女の人を見ていた方が余程気が晴れるだろうと。 そんなふうに信号が変わるまでの僅かな間、彼女の姿を見ていた海野は、反対車線から凄い勢いで走ってくるトラックに気が付いた。 居眠り運転か、それとも飲酒運転かは分からない物の、明らかに暴走しているトラックは横断歩道の向かい側を目指している。 このまま何もしなければ、あの女性はが跳ねられてしまうだろう。周りに人はいるのに何故か誰も気付かない。女性の姿が見えていないかのように。 トラックの進路に気付いた海野は「自分が助けるしかない!」と反射的に道路に飛び出し、彼が見ていたカオリナイトの所に向かって走り出した。 「危ないッッ」 「えっ…?」 そして間一髪の所でカオリナイトに飛び付くことが出来た海野が、そのまま彼女をかばうように覆い被さった直後、 飛び付いた勢いのまま二メートル程飛んだ二人の直ぐ脇を暴走トラックが通り過ぎて、前のビルに突っ込んだ。 639 名前:6‐659 海野ぐりお×カオリナイト[sage] 投稿日:2012/02/09(木) 20:39:45.31 ID:5x7oVRL0 クラクションと悲鳴が聞こえる中、カオリナイトが自分に飛び付いたターゲットの少年を見ると、彼は腕から血を流して気を失っていた。 「な…に…? 私を…助けた…?」 海野の咄嗟の行動にカオリナイトは驚愕していた。無論、海野が自分を助けた事に。 彼女は自分の方に向かってくるトラックには気が付いていたし、その程度除ければ済むだけの事であって別に大した事ではなかったのだ。 だが海野は別だ。彼は何の力も持たない唯の人でしかない。彼女のようにテレポートが出来るわけでも、宙に浮かべる訳でもない。 当然、彼にとって暴走したトラックは命を奪う危険な物で、その前に自分の身体を投げ出すなど自殺行為だ。 その自殺行為を平然と行ったのだ。文字通り命を懸けてカオリナイトを助けるために……。 尤も彼にはカオリナイトにそんな力が有る事は分からないので、これは人として当たり前の行為でしかない訳だが、 よりによって自分がターゲットにした人間が、逆に自分を助けようとする行動を起こした――というのが彼女の心を大きく揺らしたのだ。 「どうして…?」 彼女は手に持っていたダイモーンの卵をその場に落とした事にも気付かない。そのくらい自分を助けた彼の行動は理解不能な事だったのだ。 独白するように呟く彼女だったが、気を失っている彼が答えられる訳がなく、 余りに騒ぎが大きくなり人が集まって来たため、彼女は作戦を中止にしてその場からテレポートして消えた。 後に残されたのは腕から血を流して倒れている海野と、ビルに突っ込んで大破したトラック、それにカオリナイトが落としたダイモーンの卵だけだ。 その内ダイモーンの卵に付いては、海野がターゲットにされている事を察知していたセーラーウラヌスとセーラーネプチューンの手で破壊された。 彼女達もデスバスターズとは別にタリスマンを探しているため、カオリナイトを張っていたのだ。 尤も、今回はカオリナイトが海野のピュアな心を抜き取る前に撤退したので無駄足に終わっていたが。 「今回は無駄足だったわね」 「なに、ターゲットはあいつなんだから、また直ぐ出て来るさ」 「彼、放って置くの?」 「僕らには関係ない、行くぞネプチューン」 彼女らにとって重要なのはタリスマンを手に入れる事だけであり、それが達せられる見込みが無い以上、誰がどうなろうと知った事ではない。 ウラヌスとネプチューンは出直しだとだけ言うと、倒れている海野を助ける事なくその場を離れた。 海野はその後、駆け付けた救急車に運ばれて病院に搬送された。あれだけの大事故にも関わらず全治三週間のケガで済んだのは幸いと言えるだろう。 ただ、彼はあの場から居なくなっていたカオリナイトの事が気になって眠れない日が続き、ケガよりも寝不足に悩まされるのだった……。 640 名前:6‐659 海野ぐりお×カオリナイト[sage] 投稿日:2012/02/09(木) 20:40:27.90 ID:5x7oVRL0 「カオリナイトくん、今回はどうだったのかね?」 「は、はい……その、ターゲットの少年はタリスマンではありませんでした……」 「……そうか、ではまた一つダイモーンの卵が無駄になってしまった訳だね?」 「申し訳ありません……」 デスバスターズのアジトである研究所らしき空間に戻ったカオリナイトは、霧の立ちこめる中佇む教授に進歩状況を話していた。 勿論、彼女の報告は嘘である。ダイモーンを使ってもなければ、海野少年からピュアな心を抜き取ってもいない。 なぜ嘘を付いてしまったのかは自分でも分からない。唯、命懸けで自分を助けたターゲットの少年の事を考えると、本当の事を言えなかったのだ。 本当の事を言えば再度彼を狙う事になる。仮にその時自分がターゲットを変えたり断ったりすれば、教授に不審を抱かれてしまうだろう。 それに上手く断れたとしても、別の誰かがあの少年を狙う事になる。 (ピュアな心を奪われたショックで、あの少年は死ぬかも知れない) その場面を想像したカオリナイトは、とても嫌な気分になった。 「あの、教授……少し気分が優れませんので、今日はこれで上がらせて頂いても宜しいでしょうか?」 これ以上此所に留まっていると、自分の心を教授に見透かされそうで怖くなった彼女は、その場を去る口実を作ろうと、 有りもしない体調不良を訴える。いや、有るには有ったが、それは体調不良などではなく、彼女の心に生まれた理解不能な感情だ。 自分を助けたあの眼鏡の少年の事を思い出すと、鼓動が早くなり、息苦しくなってしまう。 あの少年が狙われるかも知れない事を考えると、不安に押し潰されそうになる。 自分でもよく分からない感情を持ってしまった彼女は、心の動揺を表に出さないよう注意しながら、努めて平静を装った。 「それはいかんな。では、今日はもう休みたまえ」 「ありがとうございます……それでは失礼させて頂きます」 教授の了承を得たカオリナイトは、自分の心に沸いた感情に悩みながらも、挨拶を済ませると足早にその場を後にした……。 641 名前:6‐659 海野ぐりお×カオリナイト[sage] 投稿日:2012/02/09(木) 20:41:35.38 ID:5x7oVRL0 カオリナイトが去った後、教授はいつものように一人でダイモーンの卵の製作に取りかかっていた。そこへ、一人の少女が顔を出す。 少女は頭の右側で一つに纏めたサイドポニーの青色の長い髪を、更に三つ編みに括り、 右が普通の丸いレンズで左が斜め上に向かって尖った三角形のレンズという、奇抜な形の眼鏡を掛けていた。 服装は教授やカオリナイトの研究室での服と同じ白衣だ。 「失礼します教授」 「シプリンくんか……。どうしたのだね?」 そのシプリンという少女は、教授の生徒であり部下でもあるデスバスターズの5人の魔女――ウィッチーズ5の一人であった。 因みにカオリナイトにとっても部下に当たるのだが、少なくともこのシプリンと、同じくウィッチーズ5の一人であるビリュイに関しては、 彼女の事など上司でも何でもないと考え、常に見下すような態度を取っている。 「失礼かと思いましたが、先ほどのカオリナイト様とのお話に付いて、一つご報告が」 「ほう?」 「まずはこれをご覧ください」 シプリンは持参した写真を教授に見せた。その写真にはカオリナイトがターゲットに選んだ少年に飛び付かれた瞬間が映っている。 二枚目は彼女の足下に転がるダイモーンの卵の写真。三枚目はその卵をセーラー戦士が破壊する瞬間。 「これは……どういう事なのだね?」 「はい。実はカオリナイト様の姿を偶然にもお見掛けしまして、そこで起こった出来事を写真に撮っていたのです」 勿論嘘だ。シプリンは前から気に入らないカオリナイトをあわよくば消そうと画策していた。最低でも追い落とそうと考えていたのだ。 そしてカオリナイトの行動を監視して粗を探していたところ、使える場面に出会し写真に撮っていたのである。 「この場面から察するに、偶然の事故に巻き込まれたカオリナイト様はターゲットに助けられた上、あろう事か貴重なダイモーンの卵を落としてしまい、セーラー戦士に破壊されてしまったものと思われます」 「ふむ…、確かに君の言うような感じにも見えるね。それが事実だとしてどうしようというのだね?」 「失敗ばかり繰り返し、あまつさえ教授に嘘の報告までする者が、誉れ高きデスバスターズに必要なのかと思うのですが……」 「……」 シプリンは教授の反応に手応えを感じて、畳み掛けるように言葉を続けた。 「それと、次なるターゲットの事について……正確には今回のターゲットと合せて二人目ですが」 「次なるターゲット?」 「はい。私が考えましたターゲットは――失敗に次ぐ失敗を経ても尚、成果の無い作戦を一心不乱に繰り返すという、ピュアな心の持ち主です」 シプリンの選んだターゲット。それが誰なのかは教授にも直ぐ分かった。 話の流れを聞いていれば、事情を知らない者でも気付きそうな程にあからさまだ。 だが、教授はシプリンの話というか提案に付いて、何も言わずに聞き続けている。 「いつまでも成果を出せないのなら、別の形で成果を出して貰う……そういうことだね?」 「はい……それに、どのような形であれデスバスターズのために役立つのが、我々のお仕事であると思いますわ」 「そうか……彼女は中々に優秀だったのだが……」 教授は話が終わると自分の後ろに立つシプリンを振り返り、彼女の肩に手を置いて言った。 “君だけが頼りだよ・・・・・・シプリンくん・・・” その言葉を聞いたシプリンは心の中でカオリナイトを嘲笑う。 これで自分の出世にとって邪魔なあのババアを蹴落とすことが出来る――と。 「お任せください。このシプリン、必ずや教授のご期待に添えて見せますわ」 642 名前:6‐659 海野ぐりお×カオリナイト[sage] 投稿日:2012/02/09(木) 20:42:11.80 ID:5x7oVRL0 数日後の夜。カオリナイトはあの少年――海野ぐりおの部屋に来ていた。 家の中には他に誰も居ないのか? それとも寝静まっているのか? 随分静かだ。 彼女はその静けさの中聞こえる海野の寝息に、ふとベッドに横たわる彼を見た。 布団を放り出し、大口を開けて鼾をかくだらしない姿を。 「……」 そのだらしない姿を見て、普通呆れる事は有っても素敵だとは思わないだろう。 現に彼女もそれと同じで、海野のだらしない姿には呆れさせられている。 だが、それとは逆に、彼女の胸の鼓動は早くなっていく。彼の寝姿を見ているだけで心が温かくなるのだ。 (何故……何故私の胸はこんなに高鳴っているというの?) 理解できない何かにここ数日悩まされていた彼女は、その原因と思われる海野の様子を見に来ていたのだ。 彼はあの後どうなったのか? 自分をかばって負ったケガは? 命に別状は無かったのか? 心を支配するこの温かい物は何か? 彼の事を考えてしまうのは何故? その答えを見つけるため、彼女は海野が寝ているベッドに近付くと、右手を伸ばして彼の頬に触れた。 「ん…」 「っ!!」 カオリナイトの手が海野の頬に触れた瞬間、彼女の手の温もりを感じた彼は僅かに反応を示した。 何もないところにいきなり人肌の温もりを感じれば、余程深い眠りに付いていない限りは何らかの反応を示すもの。 彼の場合、眠りについてそれほど時間が経っていないというのもあって、手で触れただけで目覚めようとしていた。 しかし、一度触れてしまった手を離す事に躊躇いを覚えた彼女は、起きるかも知れないというリスクを無視して彼の頬を撫でさする。 彼の丸い頬は赤ん坊のようにつるつるしていて、触っているだけで心が温かくなっていく。 (不思議ね……ただ頬を撫でているだけだというのに……) 「う…んん……」 当然、そうやって頬を撫でさすっていれば、覚醒しかけている海野は目を覚ますだろう。 魘されるというより、甘えるような声を出す彼の瞼が震えている。 間もなく目を覚ますと判断したカオリナイトは、海野の身体に手を回して彼を抱き寄せていた。 何故そんな事をしたのかは彼女自身も分からない。唯こうしたくなった……それだけだ。 その行為が決め手となって、目覚め掛けていた彼の目が見開かれる。 「んんっ……、…………………あ……あれ…?」 「漸くお目覚めかしら?」 「あ、貴女は……」 643 名前:6‐659 海野ぐりお×カオリナイト[sage] 投稿日:2012/02/09(木) 20:42:47.32 ID:5x7oVRL0 目を覚ました海野は自分の身体に感じる温もりと甘い匂い。それらをもたらしている紅色の長い髪と雪のような白い肌、 それに薄紫色の瞳が印象的な、目の覚めるような美女に抱き付かれている事に気付き、慌てふためいた。 「え…ええっ!? な、ななな、なんですか!? なんで僕の部屋に貴女が居るんですか!??」 それが数日前、十番商店街の交差点で暴走トラックに跳ねられそうになっていた女性だと分かった彼は、 あの場から居なくなっていた彼女が無事であった事に安堵しつつも、自分の部屋に居る事に驚き、大声を上げていた。 その大きな声に、ここで誰かに気付かれて余計な邪魔が入るのを良しとしないカオリナイトは、海野の耳元に口を寄せて注意した。 「静かになさい」 彼はカオリナイトの凍えるような静かな声に息を飲み込む。『言うとおりにしないと酷い目に遭わす』との無言の圧力を感じたからだ。 伊達に妖魔などの類に襲われてきた訳じゃない。幾度か危機的状況を経験した事のある彼は、ある程度なら察する事が出来るのだ。 とはいっても、所詮凡人に毛が生えた程度の物でしかないが……。 それに顔を近付けられた事で彼女の髪が頬に触れ、髪から漂う何とも言えない甘い香りに心を奪われたというのもあった。 「あ、あの…、」 「なに…?」 「い、いえ…(おおお、おっぱいがっ、おっぱいが当たっているんですよっ、)」 カオリナイトが海野の身体に真正面から抱き付いているため、彼女の大きくて豊かな胸の膨らみが、彼の胸に押し付けられる格好になっているのだ。 それも彼女の服の胸元が、お腹の上辺りまでV字カットになっているという大胆なデザインをしているため、少し視線を下げるだけで胸が見えてしまうというオマケ付き。 それでも先ほど感じた威圧も有って、彼はその言葉をすんでの所で飲み込んだ。 「そ、そそそ、そのですね…っ、だ、大丈夫……でしたか?」 「……」 「あ、貴女が、居なくなっていたものですから…、その…、無事だったか気になっておりましてですね……、」 (まただ…、またこの少年は私を心配している……目の前に無事で居るにも関わらず……) カオリナイトの疑問は尽きない。再び心配された事で余計に大きくなるばかりだ。 それと比例するかのように、彼女の胸の鼓動も更に早くなっていく。 「見ての通り大丈夫よ……それよりも貴方の方こそ大丈夫なのかしら? 私を庇ってケガをしていたと思うのだけれど?」 「は、ははっ、大丈夫ですよこんなの! 大した事ありません!」 「そう……」 大した事はない。それを聞いて心から安堵する自分に気付いたカオリナイト。 (やはり私が、この少年の身を案じていたように感じたのは、気のせいではないようね……) 「どうして助けたの……?」 「え?! いっ、いやぁ、どうしてと言われましてもですねっ、」 「貴方は自分が死ぬ可能性を考えなかったのかしら? あの状況で私を助けるのは自殺行為であったとも言えなくて?」 そう、どう考えてもそこに行き着くのだ。自分の命を赤の他人であるカオリナイトのために投げ出した行為。 それが彼女には理解できない。だからこそ彼が何を考えそうしたのかが知りたいのだ。 死んでも良いとさえ言えるような不可解な行動をとってまで、自分を助けた理由を……。 644 名前:6‐659 海野ぐりお×カオリナイト[sage] 投稿日:2012/02/09(木) 20:46:20.95 ID:5x7oVRL0 「あ、あれは…ですね、その、何と言いましょうか…、」 海野は相も変わらず真っ赤な顔をして、歯切れの悪い言葉を続けながら、どう言えばいいのかを考えている。 カオリナイトはただ待つだけだ。彼が示してくれるだろう答えを。 「その、ですね…。自分でも分からない訳ですが、貴女が……ええっとお名前お伺いしても宜しいでしょうか…?」 「カオリナイト……」 「カオリナイトさんですか、ぼぼ、僕は海野です、海野ぐりおです、」 「海野ぐりお…ね、」 彼の名前は事前調査で知ってはいたが、敢えて知らないふりをした彼女は、反芻するように彼の名を呟いた。 彼の名を言葉に出して呟いた事で、彼女の心の中で燻っている感情と、彼という存在が更に大きくなっていく。 「ええっと……、はい、どうしてかと言うとですね……カオリナイトさんに突っ込むトラックを見て、身体が勝手に動いていたんですよ、」 「身体が勝手に?」 「はい、カオリナイトさんを助けないとって思ったら、もう身体ごと飛び込んでいたんです」 「……」 * 丁度そのとき、部屋の中で話し続ける二人を、窓の外から一つの視線が射貫いていた。 「フフフ、カオリナイト様を見張っていて正解だったわ。まさか今回のターゲットと一緒だなんて……」 その視線の持ち主――ウィッチーズ5のシプリンは、カオリナイトと海野、二人のピュアな心を奪おうと、 赤い液体の入ったガラスケースが銃身となっているライフルを構え、スコープ越しに中の様子を窺いながらほくそ笑む。 彼女の持つライフル形の銃は、彼女と同じウィッチーズ5の先輩であるユージアルが開発した物で、ダイモーンが居なくてもピュアな心を抜き取る事が出来る専用の捕獲銃である。 「まず初めに厄介なカオリナイト様から片付ける事にしましょうか」 シプリンは純粋な戦闘力では自分よりも強いカオリナイトから先にピュアな心を奪ってしまおうと考え、銃口を部屋の中に向けた。 都合良く背を向けているので此方には気付かない。 「フフフ、それではカオリナイト様。貴女のピュアな心はこの私……ウィッチーズ5のシプリンが貰い受けます……捕獲ッッ!!」 彼女が構えた銃の引き金が引かれると、星形の銃口から黒い光線が飛び出し、カオリナイトが居る海野の部屋に向かって突き進んだ……。 * 645 名前:6‐659 海野ぐりお×カオリナイト[sage] 投稿日:2012/02/09(木) 20:47:04.92 ID:5x7oVRL0 「何と言えば良いんでしょうか、こう、動かなければ後悔すると言いましょうか……、」 未だ上手く説明できないで居た海野は、カオリナイトの胸元を見ないようにして視線を彷徨わせながら、しどろもどろに喋っていた。 だが、そうやって視線を彷徨わせていたから気付けたのだろう。窓の外で自分とカオリナイトに銃口を向けている少女の姿に。 閉じていても気休め程度でしかない窓は、開けっ放しにしていた為、身を守る防壁にはならないだろう。 それ以前に彼は、咄嗟の行動に移っていた。目の前にいる女性を守る為に。 直後、とんッ、と海野に身体を突き飛ばされたカオリナイトが何か言葉を発する間もなく、海野の胸に黒い光線が命中した。 ズギュゥゥゥ――! 「です…から……こうし…て、うご……く……」 にっこり微笑んだ海野の胸から、赤い色をした宝石のような心の結晶が飛び出した。 「海野ッッ…!」 カオリナイトが崩れ落ちる彼の身体を反射的に動いて抱き留めた瞬間、突如部屋に現れた少女に彼の心の結晶が奪い取られる。 彼女は海野の身体を守るように抱き締めながら、彼のピュアな心を奪った者に目を向け、睨み付けた。 「シプリンッッ!!」 「おっと、動かない方が宜しいのではございませんか……カオリナイト様?」 シプリンは奪い取った海野の結晶をちらつかせながら、カオリナイトの動きを制する。 まともに闘っては勝てないのが分かっているから、親しげに話をしていたターゲットの少年のピュアな心の結晶を人質に取ることにしたのだ。 「フン…、それがどうしたというの?」 そんなシプリンを相手に心の動揺を悟られないよう注意しながら、強気に返すカオリナイトだったが―― 「随分余裕ですね。それでは――この結晶を壊してしまいましょうか?」 シプリンには通用しなかった。彼女は結晶に圧力を掛けていく。このままでは海野の心の結晶は壊されてしまうだろう。 「や、やめなさいッッ…!」 そう考えたカオリナイトは思わず叫んでいた。それが自分にとって不利になると分かっていながら。 それでも海野の結晶を壊されるのは耐えられない。一度ならず二度までも自分の為に命を懸けてくれたのだから……。 心に温かい何かを植え付けられてしまったのだから……。 646 名前:6‐659 海野ぐりお×カオリナイト[sage] 投稿日:2012/02/09(木) 20:48:19.18 ID:5x7oVRL0 「シプリン、お前の目的はタリスマンでしょう…?」 「ええ、勿論です」 手に掛ける圧力を弱めるシプリン。その手の中で輝く海野の結晶には何の変化も見られない。 つまり、それはタリスマンではないという事になる。 「残念ねシプリン、それはタリスマンではない」 「そのようですね……」 「さあ、その結晶をこちらへ寄越しなさい」 「いいえ、まだです……もう一人、ターゲットが居りますので」 シプリンはそれだけ言うと、捕獲銃の銃口をカオリナイトへ向けた。 「なッ、なにッ!? どういうつもりッ…!」 「どうもこうもありません。失敗続きのカオリナイト様は、ここでお役ご免ということですわ」 「こんな、こんな事が許されると思って!?」 「ええ許されます。何せこれは教授に許可を頂いた上での事ですから。カオリナイト様……最後に教授からの伝言です」 “カオリナイトくん、出ない成果は君のピュアな心で出して貰う事としよう” 「ま、全ては失敗ばかりする無能なご自分の責任と思ってください……それと、結晶は二人仲良く壊して差し上げますのでご安心を」 カオリナイトは教授に見限られた事などどうでも良かった。だが、自分の事を命を懸けて守ってくれた海野まで殺されてしまう。 彼を助けられない……それが悔しかった。彼女はせめて海野がしてくれたように、彼の身体を守るように抱き締めた。 「それではカオリナイト様――さようなら……捕獲ッ!!」 発射された黒い光線はカオリナイトの胸を撃ち抜き、彼女のピュアな心を露出させた。 647 名前:6‐659 海野ぐりお×カオリナイト[sage] 投稿日:2012/02/09(木) 20:48:59.19 ID:5x7oVRL0 「フフ、意外と強い光を放つ結晶ね、これはタリスマンの可能性が…」 シプリンは海野を抱き締めたまま倒れているカオリナイトには目もくれず、彼女の身体から抜け出た心の結晶を奪おうと手を伸ばす。 今シプリンはとても満足していた。仮にこの結晶がタリスマンであれば、自分はデスバスターズの大幹部へと出世できるかも知れない。 そうでなくても目障りなカオリナイトを蹴落とし、始末する事が出来たのは僥倖だ。 彼女は期待に胸を膨らませて、そこに浮かぶ結晶を手に取ると窓の外に出た……だが、そうそう上手くは行かなかった……。 『ワールド――ッ・シェイキングッ!!」 窓から外に出た直後、シプリン目掛けて凄まじいエネルギーを持つオレンジ色の光球が飛来した。 それに気付いた彼女は慌てて光球を除けるも、その反動で手にしていた二つのピュアな心の結晶を手放してしまう。 宙に舞った心の結晶は、攻撃したと思われる者に掠め取られ、そして近くの建物の屋根に二つの影が降り立ち、名乗りを上げた。 「新たな時代に誘われて、セーラーウラヌス華麗に活躍」 「同じく、セーラーネプチューン優雅に活躍」 シプリンから心の結晶を奪い取ったのは二人のセーラー戦士だった。 「くッ、後一歩だったというのに!」 彼女は怒りに顔を歪めつつも、状況を冷静に分析していた。 (今ここには私一人しか居ない…対してセーラー戦士は二人。それも相当な実力を持つというウラヌスとネプチューン…不味いわね……) ダイモーンか、もしくは双子の妹でありパートナーでもあるプチロルが居れば闘えるだろうが、一人では勝ち目がないと焦るシプリン。 一方、奪い取った二つの結晶を調べていたウラヌス達は、これがタリスマンではない事が分かり、期待はずれだと肩を落としながら焦る彼女に言い放った。 「残念だったな。これはタリスマンじゃない」 「そう……、それじゃ此所に居ても仕方ないわね。今回は見逃して上げるけど、次にあったらこうはいかない」 「見逃す? ふっ、“見逃して貰う”の間違いじゃないのか?」 「く…っ、覚えていろ…!」 事実を指摘されて苦渋に顔を歪めながら消えるシプリンを追うでもなく、唯見ているだけだったウラヌスに、ネプチューンは声を掛けた。 「で、どうするのその結晶は?」 「いつものように返すさ、タリスマンじゃないからな」 「そうじゃなくて、その結晶の内一つはカオリナイトの物でしょう?」 「ああ、だけど組織に切り捨てられた以上何も出来はしないだろう?」 「貴方の判断に任せるわ。言ってることも尤もでしょうし」 ウラヌスとネプチューンは心の結晶を持って海野の部屋に入ると、ベッドの横で折り重なるように倒れている カオリナイトと海野に、それぞれ心の結晶を戻すともう用は無いとばかりにその場を立ち去るのだった。 648 名前:6‐659 海野ぐりお×カオリナイト[sage] 投稿日:2012/02/09(木) 20:49:39.31 ID:5x7oVRL0 それから暫くして先に目を覚ましたカオリナイトは、辺りを見回しシプリンが居なくなったのを確認してから海野を起こそうと身体を揺すった。 「海野…っ、海野起きなさいっ、」 「う…、うう〜ん…、」 「無事…のようね……」 唸りながら目を覚ました海野に、ホッと安堵の溜息を付くカオリナイト。 彼女はシプリンの銃による攻撃でまさか目を覚まさないのでは?と、危惧していたのだ。 「う、うう…、あ、あれ? 僕は……カオリナイトさんを庇って……撃たれたんじゃ……?」 「どうやら、誰かが私達を助けてくれたようね」 「そ、そうなんですか…?」 カオリナイトには大凡の見当は付いているが、敢えて口にはしなかった。例え自分がデスバスターズを追放されたとは言え、味方でも何でも無いからだ。 その為、助けられた事に感謝はしても協力するつもりはない。といって最早闘う理由さえも無かったが。 「そんな事より海野……貴方どうしてまた私を…、」 二度までも海野に助けられたカオリナイトは、早鐘を打つ自分の鼓動の意味を半ば理解させられていた。 シプリンの銃から身を挺して守ってくれて、彼が崩れ落ちる時に見せた微笑み……それを見た時に分かったのだ。 だが、確たる物が欲しい……それを彼に求めるのは、彼の性格からして難しいと分かっていても。 海野にせっついて答えを求めるカオリナイトに対し、彼は照れくさそうに頭をかきながら返答する。 「え、ええっと……、同じ事を繰り返すのもあれですし、上手く言えない物と思うので、さっき撃たれた時に思った事を率直に言います……」 『僕は…、海野ぐりおは、カオリナイトさんを守りたいと、カオリナイトさんが助かるなら死んでも良いと……』 そんな歯の浮くような科白を恥ずかしそうに告げた海野に、カオリナイトは心に灯る温かい物が何かを今ハッキリと理解した。 この、何も特別な力を持たない少年が言ったのは、ハッキリ言えば無駄な行為をする宣言をしたに過ぎない。 現に一度目のトラックの時は、カオリナイトの命を脅かすような物ではなかったし、 二度目のシプリンの時も、カオリナイトの身代わりとなって庇う事は出来たが、その後人質に取られ、結果的に彼女を守る事にはならなかった。 それはカオリナイトと海野の間に埋めることの出来ない力の差が有るからに他ならないのだが……。 しかし、彼はどれだけ自分が弱くとも、彼女を守る為に死ぬ事さえ厭わずその身を投げ出した。例えそれが無駄であったとしてもだ。 だからこそ、彼女の心を大きく揺らし、その心に温かな灯を付けたのだ。 (私の為に命を懸けられる男……海野ぐりお……私は……) 「何の力も持たない弱い男のくせに……生意気な」 そう言って悪態を付いたカオリナイトの頬は、雪のように白い肌を持つにも拘わらず、ほんのりと紅色に染まっている。 胸の高鳴りは最早抑えきれない程大きくなって、彼女の身体を突き動かそうとしていた。 (でも……愛おしい…) カオリナイトは動力源となった心に宿る確かな感情――恋する心に身体を支配され、心の思うままに自分に恋という灯をともした海野に身体を寄せていく。 649 名前:6‐659 海野ぐりお×カオリナイト[sage] 投稿日:2012/02/09(木) 20:50:13.35 ID:5x7oVRL0 「そ、そんな、ぼ、僕は真剣にそう思ったんですよ、」 生意気だというカオリナイトに、そう反論した海野の身体を抱き寄せた彼女は、彼の耳元に口を近付けるともう一度言った。 「生意気なコ……この私に…………恋心を…抱かせるなんて……」 「こここっ、恋っ、恋ですかっ!?」 「そんな生意気なコには……お仕置きが必要だとは思わなくて…?」 カオリナイトは海野の耳元でそう呟くと、そのまま彼の耳をかぷっと甘く噛んだ。 「ひゃふうっ! か、かか、カオリナイトさんっ、い、いけ、いけませんですっ、」 「何がいけないというの…? それとも…私のことが嫌いだとでも言うおつもり……?」 「そ、そそっ、そんなことはありませんっ! す、すすっ、好きですっ、好きですよっ!」 カオリナイトに好きだと言われ、耳を甘く噛まれた海野は気が動転してしまった。 そして、いきなりこのような行為に及んだ彼女を窘めようとするも、逆に自分の事が嫌いなのか?と質問され、やけくそのような告白をしてしまう。 唯、海野は適当な返事をした訳ではなく、本当にカオリナイトの事が好きなのだ。 数日前に初めて目にして以来、カオリナイトの事ばかり考えて眠れない日が続き、今夜こうして再会した事で、頭の中が彼女一色に染まっていたのだ。 それは海野がカオリナイトに惚れてしまった事を示していた訳だが、彼女のような大人の、それもとびっきりの美人が 自分のようなさえない男に興味など持つはずがないと諦めていた。 この夜、彼女の方から会いに来てくれて、内心飛び上がる程嬉しかったのだが、それも件の理由から表に出さないようにしていたのである。 それをシプリンの襲撃の後、こうして好きだと言われた事でぶちまけたのだ。それに嫌いなのか?と聞かれて答えなかったらそう誤解されてしまうだろう。 だから、こういうやけくそな感じになってしまったのである。 それでいて、カオリナイトの行為を押し止めようとするのは、「男女の交際は健全でなければいけません!」という、彼の考える交際像というのがあるからだ。 尤も、そんな物はカオリナイトには関係ない。彼女は自分の思うようにするだけだ。心の赴くままに……。 「尚更生意気だわ……貴方如きが私を好きになるなんて」 「そ、そんなっ、カオリナイトさん仰っている事がめちゃくちゃですよっ!?」 無論、口ではそう言いつつも彼女は嬉しいと感じている。 自分が恋心を抱いてしまったと自覚した相手もまた、自分に向けて恋心を抱いているのだから。 「それに、私が好きだというのなら、最早いけないなどとは言えなくてよ?」 カオリナイトは海野を抱き締めたまま、少し顔を離してぐるぐる眼鏡の奥にある彼の瞳を見つめる。 (綺麗な瞳ね……) とても純粋で濁りのないその瞳は、デスバスターズという組織に居た彼女には縁のない物……その筈だった。 それが今では自分の目の前にある。それも、その瞳に映っているのは自分……。 カオリナイトはその瞳に映る自身の顔を見ながら、濁りのない瞳に自分の姿を映してくれた海野に顔を近付けていく。 650 名前:6‐659 海野ぐりお×カオリナイト[sage] 投稿日:2012/02/09(木) 20:50:53.51 ID:5x7oVRL0 「か、カオリナイトさん…っ、お、おち、落ち着いてください…っ、」 この期に及んでまだそんな事をほざくうるさい口を黙らせようと、カオリナイトは気持ちだけ頭を傾けながら彼の唇に自らの唇を近付けていき―― 「んっ…」 塞いだ。 「んっ…、ふむっ…、」 海野の唇を自らの唇で塞いだカオリナイトは、そのまま彼の唇を甘く噛むように啄む。 その唇に自分の唇の味を覚えさせる為に、はむっ、はむっ、と柔らかい食べ物でも食するかのような感じで……。 そうして海野の唇を啄みながら万が一にも彼を逃がさないように、彼の背中に回した腕に力を入れて強く抱き寄せた。 「んふぅっ、あむっ、」 しかし、海野を逃がしたりする心配は彼女の取り越し苦労でしかない。何せ、海野はカオリナイトに口づけられた瞬間から身体が石のように硬直して動くにも動けないからだ。 女性にキスをされるなど皆無に等しい所か全くない彼にとって、カオリナイトのような美女からの口付けは刺激が強すぎるのだ。 それは薄々感じていたカオリナイトだったが、彼女は遠慮する所か、益々行為をエスカレートさせていく。 彼女は僅かに開いている海野の唇を、自らの舌で強引にこじ開けると、舌を彼の口内へと進入させた。 「ふむう―っ…!」 舌を入れられた事に口の中で驚きの声を上げる海野だったが、彼女はそれさえも許す気はなく、自分の舌を彼の舌に絡ませてねじ伏せ、 愛撫するかのように舌の表面を舐めていく。よく味わいなさいと……これが私の味なのだと。 「んっ、ちゅむっ、ちゅるっ、」 舌を奥の方まで伸ばして奥から順に歯茎を舐め、次いで歯その物に舌を這わせて縦横無尽に口内を貪った彼女は、彼の舌の裏側に触れ、そこを撫でるように舐めてから再び舌に絡み付かせた。 ここまで執拗に舌を触れさせたのは、ある種の独占欲が働いている。 (貴方の唇は全て私のもの……) 彼の口の中に、自分が触れていない場所が僅かでも有るのは許さない。 「んちゅっ、れるっ、」 そうやって時間を掛けて海野の唇を貪り続けたカオリナイトは、漸くその唇を解放した。 未だ満足などしていない、どれだけ唇を貪っても足りないと思う彼女だったが、先へ進むために我慢せざるを得ない。 「んっ……」 ゆっくり離れる唇の間には粘り気を持つ混ざり合った唾液がつーっと糸を引いて伸び、今行われた口付けの激しさ深さを物語っている。 伸びた唾液の糸は、カオリナイトがそれほど顔を離していないのもあって、未だ二人の唇を吊り橋のように繋いでいた。 651 名前:6‐659 海野ぐりお×カオリナイト[sage] 投稿日:2012/02/09(木) 20:51:43.87 ID:5x7oVRL0 「きっ、きっ、きっ、きすっ、キスっ…キス…っ、」 海野はその瞳に美しく妖艶なカオリナイトの笑みを映しながら、壊れたスピーカーのような言葉を発した。 そこから読み取れるのは、これが彼にとって初めての口付けであるという事だ。 彼女からの一方的なキスを受けた彼は、(キスというのはこのように激しい物だったのですか)などと、 映画で見た初々しいキスシーンとの違いに、気持ち良くはあったが驚かされ悩まされた。 「フフ…初めてのキスのお味は如何?」 顔を耳まで真っ赤に染めている海野に対して蠱惑的な笑みを浮かべたカオリナイトは、まだ始まったばかりだと再び顔を近付け、彼のリンゴのように赤くなった頬に口付けた。 彼女は海野が混乱の真っ直中にあるのを理解して尚、彼を愛する手を緩めるつもりはない。 「ちゅっ…」 「ひあっ!」 「まだまだ…これからよ……」 そう言いながら彼女は海野の背中に回していた右手を離して前に持ってくると、彼のパジャマの第一ボタンに手を掛けてプチンっと外した。 「な、なっ、何をするんですかっ?!」 「お黙りなさい」 優しい声で彼を黙らせたカオリナイトは、続いて第二ボタン第三ボタンと次々ボタンを外していき、 全てのボタンを外すとパジャマを左右に広げて、彼の上半身をさらけ出させる。袖はまだ抜いていないので肩までが脱がされている状態だ。 「フフ…」 間違っても逞しいなどとは言えない海野の上半身を見たカオリナイトは、右手を再び彼の背中に回すとその首筋に口付ける。 「ひはっ…!」 一方で首筋にキスをされた海野は何とも情けない声を上げて身体を震わせた。 首筋に受ける唇の感触と、カオリナイトの肩から流れ落ちた彼女の紅色の長い髪に頬や胸を撫でられて、 背筋をゾクゾクとした言い知れない感覚が走り抜けたのだ。 そんな未知の感覚を味わっている彼を余所に、カオリナイトは彼の首筋に落とした唇を内側にずらしていき、 首の真下辺りまで来ると、舌を出してぴちゃぴちゃと彼の肌を舐め始めた。 「ひゃああっ…、か、カオリナイトさ…っ、」 そうやって海野の肌に口を付けたまま、彼女は下方に向かってゆっくりと舌を這わせていく。 首の舌から胸へと下ろし、彼の乳首に舌を触れさせると、そこを重点的に舐める。 「ひっ、ふああっ、」 自分に身体を舐められて感じている彼の声を聞きながら、カオリナイトは次のステップへ移るために、名残惜しくも彼の肌から口を離した。 652 名前:6‐659 海野ぐりお×カオリナイト[sage] 投稿日:2012/02/09(木) 20:55:25.53 ID:5x7oVRL0 「海野…」 「は、はひっ!」 「どう? 気持ちいいかしら…?」 「そ、それは、何と、言いましょうかっ…、一言で表現できる範囲を、逸脱しておりましてですね…っ、」 「そう…、それじゃあ……もっと気持ち良くして差し上げあげましょうか?」 「い、いい、いえっ、これ以上はいけませんっ、」 カオリナイトの言葉にあくまでも否定的になる海野。 普通に考えれば彼女のような美しい女性にここまでされて、否定するような男など居ないだろう。 それこそ男色かと疑いをもたれてもおかしくない。実際の所、彼もこういう事をされて悦びを感じては居た。 唯、彼の場合、余りに純情すぎるのだ。 恋人とは……休日に遊園地でデートしたり、互いのお弁当の交換をしたり、カフェで一つのパフェを二人で食べたり、 一緒に星空を見ながら良い雰囲気になった時に触れ合わせるだけのキスをしたりと、そういうものだと考えていたのである。 但し、それは相手が彼と同年代の女子ならではというのが前提となる。 勿論、そのずっと先には、こういう事をするようにもなるのだというのは知っているが、まさか恋人になって直ぐこうなるとは考えてもなかったのだ。 「や、や、やはりですね、ぼ、僕は、清く正しい交際で有るべきだと、思うわけでしてっ、」 「フフフ…、これも清く正しい男女の交際でしてよ…?」 「い、いいえ、ち、違いますよっ、清く正しいというのはですね…っ、」 海野はカオリナイトに自分の考える、清く正しい交際というのを説明した。 尤も、それはカオリナイトという大人の女性を相手に通用するものではないが……。 「お弁当の交換? パフェを二人で食べる? 何をバカなことを言っているの…。 まあ…遊園地のデートはしてあげてもよくてよ?」 「そ、それはないですよ〜っ、」 「ええい、お黙りなさい!」 最早聞く耳持たないとばかりに海野のパジャマのズボンを、下着ごと掴んだカオリナイトは、思い切り引き摺り下ろした。 「ひゃああっ…!」 下半身を丸出しにされた海野は反射的に両手で股間を隠して慌てふためくも、カオリナイトがそれを許す筈がなく、 彼女は彼の手を掴んで、強引に股間から引き離す。 「あらあら、海野の言う清く正しい交際とは、ココをこのように膨らませながら行うものかしらねぇ?」 彼女に指摘された通り、丸出しにされた海野の股間の性器は、上に向かって真っ直ぐに屹立していた。 「い、い、いや、いやいやっ、これは違うんですっ!」 「何がどう違うのか……この私に具体的に教えてくれないかしら?」 彼女はそう言って、ついでとばかりに腕を通しているだけのパジャマの上の方も剥ぎ取り、彼を生まれたままの姿にさせてしまった。 653 名前:6‐659 海野ぐりお×カオリナイト[sage] 投稿日:2012/02/09(木) 20:57:00.49 ID:5x7oVRL0 「は、恥ずかしいですっ、僕もうお婿に行けませんよ〜っ、」 「安心なさい、私がもらってあげるわ」 「も、も、も、もらっていただけるのはっ、あ、ありがたいわけでございますがっ、っっ痛ッッ!」 話している最中に感じた痛みに悲鳴を上げる海野。 それは、彼の右腕に巻かれている包帯に気付いたカオリナイトが触った事による痛みだ。 「これは…?」 「えッ?! あ、あのっ、これですか? これはあの事故のときの…、」 「……痛むの?」 「え、ええまあ……少しですが…」 カオリナイトは、彼女を守ってくれたときに負った傷口に巻かれている包帯を、無言で解き始めた。 「わわっ、何するんですか!」 抗議する海野を無視して包帯とガーゼを取った彼女は、痛々しい傷口にそっと触れる。 (私を守って負ったケガ…) 指で傷口をなぞった彼女は口を近付けると、未だ生々しい傷口をぺろりと舐めた。 「ひう…!」 まるで傷口を塞ごうとするかのようにぺろぺろと舐め続けるカオリナイト。 こんな事をしても意味がないのは分かっている。舐めたくらいでケガが治るのなら、この世に医者も病院も必要ないだろう。 しかし彼女はこうせずには居られなかった……これは非力な彼が必死になって守ってくれたことの証なのだから。 「痛い?」 「す、少し滲みます、」 「海野……貴方はこの手で私を守ってくれたのね……」 カオリナイトは傷口を舐めた後、彼の手を取り自分の頬に当て、愛おしげに頬ずりをした。 「替えのガーゼと包帯は?」 「そ、そこの引き出しです」 彼女はベッドの横にある鏡台の引き出しから新しいガーゼと包帯を取ると、自分が舐めていた傷口にガーゼを当て、包帯を巻いていく。 「これでいいわ」 「な、なんだか…痛みが吹っ飛んだような気がします」 「そう?」 「か、カオリナイトさんに舐めてもらっていた方が……治りが早いのかもしれません、」 「フフ、だったらまた舐めてあげるわ、ちゅっ」 海野の唇に軽く口づけた彼女は彼の頬にも頬ずりをする。 「海野……」 「んっ、く、くすぐったいですっ、」 カオリナイトの白磁のような頬を擦り寄せられている海野は、くすぐったくも心地良い感触と、彼女の髪の香りに、心の中がポカポカと暖かくなっていくのを感じた。 こう何と言おうか、春の日差しの中にいるような、そんな感じだ。 それは彼女も同じだ。彼の匂いと、丸い頬の感触が実に心地良く、いつまでもこうしていたい気持ちにさせられる。 (でも、先に進まなければいけないわね…) 654 名前:6‐659 海野ぐりお×カオリナイト[sage] 投稿日:2012/02/09(木) 21:13:51.12 ID:5x7oVRL0 以上です。 海野ぐりお×カオリナイトはまだ途中です。 補足として、アニメでは大阪なるちゃんという相手がいる海野くんですが、このお話でのなるちゃんには悪の女ならぬ悪の男、ネフライトさんが無事で、彼と幸せになっているという感じです。 >>607 自分はFF4は小学生の時、父にSFC本体を買ってもらえなくて、攻略本だけ買って読んでたという苦い思い出があります。 お陰で初プレイが中学に上がってからでした・・・ >>609 氷牙さん短くて申し訳ないです・・・前戯無しの本番でしたから短くなってしまいました・・・ >>627 一瞬悲恋かと思ってしまいましたよ。悲恋は印象に残るのですが苦手ですからね・・・幸せエンドでよかったです。 655 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/02/11(土) 20:19:08.38 ID:mq9F9zhg GJです! カオリナイトくんはあの見えそうで見えない胸元がいいんだよね なぜに海野w 勝ち組すぎだろww 656 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/02/13(月) 21:55:36.34 ID:Hq5Q5NIA ハニトラ仕掛けられたい 657 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/02/17(金) 10:45:30.50 ID:0TNZI/lX ハニトラ仕掛けたい 658 名前:6‐659[sage] 投稿日:2012/02/18(土) 19:30:18.03 ID:3NKG/dZm >>608メーガス三姉妹ですね! >>610邪悪な意思に操られていたときのゴルベーザならありえそう。 >>655そうです、あのエロい胸元が… 海野ぐりお×カオリナイトの残り投下します 659 名前:6‐659 海野ぐりお×カオリナイト[sage] 投稿日:2012/02/18(土) 19:33:11.25 ID:3NKG/dZm 海野ぐりお×カオリナイト 後 カオリナイトは擦り寄せていた頬を離すと彼にベッドの上に上がるよう指示し、 自らもベッドに上がると有無を言わせず彼の身体を押し倒した。 「な、なにするんですかっ、」 「フフフ、コレを鎮めなければいけないでしょう?」 そう言って自らは海野の下半身の方に身体を下がらせたカオリナイトが握ったのは彼の男性器。 それも血が通って硬くなり、大きく膨らんだままの。 「うあぁっ…! だ、ダメですよカオリナイトさんっ!」 「ダメなのは貴方の方ではなくて? ココをこんなにさせて…」 彼女は手の平で包むように握り持った肉の棒を“ぐにゅぐにゅ”と揉む。 力を抜いて優しげに、壊れ物を扱うような感じで。 すると、揉まれた事で刺激された性器が“ビクッ”と震えた。 「はうっ!」 「ほらほら、どうしたの? ダメなんでしょう?」 口ではダメだと言う海野だったが身体の方はしっかり反応している。 彼女はそんな彼の矛盾を指摘しつつ、肉棒を持つ手を上下に動かして撫でさすりながら、人差し指と中指をカリ首の裏に触れさせた。 「ひァッ! そ、そこはッ!」 「ココ? ココが良いのかしら?」 カリ首の裏を触ると更に強い反応を示したので、彼女はそこに指を立てて掻いてみた。 「うぁ…ッ! だ、ダメで…す…ッ そ、そんな…ところ…ッ 掻いちゃ…ッ」 「うふふ…、ダメだと言っているけれど…先から汁が出ているわよ?」 カリの裏側を掻けば掻くほど、肉棒は小刻みに震えて悦びを伝えている。 先から迸り始めた我慢汁がそれを如実に表していた。 海野は必死で堪えてはいたが、カオリナイトは嘲笑うかのように更なる刺激を加えるために 手で弄んでいる性器に唇を近付けキスをするように触れさせた。 「はわぁ!」 新たに加わった別の感触に女を知らない性器は敏感に反応して、先走りの汁を出しながらびくんと震えた。 それはまるで彼女からのキスをもっともっとと催促しているかのようだ。 「フフ…、ホントにいけないコ」 海野の性器に口付けをしながら下を向いたカオリナイトの肩から長い髪が垂れ落ちる。 彼の股間や性器に触れた髪に先走りの汁が付着してしまったが、彼女はそれを気にすることなく垂れ落ちた髪を右手で掻き上げ耳の後ろ辺りで軽く抑えると、 何かに飢えているような感じで硬くなっている性器を見て舌を差しだし、ぺろりと舐めた。 「ひゃふっ!」 舌先で裏筋をなぞり竿の部分に口付けを繰り返しながら、コレもまた自分だけのもの……そう所有権をハッキリさせる為、 亀頭から竿、陰嚢に到るまで、キャンデーを舐めるようにぺろぺろと性器を舐めて唾液を付け、肉棒全体をマーキングしていく。 性器は時折震えて“ぴゅっ ぴゅっ”と汁を飛ばしては彼女の鼻や頬に掛け、その美貌を汚す。 「ひゃあ…あっ…ッ」 ぴちゃぴちゃという濡れた水音がいやらしく響き、舌を這わされている事で感じる感触に海野の口から悦びの声が上がる。 彼女はその声を肴にして彼の反応を楽しみながら、自分の舌や唇の感触を求める肉棒を暫くの間愛撫した後ゆっくり顔を離し、顔に付着した汁を手で拭って舐め取った。 660 名前:6‐659 海野ぐりお×カオリナイト[sage] 投稿日:2012/02/18(土) 19:33:56.82 ID:3NKG/dZm 「ごらんなさい」 視線を向ける彼に自分の手や顔に着いた汁を見せるカオリナイト。 彼女はそれを見せながら妖しく微笑む。 「これで、どの口がダメだと言うのかしらね?」 「そッ、それはそうですがッ…、こんな事されたら誰でも…ッ、」 「あら、今度は開き直るつもり? みっともなくてよ? そんないけないコにはもっとお仕置きが必要のようね」 彼女はそう言って大きく口を開けて彼の性器を咥え、口の中に含んだ。 そっちがその気ならば更なる刺激を与えてやるだけだと。 「うあぁ…ぁッ」 性器を咥えられた海野は余りの気持ち良さと衝撃に上半身だけ飛び起こさせると、 自分の股間に顔を埋めて、肉棒に歯を立てないよう注意しながら舌を這わせてしゃぶっている美女の頭に両手を置いた。 「そ、そ、そんな…ところっ、舐めたら、き、汚いれふよっ…、」 余りの気持ち良さに呂律が回らない彼だが、そんな事を言いながらもカオリナイトの頭を除けようとはしない。 身体の方は正直に彼女にしゃぶられる事を良しとし、受け入れているのだ。 仮に恥ずかしさからはね除けようとする意志が勝ったとしても、彼女がそれを許さないだろう。 逆に恥ずかしさなど気にならない程の快楽を与えられるだけだ。 そんな彼に対し、カオリナイトは髪を抑えていた手を離して自分の頭に置かれた彼の手を掴むと、耳の後ろに添えさせた。 その意味が分かった海野は襲い来る刺激を堪えながら、彼女の耳の後ろから両手で髪をすくい上げると、行為の邪魔にならないように束ね持った。 (僕はっ、僕は何をしているんだぁ〜! こ、こんな…、こんないけない事をされているっていうのにっ…っ、) 彼女の行為の手伝いをしている自分が良く分からないと彼は心の中で思い悩む。 快楽を受け入れようとする身体に対し思考の方が着いていかないのだ。 それでも、この行為を喜ぶ自分が居るのもまた確かな事であった。 矛盾する思考と行動が徐々に傾いてきている。無論、行動の方に。 だからこそ彼には拒否できない。正確に言えば拒否したくない。 661 名前:6‐659 海野ぐりお×カオリナイト[sage] 投稿日:2012/02/18(土) 19:34:27.15 ID:3NKG/dZm (その調子よ……私の全てを受け入れてしまいなさい…) 海野の行動と言動の不一致を見て取ったカオリナイトは、開いた両手で性器の根元を握ると、首の前後運動を加速させて一気に仕上げに入り、 先ほど手で触っていたときに強く反応していたカリ首の裏側に舌を這わせ、重点的に扱いていく。 ぢゅぽ ぢゅぽ 「はッ…くうううッ……だ、ダメです…ッ、そこは……ッ」 「ダメだと、んぢゅ…ッ…言う…なら…ぢゅぽッ……少しは…ぢゅッ…我慢してみなさい…」 彼女は海野が我慢出来ない事を分かった上で、性器をしゃぶりながら勝ち誇ったように挑発し、 根元を掴む右手はそのままに、左手で陰嚢を掴むと優しげな手付きで揉みし抱いた。 「ふあ゛ッ……ふあ゛あ゛ッ…ッ」 陰嚢を揉まれ、性器をしゃぶり続けられる海野の口から気持ち良さげな、それでいて苦しそうな呻きが漏れる。 (過ぎた快楽は時に苦しさも与える物。それを回避するには我慢などせずに受け入れてしまえばいい…) 彼女は心の中でそう呟くと、その暴虐的とも言える扱きで海野を瞬く間に高みへと駆け上らせていく。 「ん゛っ、んぢゅッ、ん゛ん゛ッ、んぶッ、んんっ、ぢゅッ、ぢゅるッ、」 「ふうッ…ふああッ…ッ、き、気持ち良すぎです…ッ、出ますッ…、出てしまいますッ…ッッ…」 じゅぽじゅぽと鳴る淫らな音。その音を立てながら彼の性器をしゃぶり続けるカオリナイトは、 出て来るだろう精液を飲むために性器を咥えたまま口をすぼめ、ズズーっ、と強く吸い上げた。 「で、出るっっ!」 ドクっ びゅくびゅくっ 「ん゛ん゛――ッッ…!」 遂に限界を迎えた肉の棒から熱く滾った精液が吹き出し、カオリナイトの口内に吐き出された。 (んん゛っ、意外と濃いわね) 熱い白濁が喉の奥に絡み付き、彼女は思わず咽せて吐き出しそうになってしまう。 吐き出すのは簡単だがそれを勿体ないと感じた彼女は、その粘つく液をなんとか飲み込もうと無理矢理喉の奥へと流し込む。 「んっ! んくっ、んくっ」 喉を鳴らせてゴクゴク飲んでいく彼女が取りこぼしのないよう吸い上げると、 性器が小さく痙攣して“びゅっ びゅっ”っと数回繰り返し、液の残りを出してくる。 絡まるネバネバは唾と一緒に飲み込む事で、なんとか奥に流し込むことができた。 「はぁぁぁぁ〜……、」 その間、カオリナイトの髪を抑えていた海野は溜息でも付くようにして息を吐き出しながら、 自分の性器を咥えたまま、自分が出した精液を飲む彼女の顔をボーッと見ていた。 彼女のような美女に性器をしゃぶってもらった上、剰え精液まで飲ませているというのに、 射精による放心状態のせいで心ここにあらずといった様子だ。 662 名前:6‐659 海野ぐりお×カオリナイト[sage] 投稿日:2012/02/18(土) 19:35:05.67 ID:3NKG/dZm 「んっ……、」 口に出された精液を飲み干したカオリナイトは咥えていた性器を離すと、顔を上げて放心している海野に声を掛けた。 「うふふ、貴方の熱い精液……美味しく頂かせてもらったわ」 「はっ!? ぼ、僕はっ、僕は何てことをぉぉぉ〜〜っ!」 話し掛けられた事で正気に戻った海野は抑えていた彼女の髪を離すと、自分がしてしまった口内射精に罪悪感を感じて頭を抱えた。 あれは人に飲ませるような物じゃない! よりによって大切な人の口の中に出してしまうなんて〜っ!と、彼女に対して平謝りを始める始末だ。 尤も、口に出させる為にしゃぶっていた訳だから、カオリナイトにしてみれば謝られる筋合いは無い。 だが、そんな彼を見て(これは利用できる…)そう考えた彼女は、ペコペコ頭を下げ続ける彼の右手を取り、目を見つめながら話し掛けた。 「本当に申し訳ないと思っているのね?」 「は、はい…、勿論です…、」 「だったら…」 そう言って泣いてしまいそうな顔で謝る彼の手を自身の身体に近付けた彼女は、 V字カットになっている服の胸元に滑り込ませ、自分の左胸に触れさせた。 「ななッ、なにをしてるんですか〜〜ッ!?」 手に当たる柔らかくて温かいモノを感じた彼は、何度目になるか分からない大声を上げた。 (き、気持ちいい…柔らかい…、い、いやダメだ! ダメだダメだダメだっ!!) 感じる感触は気持ち良く、ずっと触っていたいという気にさせられるのだが、彼はその邪な思いを必死に誤魔化す。 「私の言うとおりになさい。拒否は許さないわ」 「いい、いえ、しかしっ! しかしですねっ…!ッお…おっぱいがっ…ッ! カオリナイトさんのおっぱいが僕の手にッ…!」 「そうよ、私の身体を触って私を気持ち良くさせなさい。私が貴方にしてあげたように……」 海野がされた事と同じというのは言うまでもなく性的な行為に他ならない。 カオリナイトが言うのは実に単純明快だ。自分がしてあげたのだから自分にも同じ事をしろ。 悪いと思っているなら出来るはずであるし拒否もさせない。 天秤が傾いているとはいっても自分からは積極的にならないだろう彼に、せざるを得ないようにしてやろうと考えた彼女はそこにつけ込んだ。 「あ…あのですね、別の形でという訳には…?」 自分が掴んでいるカオリナイトの柔らかくて温かい大きな胸の感触を手の平に感じながら、もっと触っていたいと思うも一方で否定し、 心の中で葛藤している海野は、口ではやんわりと拒否する。といって、彼女が引き下がったら引き下がったで後悔するのだろう。 だが、幸か不幸か彼女の方は逃がすつもりはない。 「言ったはずよ? 拒否は許さないって… さあ海野、私の胸を揉みなさい」 ゴクリと唾を飲み込んだ海野に、カオリナイトはうまくいったと唇の端を歪めて妖艶に笑う。 663 名前:6‐659 海野ぐりお×カオリナイト[sage] 投稿日:2012/02/18(土) 19:35:44.31 ID:3NKG/dZm 自分で言った事を利用されたとはいえ逃げ場を失った海野は、心の何処かで安心しつつ、手に感じる大きな丸い物に少し力を入れてみた。 「んッ…!」 乳房に食い込む指の感触に小さな声を上げるカオリナイト。 「わ、わああッ! ゴッ、ゴメンナサイッ…!」 「一々謝らなくてもいいわ」 胸を揉まれた感触に少し声を上げただけで謝られていては切りがないと思った彼女は、少し語気を強くして海野を叱りつける。 「す…、すみません…、」 「いいから手を動かしなさい」 「は、はい…、」 海野は彼女の言葉に再び止めた手を動かし、乳房を揉んでいく。 「んっ…ふうっ……」 「と、とっても、大きくて柔らかいんですね…、」 「ん…、胸は…柔らかい物よ…?」 女性の胸を触るのは初めてだという彼に、彼女は遠慮なく触っていいと言いながら 彼の開いている左手も掴んで胸元に滑り込ませると、右の膨らみに触れさせた。 「外側に円を描くように回しながら揉みなさい…」 「はいっ……、」 海野は言われた通り両方の手を外側に丸を描くように回す。 すると大きな胸がつきたての餅のように“ぐにゅんぐにゅん”と形を変えていく。 「こ、こうですか…?」 「はあ…ぁぁ……そう、そんな感じで……強くしたり…弱くしたり……」 彼女が指示すると、彼は指の動きを少しずつ変えながらマッサージするような手付きで胸を揉みし抱いた。 緊張からだと思われる手の震えも丁度良い刺激となって伝わり、彼女を感じさせる物となっている。 (拙い指の動きだけど……それがまたいいわ…) 「ああ…、いいわぁ…」 「そ、そうですか?」 胸に置かれた手の温もりと、緩急付けて揉み始めた事で与えられる心地良さに、カオリナイトは恍惚とした表情を浮かべながら頬を赤らめた。 与えられる刺激に彼女の双丘の頂点にある突起が、ぷっくりと立ち上がり悦びを伝える。 (はぁぁ…、もう…、ダメだわ……) 胸を揉まれたぐらいでイク訳ではない物の、身体の方が疼いて仕方がない。 その疼きに堪えかねた彼女は服の前を開いて、大切な処をさらけ出し、彼に見せつける。 664 名前:6‐659 海野ぐりお×カオリナイト[sage] 投稿日:2012/02/18(土) 19:36:25.43 ID:3NKG/dZm 「ノ、ノーパン!?」 ブラは疎か下着さえも履いていない彼女に、慌てふためく海野。 普通は身に着けているはずのそれらを、彼女は身に着けていないのだ。 彼からすれば驚愕に値するそれも、彼女に取ってはどうでも良いことなので、恥ずかしげな素振りも見せていない。 「ほら…、今度はココを触るのよ…、」 「ココって…! こ、こここッ、股間をですか!?」 服の前が開かれ、ミニのスカートの奥に隠されていた、カオリナイトの丸見えになった秘所。 胸を揉まれて感じていた彼女の割れ目には、今にも溢れそうなくらいの愛液が溜まっていた。 彼女は胸を揉んでいる海野の右手を取り、自らの股間に触れさせる。 くちゃ 「あっ…、」 「うわ…っ ぬ、濡れてる…」 割れ目の真ん中に触れた指に愛液が吸い付き、つつーっと伝い落ちていく。 「はぁ、はぁ、ココに…穴が……あるでしょう?」 「は、はい、あります…、」 「ココに…人差し指と……中指を……挿れなさい……、」 海野はカオリナイトの言うとおりにして、割れ目に開いている穴に二本の指を挿れてみた。 「はぁ…あっ…」 「い、挿れました、」 「んっ…第二関節まで挿れて……挿れたら……周りの肉を擦りなさい…」 「は、はい、」 彼女の指示通りに指の第二関節まで挿れた海野は、早速膣の中を擦り始める。 「んっ…そう……上手よ…」 膣壁を震えながら撫でられる指の感触は振動となって奥まで響いて、愛液を分泌させる呼び水となり、 膣内が液で満たされる事で、更に滑りの良くなった指が快楽を誘う。 「はっ…、うぅ…っ、奥に響いてくるわ…、」 指の動きその物は先ほど胸を揉ませていた時と同じく実に拙い物だ。だが、それが意外に良いとも感じる。 でなければ、こうして気持ち良くはならないだろう。それとも愛しているからこそ心地良いのか? 拙い愛撫に感じ続ける彼女はふとそんな事を考え、その良い感触を自分に与え続ける彼の股間に目を向けた。 665 名前:6‐659 海野ぐりお×カオリナイト[sage] 投稿日:2012/02/18(土) 19:37:41.83 ID:3NKG/dZm 「また……勃起しているわ…ね……」 そこは再び硬くそそり立っていた。よく見れば竿の部分に血管が浮きあがり、ぴくぴく震えているのが分かる。 射精し、萎えていた彼の性器はカオリナイトの胸や股間を触っている内に、すっかり元気を取り戻していたのだ。 「えっ!? い、いやこれはっ!? はうっ!」 カオリナイトはそれを指摘しながら、硬直した彼の肉棒に手を伸ばして下からすくい上げるようになぞる。 触れられる事を望んでいただろう肉の棒は、彼女の手の中で嬉しそうに震えた。 「はうあぁ…ッッ」 「もう、こんなに硬くして……、そんなに私が恋しいの…?」 彼女は可愛がるように肉棒を撫でながら、彼の反応を楽しむ。 「こ、恋しいですけど…ッッ……意味がッ……違いますよッッ…ッ」 「そう? でも…ココはこォ〜んなに私を求めているわ……」 そう言って海野の手を掴んだ彼女は膣に挿れさせている指を抜かせ、自身の愛液が付いた指を彼の口に入れ舐めさせる。 「ほら分かる…? これが私の味よ……貴方のココはこの味を欲しがっているのよ…」 「か、カオリナイトさんの味……」 「そうよ…」 彼女は中途半端に前だけ開いていた服を脱ぎ、海野と同じく全裸になると、 彼の両肩を押さえて、そっとベッドに押し倒し口付けをした。 「ん…、」 更に触れ合わせただけの短い口付けをして、そのまま首筋にも数回口付ける。 「ちゅ、」 「んあ…ァ…ぅっ、」 そして最後に胸板を舐めてから、自分の腰を彼の腰の位置に合せた。 「だというのに違うなどと言って否定するなんて……悪いコね」 666 名前:6‐659 海野ぐりお×カオリナイト[sage] 投稿日:2012/02/18(土) 19:38:13.11 ID:3NKG/dZm 「ぼ、僕は…、そんな…悪いことは言ってな…、ああ…ッ!」 カオリナイトは腰を近付けていきり立つ肉の棒を、自身の秘裂に触れさせぐりぐりと数回擦らせて、 亀頭に竿に、満遍なく愛液を塗り込む。 「ふァ…ぁぁ…ッ」 硬くなった性器は割れ目に挟まれるようにして擦られ塗られ、びくびく痙攣した。 「そんな悪いコは無理矢理にでも犯して……身体に分からせてあげるわ……」 彼女の言葉に何をされるのか分かったが、最早抵抗は許されないし、してはいけないと理解した海野はその瞬間を待つ。 尤も、言葉通り無理矢理犯すつもりのカオリナイトに、例え彼が暴れたところで意味は無いのだが……。何より自力の力が違いすぎる。 カオリナイトは愛液のしたたり落ちる割れ目に期待に膨らみきり、そそり立った性器を添えると―― “じゅぶううッ” 「ひぐぅッ!」 「うああッッ!」 勢いよく腰を落として性器を飲み込み、彼の身体の上に馬乗りになった。 「はァ…あ……あんっ……す、凄いわ…奥まで届いて……」 「うっ…くぅぅ……」 膣に飲み込まれた性器は最奥まで到達しており、子宮口に当たる亀頭の感触を感じたカオリナイトは歓喜の声を上げる。 「ほら…分かるでしょう? 私の中に入れた海野の性器が……喜んでいるのが…」 「う、うう…っ……(カオリナイトさんの中……なんて温かいんだろう……)」 あまりの気持ち良さに挿れられただけでイキそうになった海野は、歯を食いしばって必死に堪えている。 初めて女性の中に入った彼には少々過激すぎる刺激だ。 「うふふ…もうイキそうなのかしら?」 「ぼ、ぼく…はじめ…て……っ、」 「そう…、だったら童貞を卒業できて良かったわねぇ…、」 震える声で言葉少なに言う彼に、祝辞を述べるカオリナイトの声は若干弾んでいる。 彼が童貞などというのは、今までの反応を見ていれば容易に分かる事であったが、やはりハッキリと言葉にして言われる方がいい。 彼女も一人の女として、愛する男の初めてが自分であるというのが嬉しいのだ。 667 名前:6‐659 海野ぐりお×カオリナイト[sage] 投稿日:2012/02/18(土) 19:38:40.80 ID:3NKG/dZm (けれど……長くは持ちそうにないわね) 子宮口に触れた亀頭の先から伝わる感じから、力を入れて堪えている彼が僅かでも緩めれば射精へと繋がるだろうと分かった彼女は、 今日の所は身体を一つに重ね、性交ができた事だけで良しとし、腰を上下に動かし始めた。 “ぬぷっ じゅぷっ” 「あっ……あ…っ……あはァっ…」 「ふっ…! うううっ…!」 経験の差か、女のカオリナイトよりも、男である海野の方が明らかに大きな声で喘いでいる。 無論、それは彼が男としての至上の悦びを得ているからに他ならない。 愛する女性の中に男性器を挿入して一つになるのは、男として生まれた者の尤も幸せな瞬間の一つだ。 「ふふ…どう? 初めての…、んっ、性体験…は…?」 「ひ、ひもちっ、よふぎてっ、よふ…わかりまふぇ…っ、」 カオリナイトは童貞の……いや、童貞を失ったばかりの彼が自分からするのは無理だろうと考えて、自らが腰を振り、性器を抜き差ししている。 カリ首まで抜いては根元まで挿れる、それを繰り返すたびに肉棒を銜え込む彼女の膣から愛液が押し出され、二人の股間を濡らしていく。 “じゅっぽ じゅっぽ” 「あんっ! 先から少し出ているわぁ…っ、」 「うぐっ、ひああっ…っ、」 本当に単調な動きの捻りのない性交だが、それでも彼に取っては必死で堪えなければならないくらいの快楽となっている。 それが分かっているからこそ彼女は自身の快楽よりも、彼を優先させるつもりでいた。 それに相性が良いのか不思議と物足りないというのはなく、一応の満足は得られそうだ。 「んっ…あっ… ふふっ…そんなにっ…気持ちが良いの…?」 「いい、いいれふっ、」 「はぁ…ン…っ…… だったら…我慢しなくて……良いのよ…?」 我慢せずに出せばいい。カオリナイトがいくらそう言っても海野は中々出さない。 僅かにある男の矜持がそうさせているのか? それとも、生まれて初めてのセックスをこんなに早く終わらせたくないからなのか? それは分からない。唯、明らかに無理をしているだろう彼に、これ以上我慢させるつもりはない。 カオリナイトは右手を海野の首の後ろに、左手を背中に回して、我慢する彼の身体を抱き締めると、彼の耳元に口を寄せ“かぷり”と噛んだ。 「ひぐッ! ら、らめれふッ、」 「んっ…我慢しないで……出しなさい…っ……」 彼女は囁くように呟きながら何度も耳を噛んで、密着したまま彼の胸板に自身の豊満な胸を擦り付ける。 肩から流れ落ちる長い髪は彼の頬や身体を撫で、落し続ける腰は性器を飲み込んで尚彼の股間にぐっと押し付けた。 頬を舐め、口付けをしながら更に腰の動きを速めて抜き差しし、彼を攻め立てていく。 “ずぽっ じゅぷっ ずぶっ” 「ひゃ、ひはあっ、カオリっ…ナイトさ…っ……ぼく…も、もう…っ…らめ……らめれふっ…っっ」 全身を使って性感を刺激するカオリナイトに、海野はとうとう音を上げた。 668 名前:6‐659 海野ぐりお×カオリナイト[sage] 投稿日:2012/02/18(土) 19:41:05.96 ID:3NKG/dZm 「やっとね……童貞のくせに我慢しすぎよ…っ、まあいい…わ……っ」 せっかく早くイかせて、気持ち良くさせてあげようとしていたのに無駄に粘り続けた海野に対し、 少し不満を漏らしたカオリナイトは、腰を落としきって性器を奥まで銜え込んだ。 “ずぶぅぅぅっ” 「あっ…、あぅぅぅ…っ…っ、さ…さあ…、出しなさい……ここが……出す所よ…、」 そうして銜え込んだ性器に子宮口を押し付け吸い付かせた彼女は、海野に射精を促した。 「うッ…くぅぅッ!」 “ドクンッ” 全てのお膳立てを整えてくれたカオリナイトに、海野は我慢に我慢を重ねて堪えていたモノを漸く解放した。 ここに出す。ここが自分の出すところ。そう思えば思うほど、彼の身体の奥からは止め処なく熱いモノが沸き上がり、 子宮と地続きになった噴火口から、白いマグマを吹き出させる。 “ドプゥッ ぶびゅッ びゅくびゅく――” 「ああ……入ってくるわ……熱い…精子が……」 「ううっ、ううう〜っ、」 “どびゅっ びゅるびゅる…” 「あっ…んんっ…ど、どう…? 中に出すのは……気持ちいいでしょう…?」 「ひゃ、ひゃい…、ひゅごく…いいれふ…っ、」 そうやって子宮の入り口に吸い付いた性器の先から迸る白く濁った精液が、カオリナイトの子宮内を瞬く間に満たしていく。 「熱い…、こんなにたくさんの精子……まだ…出るの…?」 「も、もう…終わりそう…れふ…っ…っっ、」 「溜めすぎ…ね……、フフ…、でもこれからは……、溜まる前にしぼりとってあげるから……安心なさい」 子宮の中に出され続ける海野の熱い精子。それを受け取るカオリナイトは胎内の熱さを感じながら、 自分が抱き締めている彼の背中を優しく撫で、「よく頑張ったわね」と、労いの言葉を掛ける。 彼女自身はまだ達してはいなかったが、これ以上抱き続けると彼の体力が保たないだろうと思い、名残惜しくはあったが今はこれで終わる事にした。 「い…、いえ……、そんな……、」 そんなカオリナイトの腕に抱かれたままの海野は息も絶え絶えに返事をすると、自分を抱いて男にしてくれた彼女の紅色の長い髪を誤魔化すように撫でる。 彼の想像していた男女交際とは違う形にはなったが、こうして彼女に抱かれて良かったとも思い、逆に性の悦びと快楽を教えてくれた事に感謝するのだった。 669 名前:6‐659 海野ぐりお×カオリナイト[sage] 投稿日:2012/02/18(土) 19:46:06.95 ID:3NKG/dZm 数日後――。 「ほら、ここ間違っているわ」 「あっ、ほ、ホントですね」 カオリナイトは海野に勉強を教えていた。この間返ってきたテストの点数が悪かったと聞いた彼女は、彼の家庭教師を買って出たのだ。 天才的頭脳を持つ教授の助手をしていた彼女は、強いだけではなく頭も良い。そのため家庭教師としても申し分はない。 彼の家族も息子の成績が悪くなりそうな所に、彼女から持ちかけられたので二つ返事で了承した。それも無料でとなると尚更だ。 一応、海野は両親にカオリナイトと恋人である事は話しているが、無料で家庭教師まで引き受けてくれるというのもあり、好印象を与える事にも成功している。 「さ、これが終わったら夜のお勉強の時間でしてよ?」 「よ、夜の……ですか?」 そして、彼女はもう一つの勉強も教えている。 それは―――― あっ…あ…っ…っっ!! 夜遅くまで行われる、甘く心地良い、男と女のお勉強…… 670 名前:6‐659[sage] 投稿日:2012/02/18(土) 19:48:49.62 ID:3NKG/dZm 以上です。 それでは失礼しました。 671 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/02/18(土) 23:51:43.56 ID:tBkpMTZw GJ! 672 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/02/21(火) 00:58:02.33 ID:u+RZnCvn GJ! エロい家庭教師だw 673 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/02/29(水) 13:07:05.29 ID:39/UFCJL このスレで変身終わった後にとてつもない性衝動に襲われる作品無かったっけか? ヒーロー側組織のを悪の組織がたまたま手に入れてた気が なんか保管庫探しても無いんだけど… 674 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/03/03(土) 00:26:03.30 ID:qdykFG50 最近はまとめも積極的じゃないみたいだし仕方ないんじゃないか? 魔力補給はやっぱ鉄板だな。あと男なら有り余るエネルギーの処理とか 675 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/03/04(日) 02:00:30.22 ID:J5tGUOB/ >>673 「変身終わった後にとてつもない性衝動」で俺が思い出すのはこれなんだけど…求めてるのと違ったらごめん ttp://marrymeakujo.blog74.fc2.com/blog-entry-87.html 676 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/03/05(月) 23:20:06.71 ID:wH67aVey >>675 面白いんですけど違います…ん? 読んだら何故か思い出しました ハーレムスレの保管庫にある「クロス・アクセル」でした 内容的には、悪の組織所属の主人公がヒーロー変身アイテムを使えるようになります で、変身解除後に性衝動に襲われる話です 所属が悪の組織(福利厚生がしっかりしてる)なので周りは悪(?)の女でした… 別スレですいませんでした…orz >>674>>675、ありがとうございました 677 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/03/05(月) 23:22:00.83 ID:Mwxi9t3B むしろ、別スレでそんないいSSを見つけてくれてありがとう( ゚д゚) 678 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/03/06(火) 22:57:51.15 ID:nmDUMhUp 取り敢えず管理人さんおかえりなさいと言いたい 679 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/03/06(火) 23:00:44.62 ID:1nGHsuHy おおほんとだ、まとめブログの管理人さん戻ってきてる 待ってたよー 680 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/03/08(木) 05:18:32.15 ID:TF5HQL2H すげえ復活嬉しいわ。暗殺者も最後まで来てるな。 所でここのまとめでMシチュのオススメって何がある? 俺は首領の人と暗殺者の人の作品に一年以上お世話になってるんだが 681 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/03/08(木) 23:32:48.60 ID:KXtCpw93 >>680 俺もその二つ好きだなぁ でもそれ以外のMシチュってなると「ザーラと龍牙」シリーズの ある諜報員の最期ぐらいしか知らないなぁ 探せば他にもありそうだけど 682 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/03/24(土) 12:33:36.52 ID:FopHbwTe 管理人様お帰りなさいませ 683 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/04/15(日) 15:37:20.85 ID:QQGrDWnV 悪の女幹部の口調って 硬質な男口調(ゼノサーガのT-elos 等) 妖艶なお姉さん口調(ナムカプの沙夜 等) 高飛車な令嬢口調(ゲンジ通信あげたまの麗 等) 蓮っ葉な姐さん口調(ガンダム0083のシーマ 等) この4つのうちのどれかだよな 684 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/04/15(日) 22:37:38.11 ID:8jWTWk4G どれも大好きだと言っておこうか 685 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/04/15(日) 22:44:11.26 ID:wiAS72Wt 慇懃無礼とか毒舌とかも含めてもらえないかね? ぱっと思い当たるキャラがいないけれども… 686 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/04/16(月) 21:03:07.67 ID:Jcu9DCrH 敵だった頃のニコ・ロビンとか?>慇懃無礼 687 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/04/17(火) 20:59:38.29 ID:2I2yD5yI エロゲ&エロアニメだけど姫騎士リリアのキリコとか 688 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/04/25(水) 00:22:29.56 ID:WgHujnQV 新・パルテナの鏡に出てくるメデューサとパンドーラでは このスレ的にどっちが良いんだろか 689 名前:名無しさん@ピンキー[] 投稿日:2012/04/30(月) 14:51:27.86 ID:/k0QcZzy age 690 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/04/30(月) 17:31:27.55 ID:/Cu1NXDL 足りないお代を身体で払われてみたい 691 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/05/01(火) 10:39:01.12 ID:FpU1R/2M 6 名前:田中 [] 投稿日:2005/11/26(土) 13:16:16 ID:hYmqhiIs0   ぴったりしたボディスーツ着た24歳くらいの女スパイをとっ捕まえて 拷問部屋で磔にしたあと、ハサミでそのボディスーツをじわじわ切り刻んで 実はスヌーピーのパンツとか履いてて、それをからかったら「ちくしょー!」とか 顔を赤くして恥ずかしがる女スパイを眺めながらコタツでみかん食いたい 692 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/05/06(日) 02:29:19.89 ID:gyaXBpwY 今から投下します。 693 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/05/06(日) 02:30:09.31 ID:gyaXBpwY 『暗殺業の廃棄物』 ――官能の暗殺者5――  ネーディア市街地の北部、14番通り沿いに建つホテル・グランスターは、官庁街や議 会場に近い。そのため、政財界の要人が密会するためによく利用される。  別に私は要人ではない――要人だと思う人もいるにはいる――が、彼らとのコネクショ ンは豊富に持っている。貴族に匹敵する身分とされる高級娼婦だからだ。  私も何度か泊まったことがある。宿泊履歴と同伴者の名前を確認させれば、予約の有無 などを問われることもない。そこには各界の錚々たる名前がずらりと並んでいるからだ。  そうして案内されたスイートルームに入り、持ってきた荷物を片づけてふうっと一息。 ルームサービスのコーヒーに口をつける。苦みのある液体が喉を通り過ぎたところでフロ ントから連絡が来た。私に来客だという。  部屋に通すように頼んでその客人を待った。私がこの街に来ていることを知っている人 物はそれほど多くもない。誰なのかは見当がついた。 「……やっぱりあなただったのね」  呼び鈴に応じてドアを開ける。屈強な体つきの男が、その身を収めるには窮屈そうな スーツをまとってそこにいた。 「この度は見事な任務の達成、感謝いたします。リューシア様」  私にガイヤー・シュベルンの暗殺依頼を伝えに来た男である。  リューシアとは私が暗殺の際に使う偽名だ。彼がこの名前を使うということは、暗殺絡 みの用件だろう。 「相変わらず耳が早いわね。私が仕事を済ませたのは昨晩よ? どこから情報が伝わった のかはわかるけど、すぐここに来るなんて早すぎるわ」 「ご冗談を。我々はそれが仕事ですから。リューシア様ほどの方となればすぐに伝わりま すよ。興味を持たれるのは暗殺業よりも男女関係のほうですが」  相変わらず表情に変化もなく、この男は淡々と事実だけを告げてくる。 「こちらがこの度の暗殺の報酬です。お受け取りください」  手渡された封筒には高額紙幣がぎっしりと詰まっていた。それが2つ。200万という ところか。 「依頼した事件師連中も喜んでおりました。これでシマを荒らされずに済む、と」 「ふうん、そう。今後ともよろしくって伝えておいてね」 「かしこまりました。ですがリューシア様、この度はもう1つ、お話があるのです」 「ふうん、どんな話?」 「はい、この度のクライアントがお目通りを願いたいと」  私は軽く思案する。確かに私はガイヤー・シュベルン暗殺を果たしたが、その依頼者の 素性は知らない。事件師グループと聞いていたからマフィア絡みであろうが、どんな連中 かは聞いていなかった。 「いいですよ、今夜この部屋に連れてきて」 「かしこまりました。しかし連中はリューシア様とのお目通りなどおこがましいようなチ ンピラどもです。くれぐれもご注意を」 「ああ、平気平気。そんなの気にしなくていいわよ。ご忠告ありがと」  退室していく男を見送ってからシャワーを浴び、着替えて夜になるのを待った。 694 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/05/06(日) 02:31:02.12 ID:gyaXBpwY  そして夜。私の部屋には柄の悪い中年男性が3人やってきた。  案内してきた昼の男が3人に睨みを利かせていたが、彼が退室した途端、男たちは私へ の不躾な視線をためらわなくなった。  今は肌の露出度が高い服は控えていた。婦人用のドレスシャツを身につけ、下半身も黒 のパンツスタイルにまとめている。オフィスで働く女性が上着を脱いだような印象のはず だが、この男たちにはむしろ逆効果だったかもしれない。 「あんたが、今回の……驚いたな、こんな美人さんが人殺しかぁ…」  テーブルを挟んだ向こう側のソファに3人が座っている。右端の男が関心と興味を隠さ ぬようにつぶやいた。 「確かに驚いたが納得もできるな。これだけの別嬪が男を誑し込んだら、誰も拒否できん だろう」  左端の男が舐め回すような視線を私に絡みつけながらニヤニヤと笑った。 「そんなこともないわよ。あなたたちを連れてきた男なんか、私の誘いに全然乗ってこな いんだから」 「ええ? あの旦那も?」 「そんな男おるんですか、あんたの誘いを断るたぁ勿体ねえ」  両端の男が驚いた。そんなに目を剥かなくてもいいだろうに。どうせ「俺なら絶対に拒 否しないのに」とでも思っているに違いない。 「ええ、本当よ。堅物なのよね。誰からどんな暗殺依頼が出てるかわからないから、私と 寝るのは嫌なんだって」  その言葉を聞いて両端の男はまた驚いた。 「なるほど、なあ……」 「こんないい女になら、殺されてもいいって男もいるだろうなあ」  それはあなたのこと? …などという言葉は呑みこんでおいた。 「こら、お前ら、その辺にしておけ」  ソファの真ん中に座った男がおしゃべりな2人を制した。 「へ、へえ。すんません社長」 「謝るんならこちらの方にだろ、お前ら。  …すみませんな、リューシア様。俺ら、育ちが悪いもんで、偉い人への礼儀とかも全然 わかっとらんのです。ご容赦くだされ」  社長と呼ばれた真ん中の男が頭を下げた。 「いいのよ、別に気にしてないから」 「そう言っていただけるとありがたいです」  もう一度頭を下げる真ん中の男。"社長"という呼称が気になった。 「あなたたちが今回の依頼人?」 「へえ、その通りですわ。さっきの旦那からお聞きかと思いますが、ガイヤーの奴、俺ら の仕事を邪魔してきましてな。どうにもできんのでお願いしたんですわ」  そこで私はこの仕事を引き受けたときのことを思い出す。あの大柄なメッセンジャーは 確かこう言っていた。「有力政治家のガイヤー・シュベルンが企業舎弟の不正を告発し、 その後の利権漁りのためにシマを脅かそうとしている」と。  この真ん中の男がその企業舎弟の社長なのだろう。言葉使いは乱暴だが、他の2人に比 べたら、確かに迫力というか自信が感じられる。 「ふうん、あなたが……ガイヤー・シュベルンは始末しておいたけど、これでいいの?」 「もう感謝の一言ですわ。今回は本当にありがとうございます」  そこで社長は左右の2人を促して立ち上がり、私のに深々と頭を下げた。 「いいのよ、私もちゃんと報酬はもらってるんだし…さあ、座って座って」  結構気持ちいいセックスもできたしね、と心の中だけでつぶやき、着席を促しながら彼 らに訊ねてみた。 「社長と呼ばれてるわね。どんな仕事を?」  大方の想像はつく。解体、ゴミ処理、土建、闇金というところか。株や不動産に手を出 すほど知恵があるようには見えなかった。 「へえ、産業廃棄物の処理ですわ。簡単に言えばゴミ捨て屋ですな」  案の定か。そう思ったところで右の男が話し始めた。 「今までわしらと仲良うしとった産廃処理行政の担当者が、ネーディア市の人事異動で飛 ばされましてな。後任を上手く取り込んだろうと思ったんですが、こいつがまたうるせぇ 奴なんですわ。今まで素通りしてた規制やら接待やら全部拒否して、わしらに法律と手続 きとゴミ処理のルール守れってクソやかましいんですわ」  真ん中の男が困り果てたように溜め息をつく。 「この人事異動も実は仕組まれたものでしてな。先般の選挙でガイヤーの所属する党が勝 ちまして、市長が変わったんですわ……」 695 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/05/06(日) 02:31:33.46 ID:gyaXBpwY  話をまとめると以下の通りだ。  市議会選挙で市長と与野党の政権交替がなされた。これが市の職員人事にも影響を及ぼ したのだ。旧市長派と見られた職員は役所の要職から一掃され、新市長側は新たな体制で 改革を目指すこととなった。  産廃業者と市職員の接待など、不明朗な癒着が指摘されていたゴミ行政にも改革のメス が入った。産廃担当の職員は左遷され、新たな職員がそこに収まることとなる。  市長と改革派与党の後ろ盾を得た新職員は、清廉潔白な行政マンだった。これまで慣れ 合いで済ませてきた様々な不正にもチェックの目を入れるようになったのだ。廃棄物の細 かな分別、不法投棄の監視、有害物質の漏洩を防止する規制の徹底化、業務委託する民間 業者の選定基準を厳格化……。  それまでマフィアの影をチラつかせて独占的な利権とし、金儲けを続けてきた彼らには 面白くないことばかりだった。  これらすべての背景にある新市長・新与党派の中で、特に求心力の強い議員が、ガイ ヤー・シュベルンだったというのである。  彼らの話を聞きつつ、私は産廃業界の構造を思い出していた。  金を払ってでも不要物を片付けて欲しいという需要は、行政や企業のみならず、一般家 庭まで尽きることはない。故にこそビジネスが成り立つ。  だがゴミの扱いなど面倒で不衛生であり、肉体労働の中でもかなりの苦難を伴うことと なる。だから誰もやりたがらない。  しかしゴミの処理は日常生活のためにも絶対に必要だ。故にそんな汚れ仕事は食い詰め たチンピラにでもやらせればいい――そのような歴史的な背景もあり、古くから産廃処理 はマフィアの独占的な利権となってきた。  だが独占化されてしまったことから、ゴミ処理に本来どれだけの金がかかるのか、その 実態がわかりにくい。本当はもっと安値で済むはずなのに、高額の取り引きを吹っかけら れている可能性もある。余分に支払った金がマフィアに流れているとなれば、看過するこ とのできない問題だ。  だが、同業他社もヤクザ絡みのフロント企業がゴロゴロしているため、彼らに都合の悪 い主張を唱える人物は、背後にある暴力の標的にされてしまう。  これではコストダウンどころか、ゴミ処理の適正価格すら誰にも決められない。今では 産廃業者の言い値で取り引きせざるを得なくなっている。故にこそ利益率は極めて高く、 大儲けできる。業者間で「ゴミはダイヤモンドだ」とも呼ばれているという。  私の目の前にいる男たちには、それらの適正化はまさに「企業舎弟の不正を告発」する 行為であり、同業他社との競争は「シマを脅かす利権漁り」に見えたのだろう。  産廃行政の改革を目指した期待の議員ガイヤー・シュベルンは、このような理由で殺さ れたのだ。政争の町としてのネーディア市と利権、癒着が入り混じっての暗殺依頼だった のだ。  黙って聞き終えた私はコーヒーに口をつけ、もう一度訊ねた。 「なるほどね。そんな事情で依頼してきたと」 「へえ、その通りですわ。ガイヤーの野郎がいなくなったのはデカいですが、実はですね、 もう1人消して欲しいのがおりまして」 「もう1人?」  男たちはいつしか冷たい笑いを浮かべていた。 「さっきから何度も話してますわな。市のゴミ行政担当者ですわ」  そういうことか。  旧市長派一掃の人事異動で着任した"清廉潔白な行政マン"――何かと産廃業者側に注文 をつけ、ゴミ行政の適正化を目指す男のことだろう。 696 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/05/06(日) 02:32:21.25 ID:gyaXBpwY 「あいつの後ろ盾がガイヤーですからな。何としてでもこいつを抑えたいんですわ」 「殺してしまうの? 弱味を掴んで取り込んだ方が楽でしょ?」 「今まで何度も懐柔しようとしたんやが、なかなか上手くいかんでのう」 「金も接待も付け届けも全部拒否するんですわ。スキャンダルを探しても全然見つからん。 精神力が強いっちゅうか、ホンマの清廉潔白っちゅうか……」  呆れたように男たちは溜め息をついた。動じない鉄の男に万策尽き果てたのだろう。 「せやからもう殺すしかないんですわ」  社長が苦笑しながらとんでもないことを口にした。 「暗殺なら他にも男がいるでしょう。あなたたちの上にいる連中に協力を仰げば、私より 実力のある凄腕に頼むこともできる。なのにどうして私なの?」  彼ら3人はそこで一瞬、口籠った。 「そりゃまあ……なあ」 「わしらとしては始末してくれれば誰でも構わんのやけど」 「折角ガイヤー暗殺で姉さんと知り合ったわけだし、もう一丁どうかと」  …………。  弱みを作るなら美人局にでも嵌めればいい。なのにどうしてこいつらはそうしない?  苦笑しながら適当な理由を述べる男たちの目が泳ぎ、一瞬だけ私の方を見る。そこには 好色な視線も確実に含まれていた。  何のことはない、要するに私と縁を繋いでおきたい下心なのだろう。あわよくば一夜を 共にできると期待しているに違いない。  裏社会で評判の美人アサシン兼高級娼婦に興味津々――結局はそこなのだ。  この手の気配に身分の違いはない。大人にも子供にも差はないし、貴族も平民も賤民も 関係ない。男ならばまったく同じ目と気配で女を見る。  いかなる理由で階級や差別を設けようとも、人は神と美女の前では平等である。  ネーディア市の郊外にある市営の清掃センターに例の職員は勤めている。  産廃業者はこのセンターにゴミを運び込む。ひどく乱暴な表現だが、巨大な穴を掘って そこにゴミを捨てるのが廃棄物処理だ。この建物の後方にも同様の施設がある。  日が暮れた後、その職員はいつも一番最後にセンターを出る。市街に続くのは田畑の中 に伸びた一本道だけだった。彼はそこをいつも同じ時間に帰宅しているという。  時間と場所が特定できる通行ルート。つまりその気になれば簡単に狙える。周囲が田畑 だから日が落ちれば人影もない。 「はい、お疲れ様」  ロープで手足を拘束され、タオルの目隠しと猿轡で視界と声を奪われた職員が事務所に 運び込まれてきた。勿論、拉致してきたのは例の3人だ。  この職員の退勤と入れ替わりに私が事務所に隠れ、男たちが拉致してくるのを待ってい たのだ。  今の私は娼婦らしい格好だ。肩紐で引っかけるだけで胸元までを大きく露出させた黒の ドレスに身を包み、スリットからも太股を覗かせている。案の定、男たちの視線もわかり やすくなる。 「おう、姉さん。待たせましたな」 「お疲れ様。それじゃあ段取りの通りに」  私がうなずくと、男たちは事務所内の休憩室に標的を運び込み、仮眠用のベッドの上に 手足を縛りつけて自由を奪った。 「おう、お前らの仕事はここまでだ。先に帰りな」 「え、終わりでっか?」 「ああ、席を外してくれ。ここから先はお前らの仕事じゃないからな」  残されるのは私と社長だけになる。 「社長がそう言うんなら、そりゃまあ従いますけんど……」 「別に俺らは見ててもええんですけどね」  男たちは不満気な顔をわずかに浮かべ、渋々と引き下がった。  けれどもそのときの、私の身体を舐め回すような一瞬の視線を見逃しはしない。欲望を 多分に含んだその目は、いかにも獣が獲物を逃した口惜しさが感じられた。 697 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/05/06(日) 02:33:06.98 ID:gyaXBpwY  それで男たちの思惑は読めた。私は何食わぬ顔で社長に話しかける。 「それじゃあ、そろそろやりましょうか?」 「ああ、ちょっと待ってくだせいや。もう少し待たんと」  社長はそういうと、私を手招きして一緒に部屋を出た。 「どうしたの? もうやっていいんでしょう?」 「いや、あの2人が戻ってくるかもしれませんでな。ろくでもない企みをしてるのを聞い てしまいまして」 「何のこと?」  社長が苦笑しながら申し訳なさそうに話す。 「あのバカども、リューシア様を手篭めにする計画を立ててやがりましてな。何とかして 今日の現場からは遠ざけなアカンと思うとったんですわ。"仕事中"に襲いかかればええ、 とか何とか抜かしてましてん。アホも程々にせえと」 「ふーん、なるほどね。どうして止めたの? やろうと思えば私を好きにできるけど?」  社長は笑いながら否定する。 「あきまへん、あきまへん。リューシア様をお気に入りのお偉いさんっちゅうのが山ほど おるんですやろ? わしらみたいな平民のヤクザ風情が、こんな別嬪で巨乳の高級娼婦を 襲おうもんなら、あらゆる方面を敵に回してしまいますやろ。いくらわしらでもそこまで 危ない橋は渡れまへんわ」  へらへらと笑いながら社長はそう説明した。確かに彼の言う通りで、そこまで馬鹿では ないらしい。 「じゃあ今度は客として私に声かけてくれる? 産廃で儲けてるんでしょ? 財力はあり そうだし、後は私を楽しませてくれれば――」  私より10センチは小柄な社長。おもむろに手を伸ばし、彼の頬に掌をなぞらせる。  私からの愛撫がどれほどの快感をもたらすのか、その一端を垣間見せるかのように指先 を首筋にかすらせ、甘い声で囁いた。 「いい思い、させてあげるわよ」  この世のものとは思えないほどの快感でね。  社長は思いも寄らぬ申し出に驚きを見せ、けれども顔を赤くして、ニヤニヤと好色な笑 みを浮かべた。  しばらくは社長から産廃業界の裏話を聞いて過ごした。  聞きながら適当な相槌と質問を混ぜていくと、男は必ず饒舌になる。美女が自分の話に 興味を持ってくれて喜ばない男はいないからだ。  小半時ほど待っても先に帰らせた2人は戻ってこなかった。いつしか曇った空からは雨 粒が落ち始めていた。頃合いを見計らったのか、社長は言葉が切れたところで声の調子を 変えた。 「どうやら本当に帰ったようやな」  仕事の合図だった。そうね、と返事して私は立ち上がる。 「先に聞いておきたいけど、死体の始末はどうするの?」  殺人において一番厄介なのが死体の扱いだ。隠すのが難しく、決定的な証拠になってし まう。  たとえ発覚しても私に累が及ぶ可能性は低いが、警察の手が届くと困るのはこの男たち だろう。 「ああ、それは心配しなくても大丈夫でっせ。わしらにお任せ下さいな」 698 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/05/06(日) 02:33:46.42 ID:gyaXBpwY  相当な自信だった。私が小首を傾げると、意味を察して社長は得意気に続けた。 「どでかい穴にゴミを放り込むのが産廃の処理ですわ。もう連日ネーディア市のゴミがこ こに持ち込まれてきまっしゃろ。それでどんどん穴は埋まるんです」  そこで私はピンと来た。 「産廃処理場はマフィアの死体置き場ってこと?」 「へへへ、ご名答。ここに埋めちまえば死体なんか絶対上がりませんで。捜索願いが出さ れる頃にはゴミ山の下に埋まっとります。警察が捜査しようったって不可能なんですわ。 死体が出ないとなりゃあ、殺しでの立件なんてあり得ませんで」  殺人事件最大の証拠は死体である。見つからなければそもそも事件化されない。 「この街のマフィアに盾突いた奴ら、何人もがここで眠っとるんです。今日も1人追加さ れることになりますわなあ」  にたりと社長の顔が邪悪な笑いに染まる。やはりこの男も下っ端とはいえチンピラだ。 こんな顔がよく似合う。 「それじゃあ、今から仕事に入るけど……殺すのは私の流儀でいいの?」 「ええ、折角リューシア様にお願いするわけですからな。わしらが刃物で殺してもつまら んでしょう」  にたにた笑いが好色な色彩も帯びた。この男は私の殺し方をよく知っているらしい。 「別にいいわよ、ふふふ。部屋の隅で見てたら? 素敵なショーが見られるわよ」  私は艶のある笑みを社長に放ち、ドアを開けて休憩室に足を踏み入れた。  社長は興味津々の顔を隠そうともせず、私の後についてきた。 699 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/05/06(日) 02:34:22.99 ID:gyaXBpwY  目を覆ったタオルを外すと、男は苦しげに息を荒げた。明かりがまぶしくて目はなかな か開けていられないようだった。 「は、はあっ、んぐっ……」  声を出せないように口を封じた猿轡だけは突っ込んだままだ。 「手荒な真似をしてごめんなさいね」  その途端、男の目が驚愕に満ちた。女の声がするとは思ってもいなかったに違いない。  私は可能な限り優しい声をかけ、男の拘束されたベッドに腰を下ろして靴を脱ぐ。  腕をつきながら体を捻り、上から顔を男に近づかせていく。自然と前傾姿勢になった私 の姿勢は、腕に挟まれた2つの乳房の狭間に深い谷間を作り出す。  戸惑いながらも男は私の胸元と顔に視線を漂わせる。私の双眸はその動きを見定めると、 表情を男に向けたまま、片腕だけを下半身へと伸ばしていく。 「ごめんなさいね。私、今からあなたを殺すの」  私の優しげな口調とまったく正反対の言葉に、男は怯えと怪訝さが五分ずつ混じった表 情を浮かべた。  服の上から男の股間に左手を這い回らせる。私の胸の谷間を見て、既に半ば勃起してい た男の下半身がはっきりと膨らんだ。  服越しにも伝わるその感触を確かめて、私は更に体をにじり寄せた。ドレスの胸元から 今にも乳房がこぼれ落ちそうな危うさを保ちつつ、残った右手で自分の乳房を見せつける ように持ち上げてみせる。 「だけど安心して。全然痛くないし、苦しくもないわ。とっても気持ち良く死ねるのよ」  私は甘い口調を崩さず、諭すように囁いてやった。  手荷物から短刀を取り出し、男の服をひん剥いていく。布の上でスッと刃を走らせるだ けで衣類はしゅるりと切り裂かれていく。抜群の切れ味を誇る刃物だ。  手足を縛りつけているから、服を脱がせるなど面倒で仕方がない。どうせここで消えて なくなる命。衣類など裂いてしまっていいのだ。 「大声出したところで誰も来ないわ。ま、それを一番知ってるのはあなたでしょうけどね。 だから好きなだけ叫んでいいのよ。その方が私も興奮するし」  先に他の職員を帰宅させ、自らが一番最後に戸締まりをして施設を出る。模範的な上司 ではあるが、その規則的な日課がこの度は仇となった。  切り裂いた服を剥ぎとって床に落とす。男はもう中肉中背の肌をさらけ出すのみだ。  下半身を覆う男の下着を短刀で裂き、布の切れ端を引っ張れば勃起した肉棒が露出する。 「ふふふ……これからあなたは命を吐き出すのよ、ここからね」  私は指先で亀頭を撫で回して男の勃起を更に硬化させる。手足を縛られて身動きがとれ ない中、体をくねらせて私の愛撫から逃れようとするが、勿論逃がしはしない。 「んっ…く……」  苦しいのか気持ちいいのか判然としない声だ。もっとも、私の指戯なのだから気持ちい いに決まっている。  それほどカリが張り出しているわけでもなければ、ペニスの太さに特筆すべきところも ない。標準的な肉棒だ。まあ硬さはしっかりしているし、女を満足させるには充分だろう。  このくらいのサイズは決して嫌いではない。私はちょっとした期待を抱えながら男への 愛撫を少しずつ強めていく。 「ん、んんんぐ……」  顔が歪んだ。同時に肉棒からは透明な液が染み出し始める。命の危機が迫っているとい うのに射精の準備は整えてしまうのだから、男の性の本能は現金なものだ。  いや、むしろこれが正常か。死が迫っているとなれば尚更、自分の子孫を残そうという 本能が強く機能する。そのために性欲が激しくなるのは当然かもしれない。  カマキリに肉体を食まれながら、断末魔に卵だけを産み落とすトンボのメス――そんな 状態なのだ。  ならば回数も期待できるだろうか、などと思いつつ。  私は男をより興奮させるためにドレスの胸元を緩めていった。 700 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/05/06(日) 02:35:03.12 ID:gyaXBpwY  胸の膨らみを更に露出させる。ブラジャーをチラつかせながら腕を寄せて谷間を深める。 猿轡の下の呼吸が更に荒くなった。 「大きいでしょ? 私の胸……こんなの目の前で見るのは初めて?」  微笑みながら扇情的に語りかけ、右肩の紐を腕の方へと滑り落とす。するりと抜けたド レスの下から黒いレースのブラを露にさせると、男の目はもう乳房に釘付けだ。 「普通ならこの先は男に脱がせてもらうんだけど…手を縛ってるから仕方ないわね」  ファスナーを静かに引き下ろし、ドレスを緩めていく。  乳房を覆う黒いブラと白い肌。この上なく美しい私の肢体が男の目を支配する。殺され る羽目になっても男たちの欲望は本能に忠実だった。  いや、ただ単に死への現実感が伴わないだけだろうか。凶器らしきものは服を裂いた短 刀のみ。死を宣告されても女が突然服を脱ぎ始めただけ――これでは無理もない。  まずは自分の準備を整えたい。こうして焦らしながら脱いでいき、自らの気持ちを高め て心身を興奮させる。  男が私の肢体に釘付けになるのを見て自分の魅力を再確認し、そうして男を悩殺した自 分に酔い痴れながら興奮する――そんなナルシスティックな性欲の刺激だ。こうすること で手っ取り早く私も濡れる。  微かな音を立てて薄絹のドレスが床に落ち、その上にブラを置いた。  それまで乳房を覆っていたものと同じデザインの黒レースのショーツ、そして私の艶め かしい脚を引き立ててくれるストッキングとガーターベルトだけが身に貼りついている。  ウエストのくびれと色っぽさをより強調させ、自惚れるようなS字カーブが乳房から腰、 そして太股へと流れていく。  部屋の奥にふと視線を送る。標的からは見えない位置で、社長がまじまじとこちらを見 つめていた。くすりと微笑みかけると、彼は下卑た笑いを口に貼り付けた。もう既に股間 も硬直していることだろう。  私の眼下で戸惑っている男も同じだった。私がまだ脱いでいる途中だというのに、もう 肉棒からは透明な汁が滲み出ている。真面目な行政マンだったというし、妻以外の女など 久々なのだろう。  厄介な人物を消すより懐柔した方が利用価値がある――まずはそう考えるのが地下社会 の住人だ。派手に事件化して警察が動くと面倒なことになる。殺すよりも弱味を握り、前 にも後ろにも進めなくするのが常道だ。  だが私を雇って殺そうとするくらいだから、この男は産廃業者側の誘惑にも耐え抜いて 意地を張り続けたのだ。けれども本能と下半身はメスを求めていたに違いない。  そこに現れたのがこの私――無理からぬ反応ではある。  存分に詰め込まれたままであろう性欲を貪り尽くしてやる。  そう思いながらショーツを脱ぎ捨て、男に身体を見せつけたとき。 「ん、ぐぅ……!」  標的の男が呻いた。目を閉じて背から腰を浮かせ、まるで何かに耐えるかのように全身 を硬直させていた。  私の口の端がくすっと笑いを形作る。  男はその直後、ペニスから白い劣情を射ち放ってしまった。精液が二度、三度と宙へ飛 び出してびたびたと男自身を汚していく。  私のガーターベルト姿だけで射精してしまったのだ。ビクビクと肉棒を痙攣させて白濁 液を撒き散らし、快感と羞恥の混合した不甲斐なさで顔を真っ赤にしている。 「まだ触れてもいないのに……早いのね?」 701 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/05/06(日) 02:35:47.78 ID:gyaXBpwY  私がこう嘲るとどんな男も立つ瀬がない。それまでの快楽も欲情も興奮も忘れ、顔を背 けて早漏の辱めに呆然とするのみだ。射精した途端に理性が戻り、自己の行為を極めて冷 静に理解してしまうのも男の本能がゆえ――性能力の低さを露呈し、更に罵倒されてしま えば恥だけが鋭い刃物のように心をえぐってしまう。不器用な生き物だ。  指も触れずに果ててしまう男を見るのはそれほど珍しいことでもない。それだけ私には 性的な興奮を煽る魅力があるのだろう。下着姿になっただけ、あるいはブラを外した瞬間 に射精してしまう男もいるのだ。  射精した肉棒は硬度をやや落としてはいるが、この程度で限界のはずがない。歳はまだ 30歳ほどだというし、ならばいくらでも勃つだろう。  ガーターベルトだけを身につけたまま、横たわる男の腹上にまたがった。取り敢えず肉 棒は放置し、上から自分の身体を見せつけるように胸を張り、腕を頭上で組む。その手を 首から背の後ろへと静かに下ろしていけば、男の視界には私の肉体が否が応でも焼きつく ことになる。  ツンと上向きに突出した、張りのある乳房は豊かさも形も完璧で美しい。乳房全体の大 きさの割に桜色に染まった部分は小さくすぼまっている。先端の突起は常に勃起している かのように、膨らみを形作る曲線からまるで浮いているようだ。  触りたい、揉みしだきたい、舌で乳首を思う存分転がしたい……男ならば誰しもそう思 わざるを得ないだろう。我ながらこの乳房は素晴らしい。  私は男の視線をじっと観察し、ゆっくりと下ろした両手を男の胸板に這わせ、彼の乳首 を指先で撫で上げてやった。 「ぐ、んぐぐ、ご……」  堪らず男は喘いだ。いい反応だ、もしかしたらMなのかもしれない。 「男も乳首って感じるのよね…」  彼の悶える反応に愉悦を覚えながら、自分を高める行為に染まっていった。  右手を自分の乳房に添え、左手の指を立てながら口元へと運ぶ。そして私は―― 「んっ……あん…うぅん…」  嬌声を上げ始めた。演技ではない。  乳房を右手で揉みつつ、舌を伸ばして左手の指を舐める。胸から伝わる快楽の信号が、 私の脳に「声を出せ」と命令しているのだ。 「んん……あぁん…」  どこをどうすれば気持ちいいのか、自分が一番よく知っている。オナニーはそこらの男 とのセックスなどより気持ちいい。  胸の膨らみから指先を柔らかく乳首へと伸ばす。途端に強くなる快感に喘ぎ声が大きく なった。  左手の指を舐める舌先にも力が入る。頭が無意識にこの行為を性交の事前準備と認識し てしまうのか、指を舐めるとあっという間に私は濡れてしまうのだ。  まるで指を男の性器だと見立てているように映るだろう。真下の男のみならず、部屋の 隅で私を凝視している社長も私の口元に釘づけだった。  ずくんずくんと疼くように股間が気持ち良くなってきた。愛液がもう湿り始めている。  私は指舐めを止め、今度は左手を首筋から胸元、そして腰から下へ……男の視線を誘い ながら、いよいよ秘部へと這わせていく。 「ああっ!」  思わず声が出た。胸からの刺激もかなり気持ちいいが、やはり陰部の感度は高い。陰唇 を柔らかく撫でただけで私は悶える。 「あん……あ、んん…」  背筋がゾクゾクするような快感の波に浸りながら、指先を少しずつ中に潜らせていく。 「蜜壷」などとはよく言ったものだ。快感と引き換えるかのように私の股間は湿りをどん どん増していく。  そして中指の腹が最も敏感な突起を撫で回すと―― 「ああぁあんっ!! ああん…はぁあ、あん…!」  開発され切った身体は火がつけばどこまでも敏感だ。これだけで軽く達しそうになる自 分の感度に思わず戦慄してしまう。  女の性欲がずしりと頭の奥にそびえ立ち、もっと悶えたい、もっと感じたいと要求して くる。このまま頂点まで昇り詰めたい――が、今は許されない。  愛液がまるで滴るように股間を伝う。もう充分だった。  腰を浮かせて男のペニスの上に移動する。手で位置を固定するともうすっかり硬度を取 り戻していた。私のオナニーでまた興奮してくれたらしい。  私は「ふふっ」と笑いながら男と目を合わせ、これからが本番よ――と挑発しながら腰 を沈め、男根を下の口へとくわえ込んでいく……。 702 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/05/06(日) 02:36:19.31 ID:gyaXBpwY  猿轡の下で男がどんな声を出しているのかもうわからない。  ただ、屹立したペニスを呑み込んでいくときの男の反応などたかが知れている。私の中 の感触に驚愕し、それまでの意識もあっという間に失っていくのだ。  この男も同じだった。肉棒にまとわりついてひくひくと蠢き、巧みに射精を促すと言わ れる私の膣……味わったことなどあるはずがない。だから―― 「んんんん……!」  男根を根元まで入れた途端、ほとんどの男がそうであるように、この男もまた快感の絶 頂を迎えてしまったのだ。  私は余裕の笑みを浮かべたまま、男が悦楽に悶える姿を冷たく見下ろしていた。  全身――特に下半身を突っ張らせるように硬直させたまま、肉棒だけは意志を無視して 跳ね回るように震え、男は目を閉じながら私の中に白濁液を射ち放つ。  面白いのだが、男はイクとき必ず目を閉じる。見られることに慣れていないからだ。 「ふふふ、気持ち良かったみたいね。こんなの初めてでしょう?」  初体験なり興奮の末のセックスなど、入れただけで果ててしまうことはあったかもしれ ない。だがこんなに気持ちいい膣は味わったこともなかろう。男はあごを仰け反らせなが ら射精の余韻を味わっている。いや、強制的に味あわされているのだ。  射精の勢いも快感の度合いもこれまで味わったことがないほど凄まじかろうに、男根は 萎む気配など微塵もなく私の中を満たしている。精を放つその瞬間から膣内の肉襞が亀頭 に絡みついて蠕動を繰り返す。萎えようとするベクトルより、勃起させようとする快感の ベクトルがはるかに上回っているのだ。 「次はもっともっと……未知の気持ち良さに溺れさせてあげるわ」  騎乗位で挿入したまま腰は動かさない。私は男の目が開くのを待ち、彼が私の肢体をま た眺め始めたのを見定めた。 「私の中はどう? 最高に気持ちいいでしょう? 『はい』なら目を3秒閉じて、それか らまた開けなさい」  私の意志とは無関係に蠕動する膣の肉壁……またすぐに男が果てても不思議ではない。  二度出したというのにもう沈没しそうな男に命じると、可愛いことにきっちり3秒、目 を閉じてからまた目を開けた。 「いいわね、正直な男は好きよ。それじゃもう一度イッちゃいなさい?」  左手で両手の乳房を支えるようにして谷間を強調し、残った右手で胸を見せつけるよう にいじりながら、膣を小刻みに収縮させた。  その途端―― 「が……!」  男はまた限界に達したのだ。猿轡の下で喘ぎながらじたばたともがく。  だが縛られているから私の中からペニスを抜くようなことはできない。無理矢理また私 の膣に昇り詰めさせられ、我慢の甲斐なく白い欲望をぶちまける……。  びくっびくっと私の中で激しく肉棒が震えた。男が射精する時の反応だ。普通ならば考 えられないような早漏だが、私の前では男など誰でもこんなものだ。 「うふふふふ……また出してる。イク直前に中がひくついたのわかった? あれ、私がし てあげたのよ。最高でしょう?」 703 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/05/06(日) 02:37:00.51 ID:gyaXBpwY  上半身を前傾させながら胸の下で腕を組み、微かに顔を上向かせる。これで男からは見 下したポーズに映るはずだ。私の豊艶なバストと加虐な目線がどうしても男の視界に入っ てしまうのだ。  先の台詞に対する返答なのか、また男はきっちり3秒だけ目を閉じた。面白くてまた私 はくすくす笑ってしまう。 「正直な男は好きよ…普段は胸も好きなだけ触らせてあげるけど、今日は駄目ね」  腕を縛っているのだからやむを得ない。仮に拘束を解いてもこの男は逃げずに私とのセ ックスを選ぶ気がするが――仕事だから万全を期さねばならなかった。プライベートなら もっと楽しむのだけど。 「忘れてないよね…私、今からあなたを殺すの」  私の顔にはサディスティックな笑みが浮かんでいることだろう。  男が一瞬だけ怯えた顔になるが、疑問の色彩も目で訴えていた。殺すのならどうしてセ ックスなのか理解できないのだ。 「すぐにわかるわ…今からあなたはね、男が一生に味わう何千倍、何万倍もの快感を得る のよ、短時間の間にね。女なら誰でも耐えられるんだけど、男の脆弱な肉体と精神じゃ受 け止め切れないの。廃人になるか死ぬかのどちらかね、くくく……」  まだ男は半信半疑のようだ。まあすぐには信じられまい、セックスで死ぬなど考えたこ ともないだろう。  俗話として腹上死は聞いたことがあろうが、性的興奮が心血管の異常をもたらすそんな 副産物で死ぬのではない。純粋な性感に耐え切れず、男は死ぬのだ。 「さあ、始めるわよ……走馬燈も見えないくらいの快感で搾り取ってあげる!」  もう一度冷たく笑い、私はわずかに身体を浮かせると――男を射精させるために腰を振 り始めた。  くいくいとリズミカルに前後させるグラインドは一定のリズムを刻み、膣襞にペニスが しごかれているのを思い知らせるように腰を突き上げる……。 「ああああああああ!」  猿轡を噛まされている男が、吠えた。  そう――騎乗位で腰を突き上げるのが男とは限らない。  腰を深く沈めて下の口に肉棒をくわえ込んだ。そこから男根の角度に合わせて腰を振る のが私の得意な技巧だ。上を向いたペニスに近い角度でグラインドさせれば、自然と腰は 突き上げられ、しかもこれは男が最も膣内の快感を受けやすい腰使いになる。  そんな腰の振りが私の名器によって強化されれば男などひとたまりもない。文字通り精 液を搾り取られてしまうのだ。  とてつもない快感の前にオスは常に無力である。この男のように激しい叫び声を上げな がら、延々と射精するしかない。断続的な強制射精が強い快感を生み出し続ける。 「あああ! ぐ、は、あああっ……!」  快楽に悶える喘ぎ声と、私の中にドクドクと何度も射ち放たれる白い情熱――膣の中で の痙攣と勢いの激しさから、射精した回数もはっきりわかる。 「あははははは! どうしたの、この程度も耐えられないなんて!」  サディスティックな悦楽が頭に生まれ始めるともう止まらない。男のプライドを叩き潰 す言葉責めも自然と口から飛び出してしまう。 「これじゃ女を満足させるなんて無理ねぇ? ほらほら、またイッちゃうの? こんなも のなの? あっはははははは!」 704 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/05/06(日) 02:37:41.80 ID:gyaXBpwY  口を半開きにしながら、男は私の中に精液を注ぎ込み続ける。本格的に腰を振り始めて からもう何度果てたか。まだ数分と経過していないのに。  激しい前後運動から円を描くようなローリングに移行しながら男を見下す。膣を締めつ けながらクルンクルンと腰を捻るだけで、男は息も絶え絶えになっている。  決して途切れない快感が強制的な勃起を繰り返させる。休みなく繰り返される私の腰の 動きが、再び男をよがらせ、ビクビクと肉の柱を震わせ、私の中で果て続けるのだ。  どんなに射精しても私の膣襞がにゅるにゅると蠢き、圧倒的な快楽と絶頂が白濁液を搾 り取る。射精した直後でもお構いなしだ。  男の潮吹き、快楽地獄――そんな言葉がこの男を呑み込んでいる。何度射精しても勃起 が収まらない経験など、今まで考えたこともなかろう。  しかも何度出してもあっという間に果ててしまうのだ。「射精した分だけ長持ちする」 などという定説すら通用しない。  ついでに私が指を伸ばして男の乳首を愛撫すると―― 「ひああああっ!!」  彼の喘ぎ声が更に甲高くなる。もう言葉の体を成していない。それと同時に、私の膣の 中に収められた肉棒が硬さを増した。 「うふふふ……あなた、ここが弱いのね?」  自分が今、どんな顔をしているのかがわかる。サディストの顔だ。相手の苦悶を見て喜 びと快感を覚える加虐の嗜好。  いつも男にぶつけている言葉が自分に跳ね返ってくる――「人間は痛みには耐えられて も快感には耐えられない」。それは私も同じだった。ゾクゾクと湧き上がってくる欲望の ような高揚が、奮い立つほどに私を興奮させる。  こうなると私はもう止まらない。男の乳首を指先で転がしながら、腰の動きも容赦する ことはない。  私もいつの間にか感じ始めている。精神的な充足が脳から快楽物質を分泌させている。  男が文字通り力尽きるか、それとも私が昇り詰めるか――次第に強まっていく私の肉体 の快感にそう思ったとき。 「うっ!」  身体の下の男が小さくそう叫び、一際激しくビクンと震えた。  数秒ほど硬直した後、彼の身体からは一気に力が抜け、まるで崩れ落ちたように動かな くなる。射精に耐えようとする緊張も抜け、まるでただの抜け殻だ。  途端に男の股間からも力が失せる。私の中に最後の精液を放ってそれっきりとなってし まった。 「……あーあ」  私は呆れたようにつぶやくしかない。 「この程度で死んじゃうの? 情けない男ね……折角、私がイクところを見せてから殺し てあげようと思ってたのに」  何もかも中途半端だ。ようやく気持ち良くなってきたところで絶命とは。  脈もなければ心臓の鼓動もない。目を開けてみても反応がない。身体の熱もどんどん冷 めていっている。今の今まであんなに熱くしていたくせに。 「物足りないわね……」  小さくつぶやいて腰を浮かせてペニスを抜く。身体の火照りが中途半端で欲求が解消さ れないままだ。  気だるい気持ちでふと部屋を見回せば――私に仕事を依頼してきた社長がいた。部屋の 隅で興奮と驚きをその表情に貼り付けながら、こちらに釘付けになっている。 705 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/05/06(日) 02:38:11.59 ID:gyaXBpwY 「……ふふっ」  私は挑発するように笑いかける。 「仕事は終わったわ。もう私はプライベートよ」  彼の視線から痴態を隠そうともせず、むしろ見せつけるかのように身をさらけ出す。 「まだイッてないのに終わっちゃった……」  舌なめずりをして男から目を離さない。じっと見つめ続ける。蛇が獲物を睨むように。 「見てるうちに興奮したでしょ……?」  甘ったるい声を作って2人だけの部屋の中で囁き、掌で円を描くように自分の乳房を揉 んでみせた。  身体を小さく捻り、強調させた女体の曲線がその視界に収まるような姿勢をとる。乳房 の張り出しと腰のくびれを存分に意識させて男を誘った。  この男が誰よりも興奮していたに違いないのだ。私が標的の前で服を脱ぎ、男を何度も 悶えさせ、最後は騎乗位で精液と命を搾り取った。それを一番間近の特等席で見ていたの だ。今頃その股間の勃起からは先走りの液くらい滲み出させているのではないか。  物欲しそうな顔を見せつけ、私は脚をM字に開いた。 「前戯もいらないわ。早くここに入れて……」  指先で膣口を開き、もう一方の手で乳房を揉んで自慰を行い、熱っぽい吐息を漏らして みせる。  男はすぐに耐えられなくなったようだ。かちゃかちゃと金属音を鳴らしてベルトを外し、 あっという間に裸になると、文字通り私に突進してきた。既に興奮で息が荒い。 「リューシア!」  私への敬称も忘れ、ただ男の本能のままに社長は抱き着いてきた。強引に私をベッドに 押し倒し、勢いのままに唇を奪い、荒々しく乳房を揉み、そして待ち望んでいたかのよう にその肉棒を私の中へと押し進めてくる。 「はっ…あうっ!」  繊細さのかけらもない。挿入の際に走った痛みに耐えながら、次いで力を入れ過ぎた乳 房の揉みしだき方に私は苦悶の声を上げた。  だが快感に喘ぐ姿と見分けがつく男はそれほど多くない。優しい愛撫へ移行するつもり もないだろう。  ぬるぬると男根が中に沈み込む感覚は元より好きだが、痛みを伴うようでは話にならな い。ただ男の欲望を満たすためだけ、情欲を処理するだけなのだろう。もっとも私がそう 仕向けたのだけど。 「お……おおおっ!」  だが悶え始めたのは社長だった。そんなに射精したい一心で挿入して、私の中に耐えら れるはずがない。私の膣は快感の余りに人が死ぬほどの名器なのだから。  案の定、入れる前の威勢の良さはどこへやら。もう社長は腰を動かすことができない。 奥へ突こうが中から引き抜こうが、その刺激だけで絶頂に達するのだ。 「ねぇん、動いて……」 706 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/05/06(日) 02:38:44.42 ID:gyaXBpwY  私は下から男を見上げてくすりと笑い、動けないままの男を下から刺激する。下半身に 力を入れ、膣の中を少し締めると―― 「う、おお……中が、中が……!」  腰をまともに振ることもできず、それだけで男は限界を迎えた。 「も、もう……出る!」  身体をわななかせながら私の中に精をほとばしらせた。びくっ、びくっと激しく痙攣し ながら白濁液を放っている。 「うあああ…な、なんだ!」  社長が驚愕の声を上げた。私を抱く男に共通する反応と言ってもいい。中が蠢く膣など 初めてに違いない。腰を使わずとも何度だってイカせてやれる。 「何回出してもいいわよ……」  くすくすと笑いながら私は膣の入り口を強く締め、男の腰に長い脚を絡みつかせた。こ れでもう、突くことはできても抜くことはできない。 「私が満足するまで突き続けなさい……途中で何度果ててもいいわよ」  余裕の笑みと私の切れ長の瞳。この2つが合わさると男は私の姿を見てどう思うか。そ れももう私は知り尽くしている。  私の氷のような美貌と態度にゾクリとするような快感を覚えるのだ。  心の奥に今まで感じたことのないような被虐の悦びを芽生えさせ、私の凄艶さに屈服し、 快楽の中で私に劣ることを否応なく自覚する。拒否したいのに拒否できない快感と性的な 興味を覚え、理性など吹き飛ばされて私を求め、従うしかなくなるのだ。  この男もそんな凡夫に過ぎない。肉棒を圧倒的な快感で支配され、逃れるために腰を引 くこともできない。あと三度も射精すれば逃げようとする気力も意欲も失うだろう。  男の頬を伝う汗がぽたりと落ちる。このままでは危ないと本能的な恐怖を感じているの だろう。だがもう逃げることもできない。  屈服や恐怖から逃げ出すか、私への興味を満たしながら快感に溺れるか――そんな葛藤 がうかがえるが、もう残された道がないことにも気づくだろう。  どうせ中から抜くことができないなら、この女の快感に溺れてしまったほうがいい。そ う考えるに違いないのだ。 「う、うう、くおっ」  声にならない声を上げてついに男は腰を振り始めた。突き入れる度に中で暴れる肉棒が 気持ちいい。 「ああん! ああっ…はぁん……」  快感に自然と喘ぎ声が出る。中途半端に燃えていた肉体が、更なる燃料を得て激しく燃 え盛り始めた。 (所詮、男なんてこんなもの……)  心の中だけはいつものように冷め切っていた。身体だけを興奮させ、私は男が一突きす る度の肉欲に身を浸す。 「ああんっ、ああ……んんっ…あん!」  社長のピストンにはテクも何もなかった。自分に襲いかかる快感をさばき切るだけで精 一杯なのだろう。私が感じているかどうかなど考える余裕もないに違いない。 「ううっ!」  1分と持たずに二度目の絶頂。私は中に出された感触を確認しながら、膣の襞を更に動 かしてみせた。 「うあ……あああ!」 「もっとして……こんな程度で力尽きちゃ駄目よ……」  二度も射精したばかりなのに、私の膣壁が男のペニスを無理矢理に勃起させる。中の感 触で再び男が硬くなるのがわかる。 「こんなに元気になるのなんて久しぶりでしょう…?」 707 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/05/06(日) 02:39:18.61 ID:gyaXBpwY  私の問いかけにも社長は応じなかった。応じられるはずもないのだ。  硬くなった男根はすぐにもまた白い情熱を吐き出したくて、ビクビクと震え始めつつあ るのだ。私に対応している余裕などないだろう。 「ま、また出そうだ……」  声が半ば乾いている。こんなはずではないのに、という気持ちだろう。 「ほら、腰を止めちゃ駄目よ……私が満足できないわ」  下から酷薄な笑みを向けると男は再びペニスをピストンし始める。それに呼応するよう に私も喘ぐ。手を抜いても数分と持たない社長の精を何度も注ぎ込まれながら、私も少し ずつ上昇していく。  数分もそんな情交を味わいながら、私は中をかき回される快感に震えていた。  怯えるような表情で快感に悶え、何度も果てる男の姿はそれ以上に私を興奮させてくれ る。私が楽しめば楽しむほどに快感は増大していく。 「ああん! いいわ、凄く気持ちいい……く、あああん…」  男のピストンに合わせ、豊かな乳房を縦横に揺らしてみせた。社長はもう快感と情欲に 溺れているが、それでもこの視覚からの誘惑は男を更に奮い立たせるらしい。  ただ身体を立てて腰を振るのが精一杯だった社長が、それで思い出したかのように私の 乳房を揉み始める。 「ふああああっ!」  火がついていた私の身体は乳房からの快感にびりびりと震えた。電流のような悦びが全 身を駆け抜け、身体の芯を貫く肉棒も激しい電撃を埋め込んできてくれる。 「ああん! もう、もう…私もう……イキそう…!」  絶頂の予感がとてつもなく心地いい。昂った性的な興奮と肉体の快感が一気に爆発して くれそうだ。 「もうイッちゃうわ…イク、イッちゃうぅ……!」  緩やかに上昇カーブを描いていた快楽の指数が高みに向かって突然跳ね上がり、同時に 男性自身が中へ中へと押し広げ、私の性感帯をえぐった瞬間、頭の中で光が弾けた。 「あああっ…ああああ――っ!」  快楽の奔流がどっと脳から溢れて全身を満たしていく。  痺れるような快感に身を捩じらせ、おとがいを反らして悶え、喘ぎ、私は性感の絶頂に 達した。  同時に私の膣内は激しい収縮を起こし、男根を嬲るように締めつけたに違いない。  社長は最後の射精での快感を毫も逃すまいと、これまでよりも激しい勢いで腰を振り続 けた。  そして私を頂上に導いた直後、彼は初回の射精と違わぬ勢いで膣内に精液を放った。 「りゅ……あ……」  私の名前だろう。その一言を残し、彼は絶頂の頂点で全身を一瞬硬直させ、下半身だけ を激しく痙攣させていた。  それから数秒。精液を出し切るとばったりと力を失い、男は私の上に覆い被さるように 倒れ込んできた。  もうこの身体が自分の意志で動くことはない。 708 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/05/06(日) 02:39:50.48 ID:gyaXBpwY 「うふふふふ……なかなか良かったわよ」  もの言わぬ身体となった社長を床に転がし、私は股間のぬめりをタオルで拭き取った。  男2人を相手に中に何度射精させてやっただろう。こんな奴らの子種ごときで妊娠して しまうような私ではないので、心配する必要もない。  今ではどちらも死体となって転がっている。 「まったく、男ってバカよね。目の前で人が殺されたっていうのに、ちょっと誘惑するだ けで飛び込んでくるんだから。入れたらどうなるか見たばかりでしょうに」  勿論、私の膣の中のことだ。  殺そうとしなければ殺さずに済む。究極の快感だけを男の身体に叩き込むこともできる が、この男もあわよくば私を抱きたいと思っていたのだから本望だろう。  私はまず服を身につけた。脱ぎ捨てた下着を身につけ、ドレスをまとって高給娼婦の格 好に戻る。そして手荷物の中からあるものを取り出し、ガーターベルト付近の太股でちょ っとした細工をしておいた。  部屋の隅に置いてある小さな鏡で乱れた髪を整える。これでここにもう用はない。  事務所のドアを開けて隣の建物に移り、しばらく様子をうかがった。  真っ暗になった中、聴覚を研ぎ澄ませて待っていると――案の定だった。  男2人が足音を殺して事務所へと向かっていく。既に夜闇に慣れた私の瞳は、彼らが何 者なのかを捉えていた。  標的殺害の前に社長から席を外すように命じられたあの2人だ。  ドアを開けて中に入っていった直後、叫び声が聞こえた。変わり果てた2人の姿を見て 動揺しているに違いない。  私はその声を聞きながら動き出す。足音を殺して事務所へ向かい、入口から10歩ほど 離れたところで立ち止まった。 「あの女や、あいつが殺したんや!」 「まだ遠くには行ってへんやろ、すぐ捜すで!」  そう叫びながら2人が事務所から飛び出してくる。当然、彼らが目にするのはそこで仁 王立ちとなった私の姿だ。  驚愕と戸惑いを顔に浮かべながら、腕組みをした私を睨みつけてくる。 「社長まで殺しやがって……! 女やからって容赦せえへんで!」 「どうなるかわかっとるんやろな。ここにはもう俺たちと貴様しかおらん。どんな大声を 出しても、泣いて叫んでも助けなんか来んのやぞ……」  怒りが半分、性欲が半分――まさにそんな顔だった。  この男たちなど恐ろしくもない。どうせ私を凌辱することしか考えていない。  抵抗せずに交わりながらあの2人のように殺してもいいのだが、もうそこまでしてやる 義理もないだろう。 709 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/05/06(日) 02:47:50.54 ID:gyaXBpwY 「……どうせ最初からそのつもりだったんでしょう?」 「何?」 「本当はあなたたちは市の職員なんか殺す必要はなかった。それこそ美人局にでも嵌めて 弱味を握れば、あの程度の男は簡単に言いなりにできる。ホワイトカラーやエリートほど 暴力に弱いからね」  見透かしたように笑うと、男たちはぐっと詰まった。 「なのにどうしてそうしないのか。何故いきなり暗殺なのか。殺すにしてもどうして私だ ったのか。私よりもっと安くて腕のいい殺し屋にスマートな処理を頼むこともできるのに、 どうして私だったのか。これらの疑問を繋げることくらい簡単だったわ」  初対面でこの男たちの策略を聞いたときからわかっていたことだ。 「私を抱きたかったんでしょう? でも正攻法では高級娼婦があなたたちのような凡俗の 相手をしてくれるはずもない。だから私に暗殺を依頼して、その隙を見て襲おうとしてい た――そんなところでしょう?」  男たちは絶句していた。やはり図星か。 「社長さんがベラベラしゃべってくれたわ。あなたたち2人が私を襲う計画を立てていた のを知ったから敢えて遠ざけた――なんて芝居まで打ってね。  なかなか考えたわね。でも最初から3人ともグルだったんでしょう? 先にあなたたち を遠ざけたことにして、私の警戒心を解こうとした。そんな演技までして私に隙を作らせ ようとしたんでしょう?」  私を抱くためにどうすればいいか、そのついでに邪魔な行政マンも殺してしまえ――そ れがこの計画の真相だ。 「あんた、娼婦や暗殺者より探偵でもやったほうがええんやないか?」 「ふふ、社長も産廃業者なんかより役者を目指したほうが良かったかもね。脚本家の才能 はなかったみたいだけど」 「まあええ……そこまでわかってんなら話は早いやろ。あんたもすぐに逃げればいいのに、 残ってるとは間抜けの極みや。悪いが力づくで手篭めにさせてもらうで」  2人の屈強そうな男が腕まくりをしながらじりじりと距離を詰めてきた。  そのとき私は感じた。空からポツリと水滴が落ちてくるのを。雨だ。  ますます好都合だ。私はほくそ笑む。 「ここにはもう私とあなたたちだけ。どんな大声を出しても、泣いて叫んでも助けなんか 来ない――そう言ったわね?」 「ああ、言うたで。あんたは今からわいらに犯されるっちゅうわけや」 「たっぷり気持ち良くしてやるから安心してくれ。ま、最後は殺すがな」 「そう……つまり――」  私は挑発するように笑う。娼婦ではなく暗殺者の顔でだ。 「誰にも聞こえないってことよね? 銃声が響いても」  その言葉に男たちはにじり寄る足をぴたりと止めてしまう。 「なんやと?」 「銃……声?」  間髪入れずに私は動いた。 「三文芝居で見聞きしたことない?」  ドレスのスリットに手を差し込み、太股から金属の塊を取り出して男たちに向ける。 「美人スパイのガーターベルトに吊り下げられた拳銃――とかね」  乾いた音が2回、轟いた。 710 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/05/06(日) 02:48:25.21 ID:gyaXBpwY  ぽつりぽつりと落ちてきた水滴が激しさを増していた。  私が殺した行政マンと社長は生前とは異なり、精を吸い取られたかのようにげっそりと 痩せ細って果てている。親族が身元確認をしようものなら絶句するに違いない。これが本 当に自分の家族なのかと。  残る2人は事務所の外で血を流して倒れたままだ。雨が流してくれるから血液という証 拠を隠滅する必要ない。後はどう死体を始末するかだが、4人となると私の細腕には余る 重量だった。  雨の中を台車で運ぶしかないのか――と思っていた時だった。  事務所のドアががちゃりと開く。  まずい、何者――と思い、ガーターベルトに吊り下げたピストルに手を伸ばす。 「ああ、やはりこちらでしたか、リューシア様」  入ってきたのは私によく仕事を持ってくるあの男だった。屈強な身体を窮屈そうなスー ツに押し込んでいる例の彼である。 「リューシア様のことですから身に危険が及ぶことはないと思いましたが、念のために来 てみたのですが……大立ち回りだったようですね。4人とは」  私は安堵して銃を太股のホルダーへと戻した。 「本当は1人のはずだったんだけどね。私を見て性欲を抑え切れなくなったみたいよ、残 りの3人は」  サングラスの奥の瞳はうかがい知れないが、きっと呆れていることだろう。私も男たち の見境のなさには呆れるくらいなのだけど。 「雨も降ってきたので傘をお持ちしました。お帰りの際にどうぞ」  男がその武骨な手で傘を差し出した。素直にこれはありがたい。しかも直径の大きな傘 を用意しているのが心憎い。もし風が吹いてきても濡れにくくなる。 「もう、本当に気が利くわね。ありがとう、使わせてもらうわ。でも、その前に死体の始 末をしたいから協力して欲しいの。私の力じゃ動かせないからね」 「ええ、構いませんが。そのつもりで参りましたし」  彼はそこで干からびたような2人の死体を見やり、小さく嘆息した。 「しかしどうしましょうか。埋めるにしてもこの雨です。4人分の穴を掘っていたら朝に なってしまいますよ」  ただ埋めればいいわけではない。簡単に発見されたり、死臭を嗅ぎつけた野犬などに掘 り返されたりしては困るのだ。 「ああ、いいのいいの、そんな苦労しなくていいのよ。こっち来てくれる?」  私は事務所から出て傘を差した。彼についてくるよう促し、この産廃処分場のメイン施 設へ入っていく。  コンクリートで作られた建物の中に大型の機械が設置されていた。 「あなた、この装置やシステムの使い方は知ってる?」 「ええ、心得ております。そこにあるコンベアにゴミを載せ、この部屋の装置を起動させ るだけですから」 「さすがに物知りねえ。じゃああの死体4つ、ここで処分しちゃってよ」 711 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/05/06(日) 02:48:58.81 ID:gyaXBpwY  産廃処理施設の穴に死体を埋めれば絶対に見つからない。処分場は死体置き場――先ほ ど社長が自ら私に説明してくれた。まさか自分がそこで眠ることになるとは思いもしなか っただろう。 「ここまで死体を運ぶことくらいは手伝うからさ」 「ありがとうございます。では時間も惜しいですし、早速始めましょうか」  私とこの大男は傘を開いて外へ出た。すぐ近くに転がっていた台車を拾い、死体を載せ て往復すること4回。死体を載せてスイッチを入れると、装置の軌道音とともにコンベア が動き始めた。  機械の奥に冷え切った肉塊が呑み込まれていき、すぐにその姿も見えなくなる。  もう二度とこの遺体が陽の目を見ることはない。薄汚れたゴミとともに冷たい穴の下で 眠り続けるのだ。  勿論、ゴミはそのまま投棄されるわけではない。可能な限り小さく砕いてから廃棄しな ければならない。強い圧力をかけて押し潰し、破砕してから穴の中に埋められる。  あの男たちの身体も例外ではない。今頃もう骨はかけらになるまで砕かれ、肉は捻り潰 されているだろう。いい気味だ。  ややあってコンベアの動きが止まった。施設の最奥に達し、最終処分の巨大な穴に廃棄 物が落ちたのだ。  男が無表情のままにつぶやいた。 「本当はこの装置も役目が違うのでしょうが……」  私はくすりと笑って言下にそれを否定した。 「どうして? ここは産廃処分場でしょう? だったら何も違わないわ」 「……と言いますと?」  部屋の壁に背を預け、軽く足を組みながら私は続けた。 「死体は暗殺業の廃棄物よ。ここで処分するのは当然だと思うけど?」 「……なるほど、確かにそうかもしれませんね」  彼は振り返らずに装置のスイッチを切った。私はそれを見届けてから建物を出る。まだ 雨は降り注いでいた。  男が出てきたところで私は彼の腕に抱きついた。 「……リューシア様?」 「雨が降ってるから寒いのよ……このままくっついていてもいいでしょ?」  甘い声と科を作って上目遣い。乳房を押しつけながら媚を売る。 「町に戻ってホテルに行きましょ…今日の男たち、大したことなくて……」  大抵の男はこれで鼻の下を伸ばす――のだが、やはりこの男は鉄仮面のままだった。 「腕を組む程度は構いませんが、夜のお誘いはお断りいたします」 「えー……どうしてもダメ?」 「そればかりはお受けできません。私に対する暗殺依頼がどこから出ているかわかったも のではありませんから」  いつもの彼の言い訳だ。こう言い出したら彼は譲歩しない。本気で要求すれば、あるい は命じれば抱いてくれるのかもしれないが……まあ、試すような時でもないだろう。  彼の差した傘の下には私の身もすっぽりと収まり、雨露に濡れることもない。  恋人同士のように腕を組んだまま人気のない道を歩き、私たちはそのまま夜のネーディ ア市街へと戻っていくのだった。                             THE END 712 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/05/06(日) 02:52:36.83 ID:gyaXBpwY 以上です。長いのを読んでくださった方、お疲れ様でした。 こちらのスレに投下するのはほぼ2年ぶりですね。お久しぶりです。 前回の投稿分に感想を下さった方、本当に感謝しています。 また書きたくなったらお邪魔しますね。ありがとうございました。 713 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/05/06(日) 08:58:45.46 ID:ecWN+b9O 待ちわびたシリーズの最新作きたか もう空っぽだぜ 714 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/05/06(日) 09:03:38.47 ID:Czhm+AiN 最高にGJです!長編お疲れさまでした。 とんでもなく魅力的なお姉さんの犯し殺しを2回も楽しめるなんて、すごく贅沢でした。 エロ描写もひとつひとつ細やかで素晴らしい、それにお姉さん視点の話というのも新鮮でした。 また、ぜひSSをご投下ください! 715 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/05/06(日) 23:13:05.59 ID:9vF3kiBO 新作来た! エロくて悪いお姉さんだけど、かっこいいな 716 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/05/07(月) 02:52:56.35 ID:VjfFIpz7 GJ 相変わらずセクシーだけど悪いお姉さんで良かったです 自分もターゲットになりてぇw 717 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/05/07(月) 22:57:49.79 ID:ryD2b+Bk  一見ですが、復讐に燃える鬼畜ヒーローが悪女を叩きのめし嬲り犯し晒し者にするとかそういうのはアリですか? 718 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/05/07(月) 23:21:26.41 ID:Eszz2yuY >>717 かつてこのエロパロ板にあったけど荒らされたので今は避難所スレで細々とやってる、 ほふるスレ」で検索して出てくるとこの方が該当するかと。 719 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/05/08(火) 05:16:34.12 ID:T8dLoKD0 んー、でもどうなんだろうなー あっちのスレは、どっちかと言うと敵女を倒す事が目的って感じだから Hが目的の場合はどっちが該当スレになるやら 720 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/05/08(火) 11:34:41.75 ID:cBjporKb 叩きのめすのがメインなら>>718 Hメインならココ、かな? 721 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/05/09(水) 05:28:09.41 ID:rcNEm/dv あっちはどっちかと言うとリョナ系だし 性的に倒すっていうのは、一番曖昧なラインだな 722 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/05/09(水) 06:08:59.82 ID:gULOqrAt 同じく一見ながら質問をば 「悪の女」とスレタイにあるが、破壊や犯罪行為を行う側でなく、たとえばメガテンでの天使とかみたいな いきすぎたロウ思想とかゆがんでやりすぎな正義感とか(神の御心に沿わないなら異端なので即殺しますみたいな) そういう側にいる女でもいいものだろうか 723 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/05/09(水) 09:25:10.58 ID:iTG0U6WO 個人的にはアリだとは思うね 正義と悪は相対的なものだから「秩序」が狂っているならば考えられなくはないかと 724 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/05/10(木) 00:23:24.96 ID:9Axe/S33 とある組織の首領「悪の女好きな正義の味方って女性は守るというより奪いたい、打ち負かしたいという考えの人多いよね。つまり本質的には我々に近いわけだな」 とある正義の味方「いやこれは一本とられましたな」 725 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/05/11(金) 21:12:07.83 ID:Ty6CRWDU アニメでもラノベでも特撮でもゲームでも漫画でも一般向けでもR-18でもいい 今まで見た中で、一番最高なオススメ敵女は? 726 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/05/11(金) 21:57:15.49 ID:vNr0/Kxm リリィ・サルバターナ(続・殺戮のジャンゴ) マリリン・スー(アカツキ電光戦記) したたかで救いようのない小悪党系の悪女は、酷い目に合わせて堕ちたところを見たくなるんだよNE!!!! 727 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/05/20(日) 11:31:33.00 ID:TFliyh01 アナザーブラッド(機神飛翔デモンベイン)かなあ 言動がエロい、味方のヒロインにエロい責め、主人公に執着とかいろいろあるが 一番大きいのはちょっとネタばれになるが全編通して大物っぽい感じでいながら 最後あたりで敵のさらに大物にはめられて絶望するところ。 今まで余裕ぶっこいてたあいつが完全に心折れてるよっていうのがたまらない 728 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/05/24(木) 11:19:43.38 ID:VG+dgyX8 SS投下します。少年×女殺人鬼のおねショタ要素ありです。 途中ハラハラさせるかと思いますが、もちろんヒロインは死にません。 729 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/05/24(木) 11:23:13.84 ID:VG+dgyX8 「来ないで、来ないでぇぇっ!」 光沢のある赤いビキニのお姉さんが殺めた子どもたちの血で赤く濡れ光るナイフを 突き出しながら、逃げ腰のままに叫んでいる。 ボクはお姉さんを許せない。お姉さんへのボクの怒りは疑いようがない。 だから……殺そうと思った。けれど……女の人を手にかけるのは、 兄が急逝し幼いボクが怒龍邪拳を継いでからはじめてのこと。 眼の前でいやらしい身体を、大きなオッパイを、プルプルと恐怖で震えさせているお姉さんを 自分が屠るということに躊躇いがあるのも事実だった。 「いやぁぁぁぁっ!」 そんな葛藤も知らず追い詰められたお姉さんは恐怖の叫びをあげつつナイフを振りかぶる。 ボクの迷いは彼女の行動に反射的に反応する形で一つの結論を得た。 素人同然のお姉さんのナイフを拳で打ち払い、ボクは奥義をお姉さんに極める。 「怒龍潜波」 ボクは泣きそうな声で奥義の名をつぶやき、両掌で眼の前にいるお姉さんの側頭部に優しく触れた…………これでもう後戻りはできない。 ボクははじめて女の人を…………殺すことになる。 730 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/05/24(木) 11:25:53.85 ID:VG+dgyX8 「ボ、ボウヤ、ね、ねぇ、な、何を、何を私にしたの?」 怯えた表情でお姉さんがボクに問いかける。 「お姉さんは……この掌を、この掌をお姉さんの頭から離してから1分、  そう1分で身体が爆裂して……死んじゃいます」 ボクの言葉にウソはない。怒龍邪拳の奥義には手加減というものが存在しない。 お姉さんにとってボクの言葉は完全なる死刑宣告にしか聞こえないだろう。 お姉さんは怒龍邪拳の怖さを十分に理解しているはずだ。 何故なら、仲間が全員ボクに殺されたのだから。 お姉さんとつるんでいた男たちは「鬼ごっこ」と称し、 攫ってきた小学生を森に放ち、捕まえることを、犯すことを、殺すことを愉しんでいた。 ボクが駆けつけた時にはすでに遅く、子どもたちはすべてお姉さんの、そして男たちの犠牲になっていた。 「ヘヘ、まだ1人残っていやがったのか」 ボクをみてそんな言葉を吐いた大男の股間にある二つの玉を殴り潰したのを最初に、 単純なる暴力で、時には奥義を放ち、瞬く間に7人の男を殺したボクは、 最後に残った、いやボクの心の迷いで残してしまったお姉さんに迫り、 覚悟を決めぬまま、弾みで奥義を極めてしまったのだ。 731 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/05/24(木) 11:28:12.19 ID:VG+dgyX8 「い、いやっ、いやよ、まだ、まだ死にたくないっ、お願い。  そのままよ、そのままにして、手を離さないでっ!」 お姉さんは死の恐怖に怯え、大きな瞳に涙をいっぱいに浮かべながら、手を離さないでと叫ぶ。 お姉さんを含め、今日この森に集った大人たちは殺人快楽者ばかり。 インターネットの裏サイトで情報を交換し、 強姦や殺人の欲求を満たすために定期的に開催される「紳士淑女の鬼ごっこ」の会員たちだ。 彼女たちはつるんでいるようで、つるんでいない。 ただ人を殺したいだけの悪鬼外道が集まっては狂気を解放していた。 ボクは仲間の情報を元に急ぎ現場に向かい、彼らを殺した。 彼らは人を追い詰めることに慣れていても、追い詰められることには慣れていない素人だ。 ボクの眼の前にいるお姉さんは小動物のように縮こまって涙を流し、死の恐怖に震えていた。 明るい髪をふり乱し、造作の整った美しい顔も涙と鼻水によってクシャクシャになっている。 732 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/05/24(木) 11:31:47.48 ID:VG+dgyX8 「ごめんなさい、ごめんなさぃーーーーーー」 涙がその豊満な胸にこぼれ落ち、キラリと光る。 ボクはお姉さんの眼をじっとみる。澱んだ眼だ。 悪党特有の眼はこんな状況にあっても何の変化もない。 この状況にあっても自分が死ぬことへの恐怖だけで、 何の反省もないんだとボクは悲しい気持ちになる。 「さっきまであんなに笑って子どもたちを殺していたじゃないですか。  自分だけ死にたくないなんて、虫がよすぎます」 「いやぁぁぁっ、いや、死にたくないの、恐いのぉっ、  ヤダ……ヤダァ……助けて、ねぇ、お願いよぉっ」 お姉さんはまるで子どものようにそう叫んだかと思うと、 ギュッとボクの両手を掴み頭から離せないようにする。 そして、必死にボクにむかってにじり寄ると、 大きなオッパイをボクの身体にすりつけ、小刻みに動きはじめた。 「な、何をするんですかっ」 思わず驚いて声をあげるボク、彼女の行為は攻撃では決してない。 そうこうしているうちに「お願い、手を離さないで」と懇願しながら、 そろりとボクの手を掴んでいた右手をボクの股間に持っていきズボンごしに弄りはじめた。 「坊やはまだ若いよね、Hなことに興味あるよね。  ねぇ、助けてくれたらいっぱいいっぱいご奉仕したげる。  君の好きなこと全部したげる、だからお願いっ」 そういってお姉さんはせっかくの美人な顔を台無しにするような、 心の醜さがそのまま露わになったような下卑た笑いを浮かべる。 この極限状態においてこんな笑みを浮かべられる神経がボクにはわからない。 きっぱりと断って手をお姉さんの頭から離さなきゃいけない……それがボクがとるべき正しい行動だろう。 733 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/05/24(木) 11:35:06.50 ID:VG+dgyX8 けれど、ボクはまだ女の人を殺したことがない。 外道ではあってもこんな綺麗なお姉さんが爆ぜるところを見たくないというのが本音だった。 そして、ボクはもちろん童貞で、女の人の身体にとても興味があるのも確か。 後悔するとわかっているのに…………ボクは彼女のHな誘いを断ることができなかった。 「じゃ、じゃあ、口とその……オッパイで抜いてもらえますか。  それから……その考えたいと思います」 ボクは顔を真っ赤にしながら云う。 何を考えるというのか、自分は嘘つきだと心の中で罵りながら、そんな言葉を思わず口にしていた。 「ホントね、ホントに考えてくれるのね。わかったわ、私、フェラとパイズリには自信があるの。  坊やをいっぱい気持ちよくしてあげるね」 女はボクの言葉に安堵したのか、泣き笑いのような表情になる。 そして、何度も手を離さないでと云いつつゆっくりとしゃがみこみ、ボクのズボンを下ろしはじめた。 「あの……大丈夫とは思いますが、噛み切るとか考えないでくださいね。  もしそんなそぶりをみせたら1分といわず、一瞬で逝かせますから」 ボクは念を押すように云う。 自分は臆病者で卑怯者だと思いながら、 はじめてフェラとパイズリを体験できるのだと、心の逸りを抑えるのに必死だった。 「わかってる、絶対にそんなことしないわ。だから、そんなこと嘘でも云わないで」 お姉さんは死ぬのが恐いのだろう。怯えた表情でボクに泣き叫ぶように云う。 734 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/05/24(木) 11:38:01.69 ID:VG+dgyX8 お姉さんはお世辞にも大きいとはいえない、 ボクの年相応のオチンチンを左手で優しくつまむと、 少し皮を剥いて舌でその先端をチロチロと舐めはじめた。 「んふゥ、んん……」 いやらしげな鼻息を漏らしつつ、 必死に亀頭の先っぽを集中的に舐めつづけるお姉さん。 左指で輪っかをつくると、オチンチンの根にある皮の部分上下にシュッシュとこすりはじめる。 「ううっ……」 とても気持ちよくて、ボクも思わず声を漏らしてしまう。オチンチンがだんだんと硬くなっていく。 「もっと、気持ちよくしてあげる」 お姉さんは妖艶な笑みを浮かべながら、口を大きくあけると、 パクリと勢いよくボクのオチンチンを咥えこんだ。 そして、口をすぼませて吸いつくようにしゃぶる。 「んんっ」 オチンチンが吸われるはじめての感覚に思わず、お姉さんの頭を掴む手の力が強くなる。 それだけでは終わらない。 お姉さんはチュバチュバと淫靡な音をたてて、ボクのオチンチンを口内から出し入れする。 ボクが見下ろすようにお姉さんを見ると、彼女も上目遣いにボクを見つめていた。 その表情がとてもHで、ボクはどんどん興奮していく。オチンチンは完全に勃起していた。 735 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/05/24(木) 11:40:55.97 ID:VG+dgyX8 数分後、ピクピクとオチンチンが痙攣しはじめた。 射精が近い、このままだと、お姉さんの口の中でイッちゃうことになる。 「そろそろ……出ます」 外に出そうと思い、お姉さんにそう伝えるのと、ボクが射精するのはほぼ同時だった。 ドピュッ、ピュピュピュ…… 強烈な射精感に襲われ、ボクはその気持ちよさにビクンと跳ねた。 精液は半分はお姉さんの口内に、もう半分はお姉さんの顔を汚すように飛び散る。 「フフフ、気持ちよかったかしら……」 お姉さんはダラリと精液を口端から垂らしつつ、挑発的に云う。 ボクがお姉さんのフェラチオに溺れるのをみて、恐怖が薄れていってるのかもしれない。でも…… 「……はい、とても。じゃあ、つぎは――」 最後まで云わずともよかった。 お姉さんはその言葉を継ぎ足すように「パイズリだったわね」といって、 胸の大きな谷間にボクの飛び散った精液を塗りたくる。 それでも足りないと思ったか、溜めたよだれをいやらしく胸の間に垂らした。 「さぁ、いいわよ。坊やのも私の唾液で濡れてるし、ローション代わりには十分だわ」 お姉さんは精を放ち萎えてしまったボクのオチンチンをオッパイの谷間でゆっくりと包みこんだ。 柔らかい肌の感触は口とはまた違ったもので、とても心地いい。 「動くわよ」 そう云ったお姉さんは両手をその大きなオッパイに沿えると円を描くように動かしはじめる。 すっぽりと埋まってしまったオチンチンはみるみるうちに硬く、大きくなっていく。 736 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/05/24(木) 11:47:05.77 ID:VG+dgyX8 ボクは色々とお姉さんに質問しようと思った。 最後に……そう最後だからこそ、お姉さんのことが知りたくなったのだ。 「お姉さんの名前はなんていうんですか……」 突然の質問に面食らったような表情をしたお姉さんだったが、 ボクに逆らうわけにはいかないと思ったのだろう。素直に答えはじめた。 「……狂崎メルナよ、源氏名だけどね」 「年齢は」 「23歳」 「オ、オッパイのサイズは……」 「それを聞いてどうするの。まあ、いいけど。99cm、Iカップよ。すごくおっきいでしょ」 「ウエストとヒップは」 「64cmと93cm」 「は、はじめてのHは……」 「16歳」 「職業は」 「グラビアアイドル崩れのAV女優……もちろんまだ現役よ。  素人じゃこんな美人でスタイルいい女なんていないわ」 「好きな体位は」 「騎乗位よ。エロい坊やねぇ。  フフ、けど、それだけ私に魅力を感じてるってことよね。  いいわ、坊やが見逃してくれたら、セックスも色んな体位で好きなだけやらせてあげる」 質問に答えながらも彼女は激しく身体を動かし、 オッパイでボクのオチンチンを責め立てていく。 お姉さんのいやらしい答えも手伝って、 ボクのオチンチンは再び硬く勃起し、射精にむけての準備をはじめていた。 ボクは質問を中断し、その快感に身を浸らせる。 お姉さんが激しく上下にオッパイを動かしたためかビキニがずれ、 お姉さんの桜色の乳首がボクの眼に飛び込んできた。 ホントにいやらしくてタマらなかった。 このような状態でなければ両手で力いっぱい揉みしだきたかった…… でもそんなことをすれば、終わってしまう。 初めてのパイズリは最高に気持ちよかった…… 彼女とのパイズリはもう2度と……そう思うと余計に興奮してしまうボク。 「ううっ……で、出る……」 今日2回目にもかかわらず、 ボクは数分も経たないうちに熱い精液を彼女の胸のなかで放った。 737 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/05/24(木) 11:49:50.24 ID:VG+dgyX8 「またイッたのね。坊やは正直ねぇ、フフさっきは鬼のようだったのに嘘みたい……」 そういって、勝ち誇ったような笑みを浮かべるお姉さん。 そうだろうと思う、もはやボクは彼女の肉体の虜だ。それは嘘じゃない。 でも過去は変えられない。彼女はもう……ホントにボクは最低だ。 自分がただのエロガキだとつくづく思う……すでに後悔しかなかった。 だから少しでも罪の意識を軽くするために、もう一度彼女に質問をした。 「正直に答えて下さい。そうでなければ……今すぐ殺します」 「わ、わかったわ」 ボクは彼女を脅したあとに、質問をつづけた。 「はじめて……人を殺したのは」 「…………21歳」 「……誰を」 「しつこくつきまとっていたオヤジを」 「それから何人……」 「か、数えてないわ……いや、うそ……えっと5人くらいかな」 嘘だとお姉さんの表情でボクはすぐにわかった。 だんだんと心を鬼にすることができる気がしてきた。 「どういった人を……」 「えっと、そう悪い人よ、悪い人……みぃんな……」 「この子どもたちが……悪い人だっていうんですか!」 「ひぃぃぃぃっ、お、怒らないでよ。えっと、うん。半分くらいは子どもだったかな。  うん、その犯し殺すとさ、す、すごく気持ちよくて。どんなドラッグをキメるよりイケて……」 クズだった、外道だった、間違いなく生きてはいけない人だと思った。 でも、殺したくなかった。こんな魅力的な人を手にかけたくなかった。 そして、彼女が死をまぬがれないことを知りながら、 命を人質にしてHなことを強要するボクも同じようにクズで外道だと思った。 738 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/05/24(木) 11:53:32.24 ID:VG+dgyX8 けれど、もう先延ばしにはできない。ずっと抱き合っているわけにはいかない。 2回も射精して、少し気持ちが落ち着いている今、ケリをつけようと思った。 そう、手をお姉さんの頭から離せばいいだけなのだ。そうすれば…… 「お姉さんが……その性的にイってしまえば。あの女の人の身体はよくわからないんですけど、  ボクが手を離してから1分以内に絶頂を迎えれば……この奥義の効果はなくなります」 ボクは手をお姉さんの頭から離さないまま、実にスラスラと嘘をならべたてた。 せめて忘我のままに、気持ち良くなりながら逝って欲しいための嘘だった……いや建前はよそう。 もちろん、そういった気持ちもあったが、 少しでも逝ってしまう彼女のいやらしい痴態を見たいというのがより本音に近かった。 「フフ、アハハ本当なのね。そんなことで……フフフわかったわ。  見ていてね坊や。イク寸前になったら、声をかけるから……先に手を離しちゃダメよ」 疑いもせずにボクの言葉を鵜呑みにするお姉さん。 自分の肉体の魅力に屈してしまったボクがまさか嘘を云うとは思わなかったのだろう。 ボクだってそれが本当ならどれだけいいかと願っていた。 殺人狂でもかまわない、眼の前のお姉さんの胸を揉みしだきたい、 そしてこの態勢では身長差もありどうやっても不可能なセックスだってしたい、そう痛切に願う。 正義など、正しい行いなど二の次で、 この時のボクは彼女の肉体を堪能したいという衝動に支配されていた。 739 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/05/24(木) 11:57:53.76 ID:VG+dgyX8 「んんっ……」 くぐもった喘ぎ声がお姉さんのオナニーのはじまりだった。 お姉さんはボクの眼の前で座り込んだまま、 左手は乳房を、右手は股間にもっていきオナニーをはじめた。 彼女の小さな手ではおさまりきらぬHカップの大きな乳房を揉みしだきつつ、 まずはビキニのパンツの上から股間を弄りはじめる。 「ハァァッ……ンァァ……」 どんどんと激しさをますお姉さんのオナニー、 2分も経たないうちにビキニパンツがずらされ、毛が剃られたオマンコが露わになる。 生で見るのはもちろんはじめてだった。 「フフ、前の……ンン……ハァァッ……AVの撮影でね……剃っちゃったのよ。  ンンッ……すごい……もう濡れてきはじめているわ。  上から見てるんじゃあ………ハァンッ……わからないかしらね、  ここが……ンンッ……クリトリス、そしてヴァギナよ……」 喘ぎつつオマンコをボクに解説するお姉さん。 ボクはもちろん興味津々で喰い入るように見てしまっていた。 「んん……ハァッァァァンン…………ン……ハァァッ」 時には両手で大きな乳房を揉みしだき、 時には両手でオマンコをグイグイと押し込むように快感を貪るお姉さん。 ボクのオチンチンはただ見ているだけなのに勃起をはじめていた。 手を動かせないのが辛かった。 オチンチンをこすりたい、お姉さんのオッパイを揉みたいという欲望を抑えるこむのに必死だった。 「ンン、イイッ……よぉっ……ハァァンッ……ン……ンン……ンァァァァッァン……」 AV女優という職業に恥じない、 いやらしい肉体をボクに魅せつけるようなオナニー。 快感に悶える表情が、鼻にかかった喘ぎ声が、 お姉さんの手によって卑猥に形を変える乳房が、 クチュクチュと淫蜜の音をたてる股間が、すべていやらしく、そして妖しかった。 「ああ、もうイキそう。オナニーが終わったら……フゥゥゥン、ハァァッ…………  坊や、オマンコに……すぐに突っ込んでいいんだからね……ンン……  こんなに濡れてるんだもの……ハァァン……すぐに挿れられるわ……」 「はい…………そうだ云い忘れていました。  イク寸前からボクがいいというまで眼をつぶっていてください。いいですね。  それと、ボクも我慢の限界です。  手を離したあと……すぐにお姉さんに抱きつくと思いますが……びっくりしないでくださいね」 イク、それはお姉さんの最期の時。ボクもそろそろ覚悟を決めた。 お姉さんには醜く爆ぜるであろう自らの肉体を見ないように眼をつぶっていてもらう。 それがせめてもの情けだ。 740 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/05/24(木) 12:05:25.23 ID:VG+dgyX8 そして、ついにその時がくる………… 「ンン……イク、イク、イク、イクの、イッちゃうの、  もういい……離してっ……イク……イクイクイクイクイクイクイクゥゥゥゥゥゥゥッ……………」 お姉さんが身体を反り返らせるように跳ねつつ絶頂を迎える。 ボクはお姉さんのいうがままに両手を離す…………そして死のカウントダウンがはじまった。 数秒も経たないうちに、ボクは眼をつぶったままのお姉さんを押し倒しつつ胸を揉みしだいた。 焦らしに焦らされやっと揉むことのできたオッパイは想像以上に弾力があり、柔らかくボクを興奮させる。 こんなHな肉体が原形をとどめぬほどに爆裂する……迷っている暇などなかった。 「ああっ、お姉さんっ!」 ボクは挿れやすいように股を開いていたお姉さんの膣穴にむけて、 あらんばかりの勢いで硬くなったオチンチンを突き入れる。 拳法を修めたボクは童貞であるのもかかわらず狙い通りにお姉さんの膣を貫いた。 淫液で濡れそぼった温かい膣内はボクの想像以上の力で締めつけてくる。 「ハァァァァァァンッ!」 いきなり力強く突き入れられたお姉さんは喘ぎ、思わず眼を見開きボクを見つめた。 「そんなに、がっつかないでよ。フフ、坊や、私は逃げないわ……さぁ、あなたの欲望のままに貫いて!」 「眼を開いちゃダメです。つぶったままでいてください……」 そういいながらも、ボクはお姉さんの云う通りに欲望に身を任せて腰を振り、彼女を何度となく突きあげる。 1分以内にイッてしまいたい。どこまでも自分本位の願望を叶えるべくひたすらに腰を振る。 「んんぁぁっ、ハァン……アンアンアン……アン……ンンヒィィィッ」 イッた直後のお姉さんの肉体は敏感らしく、大きな喘ぎ声をあげつつ身体をよがらせる。 彼女の「商売道具」は手入れもいきとどいているのか締めつけもよく、 またボクが突き上げるたびに卑猥に揺れ動く乳房がとてもいやらしい。 お姉さんのオナニーを見つづけ、溜まりに溜まったボクの欲望が解放されるのに1分も必要なかった…… 「んうぅぅぅっ」 死にゆくお姉さんの妊娠なんて気にする必要はない。 オチンチンを引き抜くことなく、彼女の膣内に、本日3回目の精を放った………… あと数秒でお姉さんの身体は歪みはじめて爆裂し、 彼女であったものの肉片が、内臓が、血飛沫がボクを染め上げる…………はずだったのに、 その時はいつまで経っても訪れなかった。 741 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/05/24(木) 12:08:58.39 ID:VG+dgyX8 結論からいえば……ボクの迷いが奥義「怒龍潜波」を失敗させていた。 つまり、お姉さんの命を奪わずにすんだのだ。 「もう……眼を開けていいですよ」 ボクは小さくため息をつきつつ、 殺さずにすんだ安堵と、さっきまでとはまるで違う焦りをおぼえつつお姉さんに云う。 「助かったの…………?」 眼をそろりと開けつつ、おそろおそるボクに問いかける。 「ええ、少なくともお姉さんにかけたさっきの技は無効になりました………  でも子どもたちを殺したお姉さんを許したわけではありません。  しっかりと罪は償ってもらわないと」 そうなのだ。ボクの技が失敗していた事でお姉さんの命は助かったものの…… 彼女を見逃すという選択肢は存在しない。いくら魅力的な肉体の持ち主とはいえ、 その心は醜い悪鬼外道。野放しにしていい人間ではない。 だからといって警察に出頭させるということもできない。 ボクの顔を見られている……そう本来迷わずに殺すべきなのだ。 本来、怒龍邪拳を伝承するはずだった兄ならば躊躇なくお姉さんを殺しただろう。 兄が突然死んだことで代わりとして覚悟もないままに、 ボクが闇の稼業に身をやつすようになったのがそもそもの間違いなのだ…… そんな詮無いことを考えはじめた矢先だった。 「そんなこといわないで……」 お姉さんは切なげな顔でボクに抱きつくと口唇を自分の口唇でふさいだ……長くて甘いキス ……セックスが先になってしまったが、キスもまたはじめてで……ボクを興奮させるには十分だった―――― 742 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/05/24(木) 12:11:33.41 ID:VG+dgyX8 ボクが修めた怒龍邪拳は対となる怒龍聖拳の分派である。 創始者が怒龍聖拳と袂をわかち、すでに数百年。 邪拳の名の通り、聖拳が光とすれば影。 その拳を悪を滅ぼすことに使ってきたといえば聞こえはいいが、 外道に堕ち、欲望のままに拳を振るい、 時には権力者の裏仕事を引き受けるようになった者も少なからずいたのが邪拳たる所以だ。 堕ちた者は例外なく怒龍聖拳の伝承者によって始末されてきた……ボクもこの心の弱さでは堕ちて殺されてしまうかもしれない。 ――――3回も射精しているにもかかわらず、 お姉さんを抱きたいという衝動にまたもや駆られたボクは彼女とのキスが終わると、 彼女の胸の大きな谷間に顔をうずめる。 柔らかく温かい乳房に挟まれたことで興奮のなかにもひとときの安らぎをボクはおぼえた。 考えるのはあとでいい、今は……お姉さんをただ貪り喰らおう。 お姉さんの肉体に溺れきっていたボクは思考を停止し、ひたすらに彼女を求めるのだった…………                                                                                           了   743 名前:初代スレ558[sage] 投稿日:2012/05/24(木) 12:28:50.23 ID:VG+dgyX8 以上です。久しぶりの投下なので改行がうまくいってるか自信がありません。 冒頭に入れ忘れましたがタイトルは「少年を迷わせる女殺人鬼の淫らな肉体」です。 某イラストコミュケーションサイトとの同時投稿です(若干、変更点ありますが) チラ裏で申し訳ありませんが、 これまでにこちらのスレで投稿したものの改訂、加筆バージョンを上記サイトに投稿しております。 もしご興味ある方は覗いていただけると嬉しいです。 744 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/05/24(木) 22:02:47.02 ID:oiz3CMlp GJ 導入がうまいなぁ。今回はのっけから大爆笑した 悪女を命乞いさせるために俺も拳法習ってくる もちろん改訂版読んでからね 745 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/05/25(金) 18:30:49.48 ID:pXryOIsB おー、GJ! 高慢傲慢な悪女の命乞いって、それだけでエロさ感じますな よろしければ、他の作品……過去に「あっちのスレ」で書いた作品をこっち向けに リファイン(要はパラレルワールド)とかもやって欲しいです 746 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/05/27(日) 23:00:07.58 ID:Nyq2/1pQ GJ カップ数が途中で変わってるが 一回書き終えた後に書き直したからかな?w 747 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/06/03(日) 05:50:27.01 ID:v48k8KpR Hカップのおっぱいと Iカップのおっぱいがあるんだろ 748 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/06/04(月) 17:14:31.75 ID:gbKyyr9M GJ 悪女の命乞いは見ているだけで興奮する そして許しはしないけど命だけは助けるという展開にも! 風の騎士団の小ネタ投下 749 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/06/04(月) 17:18:49.32 ID:gbKyyr9M 風の騎士団 ゼファ×氷牙の剣 小ネタ 「ふぅ〜っ、それにしても暑くなったね」 「しょうがないよ、もうすぐ夏だもん」 オレも氷牙の剣も今まで交わってたから素っ裸なんだけど全然涼しくない。 冬とかじゃ考えられないくらい大量の汗を掻いてて、シーツがびしょ濡れ。 氷牙の剣なんか湯上がりみたいに髪の毛の先まで汗に濡れて肌に張り付いてる。 髪の毛お尻まであるからこれからの季節暑いんだろうなぁ。 「そう、夏なんだよね。あたし暑いのは苦手だ……」 「そんなのオレだって苦手だよ」 だって、冬の寒さは服の重ね着とか厚着すればある程度耐えられるけど、夏は裸になっても暑いんだ。 オレの着てる服、袖がないから風通しいいんだけど、暑さに加えて湿度まで高いとそれくらいじゃちっとも涼しくならない。 氷牙の剣だって腰の目一杯まで切れ込みの入ったスカートに、袖もゆったりしてる服だから涼しそうに見えるけど、やっぱり暑いみたいだし。 「こう暑いと交わってるだけで倒れそうになるよ」 うん、それは分かるな。 実際エッチって気持ちいいけど、その反面凄く疲れる。 こう、勢いを変えて出し入れしたり、体制を入れ替えてしたり。 一回で満足できるわけないから三回も四回もするしで、全力で運動してるのとそんなに変わらないくらい疲れるんだ。 でもしないわけにはいかないから……というかしたいから寝る前にするんだけど、氷牙の剣が言うようにホント倒れそう。 「交わってる最中にぶっ倒れて繋がったまま医者行きなんてなったら目も当てられないね」 「うわぁ、それイヤだなぁ」 そんなことになったら恥ずかしくてその町には居られないな。 繋がったまま運ばれて他の人に見られるなんて想像するのもイヤだ。 「ふぅ、これじゃ交わるのも一苦労だよ。何かいい方法はないものかね?」 「エッチしてる間涼しくなる方法?」 あるわけない。そんなのあったらとっくに実践してるよ。それがないからこんなに暑いわけだしさ。 端から考えることを放棄して諦めてるオレに対して、氷牙の剣は目をつむって真剣に考え込んでいた。 そんな氷牙の剣をじーっと見つめていると、思わずキスしたくなって顔を近づけ―― 「ん…」 唇を重ねた。 だけどオレにキスされたことに気付いてないみたいで、目をつむったまま無反応。 これには少しムッとして、おっぱいでも揉んでやろうと胸を触ったところで閉じていた目が見開かれる。 750 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/06/04(月) 17:19:38.24 ID:gbKyyr9M 「うわぁ!」 び、びっくりしたぁ〜、いきなり目を開けるんだもんなぁ。 「どうしたんだい?」 「い、いや、急に目を開けるからさぁ……っていうかオレがキスしてたのわかってた?」 「当たり前だろ? キスされてることに気付かないわけがないよ」 そう言った氷牙の剣は呆れ顔。そ、そうだよな。キスされて気付かないわけないよな。 「そうそう、ゼファあたしは思い付いたよ」 「えっ なに?」 「夏の暑さでも快適に交われる方法だよ」 あ、あるのかそんなの。 それがあるなら毎晩気持ちよくエッチができるけど……でもどんな方法なんだ? 「ふふ、なんでこんな簡単なことに気付かなかったんだろうね」 オレと見つめ合ってた氷牙の剣の視線が横にそれる。その視線を追ってみると、その先には脱ぎ捨てられた氷牙の剣の服。 ベッドから立ち上がった氷牙の剣は自分の服に手を伸ばして、服――の上に置いてあった自分の剣を取ると鞘から引き抜いた。 「どうするんだそれ?」 氷牙の剣が持つ『氷牙の剣』は、氷の魔力が込められていて、切ったものを凍らせることができるんだ。 この剣はオレも持たせてもらったことあるけど、刃の部分が冷気を帯びていて凄く冷たい。 でも、これで部屋中を冷やすなんて無理。いくら宿の部屋が狭いって言ったって『氷牙の剣』で冷えるほどには狭くない。 そもそも、そんなに狭かったらもう部屋じゃないだろ。 「さてゼファ、そこに立ちな」 「う、うん…」 言われたままに立ち上がったけど、裸で剣を携えた氷牙の剣が妙に色っぽく感じてオレの男根まで立っていた。 「呆れたねぇ……あれだけヤッてまだ勃つのかい?」 「しょうがねーだろ!」 「ま、ちょうどいい。そのまま動くんじゃないよ」 氷牙の剣は腰を落として少し後ろに剣を引いた。 どうみてもそのまま前に突き出す構えだ。 オレ、この構え知ってる。というよりよく見る氷牙の剣の必殺技の構えだぞ。 「ひ、氷牙の剣…?」 「じっとしてなよ……下手に動けば下半身全体が凍えるからね」 「へ…?」 「いくよっ! 氷牙の舞っ!!!」 「ちょ、ちょっと待っ!!」 ぎゃああああああああああああああああ――――― 751 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/06/04(月) 17:20:21.67 ID:gbKyyr9M * 「あっ…、イイっ……イイよゼファっ すごく……気持ちいい…よ」 氷牙の剣が気持ちよさそうに喘いでる。 「氷牙の剣、オレ…オレは、」 今オレの男根は氷牙の剣の膣に深く差し込まれている。 一番奥まで刺し貫いて、子宮の入り口を押し上げている。 いつも通りの行為。いつもと同じ愛し合う行為。 だけど、だけど…… 「オレは気持ちよくない!!!」 気持ちよさげに喘ぐ氷牙の剣とは違って、オレの方はちっとも気持ちよくない!! だって男根を包み込む膣肉の柔らかさも。 亀頭に吸い付く子宮口の感触も。 抽挿する度に――抜き差し、出し入れする度に感じる背筋を貫く痺れるような電気も。 何にも感じられないんだから!! 「それは…悪かったね…っ でも…っ あたしはっ 気持ちいいよっ……冷たくて……」 冷たい… そう冷たいんだ。 氷牙の剣はいま膣の中がとっても冷たくて、多分普段味わえない未知の快楽を感じてるはずなんだ。 そう、氷牙の剣だけ一人で気持ちよさそうなんだよ。 原因はオレの男根にある。 「うう…オレは気持ちいいどころか逆に痛ェよっ」 オレのモノ、今カチカチなんだ。 興奮して勃起してるからじゃない。 「冷たくて痛いし、何も感じないし、最悪だっ」 凍ってカチカチになってるんだよ。 さっき放たれた氷牙の舞がオレの股間に直撃して、モノが一瞬で凍りづけにされちゃったんだ。 「あっ んんっ! でも…暑くない……だろ?」 「暑くないけど気持ちよくもないっ これじゃエッチを楽しめねぇ!」 楽しめないどころか変に力入れて突き込んだりしたら、凍った竿の根本から…… 想像したら怖くなってゾッとした。 別の意味で涼しくなりそうだけど、こんなのヤダぁぁぁ〜〜〜っ!!! 「アアっ……冷たい…よ……つるつるした氷が…っ……膣の中を滑って……凍えそうな感じだよ…っ」 それともう一つ不安なのは、モノが凍ってる状態でイったらどうなるか? そんな経験ないから分からないけど、ちゃんと精子出るんだろうな? もし竿の中で詰まっちゃったら…… 752 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/06/04(月) 17:30:48.87 ID:gbKyyr9M 終 >>725と被ってしまうような質問だけど、皆が思う大人の美女系悪女なお勧めは? 753 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/06/05(火) 18:40:38.05 ID:NkgR8c5q 乙! ちんちん凍った・・・氷牙さんヒデー・・・ 個人的おすすめはらいむいろ戦記譚のソフィアかな 全身覆う黒マントにボンテージ風の衣装がエロいよw 754 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/06/05(火) 19:30:07.69 ID:icHDRpFG ちんこは冷やすと縮こまるから、冷やすと挿入しづらくなるよ! でも、こんな風に悪女にこっちの都合お構いなしにされたいものです 美女系悪女のおすすめだけど 以前、アンケートで悪女の理想のタイプというのがあって 20半ば〜後半くらいで、顔立ちは妖艶、身長は女性としては高め 髪型はロング、胸はでかくてむっちり、装備はもちろん鞭とボンデージ 職業は悪の組織・帝国などの幹部、性格は高慢で好色 …という結果になったけど、実際、一般・R-18含めて完全に一致する悪女ってなかなか見当たらない気がする 以前あった、女幹部アンソロに載ってた「拘束キャンディ」っていう作品の女幹部がそれっぽいと言えばそれっぽい 755 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/06/17(日) 17:27:03.22 ID:Io/LZfVt 正義のヒロインと悪の女幹部が生中継でポロリするようです (あとみっく文庫 48) [文庫] 酒井仁 (著), SAIPACo. (イラスト) BY amazon 756 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/06/18(月) 21:48:46.00 ID:cPOGQrd8 二次元ドリームマガジンでやってたやつか 同時期くらいに連載されてた、姫と女騎士を調教するノベルで それに出てきた魔女が悪女っぽかったが、彼女のHシーンはなかったか…? 757 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/06/22(金) 16:12:46.63 ID:eYyNFUAm ヒーローと悪女のニャンニャンが見たいのであって、 正義のヒロインがどうなろうと興味ないかな。 758 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/06/22(金) 20:03:13.96 ID:2r1YDp3+ >>757 それだと弾が少なすぎるから我慢するしかなくない? 759 名前:7-575[sage] 投稿日:2012/06/23(土) 06:31:20.87 ID:W5xBCz4r 「アカメが斬る」の捕まった女の子をイメージして書きました。 長いかもしれませんがご覧ください。 760 名前:はじめての・・・[sage] 投稿日:2012/06/23(土) 06:33:26.66 ID:W5xBCz4r 「・・・女の子?」 俺が罠にかかった無様な侵入者を始末するために向かった先で 宙吊りになっていたのは同じ年くらいの女の子だった。 黒髪のセミロングの綺麗な髪をしたあどけない顔立ち、 胸はこぶりだが、縛り上げられた細い両腕やスリットの間からのぞく 白い肌のももは健康的な若々しい魅力であふれていた。 だが、身に纏う衣服はあきらかに一般人の物ではない。 依頼者の命を狙う組織の者であることは一目瞭然だった。 女の子は、俺を目に止めるとすぐに悲痛な叫びをあげた。 「た、たすけて!道に迷っていたら、こんな罠が!」 この後に及んで一般人のフリをするつもりなのか 俺は油断なく腰の剣に手をかける。 「ひっ!」 女の子が小さな悲鳴をあげた。 「お、お願い!助けて!・・・なんでも!なんでも言うこと聞くから!」 思わず、俺は動きを止めてしまう。 それを見とったのか、矢継ぎ早に女の子が訴えかける。 「い、いいんだよ。わたしを好きなようにして!だからお願い、助けてよう!」 「・・・ほ、ほんとに?」 つい、彼女に聞いてしまったのだ。 本来なら殺すべき、忌むべき敵の女に・・・ 女の子は目尻に浮かべた涙を飛ばして応える。 「う、うん!好きにして・・・そのかわり私の事、見逃してね・・・」 俺はコクリとうなづくと抜きかけた剣を収め彼女に近づいた。 ---------------------------------------------------------------- そいつは、あたしのそばまで来ると緊張したような手つきで あたしの身体をまさぐり、武器になりそうなものはすべて奪われてしまう。 抜け目のない奴・・・ 安心したように一息つくと彼はあたしの胸を触ってきた。 いきなり強く揉まれると思っていたので拍子抜けした。 撫で回すような優しい愛撫。 761 名前:はじめての・・・[sage] 投稿日:2012/06/23(土) 06:34:16.08 ID:W5xBCz4r きっと、女の子とHな事あまりしたことがないんだろうな。 と、あたしと同じくらいの年の彼を見つめる。 何度も、ローブの上からあたしの胸を撫で回していた手に 段々と力が入ってくる。 撫で回す愛撫から、完全に揉みしだくそいつの手。 「痛い!」 あまりに強くなってきた手に思わず声を上げる。 ビクリと手が震え、そいつの手が止まった。 だが、すぐに主導権は自分にあると思い直したのか、 いっそう荒々しく揉み始める。 私は、痛みと微かな快感に耐える。 馬鹿な男だ・・・ 敵の女の色香に迷うなど あたしも、先輩から女の武器の使い方を嫌になるほど仕込まれていた・・・ 最も実践する日が来ようとは思ってなかったのだけど・・・ 冷静に・・・冷静にならなきゃ・・・ そう、そして・・・目の前で快楽に溺れ油断したこいつを ・・・殺すのだ。 「あ・・・あん!ああ・・・」 あたしは乳肉の激しく揺れる痛みに耐えながら わざとらしく喘ぎ始める。 未だに手を縛られた状態で、 自らの足をくねらせる。 感じていると思ったのだろうか・・・ 彼はニヤリと笑うとあたしの服を力任せに引き裂いた。 「・・・あ!」 先輩のほど豊かではないあたしの乳房が反動で小さく揺れるのを感じた。 彼はまじまじとあたしの胸の膨らみを凝視していた。 恥じ入るように目を背ける・・・ これも演技・・・ ほんとうは引き裂かれた服のように、 目の前のこいつを切りさいてやりたい・・・ 762 名前:はじめての・・・[sage] 投稿日:2012/06/23(土) 06:35:14.92 ID:W5xBCz4r 「あ、あの・・・やさしく、やさしくしてね・・・」 あたしは、ふたたび荒々しい愛撫が始まる前に懇願した。 彼は、無言でうなづくとさっきよりやさしく胸を揉む始める。 明らかになれぬ手つきで、文字通り手探りであたしを感じさせようと いやらしく手を動かしている。 ふんっ・・・そんな手つきで感じてなどやるものか・・・ あたしは悟られぬようにさげすむ。 だけど、あたしが感じているか時折顔色を伺いながら胸をやさしく揉む 彼をすこしだけ、可愛くも思った。 「あ・・・あふ!ああ・・・」 また、感じてるような素振りを見せてやると 調子に乗ったそいつは乳房の先端をついばみ始めた。 くぅ! 乳首の刺激がたまらずあたしは足をよじる。 ちゅぱっちゅぱっ! 赤ん坊みたいにひたすら乳を吸い上げてくる彼。 「あああ・・・ダメ・・・あふ・・・」 彼はあたしの背に手をやって抱きしめるように あたしの胸へ顔を埋める。 男の子はやっぱり、おっぱいが好きなのね・・・ 何度も先端を口に膨らみながら、 女の香りを嗅ぐ彼。 あたしは、恥ずかしさから目を閉じながらも 喘ぎ声だけはかろうじて絶やさず、出し続けた。 次第に彼の頭部が下へと降ってゆく。 お腹から、下腹部までくると、あたしのスリットの中に顔を突っ込んできた。 くそぅ!恥知らずめ! 埋めた顔を確認してから、あたしはそいつを睨みつけ、下唇をかんだ。 彼は右手で下着を脇にずらす。 初めて見たのだろう女の秘部を無言のまま見つめている。 「あ・・・な、舐めて・・・」 あたしはその視線に耐え切れずそう、漏らしてしまう。 彼は一瞬躊躇したようだが、すぐに奥へ顔を突き入れる。 763 名前:はじめての・・・[sage] 投稿日:2012/06/23(土) 06:35:48.97 ID:W5xBCz4r 「はああぅ!くふ!」 クリトリスが舐められた。 何度も舌が行き来する。 強すぎる刺激で頭がジンジンする。 そのうち両手で秘部をこじ開けられ、 ねっとりとした舌があたしを舐め上げてきた。 「あああああ!」 足をガクガクと震わせる。 容赦のない彼の責めがひたすら続いた。 「あ、あの・・・お願い。もう、もう我慢できないから・・・ね」 嘘ではなかった。 両手を縛られたまま、悶えるのは限界だったし。 あたしも、若い女なのだ。 もう、ほんとうに我慢などできなくなっていた。 彼はようやくスリットから顔を出してコクリとうなづく。 「いま、くれてやるよ・・・」 と月並みな台詞を言うと 己のモノを取り出した。 ソレは痛いほど勃起していた。 「あふ・・・」 思わず凝視してしまう。 あたしも、擬似ペニスでの性交は何度もあるが 本物は初めてだった。 反り返り、ヒクつくソレは予想以上にグロテスクで いやらしく見えた。 目の前にいる彼からそんなモノが生えてる事に少し目眩を覚える。 彼は再び、スリットに手をやりモノを挿入させようと試みる。 「あ!ま、待って!手が!手が痛いの!これほどいてよ!」 あたしは慌てて口にした。 だが、 「ダメだ。そのままでいろ・・・」 彼は無情にそう告げる。 くそ! あたしは顔色を変えぬようにひっしに取り繕いながら 訴えかける。 764 名前:はじめての・・・[sage] 投稿日:2012/06/23(土) 06:36:22.57 ID:W5xBCz4r 「お願い・・・痛いの・・・抵抗なんてするわけないじゃない・・・」 彼は何も答えない。 陰部に彼が触れる感触があった。 粘ついた液がお互いの敏感な部分を滑らせる。 「あふぅ!・・・ほどいてよぉ・・・手が痛いのに・・・」 陰部同士の愛撫がやまない。 ヌチョヌチョと音をあげながら、 彼のペニスがあたしのアソコを行ったり来たりしている。 「うう・・・ほどいて・・・」 このまま、挿入されて彼が満足してしまったら、 逃げ延びるチャンスが薄れてしまう。 快楽に魅了されているうちに自由にならなくては・・・ あせるあたしを尻目に、彼はなんども腰を突き動かす。 だが、未だに彼のモノはあたしのナカに入ってこない・・・ 時々「くそっ」という声を漏らしている・・・ 不意に彼が再び剣に手をかけた。 「ひぃ!」 思わず悲鳴をあげる。 引き抜かれた剣はあたしを束縛していた忌々しいロープを断ち切り、 地面へと突き刺された。 「あ・・・」 ようやく、自由になったあたしの両手を互いにさする。 「ありがとう・・・」 あたしはたどたどしくも、願いを聞いてくれた彼に微笑んだ。 「ちっ・・・」 だが、彼は苦々しげに舌打ちすると 「・・・い、入れてくれよ」 と小さくつぶやいた。 あたしは何のことかわからなかった。 「え?」 「は、はじめてだからわかんないんだよ!くそっ!」 彼は鬼のような形相であたしを睨みつける。 765 名前:はじめての・・・[sage] 投稿日:2012/06/23(土) 06:37:02.02 ID:W5xBCz4r ・・・あ、そうか。こいつはあたしの願いを聞いてくれたんじゃなかったんだ。 ただ、あたしのナカに挿入することができないから あたしの枷を解いただけなんだ・・・ すこしでも感謝した自分がバカに思えた。 ふん!情けない奴!せいぜいあたしのナカで馬鹿みたいによがってろ! あたしはそいつのモノを無造作に掴むと自分の秘部へと迷いなく突き入れた。 グニュリ 「ああああああああ!」 「ふああああああああ!」 叫び合うふたり。 こうして、なんの感動もなく、あたしと彼はお互いの「初めて」を捧げたのだ。 幾度となく先輩からの「指導」と言う名の淫行で、 初めて迎え入れたペニスに痛みを感じることは無かった。 ただ、いつもと違う生身の挿入物の感触に戸惑う。 あたしの膣がいつもより余計に締め付けているのがわかる・・・ ビクッと時折不規則な動きをする彼のモノが生々しくて あたしは、普段よりも己の陰部から透明な液体を吐き出していた。 「あう・・・くふ・・・」 もはや、演技は必要なくなっていた。 あたしはいま、目の前にいる男の子とひとつになっているのだ・・・ そう思っただけで、我慢するのがバカらしくなった。 それに、いずれ任務で処女を失う日が来ただろう。 初めての相手が若い男だっただけでマシだったのかもしれない。 あたしの手首を押さえつけ、彼はそのまま地面へと押し倒す。 正常位のまま、彼はたどたどしくも、若さに任せた腰の動きで 己の欲望をあたしのナカヘひたすらに打ち付ける。 「ああぁ・・・気持ちイイ・・・」 目を淫靡に曇らせた哀れな彼は下半身の快楽に その身のすべてを任せているのだ。 ああ・・・なんて単純な生き物なの・・・ あたしは打ち付けれれる鼓動を楽しみながらも 頭上であえぐ愚かなそいつを冷ややかに見つめていた。 その時、奇妙な違和感があった。 766 名前:はじめての・・・[sage] 投稿日:2012/06/23(土) 06:37:35.82 ID:W5xBCz4r あたしの膣でうごめくペニスが一瞬動きを止めたかと思うと 次の瞬間、あたしのナカが異様に熱くなるのを感じた。 「ああああう!イク!イクぅううう!」 「え!?ええ!」 あろうことか、中に出したのだ。 しかも、出してから射精したことを告げてきたのだ。 あたしは訳がわからないまま呆然としていた。 ・・・まずい! 我に返る。 (男は出してしまえば急に冷めるからね、その前に事を済ませなよ。) 先輩が言っていた言葉を思い出した。 私の持っていた武器はすべて取り上げられていた。 近くにあるのは・・・地面に突き立てられたあいつの剣。 あたしは、剣の位置を確認し、ぐったりしている男に気づかれぬように 抜け出そうとした。 だが、あたしが動いた瞬間そいつは顔をあげてしまう。 くっ・・・ あたしが逃げようとするのを彼は両腕で掴み、そして・・・ ふたたび腰を突き上げてくる。 グチュリ! 「え?」 射精したはずのペニスは既に硬さを取り戻していた。 「ハァ・・・も、もっとしたい!」 彼は駄々をこねる子供のようにつぶやきあたしを陵辱していく。 「うあ!ああああ!・・・はうぅん!」 容赦なく繰り出される肉棒の突き上げにあたしはガクガクと 腰を震わせるしかなかった。 グチュ・・・グチュリ・・・グプッ・・・ 既にナカに放たれた白い性液が泡をたてて結合部の隙間から にじみ出てくる。 「はうう!・・・だめぇ・・・」 口ではそう言いながらあたしのカラダは くわえ込んだ雄を捕食するかのように離そうとしない。 767 名前:はじめての・・・[sage] 投稿日:2012/06/23(土) 06:38:05.32 ID:W5xBCz4r ジンジンと頭がなっている。 初めてセックスする相手・・・ 初めての女のなったあたし・・・ そして・・・初めて手にかけなければならないヒト・・・ 「あああああう!うああはぁあぁう!」 グリュ!グチュリ!グチュプ! 「ああああ!ああああ!」 彼の腰の動きがどんどん速くなる。 あたしも彼に完全に身を任せてよがる。 「ひううううぅ!気持ちいいよぉ!あああああうぅ!」 腰に当てられていた手がふたたびあたしの胸に乗せられる。 柔らかな胸の感触を惜しむように感じながら 彼はふたたび達しようとしていた。 「ああああああ!もっと!もっとぉ!」 あたしも彼に合わせてイキたくなった。 もう、なにも考えられない! グチュリ!グチュリ! 白い泡がトロトロと吐き出される。 彼のペニスがあたしの中に無節操に出し入れされる。 奥にまで当たる衝撃にあたしは胸を震わせる。 「も、もう・・・」 そして、あたしは初めて男の子とのセックスで 「ああああああああああ!イクウウウウウウゥゥ!!!」 達したのだ。 彼を最後のチカラで締め上げるあたしの膣。 「あ、あああああああ!出る!また出るぅ!!!」 奥にせり出した腰の動きに合わせて 彼のペニスが熱い性液をあたしのなかに送り込んできた。 ビュク!ビュク!ビュク! 二度目の射精にも関わらず前よりも大量にあたしのナカを 満たしていく熱を感じながら・・・ あたしは目の前でぐったりと倒れ込む相手を冷酷に見つめながら ゆっくりと彼との繋がりを吐き出して立ち上がり 地面に突き刺さる彼の剣を手にした。 768 名前:はじめての・・・[sage] 投稿日:2012/06/23(土) 06:38:38.77 ID:W5xBCz4r 彼は、地面に転がりながら射精後の疲労に息を荒げている。 そして、あたしを愛おしむ様な眼差しをむける。 その眼差しが凍りついた。 既に立ち上がり両手で構えた剣が彼の頭上にあった。 あたしは、どんな表情をしているのだろう。 あたしを罠にはめ、 耐え難い屈辱を与え、 無節操に己の欲望をあたしで満たした相手を あたしの処女を捧げた相手を今から殺そうとしている。 お互いの初めてを捧げた相手が まさか、最初に命を奪わなければならない相手なんて・・・ あたしは意識的にためらっていた訳ではない。 ただ、その手を振り下ろせずにいた。 お互い動けずに長い時間が過ぎたような気がする。 その沈黙が唐突に破られた。 「おーい!交代の時間だぞー」 遠くで声がした。 彼の仲間が来たのだ。 769 名前:はじめての・・・[sage] 投稿日:2012/06/23(土) 07:33:04.85 ID:W5xBCz4r 視線を外せずにいたふたりは その表情で決断の時が来たことを悟った。 あたしは・・・それでもまだ動けない。 情けない!使命のためなら命も捨てるはずだったのに! 命を奪うのが二度目であったなら・・・こんな迷いはなかったのに。 下唇を噛むあたしを見て彼は 「殺して・・・いいよ・・・」 と言った。 馬鹿だ!こいつは!男はやっぱり馬鹿な生き物だ! そんな甘い奴は死んでしまえ! あたしは涙を流しながら剣を突き立てた。 ---------------------------------------------------------------- 振り下ろされた剣は俺の顔のすぐ脇に突き刺さっていた。 「ちくしょう・・・」 彼女がつぶやきを残し、 おぼつかない足取りで森の中へ消えていくのを 俺は何もできずに見つめていた。 「おい!どうしたんだ!」 「大丈夫か?ち!淫術にやられたのか馬鹿が!」 仲間の声が頭の上で聞こえた。 「おい!敵はどっちに逃げた?」 俺は仲間の急かすような言葉にゆっくりと腕を上げその方向を指す。 「よし、追うぞ!」 二人の仲間が彼女の逃げた小道とは別の道へと消えてゆく。 「・・・これで・・・よかったのかな・・・」 俺は誰にも聞こえぬようにそうつぶやいた。 770 名前:7-575[sage] 投稿日:2012/06/23(土) 07:37:43.77 ID:W5xBCz4r 以上です。 なんだか解りにくい言葉とか あるかなぁといつも、気になってますが そのへんもお教え下さるとありがたいです。 771 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/06/24(日) 01:20:04.33 ID:Gy0ji5gO 乙、原作は知らんけど何かいい雰囲気のssだった 772 名前:752[sage] 投稿日:2012/06/24(日) 16:53:51.72 ID:YwQmNO/k >>753  ソフィア検索したらピンクの服着た女性だったから違うのかと思いましたけど、ソフィア=ビロードなんですね。黒マントにボンテージ最高! >>754  拘束キャンディ、検索でアンソロ名がすぐに出たので本屋見てみるとします! 共に情報ありがとう。 >>770 GJ! この子は1巻に登場した異民族の女の子ですか? アカメが斬るは悪女がいい味出してますよねエスデス将軍とか。 Drスタイリッシュの側近の尖った耳が特徴的な網タイツ履いてたキャラ、「耳」でしたか? タイミング的に逃げるチャンスあったのにあっさり食われちゃった。 耳は戦闘要員じゃないみたいだから逃げてれば主人公とかモブキャラに保護されてたか、近くにいたら助けてくれたかもね。 773 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/06/24(日) 22:26:13.99 ID:H6XlmAcO 乙! 原作読んだ事ないんだけど、いい感じの敵女いっぱいいるのか…… 774 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/06/25(月) 12:16:09.69 ID:xsU6EwvF >>770 GJです。いいオマージュ作品ですね。二人の内面描写が濃くてとてもよかったです。 お互いにちょっと優しい気持ちがあればあり得たかもしれない未来…… 原作の非情なのも勿体無くて好きですが……こういうのも大好きです! 775 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/06/25(月) 14:11:11.36 ID:zBA8BPjD >>770 gj 涙流しながら「助けて」と言いつつ、実際助かったら色仕掛けで籠絡ってのはありそう そこから生まれるラブロマンスがいいんだけどな! >>772 ミミは同僚の鼻と目が喰われるの見て尻餅ついてビビッてる姿が可愛いかった。なんで逃げねーんだ!とも思ったな 誰も助けてくれないところに哀しさを感じた…… 776 名前:7-575[sage] 投稿日:2012/06/25(月) 21:17:15.80 ID:NUMwSOLM 皆様書き込みありがとうございます! >>771 異民族の子のイメージだけ優先させて他は全然違う設定です。 原作は容赦ないですが、そこをうまく生かしている作品だと思います。 >>772 はい!異民族の女の子です^^自分も最近知ったばかりですが、 彼女にはやられました!エスデス将軍も素敵ですね〜セリューちゃんも! 主人公サイドも死亡するんで、一方的な勧善懲悪じゃない所がいいですね >>773 いい感じの敵女さんかなりいます!その面でもオススメですよ! >>774 感想ありがとうございます!原作で感じた想いをぶつける事ができました。 楽しんでいただけたらうれしいです。 >>775 敵同士だったふたりのラブロマンスはたまりません。 誰も助けてくれない哀しさ・・・よくわかります(;; 777 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2012/07/01(日) 17:19:28.70 ID:4atUcOSK http://www.dlsite.com/maniax/work/=/product_id/RJ096018 悪の女幹部 ミルラの3つの洗脳